第75回 テーマ「最新医療科学」その①
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。
テーマ5「最新医療科学」その1*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(1)Your fitness routine is in full swing two months into the year: You’re eating right and you’re exercising, but you’re not yet seeing the results you want.
(2)①What’s missing?② It might be sleep.
(3)So say an increasing number of studies that show sleep deprivation causing such negative outcomes as weight gain, an increase in overuse injuries, a decrease in muscle mass and a reduction in testosterone (which has a whole host of other negative effects, including low sex drive, depression and bone loss.)
タイトル
You snooze, you lose?はことわざです。 snoozeは「居眠りをする」で loseは「なくす」です。直訳だと「居眠りをすれば、チャンスを逃す」ということです。寝ていることを戒めるようなことわざです。しかしこのことわざに?マークがつき、そのあとにThink again(考え直してみよう)とありますから、寝ることを肯定的に話す文であることが分かりますね。
第1パラグラフ
(1) 主語はYour fitness routine(日常の体の状態)で動詞が isです。 in full swing は「活発に」です。two months into the yearは「一年の二か月を」です。You’re eating right は「適切に食事をしている」。 you’re exercisingは「運動をしている」 。 you’re not yet seeingは「まだ目にしていない」です。 the results you wantは「あなたの手に入れたい結果」です。
第2パラグラフ
①missは「かけている」です。②It might be~は「~かもしれない」です。
第3パラグラフ
この文は構造がわかりにくいですね。So say Aは「Aもそう言っている」です。ここでは研究内容ですから「Aという記述がある」です。 an increasing number of studiesは数々の研究です。
ここに that show(~を表している)がかかります。何がかかるのかはsleep deprivation(睡眠のはく奪、睡眠不足)で、さらにcausing such negative outcomes(そのような否定的な結果を引き起こす)がかかります。
as weight gainは「体重増加につれて」です。この以下の部分に an increase~(~の増加)と, a decrease~(~の減少)とa reduction~(~の減少)が追加されます。
in overuse injuriesは「酷使による外傷性炎症」です。in muscle massは「筋肉量」。a reduction in testosteroneは「雄性ホルモンのテストステロンの減少」です。
このテストステロンの説明が a whole host of other negative effects(あらゆるマイナス効果が宿るところ)で, low sex drive(性衝動の低下)と depression(鬱)と bone loss(骨減少)がかかります。
ここまでの全訳です。
「 睡眠は好機の邪魔?再考しましょう。 」
今年に入ってこの2か月間のあなたの健康状態はとてもよく、食事も適切で、運動もしています。しかしまだ望んでいる結果を手にできていません。
何が不足しているのでしょうか。それは睡眠かもしれません。
数多くの研究結果によると、睡眠不足がマイナス効果をもたらすと書かれているのです。それは体重増加や、「酷使による外傷性炎症」の増加、「筋肉量」の減少、「雄性ホルモンのテストステロン」の減少です。
テストステロンは性衝動の低下の助長、鬱、骨量減少といった、あらゆるマイナス効果が宿るところなのです。
いかがでしょう。睡眠の重要性についての再考の論文ですね。どのような情報が出てくるでしょう。次回もお楽しみに。
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2016年3月30日
第76回 テーマ「最新医療科学」その②
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。今日は第4パラグラフからです。
テーマ5「最新医療科学」その2
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(4)①“You can have two people who are doing the exact same workout and eating the same good nutrition, but one is seeing huge progress and the other isn’t.
② A lot of the time, good sleep is the difference,” says Mansur Mendizabal, a personal trainer and kettlebell instructor in Washington.
(5)“Sleep is the only time the body is fully recovering and rebuilding,” he says.
(6)①In other words, it’s not enough to take a day or two off from training and slouch on the couch and expect good results.
