エースメディカルみなとみらいの峰岸先生による時事英語解説ブログの過去記事。

テーマ「最先端科学・医療研究Ⅶ」

『時事英語』特別講義のテーマ「最先端科学・医療研究Ⅶ」一覧

「時事英語」特別講義

テーマ「最先端科学・医療研究Ⅶ」
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第122回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その①

第122回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その①

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は見出しから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その1
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(1)Miami (AFP) – ①What causes cancer? ②A new study published Thursday suggests that cells make random mistakes while dividing, accounting for most of the mutations in tumors, rather than family history or environmental factors.

解説

見出し

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

今回の見出しも動詞が含まれているのでわかりやすいですね。主語はmost mutations(がんにおけるほとんどの突然変異)で述語はare random DNA mistake(規則性のないDNAのミス)です。

mutationは「突然変異」でrandomは「不規則に」です。この部分がstudy(研究)の中身です。つまり「遺伝子が突然変異を起こしてしまってそれががん細胞になる」ということです。

訳:がん細胞の突然変異はDNAの不規則なミス(研究)

第1パラグラフ
第1文

Miami (AFP) – What causes cancer?
文頭のMiami(マイアミ)はニュースの発信地です。

訳:がんの原因は何でしょう?

第2文
A new study published Thursday suggests that cells make random mistakes while dividing, accounting for most of the mutations in tumors, rather than family history or environmental factors.

主語はA new study(新しい研究)でここにpublished Thursday(木曜に発表された)がかかります。動詞はsuggests(示している)でその中身はthat以下です。

この部分の主語はcells(細胞)で述語はmake random mistakes (不規則にミスをする)です。while dividing(細胞分裂するときに)はwhile cells are dividingのcells areが省略されています。

次の文は分詞構文ですから「そして~した」と訳します。account for ~は「~を説明する、~を占める・構成する、~の主要因となる」ですからaccounting for most of the mutations in tumorsは「腫瘍の突然変異の大部分を構成します」です。

tumorsは「腫瘍、がん」です。rather than family history or environmental factorsは「家族の病歴や環境といった要因よりも」です。

訳:木曜に発表された新しい研究によると、細胞分裂の際に不規則に異常が起き、その結果、がんの大半の突然変異を引き起こしていて、この要因は家族の病歴や環境といった要因といった事よりも大きいということを示唆しています。

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いかがでしょうか。今回からがんの原因に新たな仮説が出てきたという記事を読み進めます。

不規則に遺伝子が突然変死を起こしそれは「不運」である、と述べていますが、何らかの手立てはあるのでしょうか。

日本では喫煙ががんの主原因にあげられています。興味深いですね。次回もこの記事を読み進めていきます。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年4月19日

第123回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その②

第123回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その②

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第2パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その2
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(2)The report in the journal Science was authored by the same team that led a controversial study in January 2015 that said random DNA mutations, or in other words just “bad luck,” is often to blame for cancer.

(3)This time, they expanded their mathematical model based on DNA sequencing and epidemiologic data to 69 countries worldwide.

解説

第2パラグラフ

The report in the journal Science was authored by the same team that led a controversial study in January 2015 that said random DNA mutations, or in other words just “bad luck,” is often to blame for cancer.

主語はThe report in the journal Science(サイエンス誌のこの記事)です。動詞はwas authored(書かれた)です。authorは動詞で「著す、作る」の意味です。

「誰によって書かれたのか」はby the same team(同じチームによって)です。ここに関係代名詞that以下がかかります。

「どんなチームか」はled a controversial study(議論のある研究をした)です。この「議論のある研究」の説明がここでなされます。

そこの研究ではrandom DNA mutations, or in other words just “bad luck,” (不規則なDNAの突然変異、言い換えると「不運」)の部分が主語で述語部分はis to blame for cancer(がんに責任がある)です。

訳:サイエンス誌の記事は、2015年1月の研究で、がんの原因は「不運」という言葉言い換えられますが、ある不規則なDNAの突然変異であることがよくあると発表し議論を引き起こしている研究を手掛けたグループと同じグループが執筆しました。

第3パラグラフ
This time, they expanded their mathematical model based on DNA sequencing and epidemiologic data to 69 countries worldwide.

