エースメディカルみなとみらいの峰岸先生による時事英語解説ブログの過去記事。

テーマ「最先端科学・医療研究」

「時事英語」特別講義

テーマ「最先端科学・医療研究」
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『時事英語』特別講義のテーマ「最先端科学・医療研究」一覧

第90回 「最先端科学・医療研究」その①

免疫

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP(L’Agence France-Presse:フランスの通信社)の7月の配信記事です。今日は見出しと第2パラグラフまでを扱います。

テーマ7 「最先端科学・医療研究」その1
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Study: Tickling the brain can boost immunity

(1)AFP-JijiPARIS (AFP-Jiji) — Artificially stimulating the brain’s feel-good center boosts immunity in mice in a way that could help explain the power of placebos, a study has reported earlier this month.

(2)“Our findings indicate that activation of areas of the brain associated with positive expectations can affect how the body copes with diseases,” said senior author Asya Rolls, an assistant professor at the Technion-Israel Institute of Technology’s Faculty of Medicine.

まず、見出しですがStudy(研究)の後ろにコロン( : )があります。新聞ではコロンは発言内容の引用を表すことができるので、ここでは、この後ろに研究の内容が要約されて述べられることを表します。その中身ですが、主語はTickling(くすぐる、刺激する) the brain(脳を)で動詞は can boost(高めることができる)です。その目的語は immunity(免疫)です。つまり、「研究によると、脳を刺激することで免疫が高まることがあることがわかった」ということです。これが見出しになると「脳を刺激、免疫が高まる新研究」くらいでいいでしょう。ちなみにネットの記事ではStudy: Tickling the brain can boost immunityになっているものとTickling the brain can boost immunity: Study と順番が入れ変わっているものがあります。インパクト重視のネットではニュースの出典より内容が先にきているのでしょう。

第1パラグラフ

①これはニュースの発信者です。AFPはフランスの通信社でそれを「時事通信社(日本の通信社)」が経由して配信した、ということです。

②Artificiallyは「人工的に」 stimulatingは「刺激すること」でここまでが主語の前半です。 the brain’s feel-good center がその目的語です。feel-goodは「気分の良い、元気が出る」といった意味です。 centerは「中枢」ですから、合わせると「快楽中枢」でいいでしょう。ここまでが主語になります。動詞はboosts(高める)で目的語は immunity in mice(ネズミの免疫)です。「どのように高めた」のかは in a way(やり方で) that could help(手助けする) explain(説明する) the power of placebos(プラシーボの効力)ということです。

もともと薬理作用がないものを摂取したにも関わらず、その症状に変化がでることがあります。それは「治療効果」といった良い側面と「副作用」といった悪性の面があります。例えば頭痛のある患者に「これは痛みによく効くよ」と言って、食塩水を飲んでもらったとします。それにより、患者が「痛みがなくなった」と言ったり「気分が悪くなり吐き気がする」と言ったとします。この場合、食塩水が「プラシーボ」であり、プラシーボ効果と言われるものが「鎮痛効果(治療効果)」や「吐き気(副作用)」です。

第2パラグラフ

主語はOur findings「私たちの結果」で動詞はindicate(示している)です。その中身は that以下で、その主語は activation(活性化)で、ここに of areas of the brain(脳の領域) associated with(~に関連する) positive(積極的な、陽性の、楽観的な)expectations(予想、期待)がかかってきます。動詞はcan affect(影響する)でその目的語はhow the body copes with diseases(いかに体が病気に対処するか)です。senior authorはもともと「論文の共同執筆の筆頭著者」のことですが最近では「研究室の責任者」として使われています。the Technion-Israel Institute of Technologyは「テクニオン・イスラエル工科大学」です。この大学は日本ではあまり知られていませんがその水準はマサチューセッツ工科大学に劣らない世界最高水準の工学部です。Faculty of Medicineは「医学部」です。

こまでの訳です

人工的にネズミの脳の快楽中枢を刺激すると、免疫が高まり、これはプラシーボ効果の説明の手助けになる、という論文が今月の初めに出されました。

「私たちの研究によると、楽観的な予測に関連する脳の領域を活性化すれば体の病気への対処のしかたに影響を与えられることが分かりました」とテクニオン・イスラエル工科大学医学部の研究責任者のアスヤ・ロールズ助教授は言います。

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いかがでしょうか。tickleは「くすぐる」ですから脳をくすぐるように「こちょこちょっ」と刺激するという表現はおもしろいですね。脳と体に関してのたくさんある不思議なメカニズムの一つについてまた次回も読んでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2016年7月20日

第91回 「最先端科学・医療研究」その②

免疫2

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP(L’Agence France-Presse:フランスの通信社)の7月の配信記事です。今日は第3パラグラフからを扱います。

テーマ7 「最先端科学・医療研究」その2
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Study: Tickling the brain can boost immunity

(3)The findings, reported in Nature Medicine, “might one day lead to the development of new drugs that utilise the brain’s potential to cure,” she said.

