はしかに関するAFPの英文記事を人気英語講師が徹底解説

テーマ「はしかとの戦いが後退:WHO」

「時事英語」特別講義

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『時事英語』特別講義のテーマ「はしかとの戦いが後退:WHO」一覧

第210回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その1

はしか(麻疹)の英単語

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は見出しから第1パラグラフまでを読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

Measles is a highly contagious disease, which can cause severe diarrhoea, pneumonia and vision loss and can be fatal in some cases.

GENEVA, Switzerland

(1)The World Health Organization warned Thursday, February 14, that efforts to halt the spread of measles were “backsliding”, with case numbers worldwide surging around 50 percent last year.

解説

見出し

小見出し

今回の見出しは前回までと違い動詞がありません。それを補うと、ここではFight against measles is backsliding(はしかとの戦いは後退している)となります。WHOは「世界保健機関」です。この二つをつなぐセミコロン(:)は「発言者」を指します。

訳:はしかとの戦いが後退:WHO

リード

Measles is a highly contagious disease, which can cause severe diarrhoea, pneumonia and vision loss and can be fatal in some cases.
GENEVA, Switzerland

主語はMeasles(はしか)で、述語は is a highly contagious disease(非常に感染力の強い病気です)です。「, which」の部分は「そしてそれは」と訳します。この部分が主語で、述語はcan cause(引き起こす可能性がある)です。「何を引き起こすのか」はsevere diarrhoea, pneumonia and vision loss(下痢、肺炎、視力低下 です。次のand can be fatal(そして致命傷になる可能性があります)の主語は先ほどの主語と同じですのでMeasles(はしか)です。 in some casesは「いくつかの例では」です。
GENEVA, Switzerlandは「スイス、ジュネーブ」です。ニュースの発信地です。

訳:はしかは非常に感染力の強い病気です。そしてそれはひどい下痢、肺炎、視力低下の原因となり、命にかかわることもあります。

第1パラグラフ

The World Health Organization warned Thursday, February 14, that efforts to halt the spread of measles were “backsliding”, with case numbers worldwide surging around 50 percent last year.

主語はThe World Health Organization(世界保健機関)で述語はwarned(警告しました)です。「いつ警告したのか」は Thursday, February 14, (2月14日木曜日)です。警告の内容はthat以下です。ここでの主語はefforts (努力)です。「どんな努力か」はto halt (食い止める)努力です。「何を食い止めるのか」はthe spread(拡散)です。「何の拡散か」はof measles(はしか)です。ここまでが主語です。述語は were “backsliding”(「後退」している)です。withは「~の状態で」です。ここでは case numbers worldwide(世界中で患者の数)がsurging (急上昇している)状態です。「どのくらい上昇しているのか」はaround 50 percent last year(昨年の約5割増)です。

訳:世界保健機関は2月14日木曜日にはしかの拡散防止の努力は「後退」しており、患者数は昨年のおよそ1.5倍であると警告しました。

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いかがでしょう?今回から「はしか」に関する新しい記事を読んでいきます。「はしか」は予防接種により避けられ、アメリカ大陸では2000年代に根絶宣言がなされています。しかし今回なぜこのような状況になっているのでしょう。しっかり読んでいきましょう。次回もお楽しみに。

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2019年5月29日

第211回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その2

はしか(麻疹)の細菌

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第2パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(2)The UN health agency pointed to preliminary data showing that the disturbing trend of resurgent measles cases was happening at a global level, including in wealthy nations where vaccination coverage has historically been high.

(3)①”Our data are showing that there is a substantial increase in measles cases. ②We’re seeing this in all regions,” Katherine O’Brien, WHO’s director of immunization, vaccines and biologicals, told reporters in Geneva.

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

第2パラグラフ

The UN health agency pointed to preliminary data showing that the disturbing trend of resurgent measles cases was happening at a global level, including in wealthy nations where vaccination coverage has historically been high.

この文は長いので、カンマのある部分で前後に分けましょう。前半部分の主語はThe UN health agency (国連の健康部門)でここではWHOのことです。述語はpointed (示した)です。「何を示したのか」はto preliminary data(予備データ)です。「どんなデータか」は showing(示している)データで、その中身は that以下です。この部分での主語はthe disturbing trend (不安にさせる傾向)です。「どんな傾向か」はof resurgent measles cases(はしかの患者が再び増えている)です。述語はwas happening(起きている)です。「どこで起きているのか」は at a global level(世界中で)です。後半部分はincluding in wealthy nations で「裕福な国家もこれに含まれている」です。「どのような裕福な国家か」はwhere 以下です。この部分の主語はvaccination coverage (ワクチンの接種率)で述語はhas historically been high(歴史的に高い)です。

訳:国連の健康部門であるWHOは世界中ではしかの再流行が起きている不安な傾向があることをうかがわせる予備データを示しました。その中にはワクチンの接種率がこれまでにないくらい高まっている裕福な国も含まれています。

第3パラグラフ
第1文

“Our data are showing that there is a substantial increase in measles cases.