This timeは「今回は」です。次に主語と述語が出てきます。主語はthey で述語はexpanded(拡大した)です。

動詞expandはexpand A to Bで「AをBに拡大する」です。

Aの部分は their mathematical model(彼らの数学的モデル)がもとになり、ここにbased on DNA sequencing and epidemiologic data(DNA配列と疫学のデータに基づく)がかかります。

Bの部分は 69 countries worldwide(世界69か国)です。DNA sequencingは「DNA配列」です。epidemiologic dataは「疫学データ」です。

訳:今回のこの研究で、研究グループはDNA配列と疫学データに基づく数学的モデルを全世界的に69か国に拡大しました。

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いかがでしょうか。遺伝子の突然変異でがんになるという根拠はどこから出てきたのかが明らかにされてきました。しっかりその中身を読みましょう。次回もお楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年4月26日

第124回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その③

第124回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その③

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。

今日は第4パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その3
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(4)”Two-thirds of the mutations that occur in cancers are due to the mistakes that cells make when they divide,” co-author Bert Vogelstein, co-director of the Ludwig Center at the Johns Hopkins University Kimmel Cancer Center, said at a news conference.

(5)Environment is a factor in 29 percent of the mutations in cancer, while heredity accounts for five percent, according to the study.

(6)”Every time a perfectly normal cell divides it makes several mistakes — mutations,” Vogelstein said.

解説

第4パラグラフ

“Two-thirds of the mutations that occur in cancers are due to the mistakes that cells make when they divide,” co-author Bert Vogelstein, co-director of the Ludwig Center at the Johns Hopkins University Kimmel Cancer Center, said at a news conference.

主語は”Two-thirds of the mutations(突然変異の3分の2)です、ここに that以下がかかります。 occur in cancers(がんで生じる)です。

述語の部分はare due to~「~のせいである」です。「何」のせいなのかは the mistakes(ミス)のせいで、どんな「ミスか」はthat cells make(細胞がしてしまうミス)です。

「いつしてしまうのか」はwhen they divide(分裂するときに)です。ここまでがセリフの部分です。ここから後ろの部分は発言者とその肩書です。

co-author Bert Vogelsteinは「共同執筆者のバート・ヴォーゲルステイン」さんです。

co-director of the Ludwig Center at the Johns Hopkins University Kimmel Cancer Centerは「ジョンズ・ホプキンス大学のキンメル総合がんセンター:ルードウィクセンターの共同責任者」です。 a news conferenceは「記者会見」です。

訳:ジョンズ・ホプキンス大学のキンメル総合がんセンター:ルードウィクセンターのバート・ヴォーゲルステイン共同責任者は記者会見で「がんで起こる突然変異の3分の2は細胞分裂の際に細胞がミスをしてしまうことで起きる」と述べました。

第5パラグラフ
Environment is a factor in 29 percent of the mutations in cancer, while heredity accounts for five percent, according to the study.

主語はEnvironment(環境)で述語は is a factor(要因です)です。「何の要因か」は in 29 percent of the mutations in cancer(がんの突然変異の29パーセント)です。

whileは「一方で」です。 この部分の主語はheredity (遺伝)で述語はaccounts for five percentで「5パーセントを占める」です。account for ~は「~を説明する・~の割合を占める」です。

訳:研究によると、がんの突然変異の29パーセントは環境が要因ですが、一方で遺伝のよるものは5パーセントです。

第6パラグラフ

“Every time a perfectly normal cell divides it makes several mistakes — mutations,” Vogelstein said.

この部分はセリフです。発言者はVogelstein(ヴォーゲルステインさん)です。

Every time a perfectly normal cell dividesの部分が従属節で、この部分の主語は a perfectly normal cell(1つの完全な通常の細胞)です。述語はdivides(分裂する)です。

Every timeは接続詞のように働き「~するときはいつも」と訳します。主節の主語はit(細胞)で、述語は makes several mistakes(いくつかの間違いをします)です。

その間違いが –の右側に書かれています。すなわちmutations(突然変異)とうことです。

訳:ヴォーゲルさんは「通常の完全な細胞が分裂するときは必ず間違いを犯すものです。それが突然変異なのです」と言います。

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いかがでしょうか。遺伝によるものより環境によって突然変異が起きる率が高いのは興味深いですね。次回もまた読みすすめていきましょう。お楽しみに。

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2017年5月10日

第125回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その④

第125回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その④

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第7パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その4
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(7)”Most of the time these mutations don’t do any harm,” he added.

