医学部は高額な学費が目立ちますが大学側も奨学金や貸与制度で支援してます。

医学部と学費

医学部を徹底比較

医学部と学費
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医学部医学科は学費総額3,000万円から4,000万円も珍しくないなか、近年はその傾向も変化の一途を辿っています。

各大学では優秀な学生を集めるために大幅な値下げを行いはじめ、サラリーマン家庭でも私立大学の医学部医学科を目指せる学費が出てきています。

かつては開業医や経営者といった富裕層しか目指せなかった医学部の学費事情について詳しく解説していきます。

医学部と学費

医学部の学費ランキング
2020年度のデータによると、国公立大学の学費総額は、平均350万円と圧倒的に安いです。

また私立大学医学部でも、慶応、順天堂、東京慈恵を始め、偏差値の高い難関大学ほど学費は安い傾向にあります。

したがって、学費の安い医学部を目指そうと思うと、それなりに高い偏差値が要求されてくることになります。

さらに、自治医科大学および産業医科大学は、授業料の貸与制度があり、卒業後ある一定条件を満たすと返済不要となります

各医学部医学科の学費について、下記では2020年度学納金を基準に掲載しています。私立大学によってはこの他に別途諸経費、父兄会費および全寮制の場合は寮費などが発生してきます。

学費の詳細については各大学のホームページで確認するようにしてください。

私立大学医学部学費ランキング(2021年度版)

順位 大学名 学費6年総額 初年度学費
1 国際医療福祉大学 18,500,000円 4,500,000円
2 順天堂大学 20,800,000円 2,900,000円
3 日本医科大学 22,000,000円 4,500,000円
4 慶応義塾大学 22,040,000円 3,840,000円
5 東京慈恵会医科大学 22,500,000円 3,500,000円
6 自治医科大学 23,000,000円※1 5,000,000円※1
7 東邦大学 25,800,000円 4,800,000円
8 昭和大学 27,000,000円 4,500,000円
9 関西医科大学 27,700,000円 5,700,000円
10 東京医科大学 29,400,000円 7,400,000円
11 藤田医科大学 29,800,000円 6,300,000円
12 産業医科大学 30,490,000円※2 5,915,000円※2
13 大阪医科薬科大学 31,410,000円 6,485,000円
14 日本大学 33,100,000円 6,350,000円
15 岩手医科大学 34,000,000円 9,000,000円
15 東北医科薬科大学 34,000,000円 6,500,000円
17 愛知医科大学 34,200,000円 8,200,000円
18 聖マリアンナ医科大学 34,400,000円 6,900,000円
19 東海大学 35,000,000円 6,400,000円
20 近畿大学 35,824,000円 6,804,500円
21 久留米大学 36,200,000円 9,200,000円
22 獨協医科大学 36,600,000円 9,600,000円
23 兵庫医科大学 37,000,000円 8,500,000円
23 埼玉医科大学 37,000,000円 8,250,000円
23 杏林大学 37,000,000円 9,500,000円
26 福岡大学 37,600,000円 8,600,000円
27 北里大学 38,900,000円 9,000,000円
28 帝京大学 39,380,140円 9,370,140円
29 金沢医科大学 39,500,000円 11,000,000円
30 川崎医科大学 45,500,000円 10,500,000円
31 東京女子医科大学※3 46,216,000円 11,451,000円

※1実質負担額は0円

※2実質負担額は11,296,800円(総額)、2,117,800円(初年度)

※3令和3年度募集(2021年)から学費値上げを実施すると発表

大学によっては別途諸経費や納入金が発生するので詳細は公式サイトより必ず確認してください。

また、1年次が全寮制の医学部は学費の他にも寮費や食費が年間約100万円ほど生じる大学もあります

近年の私立医学部の学費値下げ合戦が難易度上昇に拍車

傾向としては、順天堂大など値下げ効果で優秀な受験生が集まり難易度が上昇した事を受け、昭和大学、東京医科大学、東邦大学、帝京大学など他の私立大学医学部が次々に学費を下げ始めています。

さらに、今まで3,500万円程度かかっていた私立大学医学部の授業料が、2,000万円程度で行ける大学が増えたことにより、他学部を目指していた優秀な受験生が医学部受験に流れ込んできています。

不確実な経済のもと、安定的で高待遇な医師はやはり魅力に思っている人は多く、今後この学費値下げ合戦により私立大医学部の難易度上昇と競争率アップは避けられないでしょう。