第4パラグラフ
① 文頭のYou can have two peopleは直訳は「あなたは二人を持つことができる」ですね。つまり、仮定、例示の話として「ここに2の人がいます」といった意味です。
workout はジムなどで汗を流す一般に言う「エクササイズ」のことです。nutritionは「栄養」です。 but以下の oneは人のことです。
is seeing huge progress は例えばその人が鏡に映っている自分を見ているイメージです。ですからseeingですね。
the otherは「もう一人の人」です。
文頭で「2人」と言っているのでoneが「そのうちの一人」でthe otherは「残りの一人」になりますね。 isn’tの後ろにはseeing huge progressが省略されています。
②文頭のA lot of the timeの意味が解りますか?後ろのgoodと並べてsleepにかけて訳してないですか?つまり「多くの時間と良い睡眠は」のような訳にしてないですか?そうではありませんね。
A lot of the timeは「この場合の多くは」という意味ですから。先ほどの文で両者に違いがあると述べられて「それが生じている多くの場合は」という意味です。
sleepに掛けないでください。この文の言いたいことは good sleep is the differenceですから「その違いは量も質も良い睡眠なのです」と訳せますね。
このgood(良質な・十分な)には質も量も含まれています。kettlebellは薬缶の形をしたダンベルの一種です。筋肉トレーニングに使います。
第5パラグラフ
この文は簡単ですね。fullyは「十分に」、 recovering and rebuilding「は回復して再び作り上げる」という意味です。
第6パラグラフ
① In other wordsは「言い換えると」です。文頭のitは仮主語です。to以下が真主語です。it’s not enough to~で「~するのは十分でない」です。
take a day or two off は「一日か二日休みを取る」です。日本語では「~を休む」ですが「~から休みを取る」と考えることは可能ですね。英語がこの表現をしています。
ですからfrom training (トレーニングすること)を休んで、 slouch on the couch(ソファーでぐだぐだする)という表現ができますね。slouchは「だらりとする」です。
couchは発音問題にも頻出です。「カウチ」と読みます。「ソファー」のことです。
ここまでを通で訳しておきます。
「2人の人がいてまったく同じエスセサイズをして同じ栄養価の食事をしています。しかし一人は大いに健康が改善されていてもう一人はそうではありません。たいていの場合、その違いは十分な睡眠にあります」
とワシントンの個人トレーナーでケトルベルのインストラクターのマンスール・メンディザバルさんは言います。睡眠こそが体を十分に回復し再構築する唯一の時間なのです」と彼は言います。
言い換えると、ジムを一日か二日休んでソファーでダラダラしていい結果を待っているだけでは十分ではないのです。
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いかがでしょう。睡眠が健康の重要な役割を果たしていることを強く伝えていますね。次回は睡眠の質の分析に入ります。お楽しみに。
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2016年4月06日
第77回 テーマ「最新医療科学」その③
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。今日は第6パラグラフの②からです。
テーマ5「最新医療科学」その3*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(6)①In other words, it’s not enough to take a day or two off from training and slouch on the couch and expect good results.
②It’s sleep – specifically deep sleep – that is the difference when it comes to such things as muscle recovery, mental acuity and reaction time, another important aspect of sports performance.
(7)①“It’s during the deep stages of sleep that all the tissues of the body repair,” says John Broussard, a sports medicine doctor in Washington.
②“But you have to get into all the stages of sleep in the proper sequence to get those restorative benefits.”
第6パラグラフ
②この文もダッシュ(-)の部分をカッコに入れてしましましょう。そうすると強調構文が浮かび上がってきますね。強調構文は「It is 強める語句that~」という構文で、その特徴はIt isとthatを消してしまうと、残ったもので文が作れるということです。
つまり、It was easy that we understood each other.(私たちがお互いを理解するのはたやすかった)は強調構文ではなく仮主語・真主語です。本文ではIt isとthatを消すとsleep( – specifically deep sleep –) is the difference ~という文が浮かび上がってきますので強調構文です。
differenceは「相違点」ですから、この部分の訳は「睡眠、しかも深い睡眠が相違点なのです」となります。次のwhen it comes to ~は「~の話になると」という熟語です。such things as ~は「~のようなもの」です。
~の部分来るものは①muscle recovery(筋肉の回復), mental acuity and reaction time(知覚反応と反応速度), another important aspect of sports performance(その他の運動能力の重要な側面)です。
mental acuityの一般的な認識は以下のようなものです。
Mental acuity is a measure of the sharpness of the human mind. The measure of mental acuity usually considers focus, memory, concentration and understanding, but does not measure intelligence.