(8)①”That is the usual situation and that is ‘good luck’ in our paraphrase. ②But occasionally they occur in a cancer-driver gene. ③That is ‘bad luck,'” he said.

(9)The goal of the study was to better understand these mutations so that better ways of detecting cancer early can be developed.

解説

第7パラグラフ

“Most of the time these mutations don’t do any harm,” he added.

この部分はセリフです。Most of the timeは「たいていの場合」です。主語は these mutations(こうした突然変異)で述語はdon’t do any harm(なんの悪影響もない)です。

do A harm は「Aにとって良くない」です。その逆はdo A good(Aにとってよい)です。このセリフの発言者はheでもちろん発言者はVogelstein(ヴォーゲルステインさん)です。

訳:彼は「たいていの場合、こうした突然変異は悪影響をもたらしません」と述べています。

第8パラグラフ
第1文

That is the usual situation and that is ‘good luck’ in our paraphrase.

この部分もセリフです。主語はThat(このこと)ですから「通常、突然変異は何ら悪影響を及ぼさない」ということです。述語部分はis the usual situation(通常の状況下でのことです)です。

次の部分の主語はthat(それは)ですから「通常の状況下では突然変異は何ら悪影響を引き起こさない」という事です。述語はis ‘good luck’(「幸運」です)です。

引用句(’)は特殊な使い方・強調をするときに使われます。訳すときはカギカッコ(「」)に入れて訳します。in our paraphraseは「私たちの言葉で言い換えると」です。

訳:これは通常の状況で起きることです。そして私たちの言葉で言い換えると「運がよかった」という事になります。

第2文

But occasionally they occur in a cancer-driver gene.

occasionallyは「時として」です。主語はthey(突然変異)です。動詞はoccur(生じる)です。「どこで生じるのか」はin a cancer-driver gene(がんになってしまう遺伝子)においてです。

cancer-driverは形容詞として働き、後ろにある名詞geneを修飾します。driveは「駆り立てる、導く」という意味ですからcancer-driverは「がんにつながる、がんを導いてしまう」という意味です。

訳:しかし、時としてこうした突然変異は、がんを誘発してしまう遺伝子で起こります。

第3文
That is ‘bad luck,'” he said.

訳:「それは‘不運’という事になります」と彼は言います。

第9パラグラフ
The goal of the study was to better understand these mutations so that better ways of detecting cancer early can be developed.

主語はThe goal of the study (研究の目的)で、述語はwas to better understand (より良い理解をすること)です。

「何の理解か」はthese mutations(こうした突然変異)です。

ここに「目的」を表す構文が続きます。so that S can Vで「SがVするために」です。

つまりbetter ways of detecting cancer early(早い時期にがんを突き止めるろりよい方法)がcan be developed(発達させられるために)ということです。

訳:早い時期にがんの診断ができる方法を開発するために、この研究の目的はこうした突然変異をより十分に理解することなのです。

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いかがでしょうか。突然変異が、がんになる遺伝子で起きてしまうことは「不運」である、という見解はとてもユニークですね。次回もその中身を読みましょう。お楽しみに。

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2017年5月17日

第126回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑤

第126回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑤

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第10パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その5
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(10)The study also shines a spotlight on cancers that will occur no matter how perfect the environment, and may alleviate the guilt some patients face when they are diagnosed.

(11)”These copying mistakes are a potent source of cancer mutations that historically have been scientifically undervalued,” said co-author Cristian Tomasetti, assistant professor of biostatistics at the Johns Hopkins Kimmel Cancer Center.

(12)However, he still urged people to avoid known risk factors for cancer, such as smoking and too much sun exposure.

