私立の医学部医学科を設置している大学は全国に29校あります。
医学部医学科は3つの年代に分かれて設立されており、旧帝大以降の大正期から順に設置されていきました。
私立大学の医学部医学科は明治維新以降の政府が推進する研究重視の方針とは違い、臨床医養成の目的として設立された歴史があります。
国公立大学同様に歴史の古い医学部ほど難易度が高く受験生にも人気の大学となっています。
私立御三家
(私立大医学部医学科) |
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慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学 |
大正期に研究重視の旧帝大と異なる、臨床医養成目的で慶應義塾大学医学部、東京慈恵会医科大学、日本医科大学が誕生しました。
私立の名門医科大学、および旧制医科大学と同じような設立の経緯があることから、「御三家」と称されています。
受験難易度は高く、地方国公立大学医学部よりも難しいです。
東大理三をはじめ、トップレベル国立医学部の滑り止めとして受験する人も多いのが特徴です。半数以上が自校出身の教授が占めています。
旧制医学専門学校
(私立大医学部医学科) |
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岩手医科大学、順天堂大学、昭和大学、東京医科大学、東京女子医科大学、東邦大学、日本大学、大阪医科大学、関西医科大学、久留米大学 |
戦後、御三家に次ぐ形で医科大学として誕生した私立旧制医学専門学校です。
戦前は臨床医は医専で養成されていたこともあり、今でも臨床医育成に定評のある医学部が多いです。
東邦大、関西医大は旧女子医専でしたが、大学に昇格する際に共学化されました。教授の自校出身率は5割程度となります。
また、順天堂大学など近年御三家に匹敵する難易度を誇る医学部も出てきています。
新設医大
(私立大医学部医学科) |
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北里大学、杏林大学、帝京大学、東海大学、聖マリアンナ医科大学、埼玉医科大学、自治医科大学、独協医科大学、金沢医科大学、愛知医科大学、藤田保健衛生大学、近畿大学、兵庫医科大学、川崎医科大学、福岡大学、産業医科大学 |
国公立大学の「1県1医大」の歩調に合わせるように1970年代の10年間で16大学に医学部医学科が設置されました。
杏林大学のように病院が母体となっている大学もあります。
さらに、自治医科大学は全国都道府県の共同出資により設立されたり、産業医養成を専門とした産業医科大が設置されたりするケースもあります。
これらの医学部医学科では自校出身の教授は少ない傾向にあります。
代官山MEDICALの公式サイトです。
https://www.daikanyama1999.com/
ウインダムの公式サイトです。
https://windom.jp/