難関の医学部受験を突破しても退学や放校になってしまう人も少なくありません。

医学部と退学

意外と多い医学部の退学者

医学部の基礎知識

医学部と退学
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医学部受験は、非常に難易度が高いことで有名ですが、実は卒業するのも非常に困難であることをご存知でしょうか。

人の命を扱う責任の高い職業であるため、学ぶ知識やスキルは多岐に渡っているだけでなく専門性が高く高度なレベルで習得する必要があります。

したがって、他学部に比べて進級判定が厳しく留年する学生が珍しくないのが医学部の特徴となります。

広島大学医学部医学科で121名が留年になったケースは、ニュースでも大きく取り上げられ注目を浴びたのは記憶に新しいと思います。

国公立であれば学費が安いため留年しても経済的負担が小さいですが、学費が高額な私立の場合は留年してしまうと非常に経済的負担が大きくのしかかってしまいます。

したがって、留年したことで医学部を辞めてしまう学生が結構いるのも事実です。

せっかく苦労して医学部に入学したにもかかわらず、卒業を前に辞めてしまうことは非常に勿体無いことです。

医学部を受験する場合は、特に私立なら進級率や留年者数などのデータも参考にすることが重要です。

退学の種類

退学という表現は、自主退学や放校のような言葉が使用されることがあります。

自主退学とは、文字通り自分から退学届を提出して大学を辞めることであり、多くの人は自主退学によって大学を辞めていきます。

いっぽう、退学処分(懲戒退学)となれば、本人の意思に関係なく過度な留年や個人に非がある理由によって大学側から辞めされる場合に使用される言葉です。

放校が懲戒退学に該当しており、大学側から辞めさせる場合に用いられますが、退学よりも厳しく扱われています。

まず、退学の場合、大学は辞めることになりますが、在籍していた記録は残るため今まで取得していた単位は残ると同時に復学することも可能です。

しかし、放校となれば、入学前に遡って退学処分となってしまうので、今まで取得した単位も無効となり、復学もできません。

放校の場合は、通常の退学と違って厳しい分、よほどの理由がない限り処分が下されないようなので、真面目に医学部生活を送っていれば問題ないでしょう。

医学部退学後の進路

医学部を退学した場合は、医学部再受験、他学部への編入、就職など様々な道があります。

特に、他の医学部を再受験する場合は、退学したことを隠さずに正直に伝えることが重要です。

退学しても他大学の医学部へ合格した人は多く、逆に退学を隠して入学した場合は後から経歴詐称などで見つかり入学取り消しになってしまいます。

また、自主退学など個人の理由で退学した場合は今まで取得した単位は残るので、他学部へ編入することで修行期間を短縮することが可能です。

大学を退学した場合は、学士卒扱いとならないので就職活動は厳しいと思っておいた方がいいでしょう。

ただし、医学部合格を実現できる高度な学力を有しているので、塾や予備校など教育業界で活躍することは可能かもしれません。

他にも、医療系の専門学校へ入学したり、最悪のケースはニートやフリーターになったりと退学後の進路は自分次第で良くも悪くもなります。

医学部を退学になったからといって人生を悲観せず、早めに軌道修正を図ることが挽回できる可能性を大きく高めてくれます。

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