第67回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その①
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。ロボットについての話です。
全20パラグラフで今日はこの記事の初めの部分を扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その1
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
The robots can stack blocks to make simple structures without a central plan.
By David LaGesse, for National Geographic
(1)①Thinking about insect swarms can make your skin crawl.
②But for some scientists, those thoughts inspired an idea for creating small robots that as a group can build a simple structure, with each bot working independently and without a blueprint.
まず見出しです。カンマの右から考えましょう。without supervisionは「監督なしで」つまり「自主的に」です。robot can buildは「ロボットは作り上げることができる」です。
カンマの左のby 以下は「群がっているシロアリ」に「インスピレーションを与えられて」です。
はtermite「シロアリです」この部分の直訳は「群がっているシロアリにインスピレーションを得てつくられたロボットは、監督されずにものを組み立てられる」です。
これを時事な意味を持たせると「シロアリの群れから着想を得て、指示なしでものを組み立てるロボット完成」くらいでいいでしょう。
サブタイトルがそれを追加で説明しています。The robots can stack blocks(ロボットはブロックを積み上げることができる) to make(作るために) simple structures(簡単な構造物を) without a central plan(主計画.なしで)ですから「しっかりとした計画を与えられずにブロックを積み上げて簡単な構造物作るロボットがある」くらいでいいでしょう。
By David LaGesse, for National Geographicの部分は作者名と出典です。
National Geographic(ナショナルジオグラフィック)は世界でも有数な高級誌で自然・環境学、地理学、人類学、歴史、文化、最新事象などの記事を写真とともに掲載しているものです。
学者からも一般の読者からも信頼され非常に人気のある雑誌です。
第1パラグラフ
①Thinking about insect swarms(虫が群がっていることを考えることは)までが主語ですね。 make your skin crawlは直訳が「皮膚を這わせる」ですから、つまり「ぞっとさせる」ですね。
②But for some scientists(しかし科学者にとっては)は修飾部です。前提ですね。 主語はthose thoughts (こうした考えは)です。
動詞はinspired (刺激した)で目的語はan idea(考え方を)です。どんな考えかは for creating small robots(小さなロボットを作ることを)です。
そのロボットの説明が関係代名詞 that 以下にあります。thatは主格でsmall robotsのことです。つぎのas以下をカッコに入れ ます。
訳はas a group(グループ単位として )ですね。先ほどの主語を受ける動詞はcan build(組み立てることができる)です。
何を組みたてるのかはa simple structure(簡単な構造物)ですね。with以下は付帯状況ですから、 each bot (それぞれのロボットが)working independently (独立して機能している)ということです。
without a blueprintは「青写真」のことですから「設計図、指示書」ここでは「プログラムされた動き」くらいでいいでしょう。
ここまでを通した訳は以下のようになります。
大群のシロアリのように、各ロボットがプログラムされずにものを組み立て―しっかりとした完成計画を与えられずに、ブロックを積み上げて簡単な構造物作る― デビット・ラジーズ、ナショナル・ジオグラフック
大群の虫がうごめいていることを想像すると背筋がぞっとしますね。しかし科学者の中には、こうした虫から小さなロボットを作ることに着想を得たもの者もいるのです。
そのロボットは大きな完成計画をもたず、それぞれが自立して働き、グループとして簡単な構造物を作ることができるのです。
いかがでしょう。ロボットというと、どうしても固いイメージがありますよね?
しかし今回のロボットは自然界の動物や虫をお手本として、素材も金属ではなくシリコンなどを使いより柔らかいものになっています。
こうしロボットは「ソフト・ロボット」と呼ばれています。各ロボットが自主的に判断して、指示されずに動く。
これは、少し怖くないですか?でも、現実にすでに家庭には「円形のお掃除ロボット」が入り込んでいて大人気ですよね?これがもう一段進化するとどのようなことができるのでしょう?楽しみですね。次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年2月03日
第68回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その②
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。ロボットについての話です。
全20パラグラフで今日はこの記事の第2パラグラフから第3パラグラフ①までを扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その2
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
The robots can stack blocks to make simple structures without a central plan.