優秀な受験生を囲い込めるため、今後も学費を下げる私立医学部は増えてくると思われます。したがって、偏差値や志願者倍率などの動向に注視してください。

ちなみに上記ランキングを見ても分かる通り、現在最も学費の安い私立大学医学部は国際医療福祉大学の1,850万円となっています。

また、初年度の学費で最も安いのは順天堂大学の290万円(総額2,080万円)でした。

なお、2020年度の学費では、大きく学費を値下げていた昭和大学は500万円値上げを行い、2,200万円から2,700万円になっているので要注意

1100万円という大幅な値下げを行った帝京大学も約200万円ほど学費の値上げを行っています。

その他は大きな学費の変動はなく、2019年度の据え置きか、若干上下の変動がったくらいです。

学費だけじゃない!1年次全寮制の場合にかかる費用一覧

私立大学医学部の学費の他に意外に負担が大きいのが寮費です。

私立大学医学部の場合、1年次は全寮制を採用している大学が多く、学費とは別に1年間の寮費が発生してしまいます。

ただし、一人暮らしを考えている場合は家賃や生活費がかかるので、場所によっては寮費のほうが安く済むことも多いです。

したがって、自宅から通学してなるべく経済的負担を抑えようとしている受験生は、医学部選びの際に寮費が発生しないか注意しておきましょう。

大学名 寮費
岩手医科大学 836,000円
順天堂大学 要確認
昭和大学 827,000円
川崎医科大学 1,125,000円

※食費込み

大幅な学費値下げに踏み切った医学部

実施年度 大学名 下げ幅
2008年 順天堂大学 2970万円 2090万円 880万円減
2012年 東海大学 4170万円 3760万円 410万円減
2013年 関西医科大学 2970万円 2770万円 200万円減
2013年 東邦大学 3180万円 2580万円 600万円減
2013年 昭和大学 2650万円 2200万円 450万円減
2014年 帝京大学 4850万円 3750万円 1100万円減
2018年 日本医科大学 2770万円 2200万円 570万円減

※実施年度当時の新学費であるため、現在の金額とは異なっている可能性があります

※学費は6年総額で表示

東京女子医科大学で話題!学費値上げの医学部も続出

私立大学医学部では値下げが相次ぐ値下げ合戦が繰り広げられていましたが、その一方で最近は値上げを実施する大学も増えています。

2014年に大きく値下げを実施した帝京大学も再び値上げを行い、一次は3,750万円だった学費も2020年は3,938万円まで値上げ。

昭和大学も2,200万円だった学費が2020年度から2700万円まで値上げが実施されました。

そして、ニュースでも話題になったのが東京女子医科大学

2021年度からは、学費を1,100万円値上げて私立大学医学部で最も高額な4,621万円になります。

川崎医科大学は1年次は全寮制で学費以外で寮費・食費がかかるので実質負担額では川崎医科大学のほうが高くなりますが、学費の観点から言えば最も高額ということになります

国公立大学も学費値上げが進む?

