将来的に医者を目指すのであれば、必ず「医学部」で勉強をして卒業し資格を取る必要があります。
医学部への進学は他の学部よりも難しく、小中学生のころから厳しい授業や教育を受けていることが多いです。
合格するには医学部を専門にしている予備校などで指導を受ける必要があるでしょう。
そこで今回は、新潟県にある医学部予備校およびオンライン授業を行っている医学部予備校を紹介していきます。
新潟県に医学部のある大学
新潟県内で医学部を持っている学校は新潟大学の一校のみです。
新潟大学は千葉大学医学部、金沢大学医学部、岡山大学医学部、熊本大学医学部、長崎大学医学部と並び旧六医科大学と呼ばれるグループに属しています。
旧六医科大は東大・京大をはじめとする旧帝大に続いて歴史のある大学群。
それぞれユニークな特徴を持っていますが、新潟大学は脳研究において有名です。
将来、脳神経外科や脳神経内科を専門にしたいと考えている方には特におすすめです。
新潟大学は国公立大学の中でも比較的難易度が高い大学。
そのため現役合格を目指す方は特に、新潟県近隣の医学部も合わせて検討するとよいでしょう。
例えば、国公立大学であれば富山大学、金沢大学、群馬大学、山形大学、信州大学、福島県立医科大学が挙げられます。
私立大学であれば、石川県(金沢医科大学)、栃木県(獨協医科大学、自治医科大学)、東京都(慶応義塾大学や慈恵会医科大学など多数)を併願する受験生が多いようです。
国公立大でも私大でも傾向をつかみ、しっかりと対策をして勉強することが医学部合格への近道となります。
【新潟大学医学部の基本情報】
大学名 | 新潟大学 |
---|---|
大学の所在地 | 新潟県新潟市中央区旭町通1番町757 |
偏差値(2021年度) | 69.0 |
医学部の学費(6年総額) | 3,496,800円 |
倍率(2021年度) | 3.00倍 |
医師国家試験合格率 | 88% |
新潟大学医学部の偏差値
2022年度入試における新潟大学医学部前期試験の予想偏差値は、河合塾の最新の発表によると65.0となっています。
偏差値の数値としては、全国82大学の医学部の中でも中堅レベルの位置付けです。
なお、これまでの偏差値の推移はこの通り。
【新潟大学医学部の過去の偏差値】
- 2021年度:65.0
- 2020年度:65.0
- 2019年度:65.0
- 2018年度:65.0
過去5年間を通しても偏差値の推移は見られず、難易度に大きな変化はないように捉えられます。
新潟大学医学部の学費
では、新潟大学医学部の学費について見ていきましょう。
6年間の総額は3,496,800円となっています。
国公立大学はすべて同じ学費となっていますので、国公立大学の医学部であれば差はありません。
【新潟大学医学部の学費(内訳)】
入学金 | 282,000円 |
---|---|
授業料(1年次) | 535,800円 |
教育充実費 | – |
委託徴収金 | – |
その他 | – |
合計(1年次) | 817,800円 |
授業料(2年次以降) | 535,800円 |
6年総額 | 3,496,800円 |
【2022年度】入試情報
最後に、新潟大学医学部の受験・入試情報について簡単にまとめてみました。
2022年度入試では、例年通り新潟大学は前期選抜と推薦入試(一般・地域)を実施。
前期の定員は80名で、試験科目と配点は以下の通りです。
【試験科目】
試験 | 数学 | 理科 | 英語 | 国語 | 地・公 | 面接 | 総合点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
共通テスト | 200 | 200 | 200 | 100 | 50 | 750 | |
2次試験 | 400 | 400 | 400 | – | 1200 | ||
合計 | 600 | 600 | 600 | 100 | 50 | 0 | 1950 |
共通テストと二次試験の配点率を比較すると、38.5%と61.5%となり、新潟大学はかなり二次試験重視型だと分かります。
新潟大学を検討する受験生は、基礎の徹底はもちろんのうえ、新潟大学の過去問を使って傾向と対策を十分に行うことをおすすめします。
過去の入試結果
次に、新潟大学の過去の入試結果を確認していきましょう。
まずは、定員や志願者数、倍率の推移から。