この部分はセリフです。発言者は次の文にあるKatherine O’Brien(キャサリン・オブライエン)さんです。その肩書はWHO’s director of immunization, vaccines and biologicals(WHOの予防接種・ワクチン・生物学的製剤部門を統括者)です。セリフの中の主語はOur data (私たちのデータ)で述語はare showing (示している)です。「何を示しているのか」はthat以下です。この部分の主語はa substantial increase(かなりの増加)です。「何の増加か」は in measles cases(はしかの患者)です。

訳:「私たちのデータによるとはしかの患者数が急増しているのです」

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いかがでしょう?WHOがはしかの患者が急増してるいデータを示してきました。しかもワクチンが入手できないような貧困の地域ではない裕福な国でも増加しているということです。なぜでしょう?次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年6月05日

第212回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その3

世界のデータ

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第3パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(3)②We’re seeing this in all regions,” Katherine O’Brien, WHO’s director of immunization, vaccines and biologicals, told reporters in Geneva.

(4)①”We’re having outbreaks that are protracted, that are sizable and that are growing,” she said.②”This is not an isolated problem.”

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

第3パラグラフ
第2文

We’re seeing this in all regions,” Katherine O’Brien, WHO’s director of immunization, vaccines and biologicals, told reporters in Geneva.

この部分も、第1文から続くセリフの部分です。発言者はKatherine O’Brien(キャサリン・オブライエン)さんです。その肩書はWHO’s director of immunization, vaccines and biologicals(WHOの予防接種・ワクチン・生物学的製剤部門を統括者)です。
この部分の主語はWe(私たちは)で述語は’re seeing (目の当たりにしています)です。「何を目の当たりにしているのか」はthis (このこと)です。「このこと」とははしかの再流行のことです。in all regionsは「あらゆる場所で」です。

訳:WHOの予防接種・ワクチン・生物学的製剤部門を統括者のキャサリン・オブライエンさんは「このことはあらゆる地域でみられることです」とジュネーブで記者に公表しました。

第4パラグラフ
第1文

“We’re having outbreaks that are protracted, that are sizable and that are growing,” she said.

この部分もセリフです。発言者は先のキャサリン・オブラエンさんです。セリフ部分の主語はWe(私たち)で述語は’re having outbreaks(発生している状態にいる)です。ここに関係代名詞であるthat以下がかかります。 are protractedは「長引いている」です that are sizableは「かなり増えている」です。that are growingは「成長している」です

訳:彼女は「はしかの発生状況は長期化してその数は増加しどんどん増えていく状況です」と話しています。

第2文

“This is not an isolated problem.”

この部分もセリフです。主語は”This(このこと)で、述語は is not an isolated problem(孤立した問題ではないのです)です。

訳:「この問題は相互に関連性のある問題なのです」

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いかがでしょう?はしかの急増は地域的なものではなく世界的なものであると言っています。その原因が局所的な個々の問題ではなく、関連性があると言っている根拠は何でしょう?次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年6月12日

第213回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その4

はしか(麻疹)の症状

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第5パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(5)O’Brien pointed out that less than 10 percent of actual measles cases are reported.

(6)”So when we see the reported cases increasing by 50 percent, we know that we’re heading in the wrong direction,” she said, adding that the true number of infections was “in the millions”.

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

第5パラグラフ

O’Brien pointed out that less than 10 percent of actual measles cases are reported.

この文の主語はO’Brien(オブラエン)で述語はpointed out (指摘しました)です。「何を指摘したのか」はthat以下です。数字の前にある less than は「~未満」ですから less than 10 percent は「10パーセント未満」です。「何の10パーセント未満なのか」はof actual measles cases(実際のはしかの患者数)です。ここまでがthat節の中の主語で述語は are reported(報告された)です。

訳:オブラエンさんは、報告されているはしかの患者数は実際の数の10パーセント未満であると指摘しています。

第6パラグラフ

“So when we see the reported cases increasing by 50 percent, we know that we’re heading in the wrong direction,” she said, adding that the true number of infections was “in the millions”.