By David LaGesse, for National Geographic
(2)①Modeling the behavior of termites, a Harvard research team has assembled small robots and developed software that enables them to build something without supervision.
②Working with no central control, the robots instead are guided by simple rules as they interact with their environment, tools, and each other.
(3)①Ultimately, the goal is to have the bots swarming in places where it’s dangerous or difficult for humans to work, like disaster zones or in outer space.
第2パラグラフ
① Modeling the behavior of termitesの分詞構文は「シロアリの行動を実験して」でいいでしょう。主語はa Harvard research team(ハーバードの研究チーム)で述語動詞はhas assembled(集めた)です。
目的語はsmall robots(小型ロボット)です。さらに述語動詞が続きます。developed (開発した)がV2ですね。その目的語はsoftware(ソフトウェア)です。
その説明が that以下ですから enables them to build something (それらが何かを作ることを可能にするような)ですね。without supervisionは「監督なしで」ですね。
②この文も分詞構文です。Working with no central controlは「中央による制御なして機能するので」が直訳です。次の部分はinsteadに注意です。
これは副詞ですから「それの代わりに」と訳します。ここでは「メインのコントロールはないのでそれの代わりに」といった意味です。むりに訳出しなくてもいいでしょう。
instead of A:Aの代わりに、とは違う用法です。副詞ですからこれを飛ばして構造を見ると主語はthe robots(このロボットは)、述語動詞はare guided (導かれる)ですね。修飾語が続きます。
by simple rules (単純なルールで)as they interact(相互作用するように) with their environment, tools, and each other(その環境、道具、おたがいに)となりますね。
第3パラグラフ
① Ultimately,は文修飾で「最終的には、究極には」です。この文の主語は the goal(目標は)で動詞は is 。
補語がto have the bots(ロボットを持つことです) です。この構文はTo see is to believe(見ることは信じること)と同型ですのでしっかり見分けられるようにしてください。どんなロボットかはswarming in places(場所に群がるロボット)です。
どんな場所に群がるのかは dangerous (危険な場所)であったり difficult for humans to work(人が作業するのが困難な場所)です。具体的には like disaster zones or in outer space(被災地や宇宙)ですね。
ここまでの訳は「シロアリの行動を実験して、ハーバードの研究チームは小型ロボットを開発し監督者を置かなくても何かを作らせることを可能にしたソフトを開発しました。
メインのコントロールがなくても、ロボットは環境や道具やロボット同士で相互作用するように簡単なルールで動作するようになっているのです。
究極的には、目標は被災地や宇宙のような危険な場所や人が働きにくい場所に集まって作業をするロボットを手にすることです」となります。
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いかがでしょう。「ソフト・ロボット」が集まって、人間の指示なしで協力して作業する。しかも人間が作業しにくい場所で。人間の可能性を大いに広げてくれる話で、わくわくしますね。
次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年2月10日
第69回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その③
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。
ロボットについての話です。全20パラグラフで今日はこの記事の第3パラグラフの第2文からを扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その3
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
The robots can stack blocks to make simple structures without a central plan. By David LaGesse, for National Geographic
(3)②The Harvard team’s theory and formulas were inspired by millions of termites that work autonomously to build mounds—some taller than 10 feet (3 meters)—in African rain forests and savannas.
(4)①Principal investigator Radhika Nagpal was joined by lead author Justin Werfel and electrotechnical engineer Kirstin Petersen.②They describe their work in a paper in Friday’s issue of HYPERLINK “http://www.sciencemag.org/journals/”Science.
(5)In videos that accompany their paper, the researchers show teams of robots using foam blocks to build a variety of structures, from a simple set of stairs to a low wall surrounding what could become a room.