年度 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|
定員 | 80 | 80 | 85 | 85 | 85 |
志願者数 | 307 | 344 | 508 | 387 | 380 |
受験者数 | 256 | 274 | 291 | 326 | 327 |
合格者数 | 84 | 81 | 87 | 92 | 87 |
倍率 | 3.05 | 3.38 | 3.34 | 3.54 | 3.76 |
※倍率=受験者数÷合格者数の「実質倍率」として算出
このように過去5年の実質倍率の推移を見ると、次第にその数値は下がっているようです。
国公立医学部受験での実質倍率は平均4倍あたりのため、かなり低めの倍率となり、新潟大学は多くの受験生におすすめしたい大学です。
新潟県にあるおすすめの医学部予備校
新潟県には専門的な受験指導を行う医学部予備校の校舎がありません。
したがって、新潟県内で医学部受験対策を行う場合、進学予備校の医学部コースに通うことが一般的です。
ここでは、合格実績豊富な医学部コースを設置する進学予備校について紹介していきます。
代々木ゼミナール
医学部予備校名 | 代々木ゼミナール |
---|---|
医学部予備校の所在地 | 新潟市 |
医学部予備校の授業形式 | 集団指導・個別指導 |
医学部予備校のサポート体制 | 寮完備/自習室完備/体験授業/推薦対策 |
医学部予備校の料金 | 690,000~740,000円 |
医学部予備校のキャンペーン | 詳細は教室へお問い合わせください |
医学部予備校の特徴 | 代々木ゼミナールのメリットとしては、やはり授業の質の高さでしょう。生徒と教師が教室で対面授業を行い、分からない箇所があればすぐに対応してくれます。授業の長さも1枠90分と長めに設定されていることから、入試試験中に集中力が切れないように普段から練習することが可能です。また、高レベルな授業だけでなく小論文対策指導も徹底して行っています。 |
誰もが聞いたことがある有名予備校の「代々木ゼミナール」です。
全国の主要都市にほぼ確実に存在しており、医学部に限らず多くの大学受験で利用される医学部予備校。
新潟県の代々木ゼミナールは代々木ゼミナール新潟校としてJR新潟駅から徒歩3分の場所に教室があります。
もちろん、大学受験だけでなく高校受験などにも利用することが可能です。
代々木ゼミナールの興味深いところは、毎週のようにホームルームがあることです。
ホームルームでは、医学部の入試情報の取得や交換だけでなく教師から受験期間のアドバイスなどを受けることができます。
自習室もあるため、そこで集中しながら勉強に励むこともできるでしょう。
映像授業用の個人ブースも設置されている点にも注目で、自分の知識を増やすための設備が充実しているのは嬉しいポイントです。
トライ式医学部合格
医学部予備校名 | トライ式医学部合格 |
---|---|
医学部予備校の所在地 | 新潟市(新潟駅前校/新潟市役所前校/小針校)・長岡市・上越市(高田駅前校/直江津駅前校) |
医学部予備校の授業形式 | 個別 |
医学部予備校のサポート体制 | 体験授業/推薦対策 |
医学部予備校の料金 | 詳細は教室へお問い合わせください |
医学部予備校のキャンペーン | 詳細は教室へお問い合わせください |
医学部予備校の特徴 | トライ式医学部合格の授業は通常の教科だけでなく、小論文や面接などにも対応しています。医学部に合格するためには知識だけでなく、その人が何を考えているのか、何を求めているのかを相手に伝える能力が求められているのです。教科で合格点を取っていたとしても、小論文や面接で落とされる可能性はあります。医学部受験の専門チームが志望校別に分析を行っていますので、どの大学にどのような要素が必要なのか教えてくれます。 |
トライ式医学部合格は、家庭教師で有名な「トライグループ」が行っている家庭教師と個別指導のハイブリッドサービスです。
自宅で授業を受けられる家庭教師だけでなく、新潟県内にあるトライグループ運営の個別指導教室を使って教師から直接指導を受けることもできます。
医学部に合格させることを専門にしていますので、医学部予備校として利用する人も多いです。
志望校別に分析や対策を行っているのも受験生からしたら嬉しいポイントと言えるでしょう。