解説

第10パラグラフ
The study also shines a spotlight on cancers that will occur no matter how perfect the environment, and may alleviate the guilt some patients face when they are diagnosed.

主語はThe study(この研究)で述語はshines a spotlight(スポットライトを当てている)です。

「何に充てているのか」はon cancers(がん)にです。「どのようながんか」はthat will occur no matter how perfect the environment(環境がどんなに完全だろうと生じてしまうがん)です。

次の部分のmay alleviate(和らげる)の主語も文頭のThe study(この研究)です。「何を和らげるのか」はthe guilt(罪の意識)です。

「どんな罪の意識か」はsome patients faceですから「(患者たちが直面する)性質の罪の意識」で「いつ感じるのか」はwhen they are diagnosed(がんと診断されたとき)です。

訳:この研究はどのような環境下でも起きてしまうようながんに注目し、がんの診断が下されたときには患者が直面するその罪の意識を軽減するかもしれません。

第11パラグラフ

“These copying mistakes are a potent source of cancer mutations that historically have been scientifically undervalued,” said co-author Cristian Tomasetti, assistant professor of biostatistics at the Johns Hopkins Kimmel Cancer Center.

この部分はセリフです。主語はThese copying mistakes(こうしたコピーのさいのミス)です。

述語はare a potent source of cancer mutations(がんの突然変異の前兆)です。ここにthat以下がかかります。

最初の historically(歴史的)は分全体にかかるものと考えてよいでしょう。 have been scientifically undervaluedは「科学的に過小評価されている」です。

発言者はco-author(共同著者)であるCristian Tomasetti(リスティアン・トマセッティ)で肩書がassistant professor of biostatistics at the Johns Hopkins Kimmel Cancer Centerですから「ジョン・ホプキンズ・キンメル総合がんセンターの統計生物学助教授」です。

訳:「こうしたコピーの際のミスは歴史的に見て科学的には過小評価されてしまっているがんの突然変異の前兆です」と共同著者でありジョン・ホプキンズ・キンメル総合がんセンターのクリスティアン・トマセッティ・統計生物学助教授は述べています。

第12パラグラフ

However, he still urged people to avoid known risk factors for cancer, such as smoking and too much sun exposure.

主語はheでクリスティアン・トマセッティ助教授です。述語はurged 主張したです。その中身はpeople to avoid(人が避けること)です。

「何」を避けるのかはknown risk factors(知られている危険な要因) です、「何」に対してかはfor cancer(がんに対して)で、その「知られている要因」の例が, such as以下にあります。

つまり smoking and too much sun exposure(喫煙や長時間太陽にあたること)です。

訳:しかしながら、喫煙や長時間日光を浴びることのような従来から知られている、がんに対する危険要因は避けるべきだと主張しています。

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いかがでしょうか。「環境に無関係に突然変異でがんになるということは歴史的に過小評価されてきた」という見解には異論がありそうですね。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2017年5月24日

第127回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑥

第127回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑥

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第13パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その6
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(13)”We need to continue to encourage people to avoid environmental agents and lifestyles that increase their risk of developing cancer mutations,” he said.

(14)Vogelstein concurred, stressing that the latest research is “in perfect accord with epidemiological estimates that 42 percent of cancers can be prevented — and everyone should adhere to those prevention guidelines.”

– Stoking debate –

(15)Their earlier study, based on US patients, stoked debate in the scientific community.

解説

第13パラグラフ
“We need to continue to encourage people to avoid environmental agents and lifestyles that increase their risk of developing cancer mutations,” he said.

この部分もセリフです。主語はWeですから、今回の研究チームです。述語はneed to continue(続ける必要がある)です。

「何を続けるのか」はto encourage people to avoid(人々が避けることを促進すること)です。encourageはencourage A to不定詞の形で「Aが~することを促進する・助長する」となります。

「何を避けるのか」はenvironmental agents and lifestyles(環境要因とライフスタイル)ですが、「どんな要因とライフスタイルか」はthat increase their risk of developing cancer mutationsがんの突然変異の危険性をたかめてしまうような」要因やスタイルです。

訳:私たちは、がんの突然変異の危険性を高めてしまうような環境要因や生活習慣を避けるように人々に呼びかけ続ける必要があるのです」と彼は話します。

第14パラグラフ

Vogelstein concurred, stressing that the latest research is “in perfect accord with epidemiological estimates that 42 percent of cancers can be prevented — and everyone should adhere to those prevention guidelines.”