第3パラグラフ
②この文はシンプルですね。関係代名詞のthat以下を見ましょう。work(働く) autonomously(自主的に) to build mounds(アリ塚をつくるために)となりますね。
そのアリ塚の説明が続きます—some taller than 10 feet (3 meters)— の部分ですね。someは「~なものもある」ですから、「10フィートの高さになるものもある」と訳します。
rain forestsは「熱帯雨林」で savannasは「サバンナ」ですね。
第4パラグラフ
①Principalは「主たる」ですからprincipal investigator で「主任研究員」です。
この人を主語にして受け身の文が続きます。was joined by~の部分です。直訳は「~に加わられる」ですね。
日本語では「協働する」でいいでしょう。 lead author は前にも出てきましたね。「共同執筆者がいる場合の責任者」のことです。
②この文もシンプルですね。ただ斜字になっているScienceはサイエンス誌のことで科学界ではその先端研究の発表の場でありかつ信頼性のある最高水準の雑誌です。issueは「発行する」ですね。
第5パラグラフ
文頭のInは「~のなかで」でいいですね。関係代名詞 that以下は accompany (付随する)their paper(彼らの論文に)となりますから、「論文と一緒に見られるビデオのなかで」という訳でいいでしょう。
次の部分の主語はthe researchers(研究者たちは)で動詞は show(示している)ですね。
その目的語が teams of robots(ロボットのチーム)です。teamsと複数形になっていることから複数のチームがあることに注意してください。どんなロボットかというと using foam blocks (ファームブロックを使う)ロボットです。
ここでファームブロックとは「立方体のスポンジ」のようなものです。to build a variety of structuresの部分は「構造物を作るために」ですね。
次は fromとtoを意識してください。「~から~まで」の構文です。 a simple set of stairs(単純な階段のセット)が始まりの部分 で a low wall(低い壁)が到達点です。
そこに surrounding (~を囲む)がかかります。何を囲むのかはwhat could become a roomですから「部屋になる可能性のあるもの」ですね。つまり空間に壁で仕切りを入れながら個室のブースを作っていくようなイメージですね。
ここまでを通した訳は「調査の責任者のラディカ・ナグパルさんは文筆責任者のジャスティン・ウェーフェルさんや電子エンジニアのキルスティン・ピーターセンと活動を共にしています。
彼らの研究は金曜日に発行されるサイエンス誌に掲載されます。
その記事に続くビデオの中で彼らは、フォームブロックを使ってたくさんの構造物を組み立てるロボットを紹介しています。それは単純な階段から始まり、低い仕切り壁で部屋が作られるまでに至ります」となります。
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いかがでしょう。ロボットが黙々と壁を作っていくような姿。職人さんのようですね。次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年2月17日
第70回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その④
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。ロボットについての話です。
全20パラグラフで今日はこの記事の第6パラグラフからを扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その4
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
The robots can stack blocks to make simple structures without a central plan.
By David LaGesse, for National Geographic
(6)①It’s impressive that the robots can stack things, said James McLurkin, a computer scientist at Rice University who is also looking to mimic the group behavior of insects.
② “They’re putting blocks on top of each other to build something,” McLurkin said.
③”No one’s done this before.”
Programming Independence
(7)①The Harvard team’s simpler demonstration has three robots assembling four stairs that reach four blocks in height.
②Just to do that, the software and robots have to accomplish about 100 steps in correct order.
