大学入学共通テスト(旧センター試験)の平均点によって国公立大学医学部の志願者数や受験倍率は大きく異なってくるため、出願先選びは合格にも影響してきます。

国公立大学医学部志願の受験生必見!競争倍率を比較

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国公立大学医学部志願の受験生必見!競争倍率を比較
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2020年の医学部入試結果を各大学で公表する時期になってきました。

今年はセンター試験最後の年にして、平均点が下がる難易度の高い年で国公立大学医学部を目指す受験生にとっては厳しい年だったかもしれません。

国公立大学医学部の入試はどんな結果だったのでしょうか。

2020年度の入試傾向や志願者倍率を詳しく解説していきますので、国公立大学の医学部合格を目指す受験生はぜひ参考にしてみて下さい。

国公立大学医学部の入試状況

2020年に実施された国公立大学医学部の入試は前年の2019年度の下回る志願者数となりました

特に前期日程の試験においては、6年連続減少となっており、難化する医学部を敬遠する上位層が出始めたことになります。

下記、河合塾が調査した国公立大学医学部医学科における一般入試の志願者数の推移を見てみましょう。

直近5年間の受験者数の推移

右肩下がりで国公立大学医学部の志願者数が減少しています。

特に、2019年から2020年にかけて医学部志願者が大きく減少していることが分かります。

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
前期日程 18,342 18,093 17,064 16,390 14,743
後期日程 10,073 9,927 8,969 9,081 7,404

また、今年はセンター試験最後の年となり、浪人回避のために他学部または私立大学医学部へシフトした受験生も多いのではないのでしょうか。

2020年度はセンター試験の難しく平均点が下がったことも、得点が足りずに医学部出願を断念した層も多いと言われています。

ただし、志願者が減少したと言っても、まだまだ医学部受験の難易度は非常に高く、2021年度の試験も厳しい競争が予想されています

国公立大学医学部の募集定員の推移

ここでは、河合塾がまとめた1年次入学の定員の推移を見てみましょう。

一般入試の他に、推薦入試やAO入試も含んだ合計の数となっています。

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
募集定員 5,569 5,571 5,558 5,558 5,496

志願者数は減少の一途を辿る一方で、募集定員はほぼ横ばい状態ですが、上位層は依然として多いので合格しやすくなっている訳ではありません。

また、最近はAO入試や推薦入試の定員が増加しており、一般入試の定員が減少しているのが特徴です。

一般入試の定員減少から、現役生の合格者数の割合が増加しており、浪人生は今後もますます合格へのハードルが高くなっています。

【2020年度】国公立大学医学部一般入試の志願者倍率を比較

国公立大学医学部の【前期日程※一般枠】志願者倍率一覧

大学名 志願者数 合格者数 倍率 2019年の倍率
北海道大学 366 102 3.6 3.0
旭川医科大学 279 47 5.9 9.0
札幌医科大学 320 77 4.2 4.0
弘前大学 243 54 4.5 9.8※1
東北大学 252 79 3.2 3.2
秋田大学 364 55 6.6 3.6
山形大学 270 65 4.2 3.8
福島県立医科大学 193 53 3.6 6.6
群馬大学 169 70 2.4 3.7※1
筑波大学 119 53 2.2 2.6
東京大学 413 97 4.3 4.2
東京医科歯科大学 344 96 3.6 3.5
千葉大学 278 88 3.2 3.2
横浜市立大学 240 84 2.9 3.9
山梨大学 1107 108 10.3 11.8
信州大学 372 101 3.7 5.9
新潟大学 344 81 4.2 5.8
富山大学 244 60 4.1 5.2
金沢大学 312 87 3.6 2.7
福井大学 261 56 4.7 3.8
浜松医科大学 312 66 4.7 4.8
岐阜大学 410 37 11.1 8.4
名古屋大学 295 94 3.1 2.7
名古屋市立大学 194 71 2.7 2.6
三重大学 298 77 3.9 3.6
滋賀医科大学 243 61 4.0 5.8
京都大学 278 106 2.6 2.8
京都府立医科大学 249 101 2.5 3.0
大阪大学 279 96 2.9 2.4
大阪市立大学 205 80 2.6 3.5
奈良県立医科大学 163 22 7.4 9.3
和歌山県立医科大学 171 78 2.2 4.8
神戸大学 250 92 2.7 3.0
岡山大学 377 99 3.8 3.2
広島大学 484 98 4.9 6.3
島根大学 453 69 6.6 6.0※1
鳥取大学 386 77 5.0 7.0※1
山口大学 309 56 5.5 3.1
香川大学 287 62 4.6 4.6
徳島大学 151 70 2.2 3.2
高知大学 374 61 6.1 4.0
愛媛大学 306 40 7.7 5.6
九州大学 271 111 2.4 3.2
佐賀大学 272 50 5.4 5.3
長崎大学 284 80 3.6 5.1
大分大学 285 67 4.3 4.3
熊本大学 487 92 5.3 5.5
宮崎大学 226 54 4.2 7.3
鹿児島大学 332 70 4.7 5.1
琉球大学 264 70 3.8 5.4