This is a way of talking about how well or poorly the brain is functioning, not about its ability to perform complex functions or the amount a person has learned in his or her lifetime.(from wise geek)
(知覚反応は人間の知能の反応を測定するものである。それは焦点、記憶力、集中力、理解力を測定するのもので、知能の測定ではない。 これは脳の機能の良し悪しについてのものであり、複雑な機能を示す能力でも、人生においてその人が学んだ量を示すものでもない)
第7パラグラフ
①この文も強調構文です。本文ではIt isとthatを消すと during the deep stages of sleep(,)all the tissues of the body repairという文が浮かび上がってきます。直訳は「睡眠の段階において、体のすべての組織が回復します」です。
②この文の主語は youで動詞は have to get into(入っていかななけらばならない) です。目的語はall the stages of sleep (睡眠のあらゆる段階)でここにin the proper sequence (適切な順序で)がかかります。
その後ろの不定詞to get those restorative benefitsは副詞的に目的を表して訳すとうまくいきます。restorative benefitsは直訳は「元気回復の利点」です。
ここまでを通して訳しておきます。
筋肉の回復、知覚反応とその反応速度、その他、運動能力の重要な側面のようなものについての話になると、睡眠、特に深い睡眠こそが重要な相違点を生み出すのです。
「体のすべての組織が回復するのは睡眠の段階においてなのです」政府のスポーツ医学ディレクターのジョン・ブロサード氏は言います。「しかし、こうしたを元気を回復することによる利点を得るために正しい順序であらゆる段階の睡眠に入る必要があります」。
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いかがでしょう。睡眠の適切な順序とは何でしょうか。気になりますね。次回以降読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年4月13日
第78回 テーマ「最新医療科学」その④
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。今日は第8パラグラフから扱います。
テーマ5「最新医療科学」その4*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(8)There are four parts of the sleep cycle: Stage 1 (near-awake), Stage 2 (onset of sleep), Stage 3 (deep and restorative sleep) and Stage 4 (deep REM or dream state), which occurs at about 90 minutes into each cycle.
(9)“One of the reasons fibromyalgia patients often feel slow cognitively and tight in their muscles and tendons is because they never reach the deep levels of sleep,” says Broussard, who works with patient education at Regenerative Orthopedics and Sports Medicine. “They don’t get to hit that reset button.”
第8パラグラフ
この文は the sleep cycle(睡眠サイクル)について書かれた文です。そのサイクルは4つの段階に分かれています。 Stage 1はnear-awakeで、直訳はawake(覚醒)に近い状態ですね。
つまり「寝入りばな。うとうとした状態です」。 Stage 2はonset (開始)of sleepですから「寝はじめ」ということです。
Stage 3はdeep and restorative sleepですから「深くて回復する睡眠」です。Stage 4はdeep REM (深いレム睡眠)です。この後ろのor dream stateのor用法は何でしょうか?
