私立の医学部は一般入試の他に共通テスト(旧センター試験)利用方式を採用している大学が数多くあります。

私立大学医学部の共通テスト(旧センター試験)実施一覧

医学部受験対策

私立大学医学部の共通テスト(旧センター試験)実施一覧
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30 年にわたって実施されてきたセンター試験がいよいよ共通テストに代わります。

センター試験同様に共通テストは国公立大学の志願者は受験しなければなりませんが、私立の医学部を志願する人にとってもたくさんのメリットがあります。

ここでは、私立大学医学部で導入されている「共通テスト利用方式(旧センター試験利用)」についてわかりやすく説明し、最後に共通テストを出願できる大学の募集要項も一覧にして紹介しています。

2021年度から共通テストが始まる

これまで大学入試センターが実施していた「大学入試センター試験(以下センター試験)」は2020年で廃止され、2021年から「大学入試共通テスト」に移行します。

試験日はセンター試験と同様に1月中旬の2日間で、全国一斉に行われます。

解答方式はセンター試験と同じマークシート式ですが、出題内容が多少違ってきます。

センター試験が主に「知識、技能」が問われる内容であったのに対し、共通テストはその知識や技能を活用する「思考力、判断力、表現力」が求められる内容となっています

英語に関しては、共通テストではリスニングとリーディングの配点が100点ずつとなり、リスニングのウエイトが重くなっているのが特徴

こうした違いはあっても、問われる知識のレベルや難易度は同じなため、基本的にはセンター試験と変わらないとされています。

共通テストは(旧センター試験)でも私立大学医学部を目指せる

国公立大学を志願する人は共通テスト(旧センター試験)を受験することになっていますが、私立大学でもセンター試験の時代から採用するところが増えており、今では私立大学医学部の5割以上が実施しています。

共通テスト利用方式とは、入試の合否を共通テストの結果を利用して判定するもので、2つのタイプがあります。

  • 単独型:共通テストのみの成績で合否が判定される
  • 併用型:共通テストと一般入試(大学独自の個別試験)両方の成績から合否が判定される

併用型を導入している医学部は少なく単独型が主流になっています。では、共通テスト利用方式のメリットを挙げてみましょう。

【メリット1】一般入試の学科試験対策が不要

単独型を導入している私立大学医学部に出願する場合、共通テストを受けていれば一般入試の学科試験を受ける必要がありません

私立医学部は二次試験として面接と小論文を課せられるので、二次試験の対策に力を入れるだけでよいことになります。

【メリット2】共通テストの成績で複数大学を併願可能

1回の共通テストで複数の大学・学部を併願することができます

通常はいくつかの大学を併願すればその分、受験料や交通費、遠方なら宿泊費もかかりますが、共通テストは近くの会場で1回受ければ済むので、それらの費用は不要です。

また、第一志望が国公立大学ですべり止めに私立大学を併願する場合は、共通テストの約1か月後に行われる国公立大学の二次試験(大学の個別学力試験と面接・小論文など)の勉強に集中することができます。

医学部など理科系は、共通テストの成績より二次試験の結果を重視する傾向が強いので、勉強時間を確保できるのはメリットです。

【メリット3】受験機会が増える

志望大学に共通テスト利用と一般入試の2種類で出願することができます。

大学の中には、共通テストの成績が一定水準に達していないと一般入試の受験資格を与えないところがあります。

これを「足切り」といますが、共通テストしか受けない場合、足切りをされてしまうと受験の機会をそれきり失うことになります。

共通テストと一般入試の2通りの方法で出願しておけば、共通テストの得点に関係なく一般試験の結果のみで判定されるので、合格の可能性が高まります。

共通テスト(旧センター試験)で出願できる私立大学医学部一覧

共通テストは6教科(英語、数学、理科、地理歴史、公民、国語)30科目の中から志望する大学医学部が指定する科目を選んで受けることになります。

試験の科目や出題範囲、配点などは複雑なのでよく理解しておく必要があります。

ここでは共通テスト利用方式を導入している私立医学部の2021年の募集要項を参考までに挙げておきます。

センター試験時とほとんど変わらない私立大学医学部がほとんどですが、2021年は共通テストに変わる節目であるため、受験する場合は公式サイトで必ず確認しておきましょう

表中の「ボーダー」はセンター試験のボーダーライン(ボーダー得点率)のことで、合否ラインではなく、合格する確率が50%になる点数を意味します(参照:「医学部ボーダーライン一覧2020私立大学」河合塾)

共通テスト利用試験の実施大学とボーダー一覧

大学名 定員 指定教科・科目 合計点 ボーダー 二次試験
順天堂大学医学部 5名(後期) 6科目7教科 900点 826点※ 小論文、面接
埼玉医科大学 5名 4教科6科目 550点 ── 小論文、面接
獨協医科大学 10名 3教科5科目 400点 ── 小論文、面接
日本医科大学 10名 5教科7科目 900点 ── 小論文、面接
東京医科大学 10名以内 6教科7科目 900点 827点 小論文、面接
杏林大学医学部 10名 3教科5教科 600点 516点 小論文、面接
国際医療福祉大学 15名 6教科7科目 900点 836点 英語の学力試験、小論文、面接
昭和大学医学部 12名 6教科7科目 900点 792点 小論文、面接
東海大学医学部 10名 3教科5科目 600点 559点 小論文、面接
帝京大学医学部 10名 4教科3科目 300点 273点 長文読解(英語)、課題作文
愛知医科大学 15名 4教科6科目 700点 581点 面接
大阪医科大学 10名 4教科3科目 700点 ── 小論文、面接
近畿大学医学部 5名 3教科5科目 500点 430点 小論文、面接
福岡大学医学部 3名 4教科5科目 700点 602点 面接

※上の募集要項は2021年のもので、2020年とは科目と配点が変更している大学があります。その場合はボーダーラインの点数が異なってきますが、ごくわずかな差です。

まとめ

冒頭で説明したように、共通テストはセンター試験と大きく変わることはありませんが、思考力、判断力、表現力が問われる試験です。

2021年が初回のためセンター試験のように過去問はありませんから、模試など受験してそれに応じた対策を講じなければなりません。

また、2020年のセンター試験は共通テストを見据えた出題傾向が多くの科目で見られたのでぜひ解いておきましょう。

独学での対策は自信がないという人は、最新情報が豊富な医学部専門予備校で指導を受けることをおすすめします。

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