※1:地域枠を含む

2020年度は志願者数が減少した結果、志願者倍率を大きく下げた医学部も多いです。

特に和歌山県立医科大学の倍率は2019年と比べて半分以下まで下がりました。

一方で、倍率を上げた医学部ももちろんあります。

名古屋大学や大阪大学は、二段階選抜を廃止・緩和したことに加え、大阪大学は2次試験比率が上げたことにより倍率が増加。

岐阜大学も大幅に上昇していますが、2018年度は10倍を超えているので、そもそも倍率が高い大学として有名です

二次試験重視の医学部でもあるため、2020年はセンター試験の難易度が高かったこともあり、二次で逆転合格を狙った受験生が集まったことが予想されます。

国公立大学医学部の【後期日程※一般枠】志願者倍率一覧

大学名 志願者数 合格者数 倍率 2019年の倍率
旭川医科大学 287 15 19.1 40.1
秋田大学 338 26 13.0 14.4
山形大学 192 17 11.3 10.0
千葉大学 280 21 13.3 16.4
東京医科歯科大学 168 11 15.3 18.4
山梨大学 1107 108 10.3 11.8
富山大学 301 21 14.3 15.5
福井大学 393 29 13.6 9.7
岐阜大学 645 28 23.0 21.8
浜松医科大学 197 19 10.4 7.1
三重大学 121 11 11.0 12.5
奈良県立医科大学 968 64 15.1 12.5
山口大学 214 10 21.4※1 38.1
香川大学 433 27 16.0 19
愛媛大学 432 30 14.4 11.7
佐賀大学 215 9 23.9 17
宮崎大学 359 22 16.3 18.4
鹿児島大学 261 23 11.3 14.5
琉球大学 321 27 11.9 16.3

※1:地域枠を含む

後期日程は前期と比べて募集定員が非常に少なくなるため、入試倍率は自ずと高くなります。

特に最近は全体的に後期日程を廃止する国公立大学医学部は増加しており、限られた定員枠を争って高い倍率になることも珍しくありません。

いっぽう、山梨大学の場合は前期がなく、後期日程のみ募集しているため、志願者が非常に多いことが分かります。

東大や東京医科歯科など首都圏の難関国立大学医学部が不合格だった受験生が集まるため、入試倍率以上に難易度は高めです

共通テスト(旧センター試験)の足切りとは

国公立大学では足切り(いわゆる第一段階選抜)という制度を設けているケースがあり、特に医学部ではその数が多いのが特徴。

足切り(第一段階選抜)とは、共通テストの得点が一定水準に達しなかった場合に二次試験の受験資格を与えないという二段階選抜の受験システムです。

国公立大学医学部の場合は、共通テストと二次試験の合計点で合否が決定するのが一般的です。

しかし、二段階選抜では、まず共通テストで第一段階選抜を行い、これを通過した受験生が二次試験を受けて合否を判定するとい2回に分けて選抜する方法となります。

なぜ、国公立大学医学部の一部で足切りを実施するかと言うと、二次試験の受験者数の人数調整です。

採点する数を減らして教授の負担を抑えたり、試験会場の確保のために足切りを行う医学部が存在しています。

なお、足切りは志願者倍率が予定倍率を超えた際に実施されるが多く、その結果、「志願者倍率≒予定倍率」になるため、医学部の入試倍率が低い大学は二段階選抜の入試を行っていることが多いです。

足切りのボーダーラインは、大手予備校で毎年共通テスト(旧センター試験)が終わった後に速報で予想データが集計されるため、これに応じて足切りにならないよう、自己採点結果と予想ボーダーを参考に出願する医学部を調整していくのが一般的な方法となります。

私立と同様に去年倍率の高い大学はおすすめ!低い場合は要注意

国公立大学医学部医学科の志願者倍率一覧を確認しても分かる通り、2019年に倍率が低い大学は2020年の入試では高くなっていることが分かると思います。

例外もありますが、私立大学医学部と同様に志願者倍率が高かった年は、受験生が出願を回避することが多いので、次年度は下がる傾向にあります。

つまり、2021年度の医学部受験では、2020年で倍率が高かった大学については下がる可能性があるということです。

逆も当然考えられるので、2020年に倍率を大きく下げた和歌山県立医科大学は2021年度の受験では注意が必要になるかもしれません。

ただし、絶対的な保証はないので、安易に志願者倍率だけで決めず、大学入学共通テスト(センター試験)の結果、配点比率などを考慮するなど総合的に判断して出願することが合格するためには重要となります。

重要なのは倍率よりも偏差値や共通テストのボーダー

入試倍率は高くても、その医学部へ合格できる偏差値があり、共通テスト(旧センター試験)のボーダーも超えていれば合格できる可能性は非常に高いです。

もちろん、同じレベルで同じ配点比率の医学部の場合は、入試倍率は影響してくると言えますが、入試倍率が低い医学部でも難易度が高ければ合格するのは困難

逆も同じように入試倍率が高くても偏差値が低いのであれば合格できる可能性は高まるということです。

したがって、先にも説明した通り、医学部の出願先は偏差値や共通テストの結果、配点比率などを考慮して総合的に判断し、複数大学で迷った場合に倍率の低い医学部へ出願するという方法が一番ベターだと言えるでしょう

私立大学医学部の志願者倍率はこちら

 
 
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