一般的な国立大学医学部の学費

国立大学の学費は、医学部も含めて年間585,800円です。

国立大学は学費を文部科学省が決める標準額53万円から最大20%まで増やすことができますが、長らく値上げする大学はでてきませんでした。

入学金も学費と同様に282,000円とどの大学も同じとなっています。

私立大学医学部の学費も値下げ傾向にありオトク感のある大学が増えていますが、やはり国立大学の学費は安いです。

入学金 授業料(年額) 6年総額
282,000円 535,800円 3,496,800円

しかし、東京工業大学と東京藝術大学は2019年から値上げを踏み切ったのを皮切りに一橋大学と医学部を設置する千葉大学も2020年4月から値上げを開始しました。

千葉大学が2020年入学以降の学費値上げを発表

ついに、医学部を設置する千葉大学が2020年4月入学者から学費を年間107,160円値上げすると発表し、総額は400万円を超える金額となりました。

もちろん、私立の学費と比較すると安いですが、それでも経済的な影響が出てくる家庭は出てくるはずです。

国からの運営交付金減少により、財政面で苦しくなる国立大学は増加すること予想されます。

また、海外では研究や人材獲得の面でリードするために学費を値上げている大学は多く、日本も今後はこれに続くと思われます。

したがって、今後も医学部を設置する国立大学で学費を値上げする大学を増えてくるでしょう。

千葉大学 旧学費 新学費
入学金 282,000 282,000
年間 535,800 642,960
6年総額 3,496,800 4,139,760

公立大学医学部の学費まとめ

大学名 授業料(年額) 入学金
京都府立医科大学 535,800円 282,000円(府民) 493,000円(府外者)
奈良県立医科大学 535,800円 282,000円(県民) 802,000円(県外者)
和歌山県立医科大学 535,800円 282,000円(県民) 752,000円(県外者)
福島県立医科大学 535,800円 282,000円(県民) 846,000円(県外者)
札幌医科大学 535,800円 282,000円(市民) 282,000円(市外者)
横浜市立大学 573,000円 141,000円(市民) 282,000円(市外者)
名古屋市立大学 535,800円 232,000円(市民) 332,000円(市外者)
大阪市立大学 535,800円 222,000円(市民) 382,000円(市外者)