「選択(~か)」ではないですね。「レム睡眠」つまり「夢を見ている状態」と「言い換え」を表します。また、カンマ以下のwhich occurs at about 90 minutes into each cycleの部分も少しわかりにくいですね。
カンマのある whichは「そしてそれは~」と訳すとうまくいきます。本文では「それ」はStage 4のことです。
occurs at about 90 minutes into each cycleの部分ですが、occurs(起きる)のが at(~の時点で)で about 90 minutes (およそ90分)into(~の中に入って) each cycle(それぞれの段階)となるので、それぞれの段階はステージ1~3のことですから、この段階に入っておよそ90分後からステージ4が始まるということです。
一般に睡眠サイクルはノンレム睡眠とレム睡眠に分かれます。日本ではノンレム睡眠を4つの段階に分けることが多いようですが、本文ではノンレム睡眠を3つに分けています。
ノンレム睡眠は、大まかに言うと「脳の睡眠」です。レム睡眠は「脳は起きていて夢をみる睡眠で体の睡眠」とされています。
第9パラグラフ
SはOne of the reasons fibromyalgia (線維筋痛症)patients often feel slow cognitively and tight in their muscles and tendons(腱)の部分までで、Vは isですbecause 以下が補語で「Sは~という理由である」と訳せます。
Sの部分をみるとOne ofの後ろで the reasons(理由)とfibromyalgia (線維筋痛症)と名詞が並んでいるので、ここに関係詞whyを補って考えてみるとわかりやすいですね。そうすると「繊維筋痛症の患者が~を感じる理由の一つは…」と訳せます。
feelの中身は slow cognitively と tight in their muscles and tendons(腱)です。slow cognitivelyは「認知が鈍い」ことですからbrain thinking doesn’t work as usual(脳がいつも通りには機能していない状態)です。
tight in their muscles and tendonsは筋肉や腱が「固くなっている状態、固まっている感じ」のことです。その理由はthey never reach the deep levels of sleepですから「そうした人は深い眠りの段階に達していない」ということです。
その次のセリフThey don’t get to hit that reset button(彼らはそのリセットボタンにたどり着いてはいない)は比喩です。つまり「いい状態にまで回復すること」をリセットと呼んでいて、そのための 条件がそのリセットボタンを押すことつまり「深いレベルの睡眠に入る」ことだというロジックです。
ここまでを通して訳しておきます。
ステージ1(うとうと状態)ステージ2(睡眠が始まる)ステージ3(深く回復のための睡眠)ステージ4(深いレム睡眠つまり夢を見る状態)、ステージ1~3まででおよそ90分が経過したあとでステージ4が始まります。
「繊維筋痛症の患者がしばしは認知力の鈍さを感じたり、筋肉や腱に固さを感じたりするのは、深いレベルの睡眠に達していないからなのです」再生整形外科とスポーツ医学で患者教育に関して働いているブロサートさんは言います。「彼らはリセットボタンを押すところにまでは到達できていないのです」
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いかがでしょう。睡眠の適切な順序とは何でしょうか。気になりますね。次回以降読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年4月20日
第79回 テーマ「最新医療科学」その⑤
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。今日は第10パラグラフから扱います。
テーマ5「最新医療科学」その5*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(10)①The same thing goes for people who take sleeping pills, he says. ②They don’t go through all the phases of sleep so they wake up feeling groggy instead of restored.
(11)In other words, lack of sleep affects our cognitive and motor performance, Broussard says.
(12)“We are performing every day no matter what the setting is.”
(13)①But let’s say the setting is the gym.② What are the recommendations for adequate sleep, and what exactly does that sleep do for our muscle tissue?
第10パラグラフ
①The same thing(同じこと)とは「fibromyalgia patients(繊維筋痛症)の場合と同様に」ということです。 go forは「~を取りに行く、適用される、~の代わりになる、行う、得ようとする、好みである、(人)を罵る」などの意味があります。
本文では「適用される、あてはまる」という意味です。sleeping pillsは「睡眠薬、睡眠導入薬」のことです。
② go throughは「経験する、体験する」です。 the phases of sleepは「すべての睡眠の段階」です。so~は「よって~」の意味で「その結果~」という状況を表します。
groggy はstill feeling tiredという意味です。日本語でも「グロッギー」といいますね。wake up feeling groggyは「疲れを感じたままの状態で目覚める」ということです。instead of ~は「~ではなく、~の代わりに」です。restoreは「回復」です。
第11パラグラフ
In other wordsは「言い換えると」です。次の文の主語は lack of sleep(睡眠不足)で動詞はaffects(影響する)です。
何に影響するのかはour cognitive and motor performance(私たちの認識と運動の出来栄え)にです。
第12パラグラフ
performは to do something ,something especially difficult or unusual (何かすること特に困難だったり特異なこと)であったりto do something to entertain people(人を楽しませるために何かすること)であったりするのですが「一般的に仕事・義務などを行うこと」も意味します。
