医学部受験英語の効果的な対策になる時事トピックを使った英文を現役プロ講師陣が解説

テーマ「目にみえないパンデミック」

「時事英語」特別講義

テーマ「目にみえないパンデミック」
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峰岸先生が医学部入試で頻出の『時事英語』を徹底解説!

第234回 「目にみえないパンデミック」その1

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は見出しから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs

“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” an official from the UN health agency says.

(1)①The World Health Organization (WHO) launched a global campaign to curb the spread of antibiotic resistant germs through safer and more effective use of the life-saving drugs.

見出し:’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs

この部分はコロンで2つの部分に分かれます。前半が引用句で囲まれていますので発言部分ととってよいでしょう。「目に見えないパンデミック」ということです。pandemicは病気の大流行を指します。コロンの右側は文になっていますからわかりやすいですね。主語はWHO で述語はoffers(申し出る)です。 「何を申し出るのか」はglobal plan (世界的な計画)です。「何のための計画か」はto fight superbugs(スーパーバグと戦うための)です。

訳:「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱

小見出し

“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” an official from the UN health agency says.

この部分も主語と述語があるのでわかりやすいですね。主語はan official from the UN health agency(国連の保険機関の公式文書)がsays(声明しています)です。声明内容は”Antimicrobial resistance (薬剤耐性)が主語でis an invisible pandemic(目に見えないパンデミックです)が述語です。

訳:「薬剤耐性菌は目にみえないパンデミック」国連の保険機関が公式に声明

第1パラグラフ
第1文

The World Health Organization (WHO) launched a global campaign to curb the spread of antibiotic resistant germs through safer and more effective use of the life-saving drugs.

主語はThe World Health Organization (WHO)(国連保健機関)で述語は launched(打ち出した)です。「何を打ち出したのか」は a global campaign (世界的なキャンペーン)です。「どんなキャンペーンか」はto curb(下げるためのキャンペーン)です。 「何を下げるのか」はthe spread of antibiotic resistant germs(薬剤耐性菌の拡散)です。「どのように下げるのか」は through safer and more effective use (より安全でより効果的な使用を通じて)です。「何の使用か」はof the life-saving drugs(救命薬)の使用です。

訳:世界保健機関は、救命薬のより安全で効果的な使用により薬剤耐性菌の拡散を抑える世界的なキャンペーンを開始しました。

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いかがでしょう?今回からスパーバグ関連の記事を読んでいきましょう。この問題について、厚生労働省は「抗菌薬の不適切な使用を背景として、薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。世界保健総会では、薬剤耐性(AMR)に関するグローバル・アクション・プランが採択され、(中略)同関係閣僚会議において、我が国として初めてのアクションプランが決定されました」との動きをしています。次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年1月22日

第235回 「目にみえないパンデミック」その2


今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。

今日は第1パラグラフ第2文から読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs

“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” an official from the UN health agency says.

(1) ②The UN health agency said it had developed a classification system listing which antibiotics to use for the most common infections and which for the most serious ones, which drugs should be available at all times, and which should be used as a last resort only.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
「薬剤耐性菌は目にみえないパンデミック」国連の保険機関が公式に声明

第1パラグラフ
第2文

The UN health agency said it had developed a classification system listing which antibiotics to use for the most common infections and which for the most serious ones, which drugs should be available at all times, and which should be used as a last resort only.

この文の主語はThe UN health agency(国連の保健機関)です。もちろん先のThe World Health Organization (WHO)(国連保健機関)のことです。述語はsaid(述べました)です。「何を述べたのか」はthatが省略されている次の部分です。このthat節のなかの主語はitで、これは先のThe UN health agency(国連の保健機関)を指します。述語はhad developed(発達させた)です。「何を発達させたのか」は a classification system(分類体系)です。ここに分詞 listing(リスト化している)がかかります。「何をリスト化しているのか」は which antibiotics to use (どの抗生物質を使うべきか)です。「何に対してか」はfor the most common infections(最も一般的な感染症)です。

