医学部医学科入試は最低でも東大や早慶合格レベルが求められる非常に難易度が高い試験で有名ですが、これは昨今の受験ブームが要因にもなっています。

医学部医学科が難しいのはなぜ?理由を検証

医学部の基礎知識

医学部医学科が難しいのはなぜ?理由を検証
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昨今は医学部受験ブームがメディアでも注目されているように、少子化にも関わらず、多くの受験生が志願し、高倍率・高難易度の入試が毎年行われています。

医学部入試は東大や早慶の合格レベルに匹敵する偏差値が要求される超難関試験なのですが、医学部医学科はなぜそこまで難易度が高いのか。

ここでは、医学部医学科の入試がなぜ難しいのか理由を検証していきたいと思います。

地方国立大学医学部医学科でも東大合格レベルの学力が必要

最近は空前の医学部受験ブームであり、難関進学校でも東大理Ⅰよりも地方国立大学医学部医学科を目指す受験生が増えているくらいです。

私立大学医学部医学科においても、合格できる学力があれば早慶理工学部が狙えるくらいのレベルが必要に。

昔は、偏差値50台で合格できた医学部も今では偏差値60以上の学力が求められており、非常に高い競争倍率の中で合格を実現しなければならない難易度を誇ります。

地方国立大学でも難易度が高いため、2浪、3浪と多浪を経験して医学部を合格している受験生も普通にいるくらいです。

医学部医学科の入試難易度が高い理由

医師という職業

リーマンショックや新型コロナの影響で大手企業やリストラや倒産が起きる時代を見てきた中学生や高校生の受験生は、より安定した職業を求める傾向が強いのが近年の特徴

その中でも優秀な学生にとって憧れとなるのが医師と言う職業です。

医師になれば、年収1000万円以上が稼げるのはもちろん、医師不足が叫ばれる昨今では就職に困ることもありません。

しかも、医師は社会的にも非常に高いステータスが得られるため、エリート志向の進学校出身の受験生にとっては非常に魅力的なのです。

東大を卒業したからと言って就職で大手企業から内定をもらえる確約もなければ、年収1000万円を安定してもらえるとも限りません。

先行きの不透明な社会だからこそ、安定して高い地位を築ける医師と言う職業を目指すために優秀な受験生が医学部医学科に集結し、その結果、入試の難易度が底上げされていることになります。

入試の科目数が多い

特に国公立大学医学部医学科に言えることですが、共通テスト(旧センター試験)の受験が必須であり、かつ文系科目の国語と社会も受験しなければなりません。

しかも、得点率は90%超えないと国公立大学医学部医学科は厳しいと言われています。

つまり、共通テストでボーダーを突破するためには、二次試験の必須科目である英語・数学・理科二科目の勉強以外にも、国語や社会と言った文系科目も高度なレベルまで対策する必要があるのです。

医学部医学科は理系に該当するため、文系科目を苦手とする受験生もいるかもしれませんが、国公立大学を目指すのであれば全教科で高度な学力を有しておくこと求められ、苦手科目は作れないことから入試難易度が高いと言われる理由の1つとなっています。

面接試験がある

医学部医学科は入試科目に面接試験があります。

他学部でも推薦入試などでは取り入れている大学は多いですが、一般入試でも面接が実施されているのが特徴。

以前は面接試験を実施しない医学部もありましたが、九州大学が導入したのを機に全ての医学部医学科で面接を実施。

純粋な学力勝負ではなく、教授陣による面接試験で医師としての適性を見極められる点でも難易度を上げています。

国公立大学は受験機会が少なくミスが許されない

私立大学医学部医学科の場合は、併願受験が可能なため、日程が重ならなければ10大学受験することもできるため、合格の可能性を高めることは可能です。

しかし、国公立大学医学部医学科の場合は、前期日程と後期日程と1年に2回しかチャンスがありません。

しかも、後期日程は募集定員が一桁という大学も多く、最近は後期日程廃止する医学部医学科が増えているので、ほぼ前期日程で合否が決まってしまうと言っても過言でありません。

