情報戦と言われがちな医学部入試ですが、入試日程や必要な科目、配点や合格基準などについての変更点をしっかりと把握しておくことは、非常に重要です。
今回は、全国の国公立私立大学医学部の2023年度の入試日程および入試変更点について、詳しくご紹介します。
受験予定ある方は確認しておきましょう。
医学部の2023年度入試変更点
国公立大学
金沢大学
入学試験の合否判定について、「口述試験にて医師の適性を欠くと判断された場合には、学力検査の成績に関わらず不合格となることがある」という追記が行われた。
岐阜大学
後期試験を廃止。
前期試験のみとなった。
さらに、一般入試前期試験について、二段階選抜で、2022年までは「約15倍」としていたところ、「500名程度」と人数で絞る形に変わった。
名古屋大学
変更前 | 前期:90名(一般枠) 後期:5名(地域枠) |
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変更後 | 前期:85名(一般枠)、5名(地域枠) 後期:5名(一般枠) |
前期試験の一般枠が5名減り、地域枠が5名新しく追加された。
後期試験に関しては、地域枠が5名だったところから、一般枠が5名となった。
広島大学
二段階選抜について、実施基準を変更。2022年度までは「7倍」だったところから、「約5倍」へとより選抜されるようになった。
さらに、配点について、今までは理科重視配点と一般型の2種類であったところから、英数重視型の配点が選択できるようになった。
- 2022年度
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- A配点[理科重視型]:外(300)、数(300)、理(1200)
- B配点[一般型]:外(600)、数(600)、理(600)
- 2023年度
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- A(s)配点[理科重視型]:外(300)、数(300)、理(1200)
- A(em)配点[英数重視型]:外(800)、数(800)、理(200)
- B配点[一般型]:外(600)、数(600)、理(600)
また、これに伴い、合格者の決定方法も以下のような形で変更された。
- 2022年度
- まず「A配点」(理科重視型)を用いて募集人員の1/2(募集人員が奇数の場合は端数を切り上げした人数)の合格者を決定し、次に「B配点」(一般型)を用いて残りの合格者を決定
- 2023年度
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- 「A(s)配点」の上位から募集人員の1/2(募集人員が奇数の場合は端数を切り上げした人数)または「A(em)配点」の上位から募集人員の1/2(募集人員が奇数の場合は端数を切り上げした人数)に該当する者を合格とする
- (1)の合格者を除く「B配点」の上位から残りの合格者を決定
九州大学
一般試験前期試験について、二次試験でのドイツ語とフランス語の選択が不可になりました。
2022年度までは英語・フランス語・ドイツ語から外国語を選択できましたが、2023年度からは英語のみ受験可能です。
私立大学
聖マリアンナ医科大学
2022年度まで実施されていた学校推薦型選抜(指定校制)が、2023年度入学試験より廃止。
兵庫医科大学
2022年度まで実施されていなかった総合型選抜(専願制)を、2023年度から導入。
産業医科大学
学校推薦型選抜入試に関して、募集人員25名以内に対する各ブロック別選抜人員を10名以内から15名以内に変更。
さらに、一般選抜入試に関して、出願締切が昨年より早くなります。
変更後 | 2022年12月1日(木)~2023年1月13日(金)(共通テスト実施前) |
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2023年度の国公立大学医学部入試日程
共通テストの日程
2023年度の共通テストの日程は、2023年1月14日と15日の2日間です。
二次試験の入試日程(前期)
国公立大学の二次試験の入試日程は、例年通り2月25日、26日(、27日)です。
医学部の場合、ほとんどの大学が2日目を面接・小論文試験としているため、2日間行われます。
一部の国公立大学医学部では、学科試験を2日間で行い、3日目に面接試験や小論文試験を行うところもあります。
後期日程を採用する医学部一覧
後期日程を採用している国公立大学医学部について、ご紹介します。
- 旭川医科大学
- 秋田大学
- 山形大学
- 千葉大学
- 東京医科歯科大学
- 福井大学
- 山梨大学
- 浜松医科大学
- 名古屋大学
- 三重大学
- 山口大学
- 佐賀大学
- 宮崎大学
- 鹿児島大学
- 琉球大学
- 奈良県立医科大学
2023年度の私立大学医学部入試日程(一般選抜)
岩手医科大学
後日配信予定
東北医科薬科大学
後日配信予定
自治医科大学
後日配信予定
獨協医科大学
一般選抜
出願期間 | 2022年12月12日~2023年度1月18日 |
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1次試験 | 2023年1月28日・29日(両日受験可) |
ニ次試験 | 2023年2月11日・12日(いずれか1日) |
埼玉医科大学
後日配信予定
国際医療福祉大学
一般選抜
出願期間 | 2022年12月20日~2023年1月6日 |
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1次試験 | 2023年1月18日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年1月22日15時 |
ニ次試験 | 2023年1月25日~1月30日(6日間の内いずれか1日) |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月4日15時 |
杏林大学
後日配信予定
慶應義塾大学
後日配信予定
順天堂大学
後日配信予定
昭和大学
後日配信予定
帝京大学
後日配信予定
東京医科大学
後日配信予定
東京慈恵会医科大学
後日配信予定
東京女子医科大学
後日配信予定
東邦大学
一般入試
出願期間 | 郵送:2022年12月12日~2023年1月27日必着 |
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窓口:2023年1月26日・27日9時~17時 | |
一次試験 | 2023年2月7日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月10日正午 |
ニ次試験 | 2023年2月15日・16日のいずれか1日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月18日正午 |
日本大学
一般選抜N全学統一方式 第1期
出願期間 | 2023年1月5日~2023年1月20日 |
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一次試験 | 2023年2月1日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月6日午後4時 |
ニ次試験 | 2023年2月11日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月16日午後1時 |
一般選抜N全学統一方式 第2期
出願期間 | 2023年1月5日~2023年1月24日 |
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一次試験 | 2023年3月4日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年3月13日午後4時 |
ニ次試験 | 2023年3月17日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年3月23日午後1時 |
日本医科大学
後日配信予定
北里大学
一般選抜試験
出願期間 | 2022年12月16日~2023年1月18日 |
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一次試験 | 2023年1月27日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月2日15時 |
ニ次試験 | 2023年2月4日・5日・6日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月8日15時 |
聖マリアンナ医科大学
後日配信予定
東海大学
後日配信予定
金沢医科大学
一般選抜(前期)
出願期間 | 2022年12月12日9時~2023年1月18日15時 |
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一次試験 | 2023年1月30日・31日 (1日または2日間受験可能) |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月3日 |