次のwhich for the most serious onesは、前の部分のwhich antibiotics to use for the most common infectionsと同じ構造でantibiotics to use(使うべき抗生物質)が省略されています。つまりwhich antibiotics to use for the most serious ones(最も重篤な人にはどの抗生物質を使うべきか)です。

次の部分のwhich drugs should be availableは「どの薬が利用できるか」です。ここでのdrugはもちろん抗生物質のことです。at all timesは「常時」です。

最後の which should be used as a last resort only文ではwhich とshouldの間にdrugsが省略されています。as a last resortが「最終手段として」です。最後のonlyは「~のみ、さえ、だけ、しか」と訳すとうまくいきます。

訳:国連の保健機関は、一般的な感染症にどの抗生物質を使うべきか、最も重篤な人にはどの抗生物質を使うべきか、常時使える抗生物質はどれか、最終手段としてのみ使える抗生物質はどれかをリスト化した分類体系を作成したと述べました。

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いかがでしょう?WHOが抗生物質の分類と体系化を図りました。これは現時点での抗生物質の効果の整理と次なるものへの対策ですね。次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年1月29日

第236回 「目にみえないパンデミック」その3


今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。

今日は第2パラグラフから読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” an official from the UN health agency says.

(2)The aim is to prevent antibiotic resistance, which happens when bugs become immune to existing drugs, rendering minor injuries and common infections potentially deadly.

(3)Such resistance can develop naturally, but overuse and misuse of the drugs dramatically speeds up the process.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
「薬剤耐性菌は目にみえないパンデミック」国連の保険機関が公式に声明

第2パラグラフ

The aim is to prevent antibiotic resistance, which happens when bugs become immune to existing drugs, rendering minor injuries and common infections potentially deadly.

この文の主語はThe aim (狙い)で述語はis to prevent(妨げること)です。「何を妨げるのか」は antibiotic resistance(抗生物質の抵抗力)です。which happens は「そしてそれは生じます」です。「いつ生じるのか」はwhen 以下にあります。ここでの主語はbugs(病原菌)で述語がbecome immune(免疫をもってしまう)です。「免疫をもってしまう」とは「効かなくなる」ということです。「何に対して効かなくなるのか」はto existing drugs(既存の薬に対して)です。次の文は分詞構文なので、そして「~」と訳しましょう。renderはmakeと同様に使役動詞のように働きます。目的語はminor injuries and common infections(小さなけがや一般的な感染)です。これを potentially deadly(潜在的に死に至るもの)にするという構造です。deadlyは形容詞で「命に関わるような、致死的な」です。

訳:この目的は抗生物質耐性を防ぐことです。これは病原菌が既存の薬に耐性を持ってしまったときに、小さなけがやよくある感染症を死に至らしめることもあるからです。

第3パラグラフ

Such resistance can develop naturally, but overuse and misuse of the drugs dramatically speeds up the process.

主語はSuch resistance(このような耐性)です。述語は can develop naturally(自然に身に着けてしまう可能性があります)です。次の部分の主語はoveruse and misuse(過度の使用や誤使用)です。述語はdramatically speeds up the process(劇的にこの過程を進めてしまいます)です。

訳:このような耐性を自然に身に着けてしまうこともありますが、薬の過度の使用や誤用はこの過程を急速に早めてしまいます。

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いかがでしょう?抗生物質耐性になると、薬が効かなくなるということですから小さな疾病が致命傷になってします可能性があるわけです。どのような対策が必要でしょうか?次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年2月12日

第237回 「目にみえないパンデミック」その4


今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。

今日は第4パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” an official from the UN health agency says.

(4)”Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” WHO assistant director-general for access to medicines, Mariangela Simao, said in a statement.

(5)”We are already starting to see signs of a post-antibiotic era, with the emergence of infections that are untreatable by all classes of antibiotics,” she said.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
「薬剤耐性菌は目にみえないパンデミック」国連の保険機関が公式に声明

第4パラグラフ

“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” WHO assistant director-general for access to medicines, Mariangela Simao, said in a statement.