(4)It has long been known that the human brain’s reward system, which mediates pleasure, can be activated with a dummy pill devoid of any active ingredients — known as a placebo — if the person taking it thinks it’s real medicine.

第3パラグラフ

 主語はThe findings(この研究結果)で, reported in Nature Medicine,(ネイチャー・メディスン誌で発表されたのですが)の部分がこの主語の補足説明になっています。動詞は “might lead (つながるかもしれない)です。どこにつながるのかはto the development of new drugs(新薬の開発)です。ここに関係代名詞that以下がかかります。つまりその新薬は utilise(実用化する)のですが、「何を実用化する」のかは the brain’s potential to cure(治療への脳の潜在力)です。

第4パラグラフ

 文頭のItは仮主語です。真主語はthat以下です。 has long been known は「長期間にわたって知られている」です。that節の中の主語は the human brain’s reward system(人間の脳内報酬系)で、動詞はcan be activated(達成させられることができる)です。ここの主語を関係代名詞の節, which mediates pleasureが補足説明の形で挿入されています。mediatesは「調停する、得る、影響を受ける」で pleasureは「喜び、満足、楽しみ」です。どのように達成されるのかはwith以下です。 with a dummy pill(ダミーの薬を使って)のdummyは「模造品、偽物」です。 devoid of ~は「~を欠いている」です。active ingredientsは「有効成分」です。この部分に known as a placebo(これはプラシーボとしてしられる)が挿入されています。 if節の中の主語は the person taking it(それを摂取した人)です。動詞はthinksです。目的語は it’s real medicine(それを本物の薬だと思う)です。

ここまでを通した訳

ネイチャー・メディスンで発表されたこの結果は、「将来、脳の持つ潜在的な治癒力を実用化する新薬の開発につながるかもしれません」と彼女は言います。

長い間知られていることですが、本物と信じて偽薬を飲むと、プラシーボとして知られていますが、何の有効成分のない偽薬を使っても人間の脳内報酬系は活性化されることがあります。

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いかがでしょうか。人間の脳に中には快楽物質のドーパミンが多く存在する脳内報酬系といわれる部位があります。ここを活性化することで、新たな治療方法を生み出そうとしているのです。楽しみですね。また次回もさらに読みすすめていきましょう。お楽しみに。

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2016年7月27日

第92回 「最先端科学・医療研究」その③

免疫3

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP(L’Agence France-Presse:フランスの通信社)の7月の配信記事です。今日は第5パラグラフからを扱います。

テーマ7 「最先端科学・医療研究」その3
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Study: Tickling the brain can boost immunity

(5)“But it was not clear whether this could impact physical well-being,” Rolls said.

(6)Nor did scientists know — if, indeed, an immune response was strengthened — exactly how the signal traveled through the body.

(7)Rolls and colleagues incubated immune cells from mice exposed to deadly E. coli bacteria after specific cells in the animals’ reward center had been stimulated.

(8)These immune cells were at least twice as effective in killing bacteria than ordinary ones, they reported.

第5パラグラフ

主語は itで仮主語です。新主語はwhether以下です。whether this could impact physical well-beingの部分は名詞節ですからここのwhetherは「~かどうか」と訳します。この内部の主語はthisで「このこと」ですので前文の内容を指します。つまりプラシーボで脳内が活性化されることです。impactは「影響を与える」です。physical well-beingは「身体的な健康」ですから「人の健康」ということでいいでしょう。

第6パラグラフ

文頭にNorという否定語がきていますので did scientists knowのように倒置が起きています。主語はscientistsで動詞は knowです。その目的語はダッシュ( — )以下に二つありあます。一つ目はif, indeed, an immune response was strengthenedの部分です。まず、if, indeed,の , indeed,はカンマ(,)が2つあるのでカッコに入れてしまいましょう。 そうすると、ifはうしろのan immune response was strengthenedの部分とつながってknowの目的語になることが分かりますね。目的語ですから名詞節です。名詞節のifは「~かどうか」と訳します。そして、また、ダッシュ( —)があるので、ここからが二つ目の目的語になります。how the signal traveled は「いかに信号が進むのか」です。through the bodyは「体内を通りぬけて」ですから、「どのように信号が体内を流れるか」と訳せばいいです。