We are performing every dayは「我々は日々を過ごしています」でいいでしょう。no matter what the setting isの部分はno matter ~が譲歩で「たとえ~であろうが」です。no matter what は「たとえ何であろうが」です。
the setting is the settingはenvironmentのことで「環境」です。
第13パラグラフ
① let’s say ~はlet’s pick~「例えば~を取り上げてみましょう」という意味です。 the gymはもとは「体育館」のことですがもちろん「トレーニングジム」のことです。
② the recommendationsは「おすすめのもの」 です。adequate sleepは「適切な睡眠時間」です。that sleepは「その睡眠時間」つまり「適切な睡眠時間」のことです。muscle tissueは「筋肉組織」です。
ここまでを通した訳です。
「同じことが睡眠薬を使用する人にもあてはまります」彼は言います。
「彼らは睡眠の全ての段階を経ていないので、目覚めるとともに回復を感じるのではなくぐったりして目覚めてしまうのです。言い換えると、睡眠不足は認識や運動の機能の度合いに影響するのです。私たちは環境がどうであろうが毎日活動しています。しかし、例えばジムに通う環境を取り上げて考えてみましょう。適切な睡眠時間どれくらいでしょう。そしてその時間は筋肉組織に正確にどんな影響を与えるのでしょう」
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いかがでしょう。睡眠時間と体、頭の回復との関係が明らかになってきましたね。次回もこの続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年4月27日
第80回 テーマ「最新医療科学」その⑥
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。今日は第14パラグラフから扱います。
テーマ5「最新医療科学」その6
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(14)“Many people think you build [muscle] in the gym, but you actually build when you sleep,” says Chirjeev Sawhney, a personal trainer and fitness manager at a Gold’s Gym in Arlington, Va.
(15)This is because, during deep sleep, the body uses the protein you consumed during the day before and the growth hormone produced (also in deep sleep) to repair the muscle tissue you tore up during your workout, Sawhney says.
(16) “It’s when you repair that broken tissue that you get stronger,” he says.
(17)①In fact, when Sawhney gets a new client, he makes sure sleep is discussed at some point during the first few sessions.
第14パラグラフ
セリフの中ではMany people think~ (多くの人が~と考えている)と一般論がまず述べられていますが、次にbut ~(しかし~)のように作者の主張が明確にこの部分で述べられています。
その中身は「筋肉がどこで作られるのか」ということで、「トレーニングジムではなく寝ている間なのです」というのが趣旨です。a Gold’s Gymは日本にもある世界最大規模のフィットネスクラブです。
第15パラグラフ
This is becauseは後ろに節をとり「これは~ということのせいです」と訳します。ここでは, during deep sleep, (寝ている間に)をカッコに入れてSVを取りましょう。the body (体が)がSでuses(使う)がVです。
protein は「タンパク質」です。これがusesの1つ目の目的語です。the protein you consumed の部分は名詞が羅列しているので、関係代名詞の目的格whichの省略をつかんでください。訳は「あなたが消費してしまったタンパク質」ですね。
during the day before は「その日以前の間に」が直訳です。and the growth hormoneの部分は先ほどのⅤであるuses(使う)の2つ目の目的語です。
produced 以下は先ほどのタンパク質の部分の文と同じ構造です。to repairは目的を表し「修復するために」でいいですね。
the muscle tissue you tore up に部分も名詞が羅列しているので、関係代名詞の目的格whichの省略をつかんでください。
第16パラグラフ
It’s とthatを消してみてください。thatが2つりあますがどちらのthatを消しますか?that broken tissueのthatをとっても文が出来上がりませんから、that you get strongerの部分のthatを取りますね。
すると when you repair that broken tissue とyou get strongerの2つのかたまりが出てきますね。
get strongerは「ますます強くなる」です。強調構文では強調する部分を最後に訳してください。
第17パラグラフ
①clientは「顧客」です。ソーニーさんはトレーナーですのでその相手が「顧客」になります。makes sure ~は「~を確実にする」です。
確実にする中身はsleep is discussedですから「睡眠ということが話し合われたか」です。 at some pointは「ある時点で」です。
sessions は「トレーニングの指導時間・単元」のことです。during the first few sessionsは「初めの数回のセッションで」です。
ここまでを通した訳です。
多くの人はあなたは筋肉をトレーニングジムで作りあげると考えるでしょう。しかし実際には、あなたが寝ている間に筋肉は作られているのです。
バージニア州にあるゴールドジムの個人トレーナー兼フットネス責任者のチーヴィー・ソーニーさんは言います。彼は続けます。