この部分はセリフです。発言者は前の文から続いてきてオブラエンさんです。文頭のSoは「よって」です。次の when we see the reported cases increasing by 50 percentの部分は知覚動詞seeに注意してください。see A~ingで「Aが~するのを見る」です。ここでAはthe reported cases (報告された患者数)です。see A~ingの「~」の部分はここではincreasing by 50 percent(50パーセント増加している)です。ここでのbyは「差」を表しています。

次のwe know that we’re heading in the wrong directionの部分は主語がwe (私たち)で述語はknow(わかりました)です。「何がわかったのか」はthat以下です。この節の中での主語はwe(私たち)で述語は’re heading (進んでいる)です。「どこに進んでいるのか」はin the wrong direction(間違った方向に)です。

最後のshe said, adding that the true number of infections was “in the millions”の部分は区切り方に注意が必要です。she said, の部分はその前にあるセリフの部分とつながります。そしてadding ~(~と付け加えました)は分詞構文です。付け加えた中身はthat以下です。ここでの主語は the true number (本当の数字です)。「何の数字か」はof infections(感染者の)です。述語はwas “in the millions”「数百万人です」です。

訳:オブライエンさんは「そして、はしかの患者が50パーセント増加しているのを目にすれば、私たちが間違った方向に進んでいることがわかるでしょう」と話し、実際の感染者は「数百万人いる」と付け加えました。

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いかがでしょう?私たちが間違った方向に進んでいるということはどういうことでしょう?単に患者が増えているということではなく、その原因である問題に焦点を当てようとしていますね。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年6月19日

第214回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その5

はしか(麻疹)の統計データ

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第7パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(7)Countries have until April to report measles cases registered in 2018 to the WHO.

(8)But the agency said the data it has received so far showed that around 229,000 cases had already been reported, compared to 170,000 for 2017.

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

第7パラグラフ

Countries have until April to report measles cases registered in 2018 to the WHO.

主語はCountries(各国)です。述語はhave until April to report の部分ですが、ntil April(4月まで継続して)を外すとわかりやすいですね。つまりhave to report(報告しなければならなない)です。「何を報告するのか」はmeasles cases (はしかの患者数)です。registered in 2018は「2018年に登録された」です。 to the WHOは「WHOに対して」です。

訳:各国はWHOに2018年のはしかの患者数を4月まで継続的に報告しなければなりません。

第8パラグラフ

But the agency said the data it has received so far showed that around 229,000 cases had already been reported, compared to 170,000 for 2017.

この文の主語はthe agency (当局)で、ここではWHOのことです。述語はsaid(述べました)です。「何を述べたのか」の中身の主語はthe data (データ)です。ここにit has received(それが受け取った)がかかります。もちろんここでは関係代名詞 which が省略されています。so farは「これまでに」です。述語はshowed(示しました)です。「何を示したのか」は that以下です。ここでの主語はaround 229,000 cases (およそ22万9千人の患者)で述語はhad already been reported(すでに報告されている)です。compared to 170,000は「17万人と比べて」です。 for 2017は「2017年の」です。つまり、2017年の患者数が17万人であったということです。

訳:しかし、WHOはこれまでに受け取ったデータは2017年が総計17万人であったのと比べ、すでに約22万9千人であると述べています。

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いかがでしょう?ここでもはしかの広がりのことが書かれています。その死者数をみれば(次回読むことになりますが)まったく侮ることのできない病気であることがわかります。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年6月26日

第215回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その6

はしか(麻疹)にかかった赤ちゃんのイラスト

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第9パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(9)Last year, measles caused approximately 136,000 deaths around the world, according to WHO’s preliminary figures.

(10)Measles is a highly contagious disease, which can cause severe diarrhea, pneumonia and vision loss and can be fatal in some cases, and remains “an important cause of death among young children,” according to WHO.

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

第9パラグラフ

Last year, measles caused approximately 136,000 deaths around the world, according to WHO’s preliminary figures.

主語はmeasles(はしか)で述語はcaused(原因となった)です。「何の原因になったのか」はapproximately 136,000 deaths(およそ13万6千人の死亡)です。 around the worldは「全世界で」です。 according to WHO’s preliminary figuresは「WHOの速報値によると」です。

訳:WHOの速報値によると、昨年、はしかが原因で亡くなった人は世界で13万6千人です。

第10パラグラフ

Measles is a highly contagious disease, which can cause severe diarrhea, pneumonia and vision loss and can be fatal in some cases, and remains “an important cause of death among young children,” according to WHO.