第7パラグラフ

主語はRolls and colleagues(ロールスさんと同僚)です。動詞は incubatedです。incubateは「抱く、孵す、培養する」です。目的語は immune cells(免疫細胞)です。from mice は「マウスから」。exposed to~は「~にさらす」です。過去分詞でimmune cells(免疫細胞)にかかります。deadly E. coli bacteriaの部分ですが、 E. coli(Escherichia coli)は「大腸菌」です。Deadlyは「致命的な」です。ですから「致命的な役割を果たす大腸菌」です。after 以下は順を追ってみていくとわかりますね。まず、specific cellsは「特定の細胞」です。 in the animals’ reward center の部分では、the animal(この動物)は「マウス」のことだと気づいてください。ですから「そのマウスの報酬系のなかの」と訳します。ここまでが主語です。動詞はhad been stimulatedですから「刺激された」ですね。

第8パラグラフ

主語はThese immune cells(これらの免疫細胞)です。つまり前文の中にある「培養した細胞」です。動詞は wereで補語は effective (効果がある)です。in killing bacteria は「バクテリアを殺すときに」です。ordinary onesのonesはimmune cellsのことですから「普通の免疫細胞」です。

ここまでを通した訳

「しかしこのことが身体的な健康状態に影響を及ぼすかどうかは明らかではありません」彼女は続けます。

実際に免疫システムが強化されているか、どのように信号が体内に正確に伝わるかについては科学者たちも同様に分かっていません。

ロールズさんと同僚は、マウスの報酬系のなかの特定な細を刺激した後で致命的な役割を持つ大腸菌にさらしたマウスの免疫細胞を培養しました。

報告によると、これらの免疫細胞は通常の免疫細胞よりバクテリアを殺傷するのに少なくとも2倍効力がありました。

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いかがでしょうか。報酬系で活性化された免疫システムが通常の免疫システムより高い効果を示すというデータがでてきましたね。さらに細かく次回も読んでいきましょう。お楽しみに。

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2016年8月23日

第93回 「最先端科学・医療研究」その④

免疫4

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP(L’Agence France-Presse:フランスの通信社)の7月の配信記事です。今日は第9パラグラフからを扱います。

テーマ7 「最先端科学・医療研究」その4
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Study: Tickling the brain can boost immunity

(9)In a second test, the scientists vaccinated different mice with the same immune cells.

(10)Thirty days later, the new set of rodents was likewise twice as likely to be able to fight off infection.

(11)The immune-boosting information emanated from a part of the brain called the ventral tegmental area, home to a reward system powered by the mood-modifying chemical dopamine.

第9パラグラフ

In a second testは「2度目の実験で」ですから、「それに続く実験で」でいいでしょう。主語は the scientists(科学者たち)で動詞は vaccinated(ワクチンをあたえた)です。「何」に与えたのかは different mice(別のマウス)にです。「何」を与えたのかは with the same immune cellsですから「同じ免疫細胞」をです。

第10パラグラフ

文頭のThirty days later,は「30日後」ですが、きわめて固い表現ですので、会話などで出てくることはめったにありません。主語は the new set of rodents です。a set of ~は「一組の~」です。rodentsはリスなどのげっ歯目の動物のことで、ここではマウスのことです。likewiseは「同様に」です。be likely to~は「~する傾向にある」。この文の主語は the new set of rodents (新しいマウス1セット)で動詞はwasです。ここで likewiseをカッコにいれて、 twice (2倍)と動詞をつなぐと直訳は「新しい1セット分のマウスは2倍である」になります。何が2倍なのかはas likely to be able to~ですから「~をできる傾向にあること」が2倍です。fight off ~は「~を撃退する」です。infectionは「感染」です。