主語はVogelsteinで動詞はconcurred(同意した)です。stressing~は分詞構文で 「~と主張した」です。その中身は長いので少しずつ見ていきましょう。

まずthe latest research(のちの調査)が主語で述語はis “in perfect accord with epidemiological estimates(疫学的な推測と完全に一致している)です。

ここで、in accord with~は「~と一致する」です。epidemiological は「疫学的な」です。estimatesは「見積もり・予測値」です。

この「疫学的な予測値」にかかってくるのがthat以下です。この部分の主語は42 percent of cancers(がんの42パーセント)で述語はcan be prevented(防ぐことができる)です。

次のダッシュ(–)でまた新たな主張がされています。それはeveryone(皆が)should adhere(固執すべきだ)という主張です。

「何に固執するのか」は to those prevention guidelines(こうした予防のガイドライン)に対してです。

訳:ヴォーゲルステインさんはこれに同意し、「最新の研究では、がんの42パーセントは予防できるという疫学的な予測値と完全に一致しています。そして皆このガイドラインを守るべきです」と主張しています。

– Stoking debate –
この部分は小見出しです。stokeは「火をたく」です。

訳:加熱する議論

第15パラグラフ
Their earlier study, based on US patients, stoked debate in the scientific community.

主語はTheir earlier study(彼らの以前の研究)です, based on US patients, はカンマが2か所あるのでカッコにいれて飛ばします。

すると動詞はstoked(火をつけた)で「何に火をつけたのか」は debate in the scientific community(科学のカテゴリーでの議論)です。

先ほど飛ばした部分based on US patientsは「全米の患者に基づく」です。

訳:全米の患者を対象にした彼らの以前の研究は科学界で論争を引き起こしました。

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いかがでしょうか。やはり彼らの主張は意外性をもって受け入れられたので議論が沸き上がったのですね。次回もその中身を読みましょう。お楽しみに。

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2017年5月31日

第128回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑦

第128回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑦

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第16パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その7
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(16)Critics said people might read it and believe they need not care about their diets or protect themselves from the sun if cancer were so often inevitable and unpreventable.

(17)A study in Nature in December 2015, almost a year afterward, countered that most cases of cancer were in fact caused by environmental factors, whether from smoking or exposure to ultraviolet radiation — and not by random mutations.

解説

第16パラグラフ

Critics said people might read it and believe they need not care about their diets or protect themselves from the sun if cancer were so often inevitable and unpreventable.

主語はCritics(批評家)で述語はsaid(発言している)です。ここでの批評家は今回の論文に対して反論をする人のことです。その中身は主語が people(人々は)で述語はmight read it and believe(それを読んで、思うかもしれない)です。

「何を思うのか」は they need not care(気にする必要なない)という事です。「何に対して気にする必要はないのか」は about their diets or protect themselves from the sun(自分たちの食事や太陽からの保護について)です。

つまり、発がん性のあると言われる食べ物を控えたり、がんになりやすいと言われる長時間にわたり日光を浴びることを避けたりすることのことです。

この部分に後ろにあるif 節が条件節としてかかります。主語が「人」ではないので訳しにくいですが、直訳であたりをつけましょう。主語はcancer (がん)です。

cancer were so often inevitable and unpreventable(がんは避けることができず、予防不可能であることがとてもよくあることならば)です。この部分は「人」を主語にすると「もし私たちががんを避けられず予防できないなら」となりすっきりします。

つまり、どんな人でも「偶然の突然変異」が原因でがんになってしまうなら、「人は何の努力もしなくなってしまう」という論旨ですね。

訳:反論者は、人々はこの報告を読めば、もし私たちががんになることが避けられず、予防もできないことがよくあることなら、日々の食事や太陽光にあたることから自分を守ることに関しても気にすることはないと思うかもしれないと述べています。

第17パラグラフ
A study in Nature in December 2015, almost a year afterward, countered that most cases of cancer were in fact caused by environmental factors, whether from smoking or exposure to ultraviolet radiation — and not by random mutations.