ただし、志望校が同じだからと言って同じ対策をするわけではありません。
得意な分野、苦手な分野は人それぞれ個別に違うのです。
そこでトライ式医学部合格では、指導を開始する前に個別に「実力診断」を行います。
そうすることで、個人個人の強みと弱みを把握してその人に合ったカリキュラムを段階的に組むことができるのです。
得意な分野はそのまま伸ばしていき、苦手な分野を克服していければ合格への近道になるでしょう。
河合塾
医学部予備校名 | 河合塾マナビス新潟駅前校 |
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医学部予備校の所在地 | 新潟県新潟市中央区弁天1丁目1-22 東信新潟ビル 7階(新潟駅前校) |
医学部予備校の授業形式 | 集団指導 |
医学部予備校のサポート体制 | 自習室完備/体験授業 |
医学部予備校の料金 | 入塾代:70,000円/授業料(国公立大学コース):40万円~60万円/授業料(私立大学コース):90万円~100万円 |
医学部予備校のキャンペーン | 詳細は教室へお問い合わせください |
医学部予備校の特徴 | 河合塾マナビスのカリキュラムで特徴的なのは、自社で行っている全国模試を重要視している点。医学部の受験模試だけを扱った専門的な模試も用意されており、本番さながらの試験を受けることができます。その結果を確認し、自分が今どのレベルに達しているのか、苦手な分野は何なのかを知ることができます。映像授業となっていますが、視聴後には校舎のスタッフに質問できるアドバイスタイムなどがあるので安心です。 |
日本全国で予備校を展開している大手「河合塾」です。
新潟県内には新潟市と長岡市にあり、映像授業型として「河合塾マナビス」として開校しています。
河合塾マナビス自体は医学部を専門で扱っているわけではありません。
しかし、医学部を受験する人に向けた授業の提供も行っているため、内容やクオリティは他の医学部予備校に引けを取らないでしょう。
これまでの合格実績も豊富なため受験生にとっても高い安心感があります。
通信コースなら全国の専門予備校が選択肢になる!
ご自宅のネット環境が充実していれば、都市部でしか受講できなかった医学部予備校の授業が新潟のご家庭でも受けることができます。
近年多くの医学部予備校で通信講座をとりいれており、対面コースと同様の学習指導を受けることが可能になっています。
ここからは医学部予備校の通信コースをご紹介いたします。
大学受験のΣ会
医学部予備校名 | 大学受験通信教育のΣ会 |
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医学部予備校の所在地 | 東京都千代田区麹町1-5-2 |
医学部予備校の授業形式 | 通信授業 |
医学部予備校のサポート体制 | 総合選抜対策コースあり |
医学部予備校の料金 | 88000円~ |
医学部予備校のキャンペーン | HPをご覧ください |
Σ会は日本初セカンドオピニオン医学部予備校です。
現在在籍する医学部予備校に通いながら、「真に合格に必要なこと」を助言することで確実に合格に導く合格のための補強を行います。
また、Σ会に通信教育は従来の通信教育と大分異なります。
それは、自宅や職場など場所を選ばないという通信教育の利点はそのままですが、「自習をサポートする」という目的を最も重要視しているという点にあります。
学力、環境、志望校によって、一人ひとりにあった教材、学習スタイル、学習量を提案する新しいタイプの大学受験専門の通信教育といえます。
無駄をなくし、リーズナブルな学習スタイルで志望校合格を実現したい人におすすめです。
セカンドオピニオンコース・総合選抜対策コース・思考力鍛錬講座など用途にあった様々なコースを提案していますので、現在の自分の勉強方法はあっているのか、具体的な勉強方法がわからないというお悩みをもつ方は是非お問い合わせください。
アガルートメディカル
医学部予備校名 | アガルートメディカル |
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医学部予備校の所在地 | 東京都新宿区新小川町5-5 サンケンビル4階 |
医学部予備校の授業形式 | 通信、映像、個別、オンライン |
医学部予備校のサポート体制 | プロ講師と現役医学生によるサポート |
