医学部医学科を卒業後は、医師国家試験に合格して研修医になる進路が一般的ですが、なかには民間企業などへ就職する学生も少数ですが存在します。

医学部医学科を卒業して医師以外に就職活動する学生もいる?

医学部の基礎知識

医学部医学科を卒業して医師以外に就職活動する学生もいる?
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医学部医学科は就職活動は不要だと思っている人もいるかもしれません。

しかし、医学部に在籍する学生の中には一部、医師を目指さず民間企業へ就職する人もいます。

さらに、マッチング制度の導入により、医師を目指すにも研修先から内定がもえらるよう就職のような試験制度を突破する必要があります。

そこで今回は、医学部医学科を卒業後の進路の種類と、就職活動のような対策が必要なマッチング制度について解説していきます。

医学部をこれから目指す受験生は卒業後の進路を見据えて、ぜひ就職や進路の参考にしてみて下さい。

医学部医学科も就職活動するの?進路の選択肢

医師

医学部医学科のを目指す人の大半は、医者という職業がゴールではないのでしょうか。

日本で医師免許を取得するには、大学受験で医学部医学科に合格して入学することが基本的に唯一のルートとなっているからです。

医師を目指す場合、在籍する大学の附属病院に就職するケースが一般的ですが、近年はマッチング制度の導入により大学以外の医療機関で研修を受けることも可能になりました。

したがって、最低限の就職活動は必要になっています

大学院修士課程

医学部医学科を卒業し、医師国家試験に合格すれば医師免許を取得して医者になることは可能です。

ただし、医学部医学科を卒業した後に大学院修士課程に進む学生も意外と多いのが特徴。

医師という職業は、臨床医だけでなく、病気のメカニズムの解析や新治療法の開発など、研究医として活躍を希望する学生も多いです。

研究医を目指す場合は、この後博士課程まで進む進路となるため、就職はせずに学士過程取得後は修士課程へ進んでいきます。

国立大学を中心に研究医要請に力を入れている医学部では、MD-PhDなど博士号をスムーズに取得できるよう配慮されたコースを設置している大学もたくさんあります

公務員

医学部を卒業し、医師免許の資格を取得後に公務員になる人もいます。

医系技官という職種で、厚生労働省に入省して、医療・保険・福祉など保険医療に関する制度づくりを担うお仕事です。

なお、応募条件は医師免許の取得および臨床研修終了が前提となっており、研修終了までは医師を目指す人と同じ道を進むことになります

なお、国家公務員に外とするため、厚生労働省本省だけでなく、地方自治体や国際機関等への異動があることも考えられます。

医系技官として就職しても、業務に支障が出ない範囲内で臨床を行うことも可能なうえ、社会医学系専門医・指導医の資格も習得可能であり、医師としてのキャリアも形成できるのが魅力。

一般企業へ就職

医学部でも保険学科などは民間企業などへ就職するケースも多いですが、医学部医学科は医師になるための学科であるため、医師の道を進まずに一般企業へ就職する人は限定的です。

しかし、医師という職業が合わないと実感した学生、または臨床医・研究医以外で社会に貢献したいと考える人も。

この場合、民間企業へ就職することになります。

特に医学部医学科は高度な学力を有すると同時に、学生時代からアルバイトで指導経験が豊富な場合も多いことから、医学部予備校や進学塾で活躍する卒業生が多数います

医師志望の場合は国家試験合格が大前提

医師または医系技官を目指す場合は、医学部医学科に合格できても医師免許を取得できなければ実現不可能となります

医学部にさえ入学できれば医師になれたも当然と思う人もいますが、進級条件は他学部に比べて厳しく、医師国家試験も合格率は100%ではありません。

例年、医師国家試験の合格率は90%前半であることが多いので、ほとんどの学生は医師になることができます。

しかし、なかには何年も不合格を経験して途中でドロップアウトしたり、合格するのに10年以上かかったりする人も少数派ですが存在しています。

医師国家試験に合格して初めて初期臨床研修が始まり、就職先選びが実現できるようになるのです。

専門予備校で勉強する卒業生も

医師国家試験に合格できなければ、大学受験と同様に浪人生活を送ることになります。

特に、医師国家試験合格率は既卒生の確率が非常に低く、第113回では56.8%しかありません。

試験は年に1回しか受験機会がないので、浪人生は国家試験対策の専門予備校などに通って勉強することになります。

学費は300万円ほどと高額ですが、医師国家試験に合格しないと次に進めないためニーズは高いです。

マッチング制度による就活対策

以前は、医学部を卒業して国家試験に合格した後は、出身大学の医局に入り、附属病院や関連病院で研修を受けるのが一般的でした。

それが、2004年度の新臨床研修制度に伴い、マッチング制度が導入され、研修希望者と研修病院の希望を踏まえてコンピューターにより組み合わせを決定するシステムが開始。

これにより、医学部在籍の大学に関係なく、研修先は学生が自由に選べるようになりました。

マッチングに参加するためには、病院の採用試験を受けて希望の病院に優先順位をつける必要がありますが、ここで病院側からも優先順位が高くないとマッチングされません。

ある意味、就職試験を受けるようなものです。

採用試験の成績が悪いと、希望の医療機関で研修を受けられないこともあります。

対策としては、なるべく多くの病院の採用試験を受験して優先順位をできるだけ多く選べるようにしておくことです(最大999個)

人気の高い総合病院や大学病院は、他学部の就活生が一流企業を選ぶくらい就職競争は熾烈。

希望する病院へ就職できるよう、マッチング対策向けの予備校やサポート期間があるくらいです。

今では医学部医学科の卒業生も、進路を決定するには就職活動が必要となっています。

ただし、医師国家試験にさえ合格していれば、どこかの病院で研修を詰める可能性は非常に高く、就職浪人まで心配する必要はないでしょう

 
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