主語はA study in Nature in December 2015(2015年12月のネイチャー誌の研究)です。almost a year afterward(その後およそ一年後)はこの部分の補足説明です。この研究は2015年の初めですから「それからおよそ一年後」という意味です。述語はcountered(反論しています)です。

その中身はthat以下ですが、この部分の主語はmost cases of cancer(がんのほとんどのケース)です。述語部分はwere in fact caused(実は引き起こされている)です。

「何によって引き起こされているのか」は by environmental factors(環境要因)です。その環境要因とはwhether from smoking or exposure to ultraviolet radiation(喫煙しているかどうかや紫外線に長時間当たっているかどうか)ということです。

ダッシュ(–)の後ろは補足です。not by random mutations(偶然の突然変異ではない)ということです。端的にいうと「突然変異ではなく、環境要因が原因である」との主張ですね。

訳:約一年後の2015年12月にネーチャー誌に載った反論では、実際にはがんのほとんどの事例では、喫煙してるかどうかや紫外線を浴びているかどうかといった環境要因によって引き起こされており、偶然の突然変異によるものではないとの研究がなされました。

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いかがでしょうか。「突然変異」論への反論者の主張も理論だっていますね。まさに議論が白熱しています。次回も流れを追っていきましょう。お楽しみに。

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2017年6月07日

第129回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑧

第129回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑧

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第18パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その8
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(18)But the debate is far from settled, and scientists have continued to point to flaws in the research on both sides.

(19)”This paper certainly won’t be the last word on these matters,” said Kevin McConway, emeritus professor of applied statistics at The Open University.

(20)”What I most like about it is that it provides some much-needed clarity, in making a clear distinction between the roles of environment, heredity and replication errors in producing the mutations that lead to cancer,” said McConway, who was not involved in the study.

解説

第18パラグラフ
But the debate is far from settled, and scientists have continued to point to flaws in the research on both sides.

主語はthe debate(議論は)で、述語はis far from settled(おさまるどころではありません)です。

far fromは強い否定を表すので「決して~ない」と訳します。and以下の主語はscientists(科学者)で述語はhave continued to point to flaws(欠陥を指摘し続けている)です。

point to~は「~を指摘する」です。 flaws は「欠点・欠陥」です。in the research on both sides(どちらの側の研究)です。

訳:しかし、議論は落ち着くどころではありませんでした。科学者たちは両方の研究の不備を指摘し続けています。

第19パラグラフ
“This paper certainly won’t be the last word on these matters,” said Kevin McConway, emeritus professor of applied statistics at The Open University.

この部分はセリフです。主語はThis paper(今回の論文)です。述語はcertainly won’t be the last word(絶対に最後のものとはならないでしょう)です。

「何についての最後のものか」はon these matters(こうした問題について)です。発言者はKevin McConway(ケヴィン・マックウェーさん)です。

その肩書はemeritus professor (名誉教授)です。どこの分野のどの大学かはapplied statistics at The Open University(オープン大学の応用科学)です。

訳:オープン大学のケヴィン・マックウェー応用統計学・名誉教授は「この問題について今回の研究が最終的な決定打であることはあり得ません」と述べています。

第20パラグラフ

“What I most like about it is that it provides some much-needed clarity, in making a clear distinction between the roles of environment, heredity and replication errors in producing the mutations that lead to cancer,” said McConway, who was not involved in the study.