公立大学の場合、国立大学と異なり大学ごとに学費が異なったり、出身地によって金額が異なってきます。

例えば、ほとんどの公立大学の学費は年額535,800円ですが、横浜市立大学医学部だけ年額573,000円と若干高くなっています。

また、札幌医科大学以外の公立大学は地元の府・県・市在住者か否かによって入学金が異なっているので注意が必要です。

授業料および入学金の他にも教科書代や後援会などの費用が発生しますが、それでも私立大学医学部の学費と比べると非常に安いのが魅力です。

医学部の寄付金・学債について

私立の場合はよく寄付金をお願いされることがありますが、医学部は寄付金の額が高額になりがちで1口百万円以上の大学もあります。

寄付金は任意であり強請されることはありませんが、1人の医師を育てるには多くの資金が必要となるため医学部側も積極的です。

ただし、私立大学医学部は学費が高額なので、経済的余裕がない場合は払わなくても問題はありません

仮に寄付金を払う場合は入学時点ではなく、翌年度以降に払うと寄附金控除の対象となり節税できるので覚えておくと良いでしょう。

少数派ですが寄付金とは別に学校債(学債)を任意でお願いされることがあります。

社債と同じように生徒の保護者を対象に募集される債券であり、一般的に無利子、償還時期は卒業時で発行されています。

大学に払ったお金がいずれ戻ってくる点が寄付金と異なります。

奨学金や貸与で学費の負担軽減可能

高額な授業料を負担する医学生向けに様々な奨学金制度が設けられています。

まずは、代表的な例として日本育英会による奨学金制度の利用を検討してみましょう。

医学部生であれば、月額16万円を6年間貸与されるので、在学中総額1152万円分の奨学金を借りることが可能です。

学費が2000万円前半であれば、負担額は約900万円で済むので経済的にもかなり助かりますね。

次に、大学が個別で設けている奨学金制度があります。例えば順天堂大学では、入学試験の成績が優秀な学生には初年度学費免除などの制度を設けています。

さらに、医師不足を解消するために自治体が修学資金を貸与している制度もあります

これは、卒業後に自治体で一定期間勤務することを条件として貸与する制度です。総額2000万円に相当する奨学金が多く、金銭的負担は大きく救われます。

他にも、金融機関からの教育ローンなど、教育資金の問題を解決する方法はたくさんあります。

ただし、教育ローンは金利負担が生じるので、可能であれば金融機関のローンよりも医学部が設ける奨学金を利用するのが現実的です。

学費だけで私立大医学部を諦めず、まずは大学の奨学金制度を調べてみることをおすすめします。

私立大学医学部の主な奨学金一覧【2021年度向け】

大学名 名称 内容 条件
岩手医科大学 入学時学納金減免制度 1位:300万円、2位:200万円を減免(初年度のみ) 入学試験成績上位1・2位
市町村医師養成修学資金貸付制度 月額20万円、入学一時金760万円を貸与 将来、県内の医療機関で医師として働く意志がある者(出身地不問)
医療局医師奨学資金貸付制度 一般枠:月額30万円(6年間総額2,160万円)、産婦人科枠:月額40万円(6年間総額2,880万円)を貸与 岩手県出身者に優先貸付
東北医科薬科大学 東北地域医療支援修学資金(A方式) 6年間で総額3,000万円を貸与 宮城県出身者:30名、宮城県以外の東北5県出身者:各1名
東北地域医療支援修学資金(B方式) 6年間で総額2,600万円〜を貸与 宮城県以外の東北5県の出身者
獨協医科大学 教育充実費の減免 初年度教育充実費5割(255万円)を減免 共通テスト利用・一般選抜における成績が特に優秀な者
栃木県医師修学資金 6年間で2,200万円(授業料相当額350万円/年、入学金相当額100万円)を貸与 学校推薦型選抜(指定校制(栃木県地域枠)):5名以内、栃木県地域枠(一般選抜):5名程度
埼玉医科大学 埼玉県地域枠医学生奨学金 月20万円(総額1,440万円)を貸与 学校推薦型選抜(埼玉県地域枠)の合格者
埼玉医科大学医学部特別奨学金 入学時:350万円、2年次以降:年300万円(総額1,850万円)を貸与 共通テスト利用選抜の出願時に申請を受付
国際医療福祉大学 医学部特待奨学生奨学金 1年次:250万円(入学金 150万円を免除) 、2年次以降:230万円 給付 一般入試の成績上位50名
杏林大学 学費一部免除 初年度は合計800万円、2年次は合計200万円を免除 一般入試の正規合格者のうち成績上位最大15名
慶應義塾大学 学問のすゝめ奨学金 年額90万円を給付※入学初年度には、入学金相当額(20万円)を上乗せ 東京・神奈川・千葉・埼玉以外の高等学校出身で世帯収入が1000万円未満
順天堂大学 A特待生 2年間の授業料・施設設備費・教育充実費を免除 一般入試の成績優秀者(若干名)
B特待生 初年度の授業料・施設設備費を免除 一般入試の成績優秀者(若干名)
東京都地域医療医師奨学金 修学費(総額2,080万円)および生活費として月額10万円を貸与 将来、東京都の地域医療に貢献したいという強い意志を持つ学生10名
新潟県医師養成修学資金貸与制度 月額30万円(総額2,160万円)の貸与 将来、新潟県の地域医療に貢献したいという強い意志を持つ学生
千葉・埼玉・静岡医学修学研修資金制度 月額20万円(総額1,440万円)の貸与 将来、各自治体の地域医療に貢献したいという強い意志を持つ学生
昭和大学 昭和大学特待制度 初年度の授業料300万円を免除 一般選抜入試(Ⅰ期)上位合格者75名と共通テスト利用入試(B方式:地域別選抜)上位合格者12名
帝京大学 福島県地域医療医師確保修学資金 月額23.5万円、入学金相当100万円を貸与 特別地域枠(福島県)の入学者
千葉県医師修学資金貸付制度 月額20万円(総額1,440万円)の貸与 特別地域枠(千葉県)の入学者
東海大学 東海大学医学部医学科特別貸与奨学金 年額200万円を貸与 特定地域医療機関への就職を希望する10名
東京医科大学 授業料及び教育充実費の減免制度 授業料及び教育充実費の合計500万円を免除 一般選抜成績上位39名および共通テスト利用入学試験上位10名
茨城県地域医療医師修学資金貸与制度 月額25万円(総額1,800万円)の貸与 茨城県地域枠入学者
東京慈恵会医科大学 特待生制度 初年度授業料を全額免除 選抜試験の成績上位5名
慈恵大学奨学金 学納金の全額または半額を貸与 全学年で10名程度
東京女子医科大学 特待生制度 授業料相当額を4学年まで給付(入学後の学業状況で打ち切りあり) 一般選抜の成績上位5名
東邦大学 東邦大学青藍会(父母会)貸与奨学金 学年学納金の3分の2を上限で貸与 医学部生約7名
日本大学 教育充実料の減免 教育充実料の減免 高校の学業成績が優秀かつ入学試験で優秀な者
日本医科大学 特待生制度 初年度授業料を免除 一般前期:上位30名、一般後期:上位10名、共通テスト利用:上位3名
千葉県医師修学資金貸付制度 月額20万円(総額1,440万円)の貸与 千葉県地域枠合格者
聖マリアンナ医科大学 特待生 初年度の学費540万円を免除 入学試験において成績・人物ともに優秀な者
神奈川県地域医療医師修学資金貸付制度 月額10万円(総額720万円)の貸与 神奈川県内出身者5名
金沢医科大学 医学部特別奨学金貸与制度 年330万円を6年間貸与 一般選抜(2名)および学校推薦(1名)で成績優秀な者
愛知医科大学 愛知県地域特別枠修学資金制度 大学から900万円、愛知県から1,110万円を貸与 愛知県地域枠入学者10名
藤田医科大学 医学部成績優秀者奨学金制度 年額150万円 成績優秀者:一般(5名)、共テ(5名)、入学後(5名)
医学部修学資金貸与制度 大学から900万円、愛知県から1,110万円を貸与 愛知県地域枠合格者10名
大阪医科薬科大学 特待生制度 施設拡充費及び教育充実費の全額(242万円)を減免 一般選抜(前期)1次試験合格者上位100名以内
学費減免制度 実習料、施設拡充費、教育充実費の半額を減免(総額956.5万円) 医学部「建学の精神」入試の入学者
関西医科大学 特待生制度 初年度納入金のうち合計350万円を免除 一般選抜(前期)1次試験成績優秀者
関西医科大学学生奨学金 年100万円上限(総額600万円)の貸与 特別枠の入学者
近畿大学 大阪府地域医療確保修学・研修資金 月額10万円(総額720万円)の貸与 推薦入試地域枠「大阪府枠」合格者
奈良県緊急医師確保修学資金貸与制度 月額20万円(総額1,440万円)+入学時100万円の貸与 奈良県地域枠入試合格者
兵庫医科大学 特待生制度 入学時納付金のうち215万円を免除 一般A(4科目型)の成績上位5名
兵庫医科大学特定診療科医師養成奨学制度 年間285万円(総額1,710万円)の貸与 一般A(4科目型)の受験者
川崎医科大学 特待生制度 翌年度の授業料相当額を給付 1~5学年の成績優秀者
久留米大学 久留米大学奨学金(貸与) 年間10万円~270万円(10万円単位)の一括貸与(※毎年の応募は可能) 人物・学業ともに優れ経済的理由で修学困難な者
福岡県地域医療医師奨学金 月額10万円(総額720万円)の貸与 福岡県特別枠入学試験合格者