この文は会話の発言です。発言者はWHO assistant director-general for access to medicines, Mariangela Simao(WHOの医薬品アクセス事務局長補のマリアンジェラ・シマオさん)です。「どこでの発言か」はin a statement(声明文書の中)です。

発言部分の主語はAntimicrobial resistance(抗生物質耐性)で述語はis an invisible pandemic(目に見えないパンデミック)です。

訳:WHOの医薬品アクセス事務局長補のマリアンジェラ・シマオさんは声明文書の中で「抗生物質耐性は目に見えないパンデミックです」と述べています。

第5パラグラフ

“We are already starting to see signs of a post-antibiotic era, with the emergence of infections that are untreatable by all classes of antibiotics,” she said.

この部分の会話で発言者は先のマリアンジェラさんです。発言部分の主語はWeで述語はare already starting(すでに始めている)です。「何を始めているのか」は to see signs (兆候を観察すること)です。つまり、兆候が見え始めているということです。「何の兆候か」はof a post-antibiotic era(抗生物質後の領域)です。つまり、「抗生物質では対処しきれなくなった時」のことを指します。ここでいったん切りましょう。

ここまでの訳は「私たちはすでに抗生物質の効かなくなった時代の兆候を目にし始めています」です。

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いかがでしょう?コロナウィルスの拡散を目の当たりにしている私たちは、抗生物質が全く効かない感染症が多数存在する世界には恐怖を感じますね。次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年2月19日

第238回 「目にみえないパンデミック」その5


今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。

今日は第5パラグラフの続きから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” an official from the UN health agency says.

(5)”We are already starting to see signs of a post-antibiotic era, with the emergence of infections that are untreatable by all classes of antibiotics,” she said.

(6)Discovered in the 1920s, antibiotics have saved tens of millions of lives by defeating bacterial diseases such as pneumonia, tuberculosis and meningitis.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
「薬剤耐性菌は目にみえないパンデミック」国連の保険機関が公式に声明

第5パラグラフ

“We are already starting to see signs of a post-antibiotic era, with the emergence of infections that are untreatable by all classes of antibiotics,” she said.

前回、We are already starting to see signs of a post-antibiotic era()までを訳したので、今日はwith~を訳していきましょう。この部分のwith~は「~の状態で」と訳します。the emergenceは「出現」です。「何の出現か」はof infections(感染症の)です。that are untreatableは「治療できない」で infections(感染症)にかかります。by all classes of antibioticsは「あらゆる段階の抗生物質によって」です。

訳:彼女は「あらゆる段階の抗生物質が効かない感染症が出現していて、私たちはすでに抗生物質の効かなくなった時代の兆候を目にし始めています」と述べています。

第6パラグラフ

Discovered in the 1920s, antibiotics have saved tens of millions of lives by defeating bacterial diseases such as pneumonia, tuberculosis and meningitis.

文頭のDiscovered in the 1920sは分詞構文です。元の文は、直後に主語であるantibiotics(抗生物質)がありますから、As the antibiotics were discovered in the 1920s(抗生物質は1920年代に発見されたので)です。この副詞句の後ろにこの文の主語と動詞が出てきます。

主語はantibiotics (抗生物質)で述語はhave saved(救ってきた)です。「何を救ってきたのか」はtens of millions of lives (何百位万人もの命)です。by defeating は「克服することによって」です。「何を克服したのか」はbacterial diseases (細菌による病気)です。such as pneumonia, tuberculosis and meningitisは「肺炎、結核、髄膜炎など」です。

訳:抗生物質は1920年代に発見され、肺炎、結核、髄膜炎のような細菌による疾病を治療するのに用いられ、何百万人もの命を救ってきました。

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いかがでしょう?抗生物質のこれまでの有用性とこれが機能しなくなってしまっている現状が書かれています。次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年2月26日

第239回 「目にみえないパンデミック」その6

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。

今日は第7パラグラフから読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs“Antimicrobial resistance is an invisible pandemic,” an official from the UN health agency says.

(7)But over the decades, bacteria have learned to fight back, building resistance to the same drugs that once reliably vanquished them — turning into so-called “superbugs”.

