エースメディカルみなとみらいの峰岸先生による時事英語解説ブログの過去記事。

テーマ「最先端科学・医療研究Ⅴ」

「時事英語」特別講義

テーマ「最先端科学・医療研究Ⅴ」
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『時事英語』特別講義のテーマ「最先端科学・医療研究Ⅴ」一覧

第114回 「最先端科学・医療研究Ⅴ」その①

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皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年2月16日の記事です。今日は冒頭から読んでいきましょう。

テーマ9 「最先端科学・医療研究」その1
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Merck halts trial of once ‘promising’ Alzheimer’s drug

(1)New York (AFP) – US pharmaceutical giant Merck announced it is halting a clinical trial on a drug once touted as a promising treatment for Alzheimer’s disease, saying studies show it does not work.

(2)The decision was made to end trials on verubecestat for mild to moderate Alzheimer’s disease after an external study found there was “virtually no chance of finding a positive clinical effect,” said a statement issued late Tuesday.

解説

見出し

Merck halts trial of once ‘promising’ Alzheimer’s drug

まず文頭のMerckは「メルク社」でドイツに本社を置く世界規模の製薬会社です。 動詞はhaltsです。「中止する」という意味です。trialはここでは「臨床試験」のことです。once ‘promising’の部分は「かつて“有望”であった」という意味です。 Alzheimer’s drugはアルツハイマーの治療薬です。

:メルク社新アルツハイマー薬の開発中止

第1パラグラフ

New York (AFP) – US pharmaceutical giant Merck announced it is halting a clinical trial on a drug once touted as a promising treatment for Alzheimer’s disease, saying studies show it does not work.

New York (AFP)はいつもの通りニュースの出典です。「ニューヨーク・AFP」発という事です。

US pharmaceutical giant Merck(アメリカでの大手製薬会社のメルク社)が主語です。動詞は announced(発表した)で、その中身が it is 以下です。it は主語で既出のUS pharmaceutical giant Merck(アメリカでの大手製薬会社のメルク社)のことです。動詞はis halting (中止した)です。その目的語はa clinical trial on a drug(薬の臨床試験)です。その「試験」の説明がonce touted (かつてほめそやされた)以下にあります。as a promising treatment for Alzheimer’s diseaseは「アルツハイマー病に対する見込みのある治療として」です。saying以下には「中止した理由が簡単に述べられています。それはstudies(研究が) show(示している)からです。「何を示しているのか」は it does not work(それは機能しない)ということです。itは「かつては有望とされていた薬」のことです。「機能しない」とは「効果がない」ということです。

訳:アメリカの大手製薬会社メルク社は、アルツハイマー病に対する見込みのある治療としてかつては有望とされていた薬に関して、効果がないということが調査で分かったとしてその臨床試験を中止すると発表しました。

第2パラグラフ

The decision was made to end trials on verubecestat for mild to moderate Alzheimer’s disease after an external study found there was “virtually no chance of finding a positive clinical effect,” said a statement issued late Tuesday.

主語はThe decision(その決定)で「新薬の臨床試験を中止すること」です。動詞は was made (なされた)です。その目的はto end trials(臨床実験を終わらせるために)です。 「何」に対する実験かはon verubecestat for mild (中程度の患者に対するベルべセスタットに対して)です。その目的はto moderate Alzheimer’s disease(アルツハイマー病を緩和する目的)です。 「いつ中止が決まったのかは」after an external study found(外部調査によってわかった後で)です。「何がわかったのかは」 there was~ですから「~があること」です。その中身はvirtually(実質的に) no chance(可能性がない)of finding a positive clinical effect(肯定的な臨床結果に対して)です。said a statementは「声明が出された」です。「いつ出されたのか」は issued late Tuesday(火曜日遅くに)です。

訳:火曜日の遅くに「実質的に肯定的な臨床結果の可能性はない」という外部調査の後で、中程度のアルツハイマー病を緩和するためのベルベスタットの臨床試験の中止を決定した、という声明が出されました。

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今回の英文は、期待がかかっていたアルツハイマーの新薬への臨床試験が中止されたという少し残念な記事です。英文を読みながらその背景を理解してください。次回もしっかりと読んでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年2月22日

第115回 「最先端科学・医療研究Ⅴ」その②

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皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年2月16日の記事です。今日は第3パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ9 「最先端科学・医療研究」その2
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Merck halts trial of once ‘promising’ Alzheimer’s drug

(3)”While we are disappointed that a benefit was not observed in this study, our work continues,” said Roger Perlmutter, president of Merck Research Laboratories, adding that verubecestat will continue to be studied “in people with less advanced disease.”