人物および成績面で優秀な生徒や、経済的理由で就学が困難な人物・成績面で優秀な生徒を対象に各医学部では奨学金を設けて大学生活を支援しています。

奨学金には大きく分けて「給付タイプ」と「貸与タイプ」の2種類があります。

「給付タイプ」は、特待生枠で設けている大学が多く、初年度の学費が免除または一部免除になることが多いようですが、その分対象者が特に限られています。

私立大学医学部の場合、優秀な生徒は国公立大学医学部などと併願で受験している場合が多いため、他校への流出を止める目的で返済不要の給付型奨学金を設置していることもあります。

いっぽうで「貸与タイプ」は、一般的に卒業後に返済の義務が生じますが、日本育英会や教育ローンと違い無利子で給付を受けられるケースが多く負担を減らすことが可能です。

さらに、金沢医科大学の特別奨学金貸与制度のように卒業後に同大学で一定期間勤務すると返済免除となるケースもあります。

ここでは、主な奨学金を紹介しており、他にも多種多様な奨学金が各大学で設置されているので、詳しくは大学の公式サイトより確認することをおすすめします。

医学部予備校が奨学金で学費をサポート

私立大学医学部の学費は高額な学費がネックとなりがちですが、奨学金を給付してサポートするのは大学や地域枠を設ける自治体だけではありません。

最近は、奨学金制度を設ける医学部予備校も誕生しています。

医学部予備校と言えば、専門的な指導を行い高い合格率が魅力で特に私立医大に強く、現役生・浪人生ともに多くの人が利用しています。

これまで医学部予備校では、合格保証制度が多くの予備校で取りいれられていましたが、最近は奨学金制度を設けている校舎が増加傾向にあります。

例えば、東京にある24時間自習室など先進的なシステムを積極的に取り入れることで注目の医学部予備校TMPS医学館では、経済的に私大医学部が厳しい家庭には年間の学費相当額を支援しています。

また、大阪のメディカルスクール修慶塾も経済的に私立医大が厳しい家庭を救済するために、阪和病院などを運営する錦秀会グループのサポートにより最大3000万円の奨学金を無利子で貸与してくれます。