‘Urgent’ health risk

(8)The WHO campaign pointed to numbers from the Organisation for Economic Co-operation and Development estimating that some 2.4 million people could die over the next 30 years in Europe, North America and Australia due to superbug infections.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
「薬剤耐性菌は目にみえないパンデミック」国連の保険機関が公式に声明

第7パラグラフ

But over the decades, bacteria have learned to fight back, building resistance to the same drugs that once reliably vanquished them — turning into so-called “superbugs”.

文頭のover the decadesは「何十年にもわたって」です。この文の主語は bacteria(細菌)で述語はhave learned(学んできた)です。「何を学んできたのか」はto fight back(逆襲する、対抗する)ことです。次のbuildingは「そして作ってきた」です。「何を作ってきたのか」はresistance(抵抗力)です。to the same drugsは「同種の薬に対して」です。thatは関係代名詞で先行詞はdrugs(薬)です。once reliably vanquished themの部分ですが、once は「かつて」です。reliablyは「信頼のおける」です。vanquish は「打ち負かす」です。themはbacteriaを指します。よって、「かつては細菌を十分に打ち負かしていた」です。

turning into so-called “superbugs”の部分は分詞構文ですので、turning intoを「そして~に転じました」と訳すとうまくいきます。so-called “superbugs”は「いわゆる“スーパーバグ”」です。

訳:しかし、数十年間で細菌は対抗策を習得してきました。かつては細菌を十分に打ち負かしていた薬に対して耐性を持つようになり、いわゆる「スーパーバグ」へと転じていったのです。

小見出し

‘Urgent’ health risk

ここではurgent(緊急な)に‘(コーテーションマーク)が付いているので、ここを強調していることがわかります

訳:健康リスクが急激に上昇中

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いかがでしょう?抗生物質に耐性を持ってしまった細菌がスーパーバグです。これに対して抗生物質はもう無用なのでしょうか?方法があるならどのように用いていけばよいでしょう?次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年3月04日

第240回 「目にみえないパンデミック」その7

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は第8パラグラフから読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(8)The WHO campaign pointed to numbers from the Organisation for Economic Co-operation and Development estimating that some 2.4 million people could die over the next 30 years in Europe, North America and Australia due to superbug infections.

(9)According to a recent report by the International Coordination Group on Antimicrobial Resistance, more than 50 percent of antibiotics in many countries are used inappropriately.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第8パラグラフ

The WHO campaign pointed to numbers from the Organisation for Economic Co-operation and Development estimating that some 2.4 million people could die over the next 30 years in Europe, North America and Australia due to superbug infections.

この文の主語はThe WHO campaign(国際保健機関のキャンペーン)で述語は pointed to(示した)です。「何を示したのか」は numbers (数字)です。「どんな数字か」はfrom the Organisation for Economic Co-operation and Development estimating(OECDの見積もり値)からの数字です。OECDは「経済協力開発機構」です。 estimating that~は分詞構文で「~であると見積もりました」です。 「どのような見積もりか」はsome 2.4 million people(約240万人)が could die over the next 30 years(今後30年で死ぬ可能性がある)という見積もりです。 in Europe, North America and Australia は「ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアで」です。due to superbug infectionsは「スーパーバグの感染症が原因で」です。

訳:国際保健機関のキャンペーンは、経済協力開発機構(OECD)の見積もり数値を示しました。そして、今後30年でスーパーバグの感染症が原因でヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアで約240万人が死ぬ可能性があると見積もりました。

第9パラグラフ

According to a recent report by the International Coordination Group on Antimicrobial Resistance, more than 50 percent of antibiotics in many countries are used inappropriately.