この部分もセリフです。主語はWhat I most like about it(私がこのことで最も気に入っていること)です。

述語は is that ~ (~ということである)です。that以下の主語はitで動詞はprovides(提供している)です。「何を提供しているのか」はsome much-needed clarity(ある種のより必要とされる明瞭さ)です。つまり「望されている明瞭さをある程度」ということです。

in making a clear distinctionは「明確な区別をするときに」です。 in ~ingは「~するときに」です。「何の区別か」は between A and Bで表されています。

Aの部分はthe roles of environment, heredity (環境や遺伝の役割)でBの部分はreplication errors(複製の際におきるミス)です。

in producing the mutations that lead to cancerの部分は「「がんにつながるような突然変異をするときに」です。発言者はMcConway(ケヴィン・マックウェー教授)です。

補足説明が後ろに関係代名詞の作る節として続いています。カンマ付きの関係代名詞, who~は「そしてその人は~」と訳します。was not involved in the studyは「この研究には加わっていない」です。

訳:「私がこのことで最も気に入っていることは、環境や遺伝やがんにつながるような突然変異を引き起こす複製ミスといったもののそれぞれの果たしている役割を明確に区別することで、必要とされてきた明快さをある程度は示していることです」とケヴィン・マックウェー教授は述べています。彼はこの研究には加わってはいません。

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いかがでしょうか。突然変異でがんになるという事はその他の要因と同じ比重があるのかという議論ですねこれも面白いと思います。次回もお楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年6月14日

第130回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑨

第130回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑨

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第21パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その9
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(21)For lay people, the takeaway message is that many cases of cancer can be prevented, even though many cancerous mutations cannot.

(22)”Despite the role of the random replication component in producing mutations, you could still reduce the cancer risk hugely, for many types of cancer, by getting rid of the environmental and/or hereditary causes,” he said.

解説

第21パラグラフ
For lay people, the takeaway message is that many cases of cancer can be prevented, even though many cancerous mutations cannot.

文頭のFor lay peopleは「一般人にとって」です。layという単語は受験ではとても大切な単語ですのでまとめておきます。

自動詞lie(横になる・いる・ある)の過去形、他動詞lay(横たえる・卵を産む)の原形,形容詞で「素人の」。また、lieの活用はlie-lay-lain-lyingです。

layの活用はlay-laid- laid- layingです。また「嘘をつく」という意味でのlieはlie-lied- lied- lying となりますしっかり区別してください。本問では形容詞として使われています。

主語はthe takeaway message(一般的に受け取れるメッセージは)で、述語はis that~(という事です)です。その中身は、主語はmany cases of cancer(多くのがんの症例)です。

述語はcan be prevented(防ぐことができる)です。次のeven thoughは接続詞扱いですので、後ろに主語と動詞が来ます。意味は「確かにSVですが」です。

これと似た形にeven ifがあります。どちらも「譲歩」を表します。その違いはeven ifが「未確定」のものに使いますがthoughは「確定したものに使えます」つまりeven ifは「たとえ~であっても」と訳しますがthoughは「「確かに~ですが」と訳します。

本文では「確定事項」です。主語はmany cancerous mutations(多くのがん性の突然変異)で述語はcannot(できない)です。

もちろんの後ろにはbe preventedが省略されているので「多くのがん性の突然変異は防げませんが」となります。

訳:一般人にとって受け取れるメッセージは、確かに多くの突然変異によるがんは予防できませんが、予防できるがんはたくさんあるということです。

第22パラグラフ
“Despite the role of the random replication component in producing mutations, you could still reduce the cancer risk hugely, for many types of cancer, by getting rid of the environmental and/or hereditary causes,” he said.

この部分はセリフです。文頭のDespiteは前置詞で「~にかかわらず」です。その目的語はthe role(役割)です。「何の役割かは」the random replication component(不規則な複製の成分)の役割です。

「いつ果たす役割か」はin producing mutations(突然変異を起こすときに)です。この文の主語はyou(あなた)ですがここでは一般的に使っています。述語はcould still reduce(それでも減らすことができる)です。

その目的語はthe cancer risk(がんの危険性)です。どの程度減らせるのかはhugely(とても)です。「何に対しての危険か」はfor many types of cancer(多くのがんの種類に対して)です。

「どのように減らすのか」はby getting rid of ~「~を取り除くことによって」です。

その対象はthe environmental and/or hereditary causes(環境と、または、遺伝的な原因)です。he saidの「彼」は「ケヴィン・マックウェーさん」です。

訳:「突然変異を引き起こす不規則な複製成分が果たす役割にも関わらず、環境要因や遺伝的要因を取り除けば多くの種類のがんにかかるリスクを大いに減らすことができます」と彼は話しています。