他にも、お金を理由に医者という夢を諦めてしまう受験生を少しでも減らすべく、医学部進学後の学費をサポートしている医学部予備校はあります。

医学部予備校によって制度が異なるため、返済の有無、金利の有無、対象者など、興味がある人は医学部予備校に詳しく確認・質問しておきましょう。

医学部の学費と偏差値の関係を分析

順位 大学名 学費 偏差値(順位)
1 国際医療福祉大学 1850 63.5(12位)
2 順天堂大学 2080 67.5(3位)
3 慶応義塾大学 2176 73.25(1位)
4 日本医科大学 2200 67.5(4位)
5 東京慈恵会医科大学 2250 68.5(2位)

上記2021年度の学費と偏差値の関係を見ると、全30私立大学医学部のうち授業料が安い大学は人気が高く偏差値も高いことが分かります。

私立で最も学費が安い国際医療福祉大学については、2017年度4月開学した新設医学部にもかかわらず、偏差値62.5で12位と健闘していると良いっても良いでしょう。

いっぽう学費が最も高い川崎医科大学は偏差値56.0(32位)、次の金沢医科大学は偏差値60(28位)、帝京大学は偏差値61.0(21位)、と難易度は低くなる傾向があります。

これを踏まえれば、2021年度から大幅に学費が値上がりする東京女子医科大学も難易度が下がることが予想されます。

したがって、金銭的余裕がある受験生は学費の高い医学部のほうが合格できる可能性は高くなるかもしれません。

ただし、大学別対策の徹底や入試問題との相性が合否に大きく影響するため、偏差値や学費だけで志望校を選ばず、総合的に判断することが重要です。

一番お得な医学部は?


医学部の中には、医師である幹部自衛官や医官の育成を目的に防衛省が管轄する防衛医科大学校があります。

入学した場合は防衛省職員・自衛隊員となるため、入学金および学費は無料となる上に、給与に相当する学生手当および期末手当が支給されます

学費負担がないことに加えて給与まで支給されるので経済的事情から医学部に進学できない人でも医師の夢を実現することが可能です。

ただし、卒業後は幹部自衛官として任官し自衛隊病院や部隊などに勤務することが求められています。

仮に卒業後9年以内に退官する場合は、大学卒業までにかかった費用(最高5,021万円)を国庫に返還する義務を負ってしまいます。

また、経済的負担がないことから人気が高く偏差値は65.以上と、私立大学医学部の偏差値ランキングではトップレベル並みの高い学力が要求されます。

防衛医科大学校の詳細

所在地 埼玉県所沢市並木3-2
偏差値 66.75
募集定員 85名
応募資格 18歳以上21歳未満(日本国籍保持者)
学費 無料
手当 月額106,700円、期末手当380,000円
退官 卒業後9年以内に自衛隊を退官する場合は最高5,021万円の経費を返還する義務を負う
入試科目 外国語・国語・数学・理科2科目・面接・身体検査

地域枠とは

医学部入試には、一般入試において地域枠と呼ばれる定員枠が別途設けられています。

これは、離島・僻地など地域医療における医師不足を解消させるために大学と自治体が協力して医師を養成することを目的としています。

1997年に札幌医科大学および兵庫医科大学で実施されたのが始まりであり、当初は地元出身の地域医療を目指す受験生を対象に導入されました。

2014年には、2大学で実施されていた地域枠が国公立・私立あわせて68大学まで拡大しており、総定員数は9000名を超えています。

なぜ、地域枠が必要になってくるかというと、離島や過疎地域は医師の確保が難しいうえ、2004年から開始された臨床研修制度は、自由に研修先の病院を選べるようになったため、他県出身者を中心に大学病院に残らず県外へ出ていく学生が増えたことにあります。

最初は地元出身者に限定されていた募集が多かったものの、最近では県外の受験生でも応募できる地域枠も増えてきています

地域枠に合格した場合、一般的に学費の貸与を行う代わりに卒業後の一定期間は、決められた地域で医師として活動すれば奨学金の返済が免除となります。

したがって、学費が高額な私立大学医学部でも地域枠で入学すれば、経済的負担を抑えることが可能となるため、地域医療に興味がある受験生だけでなく、学費の高さがネックとなって私立大学医学部を敬遠している受験生にもおすすめです。

