国公立・私立大学医学部医学科の合格に必要な勉強法を科目別・大学別に解説しています。

医学部の科目別・大学別におすすめ勉強法を解説

医学部受験対策

医学部医学科合格に必要な勉強法とは?科目別・大学別対策法を解説!
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医学部医学科に合格するためには、どのような勉強法をするのがよいのでしょうか。

受験する大学、受験する人によってその対策方法は異なりますが、おおまかにご紹介します。

苦手科目がある方などはぜひ参考にしてください。

国公立大学医学部に合格する勉強法

国公立大学医学部に合格する勉強法

英語

国公立大学医学部では、英語は一次試験である共通テストでも、二次試験でも必要です。

共通テストでは特に、英単語と基本的な文法がしっかりと身についていることが重要です。

リスニングはもちろんのこと、共通テストの第一問で問われるアクセント問題の対策のためにも、英語の文法、単語に限らず、英語の発音や英会話の繋がりやすく聞き取りにくい文法についても注意する必要があります。

二次試験での対策は、特に長文読解や英作文が必要になってきますが、これらの勉強は、自己流にならないことが何よりも大事です。

予備校や学校の先生で添削をしてくれる信頼のおける先生を見つけて、過去問などを勉強する際はぜひ添削をお願いしましょう。

さらに、英語に関しては時間制限が厳しい国公立大学が多くあります。

文法問題が多く占める大学、長文で和訳問題のみの大学など、大学ごとの対策が必要になってきます。

過去問を利用して、時間配分をしっかりと行いましょう。

数学

数学は、国公立大学医学部を受験する人は、共通テストに対して特別な勉強はあまり必要ないでしょう。

数学は基礎がしっかりとしていることと、その基礎を応用して使えることが重要です。

上位の国公立大学医学部、例えば東大では、非常に難易度の高い数学の問題が出されます。

しかし、それらの問題も応用が組み合わさった問題というだけで、もちろんひらめきなどが必要な場合もありますが、多くは基礎ができていて、演習をどれだけしてきたかが重要になってきます。

多くの国公立大学と共通テストでは、問題を見たときに何かみたことがあるなといった感想を自分の中で感じ、その上で一度みたことのある典型的な問題を絶対に取りこぼさないことが重要です。

数学はとにかく演習量を多くとること、そして自分の中で演習した問題がしっかり整理されていることが大事です。

何かとても信頼できる問題集を一つ見つけ、それを繰りかえす、そして志望校の過去問や志望校とレベルが近い大学の過去問を繰り返して演習量を増やしていきましょう。

物理

物理は、共通テストの問題を苦手とする受験生も一定数いるのではないでしょうか。

実は、二次試験の問題は、演習をある程度行うことで解けてしまうことがあります。

しかし、物理をなんとなく解けるという状態では、共通テストのような基礎の部分、土台の部分を聞いてくる問題を解くことはできません。

物理の基礎を固めるには、まずは公式を自分で導き出せるようにすることです。

物理を解く上で、公式は書かせません。

全ての物理の公式は繋がっていますが、それらを理解せずに公式としてどの公式を使うのだっけ、、と迷うことのないようにしましょう。

中レベルの国公立大学医学部の物理は、典型的な問題が多く出題されます。

問題集や過去問をある程度演習すれば解けますが、かつ基礎という土台をしっかりと組み立てておくことで、どうしてこのような解き方をしたのか、自分の解答に自信を持つことができます。

さらに物理では、合格するためには苦手な分野を作らないことが大事です。

現役生などは、原子物理まで勉強する時間がないかもしれません。

大学ごとに出題分野に偏りがあるはずなので、志望している大学は何が頻出なのか確認し、必要な対策をしておきましょう。

化学

理科を選択するうえで、化学は多くの医学部受験生が選択する科目だと思います。

化学は共通テストでも二次試験でも、知識の抜け穴が命取り。

教科書か、もしくは参考書を一つもって、共通テストの前も、二次試験の前も、その参考書で覚えていないところがないくらいに暗記をしましょう。

受験化学はこれで点数がある程度とれるようになっています。

ここからは、理論化学の計算問題の解き方の確立と、有機化学の演習が必要になってきます。

無機化学で点数を落とさないのはもちろん、有機化学は一題落とすか一題とれるかといった点数の差が出る部分ですので、化学の時間制限が厳しい大学では優先して解けるようにするとよいでしょう。

