医学部入試について調べていると、共通テストのボーダーという言葉をよく目にします。
毎年、共通テストが終わって1週間以内には、様々な予備校がこの「共通テストボーダー予想速報」などという数値を一覧にして出していますが、これは主に、「共通テストの点数が何割あればその大学に合格する可能性が50%になるか」というものを表すものです。
国公立医学部や、私立医学部の共通テスト利用を受験する受験生にとって、共通テストのボーダーはとても大切な情報です。
今回の記事では、この共通テストボーダーについて、国公立医学部と私立医学部で分けて詳しく説明していきます。
国公立医学部共通テストボーダーランキング2022
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2022年度の国公立医学部の共通テストボーダー予想を、高い順に並べたのが以下になります。
88% | 東京大学(前)、東京医科歯科大学(後) |
---|---|
86% | 千葉大学(後)、山梨大学(後) |
85% | 京都大学(前) |
84% | 東京医科歯科大学(前)、大阪大学(前)、名古屋大学(地域枠)、奈良県立医科大学(後) |
83% | 千葉大学(前)、横浜市立大学(前)、岐阜大学(後)、浜松医科大学(後) |
82% | 北海道大学(前)、名古屋大学(前)、神戸大学(前)、福井大学(後)、三重大学(後) |
81% | 東北大学(前)、筑波大学(前)、大阪市立大学(前)、九州大学(前)、旭川医科大学(後)、山形大学(後)、佐賀大学(後)、宮崎大学(後)、琉球大学(後) |
80% | 秋田大学(後)、山口大学(後)、鹿児島大学(後) |
79% | 名古屋市立大学(前)、岡山大学(前)、広島大学(前) |
78% | 金沢大学(前)、京都府立医科大学(前)、奈良県立医科大学(前)、熊本大学(前)、山口大学(地域枠) |
77% | 札幌医科大学(前)、新潟大学(前)、浜松医科大学(前)、三重大学(一般前)、和歌山県立医科大学(一般前)、山口大学(前)、長崎大学(前)、鹿児島大学(前) |
76% | 山形大学(一般前)、福島県立医科大学(前)、群馬大学(前)、信州大学(前)、富山大学(前)、岐阜大学(前)、三重大学(地域枠)、和歌山県立医科大学(県民枠)、島根大学(前)、徳島大学(前)、香川大学(一般前)、佐賀大学(前)、大分大学(前)、宮崎大学(前) |
75% | 旭川医科大学(前)、弘前大学(一般前)、秋田大学(前)、山形大学(地域枠)、福井大学(前)、滋賀医科大学(前)、鳥取大学(前)、香川大学(地域枠)、愛媛大学(前)、高知大学(前)、琉球大学(前)、秋田大学(地域枠) |
74% | 弘前大学(青森枠) |
データは、河合塾のものを参考にしました。
2022年度の共通テストは非常に難しかったため、2021年度以前と比較して全体的に共通テストボーダーが下がるとということが起き、80%を切った大学がたくさんあったようです。
私立医学部共通テスト利用ボーダーランキング2022
続いて、2022年度の私立大学医学部の共通テスト利用入試について、一覧にして共通テストボーダー予想が高い順にランキングで並べてみたのがこちらです。
86% | 順天堂大学(前) |
---|---|
85% | 東北医科薬科大学、順天堂大学(地域枠)、日本医科大学、近畿大学(中期) |
84% | 帝京大学 |
83% | 順天堂大学(共テ併用)、福岡大学 |
82% | 国際医療福祉大学、大阪医科薬科大学 |
81% | 藤田医科大学 |
80% | 東京医科大学、関西医科大学 |
79% | 愛知医科大学 |
78% | 独協医科大学、近畿大学(前) |
77% | 杏林大学、東海大学、産業医科大学 |
73% | 埼玉医科大学 |
私立医学部は、国公立大学医学部と比較しても、共通テスト利用の場合、実は点数がおなじくらい必要なんですね。
私立大学医学部はの共通テスト利用は、国公立大学医学部よりも募集人数が少ないですが、大学によれば科目が少なくていい場合もありますし、私立大学医学部の一般入試を受験する受験生は、共通テスト利用入試も一緒に出願すると良いでしょう。
国公立大学の2021年度入試足切り一覧
国公立大学の医学部には、足切りというものを設けている大学もあります。
足切りというのは、共通テストで何割とれていないと2次試験を受験できないという、各大学が決定している一次試験であり、これには共通テストの点数が利用されるのです。
毎年点数できっかり決められている大学もあれば、志願者の上位何人だとか、志願倍率が何倍以下の受験生などといった決め方をしている大学もあります。
それらの足切りの点数を、ランキング形式で並べてみました。
80% | 筑波大学、千葉大学 |
---|---|
78% | 横浜市立大学、信州大学、高知大学 |
77% | 金沢大学、愛媛大学 |
76% | 東北大学 |
75% | 旭川医科大学 |
73% | 名古屋市立大学 |
72% | 大阪市立大学 |
70% | 大坂大学 |
69% | 浜松医科大学 |
68% | 福島県立医科大学 |
67% | 鳥取大学、徳島大学 |
64% | 長崎大学 |
59% | 東京大学、三重大学 |
結局、ボーダーって重要なの?