医学部予備校の料金 | 【 本科生コース】 (国公立)672,375円 (私立)638,000円 |
医学部予備校のキャンペーン | 詳細は教室へお問い合わせください |
医学部予備校の特徴 | アガルートメディカルの特徴は超効率的通信指導と超効率的コーチングメソッドにあります。講義の受講・質問対応・コーチング等全てをオンラインで完結するスタイルにより移動時間や移動に伴うリスクをゼロにして、時間を効率的に使うことができます。また、合格に必要な知識を身につけるために最も効率的な映像授業。スケジュールや学力に合わせて好きな時に受講するかの選択ができますし、繰り返し受講することができます。その後、映像授業で分からない点や学習上の質問は、コーチやプロ講師が日々のコーチングで指導し、きめ細かく知識の定着を確認します。 |
アガルートメディカルは、通信講座とコーチングを融合させた新しいスタイルの医学部予備校。
コンセプトは「医学部入試の全ての非効率を超効率へ」。
通塾時間や学習時間などを縛ることなく、全て受験生本人個別のペースでできるようにと考えられたシステムだそうです。
医学部入試専用のオリジナル教材に、オリジナル映像講義も受験し放題。
また、プロ講師が作成する専用スケジュールはもちろん、現役難関医学生がコーチにつき、毎月面談があるというかなり手厚いサポートを展開しています。
なお、本社は東京にあり、教室などが新潟にあるわけではないようです。
完全オンラインでのサポートのようですが、自律できる新潟の医学部受験生にはおすすめの医学部予備校です。
医学部予備校の選び方
新潟県には、上記以外にもまだいくつか、医学部受験をサポートしている予備校があります。
最後に、自分にとって最適な医学部予備校の選び方について簡単に解説していきます。
集団授業or個別指導or映像授業
医学部予備校の授業の形態には大きく分けてこの3つがあります。
まず、ほぼ初学者で最初から学ぶ必要がある人には、集団授業がおすすめ。
プロの教師が考える最適な速さ・順番で指導が進み、ついていきさえすれば学ぶは深まるものです。
ある程度学習が進んだ人は個別指導か映像授業がおすすめ。質問が多く出る場合には前者、コツコツと自己管理できる人は後者がいいでしょう。
予備校or家庭教師orオンライン
もう一つ、医学部受験を専門にサポートする医学部予備校の形態には主にこの3つが。
新潟県には上記のような大手予備校が揃っていますが、住んでいる地域によっては通うのが困難な場合もあります。
特に新潟市が位置する下越に住んでいる場合は、やはり最も手厚いサポートの受けられる予備校がおすすめ。
一方で中越、上越になるにつれて予備校への通学が困難になり、場合によっては家庭教師も範囲対象外となってきます。
そんな場合には、引っ越しをしない限りオンライン型の医学部予備校がおすすめです。
新潟は医学部予備校がある程度充実しているとはいますが、それでも数や形態の種類には限りがあります。
新潟の特徴的な地形も相まって、医学部予備校への通学自体が容易ではないことも珍しくありません。
コロナ禍で需要が高まったオンライン形式に対応している医学部予備校も増えているため、家庭教師型と共にオンラインでの指導を受けられる医学部予備校もぜひ検討してみてください。
医学部予備校まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- 新潟県で医学部がある大学は「新潟大学医学部」
- 偏差値は65.0と推移に変化はないが、倍率が下がり気味で狙いやすい
- 最近では医学部予備校だけでなくオンライン授業も人気
- 代々木ゼミナールや河合塾、家庭教師にトライグループなどの大手は高い安心感がある
- 自身の住所を考慮して、可能であれば予備校に。厳しい場合は家庭教師やオンラインを検討するべし
新潟県医学部予備校およびオンライン個別指導について簡単にまとめてみました。
やはり全国規模の大手予備校が人気です。
今回紹介したサービスは口コミなどの評判も高く、様々なコースや教室を用意しています。
各サービスで資料請求することもできますので、気になった医学部予備校などがあれば公式ホームページなどから確認してみましょう。
代官山MEDICALの公式サイトです。
https://www.daikanyama1999.com/
ウインダムの公式サイトです。
https://windom.jp/