過去問の演習をしていると、その大学が好きでよく出題している元素や現象などが見つかったりします。

難易度の高い大学だと、その年のノーベル賞が出題されることもあります。

ぜひチェックしておくとよいでしょう。

生物

生物は、多くの医学部受験生があまり時間をかけずに高得点を狙いたい分野ではないでしょうか。

知識に関しては、受験に必要な知識と興味を持って覚えている知識とが組み合わさってより強固なものとなると非常に強みになります。

そして、計算問題や遺伝問題に対しては、演習を積みながら、問題を解くたびにどのようなことが起こっているのか想像を膨らませながら解くと良いでしょう。

実験考察問題が苦手な人は、予備校などで授業を聞き、ノートにしっかりとまとめて時間をかけて解くなどするとよいでしょう。

生物を合格点に近づける一番の近道は、生物を好きになることだといえます。

好きな参考書をみつけたり、予備校で好きな講師を見つけたりして他の科目より短時間で完成させることを目標にしましょう。

国語

国語は、東大などを除く多くの医学部受験生が共通テストのみで受験するのではないでしょうか。

共通テストの国語は現国、古文、漢文の3つに分かれています。

現国は一番得点を取りにくく、共通テストになってからは詩なども出題されることになったので、より点数をとることが難しくなってきました。

なので医学部受験生は合格するために古文・漢文で点数を稼ぎに行きましょう。

漢文は、文法と単語の暗記をするだけで医学部受験生ならばしっかりと満点をねらえます。

計画的に勉強をして満点を狙いましょう。

古文は、暗記をするだけでは点数が取れないところです。

現国的な勉強が必要になってきますが、まずは過去問を一通り勉強しましょう。

センターや共通テストの過去問はとても良問がそろっています。

一つ一つ、まずは時間を測らずにゆっくりと時間をかけて解いてみましょう。

社会

社会には、大きく分けて世界史、日本史、地理、倫理政経の4つの内のどれかを選択している人が多いと思います。

共通テストの社会では、医学部を受験する方は9割を超えたいところですよね。

勉強法としては、まず世界史や日本史、倫理政経などの暗記科目では教科書もしくは参考書を一つ用意して、それを何周も何周も繰り返しましょう。

地理で9割を超えるのはなかなか難しいですが、基本的な暗記ができたら地図帳を携帯して予備校で授業を受けて、解き方を学ぶのがよいでしょう。

共通テストのみのために勉強をするのは大変ですが、ここで点数を稼いでおきましょう。

私立大学医学部に合格する勉強法

私立大学医学部に合格する勉強法

英語

英語は、国公立大学医学部に合格するための勉強法と大きくは変わりませんが、唯一違うところがあるとすれば、医学に関する自然科学的な文章が多く出題されるというところです。

浪人生など余裕のある人は、ぜひ、医療用英単語も覚えておくと良いでしょう。

そして、英語は早くやったもの勝ちな試験科目でもあります。

進学校の生徒は早いうちから行うと思いますが、勉強に熱心になるなら早ければ早いほうがよいので、ぜひ中学生の内から、高1や高2のうちから、大学の過去問の良問などに触れておくとよいでしょう。

数学

数学の勉強は、私立大学医学部といっても一つにまとめることができません。

数学の難易度がそこまで高くない大学の場合、典型問題のみを確実に解けるようにしていけば問題ありません。

しかし、日本医科大学や慶應義塾大学などの大学は、基礎はもちろん、応用問題もしっかり得点していかないと合格点に達するのは難しいです。

これらの大学に共通するのは、試験時間が長いということ。

対策方法として、国公立大学医学部の勉強法に挙げた演習量はもちろんですが、過去問などを解くときはもちろん、すべての数学の問題で、解くときにじっくりと考えるようにしましょう。