第6パラグラフ
① It’s impressive that~の部分は仮主語・真主語です。理由は「It is+形容詞」の型になっているからです。impressiveは「印象深い」ですが、発言の中の表現ですので「凄いことだ」くらいでいいでしょう。何が「凄い」のかが真主語の部分で出てきますね。
stackは「組み立てる」ですから「ものを作ること」ですね。その発言者と肩書が書かれた後ろの部分で、その人物の説明が続きます。
who is also looking to mimic the group behavior of insectsの部分です。look to は「~しようとする」でmimicは「真似をする」です。
何の真似をしようとしているのかは the group behavior of insects(昆虫のグループの行動)ですね。
② この文も発言の一部ですね。They(ロボットたち)は are putting blocks(ブロックを積んでいる)が主部ですね。 on top of each other は「お互いの最上部に」ですからお互いに交互に上に乗せていく様子が浮かべば大丈夫です。
③この one’s done の’s はhasですね。訳は「誰もこんなことはやったことがない」です。
第7パラグラフ
このパラグラフの前に小見出しがついていますね。Programming Independenceの部分です。これはここから先の数パラグラフの要約を表していることが多いので注意でいてください。
見出しは完全な文で与えられることはまずありません。ここでもそうですね。Independenceは「独立して」ですから「それぞれのロボットが独立して自主的に動くようプログラムされている」ということを表そうとしていますね。
①この文の主語はThe Harvard team’s simpler demonstration (ハーバードチームの単純な実証実験)で動詞はhas です。目的語はthree robots(3台のロボット)でCがassembling(組み立てる) です。
使役動詞ですから「実験ではロボットに組み立てさせた」という訳になります。何を組み立てたのかはfour stairs (階段を4セット)でその高さはfour blocks in height(4つのブロック)まで積み上げたということですね。
②文頭部分でJustは強調ですから 「ただそれをするために」です。主語は the software and robots(ソフトウェアとロボット)は have to accomplish(成し遂げなければならない)のです。
何を成し遂げるのかは about 100 steps (およそ100の段階・手順)です。それもin correct order(正しい順序で)です。
ここまでを通した訳は「ライス大学のコンピュータ科学者のジェームス・マクラーキンさんはロボットがものを積み重ねるとは凄いことです、と話します。
彼も昆虫の集団行動をまねて取り込むことを研究しています。『ロボットたちは何かを作るために互いに一番上にブロックを重ねていくのです。
こんなことをした例は他にありません』とマクラーキンさんは言います。ハーバードチームの単純な実証実験では3台のロボットは4ブロックの高さの階段を4組作りあげました。
②たったそれだけのことをするためにソフトウェアとロボットはおよそ100の手順を踏まなければなりません」となります。
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いかがでしょう。現実の映像もチェックしてみてください。動画サイトで検索するといくつも見つかります。次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年2月24日
第71回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その⑤
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。ロボットについての話です。
全20パラグラフで今日はこの記事の第8パラグラフから扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その5
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
The robots can stack blocks to make simple structures without a central plan.
By David LaGesse, for National Geographic
(8)The bots perceive only the bricks and other robots in their immediate vicinity, using simple rules to move, climb, and carry bricks to the right spot.
(9)①A human user need only design a structure and the software automatically generates the rules that guide the robots.
②New formulas developed by the researchers turn the high-level goal into low-level rules.
第8パラグラフ
SはThe bots(ロボットたち)でVは perceive(認識する)です。 onlyは準否定語ですから、動詞とセットで訳すと「~だけ認識する」ではなく「~しか認識できない」となります。
何を認識するのかはthe bricks (レンガ)と other robots (他のロボット)です。in their immediate vicinity は「彼らのすぐ近くで」という意味です。カンマの後ろは分詞構文ですね。
主語は先ほどの The bots(ロボットたち)です。これが simple rules(単純な法則)を「使う」という訳になります。その目的はto不定詞以下あります。
to move, climb, and carry bricks (動きまわったり登ったりレンガを運んだり)ですね。最後のtoは前置詞ですから、the right spotは「適切な場所に向かって」という意味です。
第9パラグラフ
① SはA human user (人間の使用者)です。これはロボットに対してhumanという言葉を使っています。user は「使用者」ですからロボットを使う人間のことですね。
need only designはneed (to) design(設計する必要がある)にonlyがついているので先ほどと同じように「必要なのは設計することだけである」という意味になります。
ここまでをまとめると「人間のデザイナーが~を設計しさえすればいいい」と訳せますね。何を設計するのかは structure(基本構造)ですね。
そうすると the software(ソフトウェア)が automatically(自動的に) generates(作り出す) the rules(法則を) that guide the robots(ロボットを指示するような)と読みこなしていくのはそれほど難しくないですね。
②SはNew formulas(新しい法則は)です。そこにdeveloped by the researchers(研究者によって発展させられた)がかかります。Vはturn です。
ここでturn A Into Bで「AをBにする」という熟語を押さえておきましょう。A はthe high-level goal(高いレベルの目標)でBは low-level rules(低いレベルの法則)です。
つまり高い目標を実践するためにロボットには簡略したルールが与えられる、ということです。
ここまでを通した訳は「ロボットはレンガの形をしたブロックの塊と近くにいるロボットしか認識しません。そして単純なルールに従って動き、上り、ブロックを適切な位置に運んでいくのです。
人間のデザイナーはその構造を設計するだけでソフトウェアが自動的にロボットを動かすルールを作り出すのです。
研究者が高いレベルの目標を低いレベルのルールに変えることで新しい法則が生まれるのです」となります。
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いかがでしょう。「機械とその歯車」の形態をとりながら「歯車」が独自に判断して仕事をする、という新しい形態ですね。ますます人間とロボットの境界線が怪しくなってきましたね。次回もお楽しみに。
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2016年3月02日
第72回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その⑥
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今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。ロボットについての話です。
全20パラグラフで今日はこの記事の第10パラグラフから扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その6
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
The robots can stack blocks to make simple structures without a central plan.