「このことは、あなたが働いている間に使い果たしてしまった筋肉組織を修復するため、深い睡眠中に体はその日に消費したたんぱく質や深い睡眠時に作られる成長ホルモンを使うためなのです」。
また「あなたがより強くなるのは壊れた組織を修復するときなのです」と言います。実際、ソーニーさんは新たに担当をするときは最初の数回のトレーニングセッションで睡眠について話が出たかを確認します。
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いかがでしょう。睡眠のあいだに日中に消費した組織やエネルギーの修復とビルドアップがされるのですね。
トレーニングジムで強化されているわけではないと言うのはそう言われればそうですね。面白い視点だと思います。次回もこの続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年5月11日
第81回 テーマ「最新医療科学」その⑦
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。今日は第17パラグラフから扱います。
テーマ5「最新医療科学」その7*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(17) ②How much and what is the quality?③ And how does it change when the workout load increases over time?
(18)Mendizabal agrees that sleep needs to be addressed.
(19)①“Sleep needs to be made a priority. ②If you don’t sleep, your body is stressed, you crave food, your immune system is compromised,” Mendizabal says. ③But he recognizes that it isn’t possible for everyone to get the seven to eight hours recommended by the National Institutes of Health.
(20) ①“Six hours is more realistic. ②But on a report card, that would be the equivalent of a D,” he says.
第17パラグラフ
②How much and what は直訳すると「どのくらいの量でどういったもの」です。 the qualityは「質」ですがもちろん「睡眠の量と質」のことです。
③how does it changeは「いかにそれは変化するか」でitはsleep(睡眠)です。 the workout loadは「トレーニングの負荷」です。 increasesは「増加する」over timeは「時間を費やして」です。
第18パラグラフ
agree that~は「~に同意する」です。 sleep needs to be addressedの部分は主語がsleep(睡眠)ですので、目的語は受け身になっています。
addressはここではtalk about(話題にする、話し合う)の意味ですから、直訳すると「話し合われる必要がある」となります。ここで、「話し合う」のは「私たち」ですから、訳すときは主語と動詞をうまく使い分けてください。
第19パラグラフ
① needs to be ~は「~される必要がある」です。need ~ingと同義です。make a priorityは「最優先する」です。
② craveは「渇望する」です。immune system は「免疫システム」です。compromiseは「妥協する」ですが「~をそこなう、弱体化させる」という意味もあります。
③get the seven to eight hours(7~8時間をとる)はもちろん睡眠時間のことを言っています。ここに後ろから recommended(推奨される)がかかります。the National Institutes of Healthは米連邦の「国立保健研究機構」です。
第20パラグラフ
①more realisticは「より現実的」です。
②a report cardは「報告書」です。 the equivalent of~は「~と同様」です。 a Dは「A、B、C、DのうちD評価」のことです。ぎりぎり合格ですが一番低い評価のことです。
ここまでを通した訳です。
睡眠の量と質についてはどうでしょう?そして、ジムのトレーニング内容がだんだん重くなるにつれ、どのように睡眠が変化するのでしょう?メンディザバルさんは睡眠に関しては議論の余地があることに合意しています。「睡眠は最優先されるべきです。
もし寝ていないと、体にストレスがかかります。やたらと食べ物を欲します。免疫システムに支障が生じてしまいます」とメンディザバル氏は言います。
しかし、国民全員が国立保健研究機構が推奨する7~8時間の睡眠をとることは不可能であると彼は認識しています。彼は続けます。「6時間睡眠というのがより現実的です。しかし、報告書によるとそれはぎりぎりのレベルなのです」。
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いかがでしょう。7~8時間が推奨される睡眠時間だそうです。なかなか確保するのは難しいですね。次回もこの続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年5月18日
第82回 テーマ「最新医療科学」その⑧
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回は「最新医療科学」の分野を扱います。ワシントンポストの記事です。今日は最終パラグラフを扱います。
テーマ5「最新医療科学」その8
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります
You snooze, you lose? Think again
Gabriella Boston, Washington Post | February 25, 2016 9:32 AM ET
(21)①According to the Centers for Disease Control and Prevention, about a third of Americans get less than seven hours of sleep a night. ②For those who want to improve their grade to an A, Broussard recommends the following measures:
③Make sure you have a bright work environment during the day.