第11パラグラフ

この文の主語はThe immune-boosting information(免疫力を高める情報)です。immune-boostingは「免疫力を高める」で形容詞として働きinformation(情報)にかかります。動詞はemanated(生じる)です。「どこから生じるのか」は from a part of the brain called~(~と呼ばれる脳の部分)です。~の部分の the ventral tegmental areaは「腹側被蓋野」のことです。これは中脳の被蓋の腹側部に存在し、被蓋は脳幹の背側の部分で、ここにはドーパミン作動性ニューロンが多く存在します。これらのニューロンの活動は報酬予測に関わっていて、ドーパミン、GABA、グルタミン酸作動性神経などで構成されています。腹側被蓋野は報酬系の一部で、「快」の感覚を生む活動は腹側被蓋野を活性化させます。逆に覚醒剤などもこの領域に直接的に作用するので、嗜癖行動の神経学的なメカニズムに関っていると考えられます。さらに恐怖条件付けなどにも関与し、情動や防御本能に関わっていると考えられています。

この部分の後ろにある,home to~は the ventral tegmental areaの補足説明です。つまりこの部位はa reward system(報酬系)で powered(強化されている)のです。「強化」しているものはthe mood-modifying chemical dopamineですから「気分を転換させる化学物質であるドーパミン」です。

ここまでの訳です

2回目の実験で科学者は同じ免疫細胞を、違うマウスにワクチン注射しました。

30日後、この新たに実験したマウスも前回と同様に感染を2倍ほどおさえこむことができました。

免疫力を高める情報は腹側被蓋野と呼ばれている脳の部位から生じます。この部位は気分を変える化学物質のドーパミンにより強化された報酬系のある部位です。

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いかがでしょうか。前回の実験をさらに拡大しその結果を補強していますね。次回もその話がでてきます。しっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2016年8月31日

第94回 「最先端科学・医療研究」その⑤

免疫5

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP(L’Agence France-Presse:フランスの通信社)の7月の配信記事です。今日は第12パラグラフからを扱います。

テーマ7 「最先端科学・医療研究」その5
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Study: Tickling the brain can boost immunity

(12)This area lights up in brain scans when a mouse — or a human — knows that a tasty meal or sexual encounter is in the offing.

(13)From there, the study found, the message is routed via the sympathetic nervous system, which is responsible for snap responses in a crisis situation, until it triggers the bacteria-fighting immune response.

(14)Evolutionary pressures may play a key role in the observed association, the researchers speculated.

(15)“Feeding and sex expose one to bacteria,” explained Rolls said.

(16)“It would give one an evolutionary advantage if — when the reward system is activated — immunity is also boosted.”

第12パラグラフ

brain scansは「脳のスキャンの中で」です。「いつ光る」のかは a mouse(マウス)か a human(人間)が knows(知っている)時です。「何」を知っているのかはa tasty meal (おいしい食事)かsexual encounter(性的な経験)が in the offing(提供されている)ということです。

第13パラグラフ

文頭のFrom thereは「そこから」ですから、ここでは「スキャンで見ると脳の一部が光っている」ということです。この文の主語はthe study(この研究)で動詞は found(見つけた)です。つまりこの実験によって次のことが分かったということです。わかったことは the message(情報)が is routed (伝達される)ということです。どのように伝わるのかがvia the sympathetic nervous system(交感神経系を経由して)です。sympathetic nervous systemは「交感神経系」です。この交感神経系の説明が続きます。 which is responsible for~で「これは~に反応する」です。 snap responsesは「即時に反応すること」です。 in a crisis situationは「危険な状況下では」です。Until~は「~するまでずっと」です。この部分の主語は itで動詞は triggers (引き金を引く)です。その目的語はthe bacteria-fighting immune responseです。bacteria-fighting(バクテリアと戦う)は形容詞的に名詞を修飾します。immune responseは「免疫反応」です。

第14パラグラフ

この文の主語はEvolutionary pressures(進化のプレッシャー)です、動詞は may playです。目的語が a key role(キーとなる役割)です。play a role は「役割を果たす」です。「どこで役割を果たすのか」は in the observed association(観察されるつながりにおいて)です。speculateは「思索する、推測する」です。

第15パラグラフ

この文の主語はFeeding and sex(食べることと生殖)で動詞がexpose(露呈する、表す)です。目的語は one(人に)です。expose one to~は「人を~に遭わせる」です。

第16パラグラフ

主語はItです。前文の内容を指します。動詞はwould giveで目的語は oneと an evolutionary advantage(進化上の利点)です。ここに条件節がかかります。ダッシュ( — )に囲まれた部分を(  )に入れてしまうと、if immunity is also boosted(もし免疫力が高まっていれば)とつながりますね。ここに when以下が並びます。 the reward system (報酬系)がis activated(活発な時に)です。