この文の主語はMeasles(はしか)で述語は is a highly contagious disease(感染力の高い疾病です)です。highlyは「非常に」です。 contagiousは「感染力のある」です。ここに which 以下がかかってきます。カンマ付きの関係詞ですから、先行詞はこの前の文です。このwhichのなかみの構造がわかりにくいので少しずつ見ていきましょう。まず動詞はcauseで「引き起こす」です。 「何を引き起こすのか」はsevere diarrhea(激しい下痢)」とpneumonia and vision loss(肺炎と視力の低下)です。

次のandを見ると右にcan beがありますから、このandは「並列」ではなく「順接」であることがわかります。つまりこの部分の主語は先の先行詞と同じもので、文を指します。can be fatal は「致命傷になりかねない」です。in some casesは「いくつかの事例においては」です。次の部分のand remains(そしてとどまっている)の主語は文頭のMeasles (はしか)です。「どのような状態でとどまっているのか」は”an important cause of death among young children”ですから「子供たちの間では重要な死因」です。最後のaccording to WHOは「WHOによると」です。

訳:はしかは非常に感染力が強い病気で、激しい下痢、肺炎、視力低下を引き起こし、致命傷になりかねない場合もあります。また、WHOによると「子供の死因においては重要な地位をいまだに占めています」ということです。

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いかがでしょう?はしかは非常に感染力のある伝染病で、死者の数をみると決して見くびってはいけない病気であることがわかります。特に子供にとっては重い病気ですね。次回もしっかりこの続きを読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年7月31日

第216回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その7

はしか(麻疹)にかかった赤ちゃんのイラスト

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第11パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(11)This is frustrating since the disease can be easily prevented with two doses of a “safe and efficient” vaccine that has been in use since the 1960s, the UN agency said.

(12)Up until 2016, the number of measles cases had been steadily declining, but since 2017 the number has soared, according to Katrina Kretsinger, who heads WHO’s expanded immunization program.

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

小見出し

Complacency and misinformation

この部分は名詞が並列しているだけですね。

訳:独りよがりと誤報

第11パラグラフ

This is frustrating since the disease can be easily prevented with two doses of a “safe and efficient” vaccine that has been in use since the 1960s, the UN agency said.

主語はThis(このこと)で述語はis frustrating(不満になる)です。 その理由はsince以下にあります。ここでの主語はthe disease(この病気)です。もちろんmeasles(はしか)のことです。述語はcan be easily prevented(簡単に予防できる)です。with two doses は「2度の投与よって」です。「何を投与するのか」はof a “safe and efficient” vaccine (「安全で効果のある」ワクチン)です。ここに関係代名詞that以下がかかってきます。has been in use since the 1960sは「1960年代からずっと使われてきた」です。 the UN agency saidは「国連機関が述べています」となります。「国連機関」はここでは「WHO」のことですから、「WHOによると」でよいでしょう。

訳:WHOによると、はしかは1960年代から使われてきた「安全で効果の高い」ワクチンを2度接種するだけで簡単に防げるので、いまの事態には非常に不満であるとのことです。

第12パラグラフ

Up until 2016, the number of measles cases had been steadily declining, but since 2017 the number has soared, according to Katrina Kretsinger, who heads WHO’s expanded immunization program.

文頭のUp until 2016は「2016年までずっと」です。この文の主語はthe number of measles cases (はしかの患者数)です。述語はhad been steadily declining(一定して減少し続けている)です。次のbut since 2017(しかし、2017年以来)は文頭のUp until 2016に対して使われている言葉です。この部分の主語はthe number(その数字)で述語はhas soared(急上昇しています)です。 according to Katrina Kretsingerは「カトリーナ・クレトシンガーさんによると」です。この人の説明が関係代名詞who以下にあります。heads WHO’s expanded immunization programは「WHOの予防接種拡大プログラムを率いている」です。

訳:WHOの予防接種拡大プログラムを率いているカトリーナ・クレトシンガーさんによると、2016年までずっとはしかの患者数は減少していましたが2017年以降、その数は急上昇してしまったということです。

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いかがでしょう?簡単に予防できるはずのはしかが、なぜ2017年以降増加してしまったのでしょう?小見出しにある「独りよがりと誤報」がカギになりそうですね。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年8月21日

第217回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その8

アメリカ大陸

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第13パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(13)”There are a number of outbreaks … which are driving some of these increases,” she told reporters, pointing to significant outbreaks in Ukraine, Madagascar, the Democratic Republic of Congo, Chad and Sierra Leone.