According to ~は「~によると」です。a recent report は「最近の報告書」です。「誰からの報告書か」はby the International Coordination Group on Antimicrobial Resistance(薬剤耐性に関する国際協働グループ)です。
この文の主語は more than 50 percent of antibiotics(抗生物質の50パーセント以上が)です。 in many countriesは「多くの国の」です。述語は are used inappropriatelyで「適切に使われていない」です。

訳:薬剤耐性に関する国際協働グループの最近の報告書によると、多くの国で抗生物質の50パーセント以上が適切に使われていないということです。

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いかがでしょう?抗生物質が適切に使われていない、とはどういうことでしょうか。このあたりも問題ですね。次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年3月11日

第241回 「目にみえないパンデミック」その8

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は第10パラグラフから読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(10)This includes antibiotics, which work only against bacterial infections, prescribed to treat viruses.

(11)At the same time, many low- and middle-income countries see vast gaps in access to effective and appropriate antibiotics.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第10パラグラフ

This includes antibiotics, which work only against bacterial infections, prescribed to treat viruses.

この文の主語はThis (このこと)で述語はincludes(~を含んでいます)です。This (このこと)とは前の文のmore than 50 percent of antibiotics in many countries are used inappropriately(多くの国で抗生物質の50パーセント以上が適切に使われていない)という状況を指します。「何を含んでいるのか」はantibiotics(抗生物質)でここに関係代名詞 which 以下がかかります。work only against~は「~に対してのみ機能する」です・「何に対して機能するのか」は bacterial infections(細菌の感染)にです。 prescribed は「処方された」です。「何に対して処方されたのか」はto treat viruses(ウィルス感染の治療に対して)です。

訳:この状況には、細菌感染にのみ機能する抗生物質がウイルス感染を治療するために処方さていることも含んでいます

第11パラグラフ

At the same time, many low- and middle-income countries see vast gaps in access to effective and appropriate antibiotics.

文頭のAt the same timeは「同時に、その上」です。 この文の主語はmany low- and middle-income countries (多くの中・低所得の国家)です。述語はsee vast gaps (大きな隔たりを目の当たりにしています)です。in accessは「入手において」です。 to effective and appropriate antibioticsは「効果のある適切な抗生物質に対して」です。

訳:その上、多くの低・中所得の国は、効果のある適切な抗生物質の入手のさいに存在する大きな隔たりに直面しています。

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いかがでしょう?違う抗生物質を違う病気に用いているということですね。かなりの無駄ですね。また、その入手経路にも問題があるということです。いろいろな問題点が指摘されました。次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年3月18日

第242回 「目にみえないパンデミック」その9

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は第12パラグラフから読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(12)Nearly one million children die each year from pneumonia that could have been treated if they had access to antibiotics, WHO pointed out.

(13)The UN health agency’s new classification, which it dubbed AWaRe, splits antibiotics into three categories: Access, Watch and Reserve.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第12パラグラフ

Nearly one million children die each year from pneumonia that could have been treated if they had access to antibiotics, WHO pointed out.

この文の主語と述語は最後にある、WHO(世界保健機構)と pointed out(指摘しました)の部分です。その中身を見ると、主語はNearly one million children (およそ100万人の子供たち)で述語はdie (死亡している)です。each yearは「毎年」です。 from pneumonia は「肺炎で」です。ここに関係代名詞that以下がかります。 could have been treated の部分は「治療できたであろう」です。if they had access to antibioticsはもし彼らが抗生物質を手に入れられていたら」です。この部分は仮定法ですので時制が古い形になっていますね。

訳:WHOによると、もし抗生物質が手に入っていたら治療できたであろう約100万人の子供たちが肺炎で亡くなっています。

第13パラグラフ

The UN health agency’s new classification, which it dubbed AWaRe, splits antibiotics into three categories: Access, Watch and Reserve.

この文の主語はThe UN health agency’s new classification(国連の健康機関による新しい分類)です。この部分を修飾しているのが, which it dubbed AWaRe, の部分です。dubは「名前やあだ名をつける」という意味です。it がさすものはThe UN health agency(国連の保健機関)です。
述語は次のsplits(分ける)です。「何を分けるのか」はantibiotics(抗生物質)です。「どのように分けるのか」は into three categories(3つのカテゴリーに)です。そのカテゴリーは Access(アクセス), Watch(ウオッチ) and Reserve(リザーブ)です。