ニ次試験 | 2023年2月8日・9日 (いずれか希望する日) |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月14日 |
一般選抜(後期)
出願期間 | 2023年1月16日9時~2023年2月17日15時 |
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一次試験 | 2023年3月1日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年3月3日 |
ニ次試験 | 2023年3月8日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年3月10日 |
愛知医科大学
一般選抜
出願期間 | 2022年12月5日~2023年1月11日 |
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一次試験 | 2023年1月24日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年1月30日 |
ニ次試験 | 2023年2月2日・3日 (いずれか希望する日) |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月9日 |
藤田医科大学
後日配信予定
大阪医科薬科大学
一般選抜(前期・地域枠)
出願期間 | 2022年12月12日~2023年1月24日 |
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一次試験 | 2023年2月10日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月17日 |
ニ次試験 | 2023年2月19日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月22日 |
一般選抜(後期)
出願期間 | 2022年12月12日~2023年2月27日 |
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一次試験 | 2023年3月10日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年3月15日 |
ニ次試験 | 2023年3月17日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年3月20日 |
関西医科大学
一般選抜(前期)
出願期間 | 2022年12月24日~2023年1月12日 |
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一次試験 | 2023年1月28日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月7日 |
ニ次試験 | 2023年2月11日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月16日 |
一般選抜(後期)
出願期間 | 2023年2月1日~2023年2月16日 |
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一次試験 | 2023年3月4日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年3月10日 |
ニ次試験 | 2023年3月14日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年3月17日 |
近畿大学
一般選抜(前期・A日程)
出願期間 | 2022年12月16日~2023年1月12日 |
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一次試験 | 2023年1月29日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月7日 |
ニ次試験 | 2023年2月12日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月22日 |
一般選抜(後期)
出願期間 | 2023年2月1日~2023年2月14日 |
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一次試験 | 2023年2月26日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年3月4日 |
ニ次試験 | 2023年3月9日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年3月17日 |
兵庫医科大学
一般選抜A(4科目型)
出願期間 | 2022年12月12日~2023年1月16日 |
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一次試験 | 2023年1月25日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月2日 |
ニ次試験 | 2023年2月4日・5日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月10日 |
一般選抜B(高大接続型)
出願期間 | 2022年12月12日~2023年1月16日 |
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一次試験 | 2023年1月25日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月10日 |
ニ次試験 | 2023年2月13日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月21日 |
川崎医科大学
後日配信予定
久留米大学
一般選抜(前期)
出願期間 | 2022年12月12日~2023年1月12日 |
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一次試験 | 2023年2月1日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年2月7日 |
ニ次試験 | 2023年2月13日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年2月21日 |
一般選抜(後期)
出願期間 | 2023年2月6日~2023年2月24日 |
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一次試験 | 2023年3月8日 |
合格発表日 (一次試験) |
2023年3月12日 |
ニ次試験 | 2023年3月16日 |
合格発表日 (ニ次試験) |
2023年3月19日 |
産業医科大学
一般選抜
出願期間 | 2022年12月1日~2023年1月13日 |
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一次試験 (大学入学共通テスト) |
2023年1月14日・15日 |
二次試験 (第ニ次学力検査) |
2023年2月12日 |
ニ次試験 (小論文・面接) |
2023年3月12日 |
合格発表日 (小論文・面接受験資格者発表) |
2023年2月24日 |
合格発表日 (最終) |
2023年3月17日 |
福岡大学
後日配信予定
併願受験の決め方
何校受験すべき?
私立大学って、日程がバラバラで、どこを受けたらいいのか何個受けたらいいのか分からず不安ですよね。
受験料も高額ですし、しっかりと対策できずに受験するのもなんだかもったいないです。
結局、私立大学医学部は何校受験するのが正解なのでしょうか?
結論は、私立大学医学部を専願として受験しているか併願として受験しているかで別れると思います。
併願の場合は、国公立大学の前に練習として最低1回、最高でも5校程度の受験がいいでしょう。
おすすめの併願方法は、第一志望や自分の学力と同じレベルを1校と、少し低めで確実に合格がもらえそうなところ1校、さらに、少しレベルの高いチャレンジ校1校という形の併願です!
入試日程を考慮した志望校の上手な選び方
せっかく私立医学部は入試日程がばらばらですので、うまく活用していきましょう。
人によって様々ですが、きちんと対策できるように、週に1校程度の間隔で受験ずるのがベストでしょう。
二次試験の日程が被らないように工夫したり、遠征して受験する場合は1日空けての受験などもよいと思います。
まとめ
今回は、医学部の入試変更点や入試日程、並びに私立医学部の併願方法をご紹介しました。
調べれば調べるほど難しいですが、ご家族と相談しながら、自分に合った併願方法、受験頻度、受験校の選び方をし、無理のない範囲で受験できると良いと思います。
代官山MEDICALの公式サイトです。
https://www.daikanyama1999.com/
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