By David LaGesse, for National Geographic
(10)Swarms of small, inexpensive robots operating independently offer advantages over other robot systems.
(11)①Multiple robots controlled by a central source can be difficult to scale, as larger teams can overwhelm a central coordinator, whether a computer or human.
②The robot hordes also can continue working if a few, or even many, individuals fail.
第10パラグラフ主語はSwarms(昆虫の群れ)で動詞がoffer(提供する)です。目的語は advantages(有利な点)です。もう少し細かく見ると、「どんな昆虫の群れ」かは small, inexpensive robots (小さくて高価ではないロボット)ですね。
もちろんロボットを昆虫になぞらえているのですね。ここに分詞operating(機能する)が後ろからかかってきます 。independentlyは「独自に、独立して」です。
最後の over other robot systemsは「支配のover」とよばれるoverです。other robot systems(他のロボットシステム)に対して優勢であるということです。
第11パラグラフ①multipleは「複式の、多様な、集合体の」です。central sourceは「中央の情報源」つまり「情報管理センター」です。scaleは「調整する」です。as largerは「より大きくなるにつれ」です。主節の主語はteamsで す。
述語動詞はcan overwhelm(圧倒する)で目的語はa central coordinatorですね。coordinatorは「調整者」です。
whether a computer or human部分はit is が省略されているので、元の形はwhether it is a computer or human(たとえそれがコンピュータだろうが人間だろうが)ですね。
②主語はThe robot hordes でhordesは「群れ」です。述語動詞は can continue working(働き続けることができる)です。
if a few, or even many, individuals failの部分ですが、まずifは「たとえ~だとしても、もし~ならば」のどちらで訳すのかを判断しなければなりません。
主語はa few, or even many, individuals(少数のまたは多くの人間たち)です。述語動詞は fail(~できない)です。つまり「人間一人のときも、また、もっと人が増えた状況だとしても、そしてその人間ができないとしても」といった譲歩の訳がいいですね。
ここまでを通した訳は以下のようになります。
自主的に動き回る小型で安価な集合体のロボットは他のロボットシステムより有利であるいくつかの側面を提供しています。中央管理センターで管理される集合体のロボットはその調整は簡単ではありません。
チームが巨大化するにつれ、中央の調整役がコンピューターだろうが人間だろうがそれを圧倒してしまうのです。
このロボットの集合ユニットは一人、もしくは大がかりな人数をかけたとしても人間ができないところでさえ働き続けることができるのです。
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いかがでしょう。コンピューターが大掛かりになるとそれを管理する側の負担が大きくなり、独自にプログラムされた個々のロボットの集合チームの方が効率がいい働きをする。ということですね。
つまり管理しきれないという矛盾ですね。面白くなってきましたね。次回もお楽しみに。
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2016年3月09日
第73回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その⑦
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。
ロボットについての話です。全20パラグラフで今日はこの記事の第12パラグラフから扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その7
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
Insects Are Laughing at Us
(12)①The work reflects growing scientific interest in reproducing animal and insect behavior through mechanics and electronics to accomplish human goals.
②The specific concept of insect swarms is crucial to the success of future robotics, McLurkin said.
(13)”Multiple robots working together will conduct search and rescue, patrol large geographic areas, map the floor of the ocean, and explore under your kitchen refrigerator,” he said.
(14)But challenges loom large. Scientists struggle to control even five or ten robots at a time.