訳:国連保健機関のAWaReという新しい分類では抗生物質を3つに分けています。それは Access(アクセス・入手)、Watch(ウオッチ・注意)、Reserve(リザーブ・保存)です。

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いかがでしょう?もし適切に抗生物質が使われれば100万人の子供の命が助かったはずである、ということを聞くとこの問題の大きさがわかりますね。次回もしっかりこの記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年4月1日

第243回 「目にみえないパンデミック」その10

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は第14パラグラフを読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(14)The campaign aims to have drugs in the basic Access category make up at least 60 percent of total antibiotic consumption, while reducing use of drugs in the other categories, to be reserved for cases where other antibiotics have failed.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第14パラグラフ

The campaign aims to have drugs in the basic Access category make up at least 60 percent of total antibiotic consumption, while reducing use of drugs in the other categories, to be reserved for cases where other antibiotics have failed.

この文の主語はThe campaign(このキャンペーン)で述語はaims to ~(~を狙いとしている)です。次のhaveの目的語は drugs in the basic Access category(基本分類のAccess「アクセス」の薬剤)です。次の部分はhaveと連動しています。つまり「使役動詞have+目的語+その状態」のようになっています。make up は「占める、構成する」ですから、「基本カテゴリーであるアクセスが占めている状態にする」という意味です。「どのくらい占めるのか」はat least 60 percent (少なくとも60パーセント)です。「何に対して占めるのか」はof total antibiotic consumption(すべての抗生物質の消費量)です。

次の文の文頭はwhile reducing use(一方で、使用を減らしている) は先の基本カテゴリーとの対照で書かれています。「何の使用を減らすのか」はof drugs in the other categories(残りのカテゴリーの薬剤)です。つまりAccess(アクセス)以外のWatch(ウオッチ)とReserve(リザーブ)に分類される薬剤です。to be reserved for cases where~(~の事例のために保存されるための)はthe other categories(残りのカテゴリー)にかかります。 other antibiotics have failedは「他の抗生物質ではうまくいかない」です。

訳:このキャンペーンでは基本的なカテゴリーのアクセスに分類された薬剤が全抗生物質の消費量の60パーセントを占めるようにすることで残りの2つのカテゴリーの薬剤の使用量を減らすことです。このカテゴリーの薬剤は他の抗生物質が効かないときに保存されているものです。

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いかがでしょう?コロナの影響で中断していた連載も今週から再稼働です。しばらく時間が空いてしまいましたので、うまく情報を整理するために、これまでの記事を読み返してみてください。また、しっかり学習していきましょう。

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2020年6月3日

第244回 「目にみえないパンデミック」その11

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は第15パラグラフを読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(15)Using antibiotics in the Access group lowers the risk of resistance because they are so-called “narrow-spectrum” drugs, meaning they target a specific bacteria rather than several, the WHO explained. They are also less costly, it said. They are also less costly, it said.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第15パラグラフ
第1文

Using antibiotics in the Access group lowers the risk of resistance because they are so-called “narrow-spectrum” drugs, meaning they target a specific bacteria rather than several, the WHO explained.

この文の主語は文頭のUsing(使うこと)です。「何を使うのか」は antibiotics(抗生物質)です。「どこで使うのか」は in the Access group (「アクセス」グループで)です。lowers が述語動詞で「低める」です。「何を低めるのか」はthe risk (危険性)です。「何に対する危険性か」はof resistance(抵抗力)です。次のbecause 以下でその理由が出てきます。この部分の主語はthey(それら)でantibiotics in the Access group(「アクセスグループの抗生物質)のことです。述語は are so-called ~(いわゆる~と呼ばれている)です「何と呼ばれているのか」は”narrow-spectrum” drugs(「狭い範囲」の薬)です。, meaningは分詞構文で「~を意味します」です。「何を意味しているのか」の部分はthey(それら)が主語で述語はtarget(ターゲットにしている)です。「何をターゲットにしているのか」は a specific bacteria(特定の細菌)です。rather than severalは「いくつかのものよりも」です。最後の, the WHO explainedはこの文を通した全体の主語と述語です。

訳:WHOの説明では、「アクセス」グループの抗生物質を使うことは、抵抗力の危険性を低めるということです。それは、このグループの抗生物質はいわゆる「狭い範囲にきく」薬と呼ばれていて、これは、数種類の細菌よりも特定の細菌をターゲットにしていることを意味するからです。

第2文

They are also less costly, it said.

