医学部別の医師国家試験合格率の推移を解説しています。

医師国家試験合格率推移を大学別に解説

医学部を徹底比較

医師国家試験の大学別合格率3年分を徹底比較
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この記事では、医学部の医師国家試験について、大学別の合格率を2020年度から2022年度の3年間分比較します。

医学部の偏差値や進級率は、医師国家試験合格率と比例するのでしょうか?

医学生はもちろん、医学部をめざす受験生も参考にしてください。

医師国家試験合格率について

医師国家試験のおさらい

医師国家試験は、医師免許取得のために、全国の医学部医学科の卒業見込みの6年生と、海外の医学部を卒業した人などが受験します。

その合格率は、平均90%を超えますが、決して難易度が低いわけではありません。

毎年2月初旬に2日間かけて行われる試験ですが、総問題数は400問。

各問題の正答率や、禁忌選択肢を選ばないことなど、合格に必要な条件すべてを満たす必要があります。

そのような厳しい合格条件の中でこれだけの合格率を誇る点を見ても、医学部入試や6年間進級をすることの難易度が感じられます。

受験校決定や入試の際に注目するポイント?

医師国家試験の合格率の高さを大学案内などに記載する大学は少なくありません。

特に単科医科大学の場合、CBTや医師国家試験の勉強に意識して力を入れていることが多いです。

例えば入試の際に、面接などで本学に入りたい理由を聞かれることがありますが、このような国家試験合格率などに日ごろから注目をしておくと、勉強に熱心な大学であるというイメージを持ったうえで理由などを述べることができますし、理由の一つにすることできちんと大学を知ったうえで受験しに来ているのだなといった印象を与えることも可能です。

他にも、受験校を決定する際に、人それぞれ見るポイントがあると思いますが、医師国家試験合格率だけを見た場合、絶対に低いよりは高い大学のほうが受験生のみなさんも望ましいですよね。

合格率の高い大学がおすすめできる理由

上に、国家試験合格率が高い大学の医学部を受験校としておすすめするといった内容のことを書きましたが、こちらについて詳しく、理由を述べておきます。

まず、医師国家試験の合格率が高い大学となると、面接などでしっかりと医師になりたいという気持ちの強い学生を入学させている傾向が高いと言えます。

6年間過ごすうえで、しっかりと勉強をともに協力しながらできる友人や同級生が見つかることでしょう。

他にも、合格率の高さ=面倒見の良さとも取れますから、せっかく医学部に合格したのに国家試験に落ちるといった事態を防ぎたいなら、最初から合格率の低い大学に喜んで入学する人は少ないと思います。

大学別医師国家試験の合格率推移(2020~2022年)

2022年ランキングと3年間の推移

以下の表が、2022年度の医師国家試験の合格率でランキング順に大学を並べ、各大学の2020年度と2021年度の合格率についても推移をわかりやすくまとめたものです。

国際医療福祉大学はまだ新しく、2022年度までの成績がありません。

さらに、その大学の合格率が平均と比較するとどうなのかわかりやすくするため、それぞれ私立大学医学部、国立大学医学部、公立大学医学部の平均合格率も大学と同じように載せてあります。