ただし、地域枠で入学したにもかかわらず、卒業後に決められた場所で一定期間働くことを辞退した場合は、貸与された奨学金を返済しなければなりません。

しかも、日本学生支援機構よりも高い金利での返済となるケースが多いため注意が必要となります。

新設された東北医科薬科大学は、東北地方の医師不足解消を目的に設立された医学部でもあるため、地域枠の定員も55名と充実しています。

最後に地域枠と言っても制度や条件・出願資格など大学や自治体によって様々であるため、募集要項をしっかりと注意して確認することが重要です。

もちろん、浪人生であっても多浪でなければ地域枠へ出願することも可能なのでぜひ各大学の地域枠をチェックすると良いでしょう。

私立で留年率が高い大学は要注意

日本の大学は欧米の大学に比べて進級率が高く留年する学生は稀ですが、医学部医学科の場合は別問題です。

医学部は人の命を預かる仕事ゆえ必須科目1つ落とすだけでも留年になるなど、他学部と比較すると非常に厳しい進級制度が設けられています。

近年は、臨床科目や実習時間が長くなったおかげで入学当初から猛勉強の日々を過ごすことが必要となり、留年増加率が上昇しています

特に2年次からは基礎医学の勉強量が多くなり、進級判定が厳しい医学部では2年次だけでも30人以上が留年することも珍しくありません。

2年次以外でも、客観的臨床能力試験(OSCE)を受験する4年次、および国家試験を控える6年次は留年率が高くなる傾向があります。

医師国家試験合格率は大学別に公表されるため、合格率を上げるために不合格になりそうな学生は進級させない大学もあるようです。

国立大学医学部であれば学費が安いため、1年や2年留年したとしても金銭的なダメージは少ないです。

しかし、私立大学医学部となれば年間500万円ほどの学費が発生するケースも少なくないので、1年留年するだけでも家計への影響は深刻です。

私立大学医学部に合格できたのに、留年を機に退学してしまう学生もいるほどです。

したがって、志望校を選ぶ場合は進級判定の厳しい大学は卒業するまでに平均10年かかるとも言われているので、なるべく避けたほうが賢明でしょう。

特に留年数を開示していない医学部は、国公立私立に関係なく進級判定が厳しい可能性があるため注意が必要です。

海外の医学部は学費が安い?

最近は、医学部留学という選択肢も大きく注目されており、特にハンガリーやチェコといった東欧の大学は、日本に事務局があるなどサポート体制が充実いていることから人気があります。

海外の医学部は日本と違い「入学し易い分、卒業は難しい」と言われているので、高度な偏差値競争から解放されるメリットはありますが、英語で医学を学び国家試験を合格する必要があるため、決して簡単ではありません。

それでも医学部に入学できれば医師へのスタートラインに立てることは間違いないので、受験勉強を何年も時間を費やすよりも可能性があると思う人が多いのでしょう。

また、東欧の医学部へ目指す受験生が多い1つが、学費の割安さがあります。

日本の私立大学医学部のような6年総額3,000万円というような高額な費用負担が生じることはなく、東欧は国立大学医学部に留学するためチェコやスロバキアなら総額1,000万円程度で済みます。

しかも、物価水準が日本よりも安いため、6年間の生活費も寮費込みで総額350万円なので、学費と合計しても1,350万円の費用となり、私立医学部に進学するより断然経済的です。

授業料だけではない!大学受験でかかる費用

医学部の場合、学費に目が行きがちですが、受験するだけでも結構なお金が必要になるため、ここでは受験する場合にどれくらいお金がかかるか見てみましょう。

まず、医学部を受験するには受験料が必要で、国公立医学部を志望するなら大学だけでなく、センター試験の費用も生じます。

さらに、滑り止めとして私立大学医学部を出願するなら追加で大学ごとの受験料が必要になるというわけです。

私立大学だけに絞る受験生は複数校の併願受験を行い、多い人で10大学を受ける人もいるくらいなので、受験料負担はその分増えてしまいます。

大学受験料

センター試験(3教科以上) 18,000円
国公立大学 17,000円
私立大学(一般入試) 50000円から60,000円

上記の受験料を踏まえると、国公立大学志望者でも私立大学医学部2校受けるだけで受験料は10万円を超えてしまいます。

私立大学10校出願すればなんと60万円と、受験するだけでもお金がかかることを理解できたでしょうか。

さらに県外の医学部を目指すとなると、交通費や宿泊費が追加で発生してしまいます

移動回数が増えればそれだけ受験費用も増加してしまうので注意が必要です。

 
 
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