(4)Another study using the experimental drug is continuing, with its results expected in 2019.

(5)The results of a preliminary trial involving the drug in 32 people were released in November, when the company described the results as encouraging.

解説

メルク社新アルツハイマー薬の開発中止

第3パラグラフ

“While we are disappointed that a benefit was not observed in this study, our work continues,” said Roger Perlmutter, president of Merck Research Laboratories, adding that verubecestat will continue to be studied “in people with less advanced disease.”

この部分はセリフです。文頭のWhileは「~だが」でよいでしょう。主語は we(私たちは) で述語部分がare disappointed(がっかりしている)です。その理由は that以下ですが、その部分の主語はa benefit(実利) で動詞はwas not observed(観察できなかった)です。もちろん in this study(この研究において)です。ここまでが従属節です。主節はour work(私たちの研究)です。 動詞はcontinues(続いていく)です。人名の後の肩書president of Merck Research Laboratoriesは「メルク研究所の所長」です。adding that~は「~と付け加えた」です。その中身ですが、主語は verubecestat(ベルベスタット)で動詞は will continue to be studied(研究の対象として続けられる)です。「どのような研究か」はin people with less advanced disease(病状が進行していない人に対して)のものです。

訳:メルク研究所のロジャー・パールマター所長は「この研究で得るものがなかったことには失望していますが、私たちの研究は続いています」と述べ、「”病状の進行していない人へのベルベスタットの研究は続いています」と付け加えました。

第4パラグラフ

Another study using the experimental drug is continuing, with its results expected in 2019.

主語はAnother study (別の研究)です。ここでは先の「それほど病状が進んでいない人へのベルベスタットの研究」のことです。ここにusing the experimental drug(試薬を使った)がかかります。述語部分は is continuing(続いています)です。 with 以下は付帯状況を表します。its results(その結果)を expected in 2019(2019年まで延期した)ということです。

訳:試薬を使った研究は2019年までに結果を出すものとして継続されます。

第5パラグラフ

The results of a preliminary trial involving the drug in 32 people were released in November, when the company described the results as encouraging.

主語はThe results of a preliminary trial(予備臨床テストの結果)でここに involving the drug in 32 people(32人に投薬した)がかかります。a preliminary trialは「予行、予備の臨床実験テスト」のことです。動詞は were released(公表された)です。「いつ公表されたのか」は in November(11月に)です。そこに when以下がかかります。 この部分の主語はthe company(この会社)つまりメルク社のことです。動詞は described (述べた)です。その目的語はthe results(その結果を)です as encouragingは「期待の持てるものとして」です。

訳:メルク社は32人に投薬した予備臨床テストの結果を11月に発表していましたがその結果を期待の持てるもの、としていました。

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期待のかかっていたアルツハイマーの新薬への臨床試験の中止は多くの人を落胆させました。その経緯をさらに読み進めましょう。次回もしっかりと読んでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年3月01日

第116回 「最先端科学・医療研究Ⅴ」その③

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皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年2月16日の記事です。今日は第6パラグラフから読んでいきましょう。

テーマ9 「最先端科学・医療研究」その3
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Merck halts trial of once ‘promising’ Alzheimer’s drug

(6)The experimental drug was said to work by reducing levels of beta amyloid proteins by blocking an enzyme known as BACE1.

(7)①In people with Alzheimer’s disease, the proteins clump into plaques that damage the brain, affecting cognitive abilities, especially memory. ②The enzyme plays a key role in producing the proteins.

解説

メルク社新アルツハイマー薬の開発中止

第6パラグラフ

The experimental drug was said to work by reducing levels of beta amyloid proteins by blocking an enzyme known as BACE1.

主語はThe experimental drug(試薬)で述語動詞は was said (言われている)です。「どのようにいわれているのか」はto work(機能する)です。「どのように機能するのか」は by reducing levels(レベルを下げることによって)です。「何のレベルか」は of beta amyloid proteins (アミロイドβタンパク質)です。そのやり方がby blocking an enzyme(酵素をブロックする)という方法です。そしてこの酵素は known as BACE1(BACE1として知られている)ものです。

少しまとめると、アルツハイマー病の病理組織像は、アミロイド斑の形成と神経原繊維変化が特徴と言われます。初期にアミロイド斑が形成されます。アミロイド斑の主成分は、アミロイドβというアミノ酸からなるペプチドが凝集して沈着したものです。アミロイドβはアミロイド前駆体タンパク質(APP)が2カ所で切断されることによって生じ、この切断を行っているタンパク質分解酵素がベーターセクレターゼ(BACE1)です。BACE1は1999年に複数の研究グループで研究され始めたものです。

訳:この試薬は、BACE1と呼ばれる酵素でアルミロイドβタンパク質を阻害し、その量を減少させることで機能すると言われています。

第7パラグラフ
第1文

In people with Alzheimer’s disease, the proteins clump into plaques that damage the brain, affecting cognitive abilities, especially memory.