その時に身についたひらめきが、本番でもきっと発揮されることでしょう。

それら以外の、数学の問題の難易度があまり高くない大学では、チャートなどの基本問題を完璧にし、何周もしておくことをおすすめします。

物理

物理だけは、国公立大学も私立大学もそこまで出題内容がかわりません。

一見医学的な問題に見せかけて、一枚はがして考えると実はただの物理の問題ということがほとんど。

特に慈恵会医科大学など、単科医科大学ではこのような出題パターンが多いです。

物理で合格点に達するには、公式にしっかりと当てはめて、自分の知っている問題パターンに落とし込むこと。

問題の難しさに惑わされず、根本部分を見極めて、条件の見落としをしないように解答していきましょう。

生物

他の科目と同様、生物でもその年のノーベル賞や話題になったものなど、医学に関する出題が多くされるかもしれません。

生物は、大学に合格したあと、医学生になってからの勉強でもとても必要になってくる科目で、CBTや国試にまで付きまといます。

他にも、医学部受験での小論文の対策にもなるかもしれません。

生物をしっかりと覚えておくことは大きなアドバンテージになるので、ぜひ計画的に取り組んで、大学生になってからも活用してください。

小論文・面接試験

小論文と面接試験については、他の記事で詳しく紹介していますので、ぜひそちらを参照ください。

これらの試験に関して、しっかりと大学側は点数をつけたり、総合的に評価をしたりしています。

絶対に勉強や対策を怠ってはいけません。

小論文・面接に関する本を買って隙間時間に読んだり、医学部予備校の模試や短期講座などを利用しましょう。

また、普段から新聞やテレビのニュースに注目し、医学的に大きな出来事や事件がないか確認しておくくせをつけておくこともおすすめします。

特殊な入試科目があり対策が必要な大学

特殊な入試科目があり対策が必要な大学

群馬大学

群馬大学には、二次試験の科目に英語がありません。

その代わり、小論文試験では英語の出題があります。

英語の長文が一題出題されますが、和訳問題がおおく非常に難易度が高いです。

医学系の文章なので、余裕のある人は医療用単語を覚えておくとよいでしょう。

非常に難易度が高い試験ゆえに、英語の小論文では差がつきません。

理数系科目で点差を付けられるよう、そちらを重視して勉強しましょう。

帝京大学

帝京大学の入試科目は他の大学にはない方法で、英語が必須、そして、数学、理科(化学、生物、物理)、国語から2科目を選択した計3科目で受験するというものです。

数学なしで受験することも可能というわけです。

帝京大学のみを受験する受験生で、もし数学がどうしても苦手な受験生がいたら、ぜひ理科と国語のみで受験することをおすすめします。

この際、国語を選択した場合、勉強方法に悩むと思います。

国語は良問を解くことが一番点数を伸ばす近道になるので、センター試験や共通テストの過去問を利用しましょう。

防衛大医科大学校

防衛医科大学校の一次試験は、択一式と記述式の2種類の問題が出題されます。

重要なのは、択一式で足切りがあり、ある一定の点数を超えていないと記述式の採点がされないということです。

90分で英語・数学・国語を解くため非常に時間が厳しい試験なのですが、択一式の対策をしっかりしていかないと絶対に合格はできません。

過去問題を何年分も解き、時間を測って配分に気を付けましょう。

全ての問題を解くには間に合わないので、無理だと思った問題を捨てることも練習しておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、全国の医学部に関して、国公立大学、私立大学の大きく2つに分けて科目別の対策方法、勉強方法を紹介しました。

おおまかな勉強法を紹介したものの、大学別に必要な対策があるはずだと思います。

志望校が決まったらまず過去問をみて、傾向を自分の目で確かめてみることが大事です。

 
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