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いかがでしょうか。がんのリスクを減らすために様々な研究が進んでいます。その中で原因解明のための研究も様々なものがありますね。

もちろん単純な原因などなく様々な要因からなるものですから、そうしたリスクを知り対処できるとよいですね。次回は最後のパラグラフまで読みましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年6月21日

第131回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑩

第131回 「最先端科学・医療研究Ⅶ」その⑩

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年3月24日の記事です。今日は第23パラグラフから最後まで読んでいきましょう。

テーマ12 「最先端科学・医療研究」その10
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Most mutations in cancer are random DNA mistakes: study

(23)According to Lawrence Young, director of the Cancer Research Center at the University of Warwick in England, the study “contributes to the controversial debate.”

(24)However, any mathematical model that attempts to account for cancer risks must take in a variety of external factors.

(25)”So while this study is useful in attempting to integrate epidemiological and genome sequencing data, the message is complex and does not diminish to need to focus on improved approaches to both primary and secondary cancer prevention,” he said.

解説

第23パラグラフ
According to Lawrence Young, director of the Cancer Research Center at the University of Warwick in England, the study “contributes to the controversial debate.”

According to~は「~によると」です。 「~」の部分には人名Lawrence Young(ローレンス・ヤング)が書かれ、その後ろには肩書director of the Cancer Research Center at the University of Warwick in England(英ウォーウィック大学がん研究センター所長)が書かれています。

カンマの後ろの部分はセリフからなっていて、この組み合わせで文が完成しています。つまり述語の部分はセリフから引用されています。

主語はthe study(この研究結果)です。述語部分はcontributes to~「~に貢献している」です。「何に貢献しているのか」はthe controversial debate(意見の分かれる問題についての議論)です。

訳:ローレンス・ヤングは「この研究結果は議論すべき問題を提起した」と述べています

第24パラグラフ

However, any mathematical model that attempts to account for cancer risks must take in a variety of external factors.

文頭のHoweverはカンマがあれば「しかしながら」です。主語はany mathematical model(どのよう数学的なモデルであっても)です。ここにthat以下がかかります。

その中身は、attempts to~で「~しようとする」です。 account for~は「説明する」です。「何を説明しようとするのか」はcancer risks(がんのリスク)です。

この文の述語はmust take in~(~を取り込まなけらばならない)です。「何を取り込むのか」は a variety(多様性)です。「何の多様性か」はof external factors(外的要因に関して)です。

訳:しかしながらがんのリスクを説明しようとするどのような数学的なモデルも外的要因を考慮しなければなりません。

第25パラグラフ

“So while this study is useful in attempting to integrate epidemiological and genome sequencing data, the message is complex and does not diminish to need to focus on improved approaches to both primary and secondary cancer prevention,” he said.

この部分もセリフです。文頭のSoは「よって」です。次の接続詞whileは「~の間、~である一方で~。だが~」と訳します。

従属節の主語はthis study(この研究)で述語はis useful (役に立つ)です。「どこで役立つのかは」in attempting to integrate(統合しようとする試み)においてです。

「何を統合するのかは」 epidemiological and genome sequencing data(疫学的なゲノム配列のデータ)です。主節の主語はthe message(このメッセージ)で述語は2か所あります。

1つ目はis complex(複雑です)の部分で2つ目は does not diminish(減らすことはない)の部分です。 to needは(必要なために)です。

「何が必要なのかは」 to focus on~(~に焦点をおくこと)です「何に焦点を置くのかは」 improved approaches (完全されたアプローチ)です。

「どんなアプローチか」はto both primary and secondary cancer prevention(初期段階と二次段階におけるがん予防の)です。

訳:彼は「よって、この研究は疫学的なデータとゲノム配列のデータを統合するという試みにおいてとても役に立つ一方で、この情報は複雑で、がん予防の第一次的、二次的段階でそのやり方を改善することに焦点を置く必要性からも軽んじられはしない」と述べています。

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いかがでしょうか。がんの原因分析がさらに進められ新しい発見につながるといいですね。次回からまた新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年6月28日

他の記事についてはコチラから

プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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