また、私立大学医学部医学科にも言えることは非常に入試倍率が高いこと。

つまり、1点での差で合格・不合格が決まるほど激戦であり、ミスが命取りとなってしまうのです。

限られた受験機会と、ケレスミスが許されないことが医学部医学科の入試難易度を高くさせています。

推薦入試枠の増加で浪人生は不利になりがち

最近は現役生や一浪生の合格者を増やしたいのか、医学部医学科では一般入試の定員枠を減らして、推薦入試の定員を増やしている大学も増えてきています

推薦入試は一浪生や二浪生までなど出願資格を制限しているため、多浪生は出願することがさえできません

一般入試の定員が少なくなれば、多浪生や再受験生は不利になってしまいます。

したがって、浪人生や再受験生にとっては医学部医学科の難易度はますます上昇している傾向に。

医学部医学科の合格を目指す場合は、早期合格が重要となります。

合格するためのおすすめ攻略法一覧

学費が高い私立大学医学部を候補に入れる

国公立大学医学部医学科は学費が圧倒的に安いため、やはり受験生からの人気が高く、どの国立大学医学部医学科も高い偏差値が求められます。

これは、私立大学でも同じで、学費の安い医学部ほど難易度は上がってしまいがち。

そこでおすすめなのが、学費の高い私立大学医学部です。

川崎医科大学や金沢医科大学など高額な学費が必要な医学部は、敬遠する受験生も多いので難易度は下がる傾向にあります。

経済的に問題のない受験生は志望大学にすることで、合格のチャンスが大いに高まります。

地方国立大学も選択肢に入れる

経済的に国立大学医学部医学科しか無理だという人は、地方の国立大学医学部を目指すのが一番です。

もちろん、最初に紹介した通り東大合格レベルの偏差値が要求されますが、都市部にある国公立大学医学部と比較すると難易度は下がります。

また、地方国立の中でも新設医学部は、ヒエラルキーで最も下に位置するためおすすめです。

と言うのも、国公立大学医学部は旧帝大に始まり、旧制医大、旧制医専、新設医大とヒエラルキーを重視する傾向があり、これは偏差値や合格難易度にも影響しています。

したがって、地方かつ新設医大の医学部が穴場となります。

なお、地方の新設医大でも医学教育においては教育の質や設備面で問題ないので心配はありません

地域枠で入学する

ほとんどの医学部では、地元に医師を確保するために地域枠を設けて入試を実施しています。

地域枠は卒業後に9年ほど医師として指定された医療機関で働かないといけない制約があるため、受験生からは敬遠されることも多いです。

したがって、一般入試と違い、合格難易度が下がることも珍しくありません

大学卒業後は医師として地元に貢献したいとう気持ちがある受験生であれば、学費相当の奨学金が貸与されることも多いので地域枠はおすすめとなります。

難易度の高い医学部は専門予備校で勉強するのがおすすめ


難易度の高い医学部合格を実現するなら、専門指導を行う医学部予備校がおすすめです。

大手予備校が知名度や実績が豊富で選び勝ちがですが、医学部予備校は最短ルートで合格が目指せます。

そんな医学部予備校の主な特徴は下記の通りです。

偏差値40からの逆転合格が目指せる

医学部予備校は入学テストを実施していない校舎のほうが多いです。

したがって、大手と違い偏差値40台でも医学部に特化した指導を受けることができます

医学部合格に必要な対策しかしないので学習効率が非常に高く、多くの医学部予備校では偏差値40台でも1年で医学部逆転合格を実現している受験生を数多く輩出。

入学時点の学力に関係なく難易度の高い医学部へ合格させる指導力が医学部予備校にはあります。

少人数教育でサポートが丁寧

医学部予備校は、個別指導または1クラス10名以下の少人数指導を採用しているところがほとんど。

したがって講師との距離が非常に近く、丁寧な指導が受けられるのが特徴。

質問はいつでも対応してもらえるのはもちろん、日々の学習管理も徹底されているため、学習計画通りに勉強を進めていくことが可能です。

大手なら講師に質問するだけでも長蛇の列に並び、授業を大教室、そして自習室は座席確保と思うように勉強できない環境も、医学部予備校なら定員制、少人数クラス、固定自習席と理想的な環境下で医学部合格を目指せます。

まとめ

なぜ医学部医学科の入試難易度が高いかというと

  • 高い地位・報酬が実現できる医師という職業に上位層が集まった
  • 入試の科目数が多く、ミスが命取りの
  • 現役・一浪枠が増え短期合格しないと難しくなっていること

以上の3点が主な理由となります。

医学部医学科の入試はまだまだ難易度が高い年が続くことが予想されるので、質の高い受験対策が必要となります。

また、学費の高い私立大学、地方の新設医大、地位枠は難易度が他と比べて下がり気味なので穴場になることも多いです。

兎にも角にも浪人を重ねるだけ医学部医学科に合格できる可能性が低くなっていくので、医学部予備校などで短期合格を目指すことが重要です。

 
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