(15)”Insects look at our goals of five to ten thousand robots and just chuckle,” McLurkin said, contrasting that with what bugs themselves manage: “They’re dealing with five to ten million.”
まず、小見出しです。SVがあってしっかりとした文になっていますから、わかりやすいですね。主語はInsectsで動詞が Are Laughingです。つまり「虫たちは笑っています」です。
誰を?なぜ?右を見ると at Usですから、「私たち人間」が笑われているのですね。なぜでしょうか?その理由は本文に述べられてきます。
第12パラグラフ
① 主語はThe work(この作業) で動詞はreflects(反映する)です。 目的語はgrowing scientific interest (増大する科学的な関心)ですね。
「何」に対しての関心かはin reproducing animal and insect behavior (動物や昆虫の行動を再現することにおいて)です。
どのようにするのかはthrough mechanics and electronics (技術や電子機器を使って)ですから「ロボットで」ということです。
to accomplish human goalsは「人間のやりたいことを達成するために」という意味です。
②主語はThe specific concept of insect swarms(昆虫の群れという独特の概念) の部分です。is crucial toは熟語で「~に対して重大である、決定的である」という意味です。
第13パラグラフここはセリフの部分ですね。主語はMultiple robots(複数のロボット)でここに working together(協働する)がかかっていきます。この後ろの部分では動詞をしっかりつかんでください。
4つ発見できましたか?まず conduct(実施する)ですね。以下 search and rescue(捜索して救出する)、patrol(点検する)、map(地図を作る)、explore(探検する)ですね。
the floor of the oceanは「海底」です。refrigeratorは冷蔵庫」です。
第14パラグラフ
① challengesは「やりがい、挑戦、困難」です。loom largeは「(困難などが立ちはだかる」という意味です。
②主語はScientists(科学者たち)で動詞は struggle to(~しようと奮闘する)です。
何をしようとしているのかは control(管理)ですね。「何」を「どの程度」かは five or ten robots at a time(5~10台のロボットを一度に)です。
ここにevenがあるので「たった5~10台程度のものでさえ管理するのが大変だ」と言っているのですね。
第15パラグラフ主語はInsects(昆虫たち)です。動詞はlook atです。目的語は our goals(我々の目標)です。
どんな目標かは of以下ですから five to ten thousand robots (5千~1万のロボット)です。
そのあとの動詞 chuckleは「くすくす笑う」です。笑っているのは昆虫です。その理由は人間の目標値は昆虫にとっては「笑ってしまう」水準だからですね。
contrasting thatは「~と比較して」ですね。 what bugs themselves manageは「昆虫自身が成し遂げているもの」ですね。
具体的にはコロン(:)の右側です。deal withは「~を扱う」です。
ここまでを通した訳を載せておきます。
人間は虫たちに馬鹿にされています
この作業は人間のやりたいことを成し遂げるために、技術と電子を通して動物や昆虫の行動を再現するという科学的な関心を反映しています。
この昆虫の群れの行動という特定の考えは未来のロボットの成功に重大なカギを握ります、とマクラーキンさんは言います。
「協働作業をする複数のロボットは捜索・救出作業を行うことも、広域をパトロールすることも、海底の地図を作ることもできます。
家庭の台所の冷蔵庫の下まで捜索できますよ」と彼は言います。しかし前途多難です。科学者たちは一度に5台から10台のロボットを制御することにさえてこずっています。
「私たちが目標としているのは5千台から一万台のロボットが協働することですが、昆虫たちはその目標を笑っているでしょう」。
すでに虫たちがやっている数字と対比しながらマクラーキンさんは続けます。「虫たちは5百万匹から1千万匹で協働しているのですから」。
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いかがでしょう。中央で完全な制御をしない独立型のロボットが将来のロボット社会の成功につながるということですね。
しかも人間がやっと協働できるロボットを作りつつあるものの、そのお手本である自然界はその数百倍の協働システムが成り立っているのですね。いよいよ終盤に突入です。次回もお楽しみに。
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2016年3月16日
第74回 テーマ「最先端テクノロジ―・ロボット」その⑧
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最先端テクノロジー」の分野でInspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervisionというタイトルの記事を扱っています。ロボットについての話です。
全20パラグラフで今日はこの記事の第16パラグラフから扱います。
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テーマ4「最先端テクノロジ―・ロボット」その8
National Geographicの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Inspired by Swarming Termites, Robots Can Build Without Supervision
The robots can stack blocks to make simple structures without a central plan.