(14)In Madagascar alone, “from October 2018 through 12 February 2019, a total of 66,278 cases and 922 deaths have been reported,” WHO said.

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

独りよがりと誤報

第13パラグラフ

“There are a number of outbreaks … which are driving some of these increases,” she told reporters, pointing to significant outbreaks in Ukraine, Madagascar, the Democratic Republic of Congo, Chad and Sierra Leone.

この部分はセリフです。発言者はカトリーナ・クレトシンガーさんです。she told reportersが「彼女は記者団に話しました」です。発言の中身をみましょう。There are a number of outbreaksで「たくさんの発生があります」です。これは、mules(はしか)が各地域で発症しているという意味です。 which are driving some of these increasesの部分は「そしてそれは、こうしたいくつかの増加につながっています」です。

pointing to significant outbreaksの部分は分詞構文で「そして重大な発生を指摘しました」です。「どこで発生しているのか」は in Ukraine, Madagascar, the Democratic Republic of Congo, Chad and Sierra Leone(ウクライナ、マダカスカル、コンゴ民主共和国、チャド、シエラレオネ)です。

訳:カトリーナさんは「たくさんの地域ではしかが発生しています。これがはしか患者の増加につながっています」と記者団に話しました。そして、その発生地域としてウクライナ、マダガスカル、コンゴ共和国、チャド、シオラレオネを挙げました。

第14パラグラフ

In Madagascar alone, “from October 2018 through 12 February 2019, a total of 66,278 cases and 922 deaths have been reported,” WHO said.

この文はWHO said という形になっているのでWHOの発言という形をとっています。In Madagascar aloneは「マダガスカル国内だけでも」です。 from October 2018 through 12 February 2019は「2018年10月から2019年2月12日までの間に」です。a total of 66,278 cases and 922 deaths は「合計6万6千278人の患者と922人の死者」です。have been reportedは「報告されています」です。

訳:WHOによると、マダガスカル国内だけで「2018年10月から2019年2月12日までの間に合計6万6千278人の患者と922人の死者が報告されています」ということです。

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いかがでしょう?はしか患者が増加している地域が列挙されました。その増加の原因は何でしょう?次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年8月28日

第218回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その9

ワクチン

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第15パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(15)In poorer countries, marginalized communities and states in conflict, lacking access to the vaccine is the problem.

(16)In Europe and other wealthy areas, meanwhile, experts blame the problem in part on complacency and misinformation about the vaccine.

(17)The resurgence of the disease in some countries has been linked to medically baseless claims linking the measles vaccine to autism, which have been spread in part on social media by members of the so-called “anti-vax” movement.

解説

はしかとの戦いが後退:WHO

独りよがりと誤報

第15パラグラフ

In poorer countries, marginalized communities and states in conflict, lacking access to the vaccine is the problem.

In poorer countriesは「貧しい国では」です。 marginalized communitiesは「辺境国」です。 states in conflictは「内乱の状態にある国」です。つまり3つの国の例が挙げられています。 lacking access to the vaccine は「ワクチンの入手が不足していること」です、この部分が主語です。述語はis the problem(問題になっています)です。

訳:貧しい国や辺境国、内乱状態にある国での問題点はワクチンの入手量が少ないことです。

第16パラグラフ

In Europe and other wealthy areas, meanwhile, experts blame the problem in part on complacency and misinformation about the vaccine.

In Europe and other wealthy areasは「ヨーロッパやその他の裕福な国では」です。meanwhileは「一方で」ですから、先のIn poorer countries, marginalized communities and states in conflict(貧しい国や辺境国、内乱状態にある国)と対比しています。この文の主語はexperts(専門家)で述語はblame (非難する)です。blameはblame A on Bで「AをBという理由で非難する」です。この文ではAはthe problem (この問題を)で、Bはcomplacency and misinformation about the vaccine(ワクチンに関して無関心と間違った情報があること)です。in part は「部分的に」です。

訳:一方で、専門家たちは、ヨーロッパやほかの裕福な国でのワクチンに対しての無関心や間違った情報がこの問題の原因のひとつであるとしています。

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いかがでしょう?次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年9月04日

第219回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その10

ワクチン接種

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第17パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(17)The resurgence of the disease in some countries has been linked to medically baseless claims linking the measles vaccine to autism, which have been spread in part on social media by members of the so-called “anti-vax” movement.