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結局、共通テストのボーダーって重要なのでしょうか。
成績が優秀な人ほど、共通テストをあまり重視しない考えをしがちですが、実は、共通テストってとても重要です。
共通テスト後の自己採点で、自分がどの程度の点数をとれたかを計算してから医学部のボーダーと比較すると、この大学に合格する可能性が半分より大きいのか小さいのか、はっきりと分かることができます。
医学部の試験は、共通テストの点数と2次試験の点数を合算して合否を決定するため、共通テストのボーダー予想を見て、「この大学の医学部に出願すれば2次試験は比較的簡単だから逃げ切ることができるな」、であったり、「この大学の医学部は2次試験の割合が大きいから、共通テストのボーダー予想とかけ離れている自分でも大丈夫だな」、などと理解し、考えることができるのです。
毎年、いくつかの予備校が、センター試験や共通テストの実施後の1週間くらいにはサイトに出しているものですから、自分の点数と比較し、さらに、自分の志望している医学部の共通テストと個別試験の割合を考えつつも、ぜひ参考にするべきだと思います。
国公立大学医学部共通テスト比重ランキング
それでは、全国の国公立大学に関して、2次試験に関する共通テストの点数の割合をランキング形式で見てみましょう。
まずは前期日程です。
前期日程
徳島大学 | 69.20% |
---|---|
弘前大学 | 66.70% |
佐賀大学 | 61.20% |
旭川医科大学 | 61.10% |
島根大学 | 60.30% |
山口大学 | 60.00% |
宮崎大学 | 60.00% |
秋田大学 | 57.90% |
山形大学 | 56.30% |
富山大学 | 56.30% |
福井大学 | 56.30% |
鳥取大学 | 56.30% |
琉球大学 | 52.90% |
札幌医科大学 | 50.00% |
群馬大学 | 50.00% |
滋賀医科大学 | 50.00% |
奈良県立医科大学 | 50.00% |
香川大学 | 50.00% |
福島県立医科大学 | 49.60% |
鹿児島大学 | 49.50% |
高知大学 | 47.40% |
三重大学 | 46.20% |
和歌山県立医科大学 | 46.20% |
横浜市立大学 | 45.50% |
大分大学 | 45.00% |
大阪市立大学 | 44.80% |
神戸大学 | 44.40% |
信州大学 | 42.90% |
京都府立医科大学 | 42.90% |
岡山大学 | 42.90% |
岐阜大学 | 40.00% |
筑波大学 | 39.10% |
浜松医科大学 | 39.10% |
愛媛大学 | 39.10% |
九州大学 | 39.10% |
新潟大学 | 38.50% |
北海道大学 | 36.40% |
長崎大学 | 36.00% |
名古屋大学 | 35.30% |
東京医科歯科大学 | 33.30% |
広島大学 | 33.30% |
熊本大学 | 33.30% |
名古屋市立大学 | 31.40% |
千葉大学 | 31.00% |
金沢大学 | 30.00% |
大阪大学 | 25.00% |
東北大学 | 20.80% |
東京大学 | 20.00% |
京都大学 | 20.00% |
続いて、後期日程に関してのランキングです。
後期日程
名古屋大学 | 100.00% |
---|---|
山形大学 | 90.00% |
富山大学 | 77.40% |
琉球大学 | 76.90% |
宮崎大学 | 75.00% |
鹿児島大学 | 73.80% |
浜松医科大学 | 72.00% |
東京医科歯科大学 | 71.40% |
旭川医科大学 | 70.60% |
秋田大学 | 70.00% |
佐賀大学 | 69.20% |
福井大学 | 67.20% |
三重大学 | 66.70% |
山口大学 | 64.30% |
山梨大学 | 47.80% |
千葉大学 | 31.00% |
岐阜大学 | 25.00% |
奈良県立医科大学 | 25.00% |
難易度の高い大学の医学部ほど、共通テストやセンター試験の割合が低い傾向にありますが、前期日程でも後期日程でも、共通テストの割合は、低いと20%台になるのですね。
まとめ
今回の記事では、国公立大学医学部と私立大学医学部の共通テストのボーダー予想や足切りについて、2021年の結果や2022年のボーダー予想を含めて解説しました。
国公立大学医学部を受験する予定の人や、私立大学医学部で共通テスト利用入試を考えている受験生にとって、共通テストのボーダーは非常に重要な指標の一つです。
共通テストを利用した入試方法で医学部を受験しようと考えている受験生は、ぜひ参考にしてみてください。
代官山MEDICALの公式サイトです。
https://www.daikanyama1999.com/
ウインダムの公式サイトです。
https://windom.jp/