大学名 2022年度
合格率
2021年度
合格率
2020年度
合格率
自治医科大学 100.00% 100.00% 100.00%
筑波大学 99.30% 97.20% 94.40%
横浜市立大学 98.70% 94.90% 96.90%
東京慈恵会医科大学 97.40% 87.60% 90.10%
東京医科歯科大学 97.30% 99.00% 98.20%
近畿大学 97.00% 87.30% 97.30%
浜松医科大学 96.80% 96.70% 96.10%
東北医科薬科大学 96.80%
秋田大学 96.70% 97.70% 96.90%
東北大学 96.60% 96.20% 95.00%
大阪市立大学 96.60% 92.50% 96.90%
慶應義塾大学 96.50% 93.60% 94.10%
兵庫医科大学 96.50% 93.30% 97.50%
順天堂大学 96.40% 95.70% 95.70%
名古屋市立大学 96.10% 97.10% 96.00%
千葉大学 96.00% 94.80% 96.30%
昭和大学 95.70% 96.20% 99.20%
藤田医科大学 95.70% 96.40% 94.20%
佐賀大学 95.40% 94.70% 94.60%
北里大学 95.30% 86.80% 97.00%
群馬大学 95.20% 90.10% 94.60%
山梨大学 95.20% 90.70% 97.40%
三重大学 95.20% 91.20% 92.90%
和歌山県立医科大学 95.20% 93.90% 98.10%
信州大学 94.70% 96.80% 89.20%
福井大学 94.70% 92.60% 95.30%
関西医科大学 94.60% 88.80% 94.80%
大阪医科薬科大学 94.50% 85.60% 100.00%
産業医科大学 94.30% 88.10% 89.10%
日本医科大学 94.20% 93.60% 94.50%
福岡大学 94.10% 77.80% 84.40%
岐阜大学 93.90% 96.00% 95.70%
東京医科大学 93.70% 80.00% 79.40%
防衛医科大学校 93.50% 97.50% 93.80%
奈良県立医科大学 93.50% 89.70% 95.00%
公立大学 計 93.50% 93.30% 95.40%
大分大学 93.40% 91.50% 89.70%
新潟大学 93.30% 87.80% 92.50%
名古屋大学 93.30% 95.90% 91.50%
大阪大学 93.20% 90.70% 91.40%
獨協医科大学 92.80% 94.40% 88.50%
滋賀医科大学 92.40% 90.10% 94.00%
私立大学 計 92.40% 91.10% 93.30%
徳島大学 92.20% 93.80% 92.10%
愛媛大学 92.20% 90.10% 92.60%
国立大学 計 92.10% 92.50% 92.80%
福島県立医科大学 92.10% 91.50% 95.00%
山口大学 92.00% 93.70% 91.50%
熊本大学 92.00% 92.60% 82.40%
埼玉医科大学 92.00% 94.60% 95.90%
聖マリアンナ医科大学 91.80% 95.80% 95.60%
北海道大学 91.50% 95.00% 95.00%
島根大学 91.50% 89.20% 89.50%
長崎大学 91.50% 92.00% 94.10%
京都府立医科大学 91.50% 93.30% 95.00%
琉球大学 91.40% 95.50% 90.60%
旭川医科大学 91.00% 89.60% 93.40%
神戸大学 90.80% 93.70% 92.40%
香川大学 90.80% 94.30% 95.30%
岡山大学 90.70% 92.70% 89.30%
杏林大学 90.70% 95.90% 94.50%
愛知医科大学 90.70% 94.30% 89.10%
川崎医科大学 90.60% 85.80% 96.60%
広島大学 90.30% 86.30% 87.80%
岩手医科大学 90.20% 89.60% 91.60%
日本大学 90.20% 90.60% 92.40%
富山大学 89.90% 95.50% 94.90%
九州大学 89.70% 87.60% 93.00%
京都大学 89.30% 89.70% 91.00%
金沢大学 89.20% 91.60% 93.70%
帝京大学 89.00% 93.80% 94.30%
東邦大学 89.00% 95.20% 94.60%
宮崎大学 88.80% 94.40% 89.20%
東京女子医科大学 88.80% 95.10% 94.30%
山形大学 88.20% 89.30% 92.20%
東京大学 87.80% 91.10% 91.30%
札幌医科大学 87.80% 94.50% 91.70%
鹿児島大学 87.10% 92.50% 92.80%
弘前大学 87.00% 91.10% 91.00%
高知大学 87.00% 90.40% 91.10%
金沢医科大学 86.70% 82.20% 84.80%
鳥取大学 85.60% 83.90% 94.70%
東海大学 82.80% 94.50% 97.40%
久留米大学 77.80% 96.60% 100.00%

医学部の偏差値と医師国家試験合格率は比例する?