(18)”We’re backsliding on the progress that has been made,” O’Brien said.

第17パラグラフ

The resurgence of the disease in some countries has been linked to medically baseless claims linking the measles vaccine to autism, which have been spread in part on social media by members of the so-called “anti-vax” movement.

この文は長いのでカンマの前後で切りましょう。前半部分の主語はThe resurgence(再浮上)です。「何の再浮上か」はof the disease(この病気の)です。「この病気」ははしかです。 in some countriesは「いくつかの国において」です。述語はhas been linked(つなげられてきた)です。「何につなげられてきたのか)はto medically baseless claims (医学的には根拠のない主張)です。「どのような主張か」はlinking the measles vaccine(はしかのワクチンをつなげる)主張です。「どこにつなげるのか」はto autism(自閉症に対して)です。

後半部分を見ましょう。カンマ付きのwhichはここでは「そしてそれは」と訳します。ここが主語になります。述語はhave been spread(広がった)です。「どこでどのように広がったのか」はin part(部分的には)、on social media(ソーシャルメディアによって)です。「誰が広めたのか」は by members of the so-called “anti-vax” movement(いわゆる“反ワクチン”運動のメンバーによって)です。so-calledは「いわゆる」です。

訳:いくつかの国ではしかが再流行したのは、はしかワクチンが自閉症につながるという根拠のない意見からきています。そしてそれは、一部には、いわゆる“反ワクチン”運動のメンバーのソーシャルメディアによって広められました。

第18パラグラフ

“We’re backsliding on the progress that has been made,” O’Brien said.

この部分は会話です。発言者はO’Brien(WHOの予防接種・ワクチン・生物学的製剤部門を統括者のキャサリン・オブライエンさん)です。セリフの中の主語はWeで述語は’re backsliding (逆戻りしています)です。「どんな逆戻りか」はon the progress(進歩の途上)での逆戻りです。that has been madeは「私たちが成し遂げてきた」です。

訳:オブライエンさんは「私たちは成し遂げてきた進歩を逆戻りしてしまっているのです」と述べています。

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いかがでしょう?ワクチンに対する無関心や間違った情報の中身が書かれています。「成し遂げたはずの進歩から後退してしまった」とWHOが感じている理由です。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年9月11日

第220回 「はしかとの戦いが後退:WHO」その11

ワクチンとデータ

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年2月15日の記事です。

今日は第19パラグラフから最後まで読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Fight against measles backsliding: WHO

(19)”①And we’re not backsliding because we don’t have the tools to prevent this. ②We do have the tools to prevent measles,” she said.

(20)”We’re backsliding because of the failure to vaccinate.”

第19パラグラフ
第1文

“And we’re not backsliding because we don’t have the tools to prevent this

この部分もセリフです。発言者は先のオブライエンさんです。セリフの中の主語はweで、述語は’re not backsliding(逆戻りをしていない)です。このあたりがうっかりすると読みにくいのですが、現実的に言いたいことは「逆戻りしてしまった」ということです。つまりこの後ろにある becauseがポイントになります。becauseを「だから」と訳していてはあまりうまくいきません。「~という理由で」と考えましょう。because we don’t have the toolsは「私たちは道具をもっていないという理由で」です。「どんな道具か」はto prevent this(これを予防するための)道具です。「これ」ははしかです。つまり「逆戻りした理由は道具を持っていないという理由でなく別の理由なのだ」ということがいいたいことですね。

訳:私たちははしかに対する予防手段を持っていないという理由で逆戻りしたわけではありません。

第2文

We do have the tools to prevent measles,” she said.

この部分もオブライエンさんのセリフの続きです。セリフの中の主語はWeで 、述語はdo have the tools (まさに道具はもっています)です。「何の道具か」はto prevent measles(はしかを防ぐための)です。

訳:私たちははしかを予防できる道具は確実に手にしているのです。

第20パラグラフ

“We’re backsliding because of the failure to vaccinate.”

この部分もセリフで、発言しているのはオブライエンさんです。セリフの中の主語はWeで、述語は’re backsliding(逆戻りしています)です。後ろにあるbecause以下に理由が書かれています。もちろんこれは第1文に対応します。because of the failure to vaccinateは「ワクチン接種ができないという理由で」です。

訳:私たちはワクチンを接種できていないという理由で逆戻りしているのです」

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いかがでしょう?ワクチン接種が行われていないことが、はしかの急増につながっている、との結論です。今回でこの記事は終わりです。次回からまた新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年9月18日

 
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プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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