④Try to spend at least one hour outside every day.
⑤Try to create stress-free evenings.
⑥Take magnesium or melatonin, both of which have been shown to lessen muscle tension and anxiety, before bedtime.
⑦Warm milk can also help.
⑧Make sure your bedroom is cool and dark, with no TV or other electronics (especially no blue screens, as they make it harder for the pineal gland to produce melatonin).
⑨Keep a pen and paper on the nightstand for important to-dos.
⑩Don’t keep your phone by the bed unless you use it as an alarm clock (if so, turn on the do-not-disturb function and don’t check texts or emails).
第21パラグラフ
① the Centers for Disease Control and Preventionは「アメリカ疾病予防管理センター」です。 about a third は「およそ三分の一」。 less than seven hoursは「7時間に満たない」です。 a nightは「一晩につき」です。
② those who~は「~の人々」です。grade to an Aの部分ですが前回「D」の説明をしました。逆に本文の「A」は最高レベルです。recommends the following measures:の部分は「以下の手段を勧めます」ですが「以下の手段」の具体的な内容はコロン(:)以下に出てきます。
③Make sure~は「~を確実にしてください」と訳します。brightには「物理的な明るさ」の他に、比ゆ的に「性格などの明るさ」や「頭脳の明るさ」つまり「明晰さ」を表す言葉です。
本文ではduring the dayとありますので、ルーティンの仕事が行われる、日中の時間帯のことですから文字通り、「明るい」ことを指しますが、work environment(職場環境)の話ですから「風通しがよくストレスを感じないような快活な」という意味も含まれていると思います。
④Try to~は「~をするようにしてください」です。
⑤stress-freeの部分ですがfreeは「~がない」ですから「ストレスのない」と訳します。
⑥Take~は「(薬などを)飲みなさい」です。 melatoninは「メラトニン」です。これは「睡眠ホルモン」ともいわれ誘眠作用をもちます。
後述しますがthe pineal gland(脳の松果体)で作られます。both of which は「それらのどちらもが」です。have been shownは「表されてきた」ですが「~という結果を示してきた」でいいでしょう。
⑧blue screensは「テレビ」や「パソコン」のことでいいでしょう
⑨the nightstandは「ベッドわきのテーブル」です。to-dosは「やることのリスト」のことです。
⑩if soの部分は「もしそうならば」つまり「もしアラームとして使っているなら」ということです。
ここまでを通した訳です。
アメリカ疾病予防管理センターによると、国民の三分の一は一晩の睡眠時間が7時間に足りていません。睡眠のレベルをAにしたい人にはブロサード氏は以下の手段を提案しています。
・日中に明るく、風通しの良い職場環境の確保
・少なくとも一時間は毎日室外にいること
・夕方はストレスのないように過ごすこと
・寝る前にマグネシウムとメラトニンを摂ること。どちらも筋肉の緊張を解き不安の解消に役立つという結果があります。
・ホットミルクも効果があります
・寝室は涼しく暗くすること。テレビや他の電子機器は置かないこと。(特にパソコンのブルースクリーンがない状態にする。それがあると松果実がメラトニンを作り出すことを難しくします)
・重要なことをするリスト用にペンと紙をナイトスタンドに置いておくこと
・アラームとして使用しないなら携帯をベッドにおかないこと。(もし使用するならメールや文書のチェックはせず、アラーム機能のみのモードにしておくこと)
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いかがでしょう。睡眠を科学的に効率よく取ることは重要なことだと実感できる記事でしたね。次回からまた新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。
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2016年5月25日
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