医学部の偏差値と医師国家試験合格率は比例する?
結論、比例はしません。

もちろん、決して全く影響がないわけではありません。

例にとると、日本で最難関と言われる東京大学医学部(理科Ⅲ類)は、2022年度の成績はなんと下から9番目で87.8%。

決して高いランキングとはいえませんし、合格率も9割を満たしていませんね。

しかし、2021年度は合格率は高いですし、これは一概には言えません。

もう少し詳しくみてみると、合格率を下位からたどっていくと、偏差値が低めの大学が並んでいるように感じます。

これらのことを踏まえてみると、比例はしないが、偏差値が上位の大学は合格率がしっかりと高い傾向にあり、偏差値が低い大学は合格率があまりよくないところが多い。

その中には例外も多くある、といった結論がだせますでしょうか。

では、医学部の何が合格率に比例するのか

医学部の何が合格率に比例するのか

ストレート卒業率

ストレート卒業率は、大きくではないですがある程度医師国家試験合格率に比例するようです。

以下の2つの表は、2021年度のデータになりますが、上がストレート卒業率(6年間で卒業できた医学生の割合)が高いランキング、下がストレート卒業率が低い大学ランキングそれぞれ上位10大学です。

2021年度の上の表と比較してみると、ストレート卒業率が高い大学は2021年度の医師国家試験の合格率も9割を超え、上位にランクインしていることが分かります。

例えば東京大学は2022年度は合格率があまりよくないですが、2021年度は91%を超えていますよね。

逆に、下の表に記載されている大学たちは、2021年度の医師国家試験の合格率は比較的低いですよね。

例えば兵庫医科大学は2022年度のランキングだとかなり上位ですが、2021年度はその時より合格率が低くなっていることが分かります。

以上の点から見ても、ストレート卒業率の高い大学ほど医師国家試験の合格率が高いと言えそうです。

大学名 2021年度
ストレート卒業率
東京大学 99.00%
名古屋市立大学 99.00%
京都大学 98.00%
順天堂大学 96.90%
三重大学 96.00%
東京慈恵会医科大学 94.60%
名古屋大学 94.00%
神戸大学 94.00%
千葉大学 93.50%
慶應義塾大学 92.10%
大学名 2021年度
ストレート卒業率
川崎医科大学 64.20%
産業医科大学 68.60%
弘前大学 68.90%
帝京大学 69.40%
徳島大学 70.20%
島根大学 70.50%
近畿大学 72.10%
福岡大学 72.70%
兵庫医科大学 74.10%
九州大学 74.30%

進級の難易度

上の話と被りますが、ストレート卒業率の良い大学は、すなわち進級が緩い大学ということになります。

一概には言えませんが、進級の厳しさは、医学部の中でも差があります。

進級の緩い大学は国家試験合格率が高い傾向、進級が厳しい大学は国家試験合格率が低い傾向にあると、ストレート卒業率とは区別してここに書いておきます。

寮のある大学

これは少し変わった側面から見てみると気が付くことですが、医学部で数年間、または6年間全寮制となっている大学には、防衛医科大学校、自治医科大学、昭和大学があります。

国家試験合格率の表を見てみると、この3大学はどの年度も最低でも93%を超えており、自治医科大学に至っては3年間連続100%。

昭和大学も99%の年があります。

寮のある大学は、仲間意識が芽生えて国家試験の合格率が高くなる傾向にあるのでしょうか。

国試対策・勉強が手厚いか

自治医科大学や筑波大学、横浜市立大学、東京医科歯科大学などは毎年ごうっかう率が非常に高く、安定していますよね。

特に自治医科大学は3年間連続合格率100%を誇っています。

これらの大学は、もちろん医学部自体の偏差値も上位の大学ではありますが、とにかく普段から勉強をしっかりと行い、大学ごとの国家試験対策がしっかりと成立しているのだと思われます。

まとめ

この記事では、大学別の医師国家試験合格率について、3年間の推移・ランキングを基に少し説明を加えました。

医学部の偏差値は、決して6年生になったときの合格率と比例しません。

どの大学に入ろう、どの大学を受験しようと迷っている受験生はぜひ参考にしてください。

 
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