ここまでを通した訳です

マウスや被験者がおいしい食事が出されたり、性的な経験をしようとしているときに、脳スキャンの画像ではこの部分が光ります。

このことから、研究によってこの情報は交感神経系を通って伝えられることがわかりました。交感神経系は危機的な状況下で、細菌と戦う免疫反応を引き起こすようにすぐに指令を出します。

今回観察された関連性のなかで、動物の進化における強い影響が決定的な役割を果たしていのかもしれないと研究者たちは推測しています。

「摂食活動や生殖活動をすることは細菌に触れることです」ロールスさんは説明します。

「このことは報酬系が活発であるときに、もし免疫反応が高まれば、人は進化的な利点をえられるということなのです」

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いかがでしょうか。報酬系刺激→免疫力アップ→対細菌に有効という流れです。骨組みがつかめましたか。また次回しっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2016年9月07日

第95回 「最先端科学・医療研究」その⑥

免疫6

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP(L’Agence France-Presse:フランスの通信社)の7月の配信記事です。今日は第17パラグラフから最終パラグラフまでを扱います。

テーマ7 「最先端科学・医療研究」その6
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Study: Tickling the brain can boost immunity

(17)The next step will be experiments with mice to find molecules — potential drugs — that could reproduce this cause-and-effect.

(18)“Maybe they could be used as new therapeutic targets,” Rolls said.

(19)The breakthrough was made possible thanks to a pair of new technologies, said the study’s other lead author, Shai Shen-Orr, also from the Technion-Israel Institute of Technology.

(20)①One enables neurons to be switched on an off. ②The second gives scientists high-resolution profiles of hundreds of thousands of cells in the immune system.

第17パラグラフ

主語はThe next step(次の段階は) で述語動詞の部分はwill be experiments with(~を使って実験される)です。「なぜ、どのように」かはmice(マウス)を使って to find molecules(分子を見つけるために)です。ダッシュ( —)の部分は挿入なので、前の部分の補足説明であることが多いため、訳すときはそのような処理をしてください。 ここでのpotential drugs(潜在的な薬)はmoleculesにかかります。 「潜在的な薬」とは将来薬剤として使えるということです。thatは関係代名詞 で、この部分もmolecules にかかります。 reproduce は「再生する、再現する」です。this cause-and-effectは「この因果関係」です。

第18パラグラフ

文頭のMaybeは 副詞ではっきりしないことを述べます。主語はtheyでここでは前文のmoleculesを指します。動詞は could be used(使われるかもしれない)です。 asは前置詞ですから「~として」と訳します。 new therapeutic targetsは「新しい治療の標的」が直訳です

第19パラグラフ

主語はThe breakthrough(画期的な成功)で、動詞はwas made(達成される)です。 thanks to~は「~のおかげで」です。 a pair of new technologiesは「一連の科学技術」です。the study’s other lead authorは「この研究の別の責任者」です。

第20パラグラフ

①主語はOne(人は)で動詞が enables (~を可能にする)です。「何」に「何」を可能にするのかはneurons(ニューロン)が to be switched on an off(オンとオフの状態を切り替えられる)ことです。

②主語はThe second(2番目のもの)で、動詞は givesです。「誰」に「何」を与えるのかは scientists(科学者)に high-resolution profiles(精細な輪郭)です。「2番目のもの」は前文にある「第2段階の実験」のことです。 high-resolution は「輪郭、側面」、profilesは「高解像度の、精細な」です。hundreds of thousands は「何十万もの」です。

ここまでを通した訳です

次の段階ではマウスを使ってこの因果関係を再生でき、将来は薬として使えることになる分子を発見するための実験に移っていきます。

ロールズさんは「これは新たな治療方法として研究される対象になるかもしれない」と言っています。

テクニオン・イスラエル工科大学医学部のこの研究の別の責任者であるシャン・シェイ・オーさんは「画期的なこの成功は一連の科学技術のおかげです」と言っています。

人はニューロンのスイッチを入れたり切ったりできるのです。

第2段階の実験がうまくいけば、科学者は免疫システムの何十万もの細胞のはっきりした輪郭を手にすることができるのです。

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いかがでしょうか。意図的に免疫システムをコントロールできる可能性について述べた記事でした。可能になれば多くの疾病に有効かもしれませんね。次回から新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2016年9月14日

   

プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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