In people with Alzheimer’s diseaseの部分は「アルツハイマー病の人の中には」です。主語はthe proteins(タンパク質)で述語は clump into は「群生する・させる/集合する・させる」です。その目的語はplaques(プラーク)です。ここに that damage(損傷を与えるような) 以下がかかります。「何に損傷を与えるのか」はthe brain(脳)に対してです。次の分詞構文 affecting~の部分は「そしてそれが~に影響を与えます」と訳します。cognitive abilitiesは「認知能力」です。

訳:アルツハイマーを患う人はタンパク質がプラークに群生してしまい、それが認知能力、特に記憶力に影響力を与えます。

第2文

The enzyme plays a key role in producing the proteins.

主語はThe enzyme(酵素)で述語動詞はplays a key role (カギとなる働きをします)です。次のin producingは in ~ingで「~するときに」ですから「作り出すときに」です。「何を作り出すのか」は the proteins(タンパク質)です。

訳:そのたんぱく質を作り出すときには酵素がカギとなる働きをします。

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アルツハイマー病の治療方法の一つが紹介されています。興味深いですね。次回もしっかりと読んでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年3月08日

第117回 「最先端科学・医療研究Ⅴ」その④

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皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医-療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年2月16日の記事です。今日は第8パラグラフから最後までを読んでいきましょう。

テーマ10 「最先端科学・医療研究」その4
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Merck halts trial of once ‘promising’ Alzheimer’s drug

(8)Three months ago, US firm Eli Lilly abandoned its experimental drug solanezumab, saying it failed in a major clinical trial and calling the results “disappointing.”

(9)The World Health Organization says 36 million people worldwide suffer from dementia.

(10)The number of cases is expected to reach more than 65 million by 2030, and triple to 115 million by 2050.

解説

メルク社新アルツハイマー薬の開発中止

第8パラグラフ

Three months ago, US firm Eli Lilly abandoned its experimental drug solanezumab, saying it failed in a major clinical trial and calling the results “disappointing.”

主語はUS firm Eli Lilly (アメリカのイーライ・リリイ社)です。動詞はabandoned (取りやめた)です。その目的語はits experimental drug solanezumab(治薬であるソラネズマブ)です。 saying~は「~と声明を発表しています」です。「~」の中身は主語がit(イーライ・リリイ社)で動詞が failed in(失敗した)です。「何」に失敗したのかは a major clinical trial(重要な臨床テスト)です。そのあとの calling~は分詞構文です。「そして呼んだ」という意味です。「何」を「何」と呼んだのかは call OCの形でthe results(その結果)を “disappointing.”「がっかりするもの」)と呼んだ、ということです。

訳:3か月前、アメリカのイーライ・リリイ社は試薬であるソラネズマブを大きな臨床試験がうまくいかず、その結果は「がっかりするのもだった」と述べその試薬実験を取りやめたと発表していました。

第9パラグラフ

The World Health Organization says 36 million people worldwide suffer from dementia.

主語はThe World Health Organization (WHO:世界保健機構)で、動詞はsays(発表した)です。その中身は、主語が36 million people(3600万人)で述語は suffer from dementia(痴呆症を患っている)です。

訳:WHOによると全世界では3600万人が痴呆症を患っています。

第10パラグラフ

The number of cases is expected to reach more than 65 million by 2030, and triple to 115 million by 2050.

主語はThe number(その数字)で述語はis expected to reach (到達することが 予想されている)です。「その数字」とはcases(患者)のことですから「痴呆症の患者数」のことです。「どのように予想されるのか」はmore than 65 million(6500万人の患者数に達すること)です。「いつまでにか」は by 2030(2030年までに)です。そしてその数字は triple to 115 million(3倍である1億1500万人 )になります。「いつまでにか」はby 2050(2050年までに)です。

訳:2030年間までに痴呆症の患者数は6500万人以上に達し、2050年間までには3倍の1億6500万人になると予測されています。

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痴呆症は全世界で問題になっていて、日本でもこれから超高齢化社会を迎えるにあたり避けては通れない問題です。特効薬、治療薬の開発が望まれます。次回からまた新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年3月15日

   

プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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