同じ6年制大学で医療系の学部として医学部と歯学部が比較されがちですが、ここでは両方の学部について紹介しています。

医学部と歯学部の偏差値や学費を比較

なぜ医学部と歯学部は別なのか

医学部の基礎知識

医学部と歯学部の偏差値や学費を比較
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医学部と歯学部は同じ医療系であり両方とも医師と呼ばれていますが、学部は独立しています。

これは、日本のみならず海外でも歯学部が独立しており、西洋医学が浸透した背景をみれば医学部と歯学部が独立しているのでその流れも1つかもしれません。

歯科と呼ばれるようになったのも明治維新後のことであるため、西洋文化が取り入れる際に医療制度も同じく欧米を模範したと考えられます。

また、歯周病などは疾患と高い関連性があると言われていますが、これはつい最近のことであり、ついこの前までは歯科は全身疾患に関係ないと言われていたことも関係しているのではないかとも言われています。

現在も、歯科の治療で他の診療科と連携しながら施術を行うことがほとんどないように、歯学部が全身疾患を学ぶメリットは大きくないと言われています。

いっぽう、医学部で学ぶ疾患・疾病は他の病気と関連しているケースが多く、内科・外科・眼科など各診療科と密接に連携しながら治療に当たるように全科を学ぶ必要があります。

内科医になりたいからと、内科だけ集中して学べない理由はこれに該当します。

医学部と歯学部が独立している明確な理由はありませんが、医療を提供する必要な知識やスキルを学ぶ領域や分野に違いがあるから分かれていると考えられています。

医学部と歯学部はどっちがおすすめ?

医学部と歯学部はどちらも高年俸が期待できる職業として人気がありますが、安定という観点で言えば医学部でしょう。

ただし、歯学部はコンビニより多いと揶揄されるように全国に7万件あると言われている歯科医院は競争の激化によって収入は二極化しています。

歯科医師の平均年収は、平成27年の賃金構造基本統計調査によると平均653万円となっており、サラリーマン平均年収400万円程度と比較すると高いとは言えます。

ただし、年収300万円台から年収3000万円以上の歯科医師が存在するなど、年収は大きく開きがあるので安定さには欠けてしまいます。

国は過剰な歯科医師の数を抑制するために、国家試験の合格率抑制および歯学部の定員削減を要請していますが、大学側からの反発などもあってなかなか思うように進んでいないのが現状です。

いっぽう、医師の平均年収は1098万円と資格別の平均年収では弁護士を抜いて1位と高額を誇っており、歯科医師にも大きく差をつけています。

しかも、医師は人材不足が叫ばれており現在は医学部の定員が増やされているなど、雇用についても歯科医師よりも活躍の場が多く安定しています。

医師の年収は高くて雇用の安定も期待できることから歯科医師よりおすすめの職業と言えるでしょう。

事実、医学部人気は異常に高く、近年は優秀な受験生の多くが医師を目指す一種の受験ブームとなっており、世間でも大きく注目されています。

歯学部との学費比較

歯学部の学費は医学部と同じように国公立と私立で大きく差が開いています。

国公立の歯学部であれば6年総額350万円程度で済むので非常に経済的ですが、私立の場合は非常に高額です。

最も高額な歯学部は東京歯科大学の6年総額3,214万円と、医学部で最も高額な川崎医科大学の4,550万円ほどではありませんが、他学部と比べると非常に高いです。

また、最も安い学費は朝日大学歯学部の6年総額1888万円と、医学部で最も安い国際医療福祉大学医学部と同じ水準です。

医学部でも歯学部でも私立は高額な学費負担が発生する点では同じとなります。

大学名 所在地 6年間学費
朝日大学 岐阜県 18,880,000
明海大学 埼玉県 19,312,000
奥羽大学 福島県 21,550,000
昭和大学 東京都 24,500,000
北海道医療大学 北海道 24,600,000
松本歯科大学 長野県 25,280,000
神奈川歯科大学 神奈川県 27,000,000
福岡歯科大学 福岡県 27,000,000
鶴見大学 神奈川県 27,900,000
岩手医科大学 岩手県 28,000,000
愛知学院大学 愛知県 28,741,000
日本大学松戸歯学部 千葉県 29,400,000
日本歯科大学 東京都 31,415,000
日本歯科大学新潟生命歯学部 新潟県 31,415,000
日本大学歯学部 東京都 31,600,000
東京歯科大学 東京都 32,142,000
大阪歯科大学 大阪府 32,290,000

※学費は改定されることがあるので、最新の情報を公式サイトで入手すしてください。

医学部の学費はこちら

歯学部との偏差値比較

医学部の難易度は、私立でも最低60以上の偏差値が求められる非常に厳しい一般入試を突破しなければなりません。

いっぽう、歯学部の場合は、学費の安い国公立はセンター試験75%以上かつ偏差値60程度の偏差値が必要な大学も多いですが、地方国立大学であれば偏差値55でも目指せるので医学部に比べて難易度は下がります。

特に私立歯学部は難易度が著しく下がり、偏差値40程度でも合格することが可能です。

私立歯科御三家として有名な日本歯科大学・日本大学・東京歯科でも偏差値55程度なので、医学部に比べると遥かに合格が容易となります。

よく医学部を多浪の末、合格できずに歯学部へ進学する人もいるくらい難易度に関しては医学部に大きく差をつけられているのが現状です。

国公立歯学部

大学名 所在地 偏差値
長崎大学 長崎県 65
東京医科歯科大学 東京都 60
大阪大学 大阪府 60
九州大学 福岡県 60
広島大学 広島県 60
徳島大学 徳島県 60
北海道大学 北海道 60
東北大学 宮城県 60
鹿児島大学 鹿児島県 57.5
九州歯科大学 福岡県 57.5
岡山大学 岡山県 55
新潟大学 新潟県 55

私立歯学部

大学名 所在地 偏差値
昭和大学 東京都 55
東京歯科大学 東京都 55
日本歯科大学 東京都 55
日本大学 東京都 50
日本大学松戸 千葉県 50
大阪歯科大学 大阪府 50
明海大学 埼玉県 47.5
愛知学院 愛知県 45
北海道医療大学 北海道 42.5
奥羽大学 福島県 42.5
福岡歯科大学 福岡県 42.5
岩手医科大学 岩手県 40
日本歯科大学新潟生命歯学部 新潟県 40
神奈川歯科大学 神奈川県 40
朝日大学 岐阜県 40
松本歯科大学 長野県 40
鶴見大学 神奈川県 37.5

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