ここでのtheyはantibiotics in the Access group (「アクセス」グループでの抗生物質)です。itはWHOのことです。

訳:WHO:「アクセス」の抗生物質は安価

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いかがでしょう?「アクセス」のグループの抗生物質を積極的に使用すべきだ、とのWHOからの意見は根拠がありますね。では、実際の使用状況はどのようになっているのでしょうか。そのあたりを次回しっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年6月10日

第245回 「目にみえないパンデミック」その12

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は第16パラグラフを読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(16)But the body warned that only 65 countries in the world collect data on their antibiotic use, and fewer than half of those — almost all in Europe — meet the 60-percent goal.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第16パラグラフ

But the body warned that only 65 countries in the world collect data on their antibiotic use, and fewer than half of those — almost all in Europe — meet the 60-percent goal.

この文の主語はthe body(機関)で、ここではWHOのことです。述語はwarned (警告している)です。「どんな警告をしているのか」はthat以下です。この部分の主語はonly 65 countries in the world(世界で65か国のみ)です。述語はcollect data(データを集めている)です。「何のデータか」はon their antibiotic use(抗生物質の使用に関する)データです。
そして続きを見るとandがあり、この単語の次ぎにまたSVが出てきます。ここの文ではダッシュ(-)が2回出てきますので、この部分は挿入部分ですから、カッコに入れていったん飛ばして読みます。ここでの主語はfewer than half of those(こうした国の半数以下)で、述語はmeet(満たす)です。「何を満たしているのか」はthe 60-percent goal(目標である60パーセント)です。
いったん飛ばした — almost all in Europe –の訳は「ほとんどすべてがヨーロッパの国」です。先の65 countries in the world collect data on their antibiotic use(抗生物質の使用に関するデータを集めている65か国」にかかります。

訳:しかしWHOは、抗生物質の使用に関するデータを集めているのは全世界でたった65か国しかないこと、そして60パーセントの目標を満たしている国は半数以下であり、そのうちほとんどがヨーロッパの国であることを警告しています。

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いかがでしょう?「アクセス」のグループの抗生物質の使用と準備状況は世界的に見るとまだまだ十分ではないようですね。これを改善していけば、耐性を持つスーパーバグへの対策になる、というのがWHOの主張ですね。対処法がない病気に対しての恐怖を今回のcovid19(コロナウィルス)で体験している私たちには、この課題をクリアすることが大切だと実感できますね。次回、最終パッセージをしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年6月17日

第246回 「目にみえないパンデミック」その13

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は第17パラグラフを読んでいきましょう。

(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(17)”Antimicrobial resistance is one of the most urgent health risks of our time and threatens to undo a century of medical progress,” WHO chief Tedros Adhanom Ghebreyesus said in Tuesday’s statement.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第17パラグラフ

“Antimicrobial resistance is one of the most urgent health risks of our time and threatens to undo a century of medical progress,” WHO chief Tedros Adhanom Ghebreyesus said in Tuesday’s statement.

この文は発言で始まっています。発言者はこの文の主語であるWHO chief Tedros Adhanom Ghebreyesus (WHOのテドロス・アドハノン・ゲブレイェスス事務局長)です。述語はsaid (述べました)です。「いつ述べたのか」はin Tuesday’s statement(火曜日の声明の中で)です。

その発言の部分を見てみましょう。ここでの主語はAntimicrobial resistance (抗生物質耐性)で述語はis one(一つです)です。「何のうちの一つか?」は of the most urgent health risks of our time(現代の最も緊急の健康リスクの1つ)です。andの右を見ましょう。動詞 threatens(そして脅威になります)は先の主語Antimicrobial resistance (抗生物質耐性)のもう一つの述語です。「何の脅威になるのか」はto undo(台無しにする恐れ)です。undoは「元に戻す」の他に「結果や成果を台無しにする」という意味も押さえておきましょう。「何を台無しにするのか」はa century of medical progress(100年間の医学の進歩)です。