By David LaGesse, for National Geographic
Insects Are Laughing at Us
(16)Scientists say they also work to help the public get past the “ick factor” when they speak of robots that swarm like insects, through outreach to schools and other groups.
(17)Petersen said she often uses the argument that small, insectlike machines should be less intimidating than large, complex, and humanoid versions: “Wouldn’t you rather have small, simple robots you could easily crush?”
(18)The researchers don’t envision the robot teams otherwise replacing human construction crews.
(19)That’s because the robots, operating on their own, work with a randomness akin to robotic vacuums that crawl indiscriminately around a room.
(20)”Because they are working on their own,” Petersen said, “the robots can’t operate as efficiently as a human crew.”
第16パラグラフ
get pastは「通り抜ける、(困難などを)克服する」です。ick は「気持ち悪いもの」ですからick factorは「気分を損ねる要因」です。outreachは「手を伸ばして届く距離」です。
第17パラグラフ
small, insectlike machinesは「 小型の昆虫型のロボット」です。be less intimidating than ~は「~より怖さの点でより少ない」が直訳ですから「~ほど恐怖を与えない」でいいでしょう。
large, complex, and humanoid versionsの部分は先ほどの昆虫型のロボットとの対比ですからhumanoid versionsは「人間型のロボット」でいいですね。
セリフ部分の疑問文はWouldn’t you rather have ~で「~をお持ちになりたいですよね?」という意味です。
何を持つのかはsmall, simple robots(小さな単純なロボット)です。ここに関係詞whichを省略した you could easily crush(あなたが簡単に破壊できる)がかります。
第18パラグラフ
envisionは「心に描く」です。 その目的語はthe robot teams(ロボットチーム)です。otherwiseは「①さもなければ②それ以外の点で➂別のやり方で」です。
replacingは「取って代えること」です。 human construction crewsは「人間の建設チーム」です。
第19パラグラフ
That’s because~は「それは~という理由である」です。以下の文は構造が少し複雑かもしれません。主語は the robots(ロボットは)で述語動詞はwork(働きます)です。
主語には operating on their own(自分で自立して動く)がかかります。動詞には with a randomness(自由に)がかかります。 akin to~は「~に似て」です。
似ているものは robotic vacuums(お掃除ロボット)ですね。これの説明が that crawl indiscriminately around a room(部屋を無差別にはい回る)です。
第20パラグラフ
theyは「ロボット」のことです。as efficiently as~はこの部分より前にnotがることの注目して「~ほど効率的ではない」と訳しますね。
ここまでを通した訳を載せておきます。
科学者たちは一般人が群生する虫のようなロボットの話をするときに「感じが悪い」と思う感情を乗り越えるのを学校やその他の機関を通して手助けする取り組みをしています。
ピーターセンさんはこんな話をよくします。小型の昆虫のようなロボットは大型で人間のようなロボットに比べ恐怖心を与えません。
だって「いざとなったら簡単に壊せるような小さくて単純なロボットの方がいいでしょう?」。研究者たちは人間の建設チームにとって代わるようなロボットチームを構想しているわけではありません。
それは、自立型ロボットは部屋の床を制約なく動き回るお掃除ロボットに似て自由さをもって動くからです。ピーターセンさんは「このロボットは自立型だからこそ人間のクルーのように効率的には動けないのです」と言っています。
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いかがでしょう。昆虫や動物をお手本にした自立型のロボットは人間の役に立つ社会はもう始まっています。
ロボットは人間を凌駕する能力があるので、ロボットを完全にはコントロールできない可能性があることを理由にロボット(人工知能)の開発に警鐘を鳴らす科学者もいます。
情報をつかんでしっかりと判断していきたいですね。次回は新しい記事を読みましょう。お楽しみに。
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2016年3月22日
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