訳:WHOのテドロス・アドハノン・ゲブレイェスス事務局長は火曜日の声明で「抗生物質耐性は現代の最も緊急の健康リスクの1つです。そして100年にわたる医学の進歩を台無しにする恐れがあるのです」と述べています。

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いかがでしょう?テドロス・アドハノン・ゲブレイェスス事務局長は今回のcovid-19(コロナウィルス)の件で「中国寄り」であるとたたかれている人物です。抗生物質耐性に関して彼の意見はどうでしょうか?説得力のある内容ですから十分に検討、議論できますね。次回はラストのパラグラフを読みましょう。お楽しみに。

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2020年6月25日

第247回 「目にみえないパンデミック」その14

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年6月の記事’Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs(「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱)です。今日は最終第18パラグラフを読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

‘Invisible pandemic’: WHO offers global plan to fight superbugs
‘Urgent’ health risk

(18)”All countries must strike a balance between ensuring access to life-saving antibiotics and slowing drug resistance by reserving the use of some antibiotics for the hardest-to-treat infections,” he said.

「目にみえないパンデミック」WHOがスパーバグと戦う世界的な計画を提唱
健康リスクが急激に上昇中

第18パラグラフ

“All countries must strike a balance between ensuring access to life-saving antibiotics and slowing drug resistance by reserving the use of some antibiotics for the hardest-to-treat infections,” he said.

この部分はセリフです。発言者はWHO chief Tedros Adhanom Ghebreyesus (WHOのテドロス・アドハノン・ゲブレイェスス事務局長)です。

発言の中身をみましょう。ここでの主語はAll countries (あらゆる国)で述語はmust strike(打ち立てなければならない)です。「何を打ち立てるのか」は a balance (バランス)です。「どのようなバランスか」は、次の部分でbetween~とありますから、その後ろのandを探して、between A and B(AとBの間)のバランスです。

Aはensuring (確実にすること)です。「何を確実にするのか」はaccess(アクセスすること)です。「何にアクセスするのか」は to life-saving antibiotics(生命を救う抗生物質に対して)です。accessは「接近する、入手する」という意味ですから、ここでは「(いつでも)入手して使える」という意味でよいでしょう。

Bは slowing(遅らせること)です。「何を遅らせるのか」はdrug resistance(薬物耐性)です。 次のby 以下は「~によって」ですから「どのような手段で薬物耐性を遅らせるか」の方法が書かれています。それはreserving (リザーブすること)によってです。reserveは「予約する、差し控える、将来の目的のためにとっておく」という意味ですから、ここでは「残しておく」という意味ですね。

「何をリザーブするのか」はthe use (使用すること)です。「何の使用か」はof some antibiotics (何種類かの抗生物質)です。「何に対しての抗生物質か」はfor the hardest-to-treat infections(対処するのが一番難しい感染症)に対してです。簡単に言うと「使わずにとっておく」ということですね。

この部分の述語must strike a balance (バランスを打ち立てなければならない)の意味はAの部分が「(いつでも)入手して使えるようにしておく」ことでBが「使わずにとっておく」ということですから、もちろん「使えばなくなる」という原則からその調整をするということがバランスをとるということですね。よって「兼ね合いを考える」や「両立させる」という訳でよいでしょう。

訳:「あらゆる国は、生命を救う抗生物質をいつでも入手でき、使えるようにしておくことと対処が最も難しい感染症に対して数種類の抗生物質を使わずにとっておくことでその薬物耐性を遅らせることを両立させなければならない」とWHOのテドロス・アドハノン・ゲブレイェスス事務局長は述べています。

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いかがでしょう?今回でこの記事は終わりです。スタートしたときはコロナ禍のことは全く考えていませんでしたが、結果的に非常にタイムリーな記事だったと思います。また是非通読してみてください。次回から、また新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2020年7月10日

   

プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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