エースメディカルみなとみらいの峰岸先生による時事英語解説ブログの過去記事。

テーマ「最先端科学・医療研究Ⅳ」

「時事英語」特別講義

テーマ「最先端科学・医療研究Ⅳ」
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『時事英語』特別講義のテーマ「最先端科学・医療研究Ⅳ」一覧

第108回 「最先端科学・医療研究Ⅳ」その①

brain_wave

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今日から新しい記事を取り上げますが、今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年12月23日の記事です。今日は冒頭から第3パラグラフまでを扱います。

テーマ8 「最先端科学・医療研究」その1
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Brain wave: using sound to diagnose concussion

(AFP-JIJI Dec 23, 2016)

(1)PARIS – From blows to the head on the sports field, to car crashes and playground falls, concussion is a common brain injury notoriously difficult to diagnose — until now, researchers said Thursday.

(2)A U.S.-based team unveiled a fast, portable and reliable test measuring differences in brain activity in response to sound.

(3)“Our measure … can take the guesswork out of concussion diagnosis,” said study co-author Nina Kraus of Northwestern University.

解説

見出し

Brain wave: using sound to diagnose concussion

まず、見出しですが名詞が置かれ、コロン(:)でつながれています。コロンの左側にある名詞をコロンの右側で説明しています。Brain waveは「脳波」です。 soundは「音」です。 to以下は「目的」を表します。 diagnoseは「診断する」です。 concussionは「脳震盪」です。つまり、脳震盪を診断するために音を使うということです。そして、それによって脳波が影響を受けるということです。

:脳波に影響:脳震盪を音で診断

第1パラグラフ

PARIS – From blows to the head on the sports field, to car crashes and playground falls, concussion is a common brain injury notoriously difficult to diagnose — until now, researchers said Thursday.

まず、ニュースの発信元はパリであるということです。本文はFrom ~で始まっていますから、ここは従属部分です。主節を探すとカンマの後から出てきます。つまり主語は concussion(脳震盪)で、述語部分は is a common brain injury (一般的に脳への損傷です)となります。ここにnotoriously difficult to diagnose(診断が難しいと言われている)がかかります。notoriouslyは「悪い意味で有名な・悪名高い」という意味です。ダッシュ(—)の右側は補足部分です。 until now(今のところは)と言っているので、「今までは言われていたが、今回からはそうではない」といった論調です。

従属部分はblows to the head(脳への衝撃) on the sports field(スポーツの分野で)car crashes(車の衝突)、 playground falls(運動場での転落事故)がFrom~ to…(~から…まで) の形で並べられています。

:木曜日、研究者の発表がありました。スポーツ分野での脳への衝撃から、車の衝突、運動場での転落に至るまで、脳震盪は今日、一般的には診断が難しいといわれる脳への損傷です。

第2パラグラフ

A U.S.-based team unveiled a fast, portable and reliable test measuring differences in brain activity in response to sound.

この文の主語はA U.S.-based team (アメリカを主体としたチーム)です。動詞はunveiled (公開した)です。その目的語はa fast, portable and reliable test(早く持ち運びができ信頼性の高いテスト)です。ここにmeasuring(測定する)以下がかってきます。 「何」を測定するのかはdifferences(違い) in brain activity(脳の活動において)です。 in response toは「~に反応して」です。

訳:アメリカを主体とした研究チームは、音に対して反応する脳の活動の違いを測定するような素早くて可動でき信頼性のある検査法を公表しました。

第3パラグラフ

“Our measure … can take the guesswork out of concussion diagnosis,” said study co-author Nina Kraus of Northwestern University.

ここではセリフが引用されています。セリフの中の主語はOur measure(私たちの測定は)です。述語部分に熟語が入っています。take A out of B(BからAを取り去る)です。Aはthe guesswork(推量)でBはconcussion diagnosis(脳震盪の診断)です。セリフの主は study co-author(研究チームであり共同執筆者)である Nina Kraus(ニーナ・クラウス)さんです。所属は Northwestern University(ノースウエスタン大)です。

訳: 「私たちの検査法は脳震盪の診断において、推測の部分を消し去ってくれます」とノースウエスタン大学で研究チームの共同執筆者であるニーナ・クラウスさんは話しています。

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一般的に脳震盪は割とよくあるものですが、実はその損傷の程度の幅がとても広く、また診断にはX線やスキャニングを用います。しかしその診断を誤ると脳という部位だけに様々な問題が起る危険性をはらんでします。そのため簡便で確実な検査法の開発研究が進められているのですが今回は「音」を使うものであるとのことです。楽しみですね。次回もこの記事を読んでいきましょう。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年1月11日

第109回 「最先端科学・医療研究Ⅳ」その②

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皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今日から新しい記事を取り上げますが、今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年12月23日の記事です。今日は第3パラグラフから第5パラグラフまでを扱います。

テーマ8 「最先端科学・医療研究」その2
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Brain wave: using sound to diagnose concussion

(AFP-JIJI Dec 23, 2016)

(4)“We have found that concussions disrupt how the brain processes sound and this disruption, which can be noninvasively measured, can potentially diagnose and manage concussions.”

(5)Concussion occurs when a hard blow causes the brain — a soft organ cushioned by a layer of fluid inside our protective skull — to jolt violently.

解説

脳波に影響:脳震盪を音で診断

第4パラグラフ

“We have found that concussions disrupt how the brain processes sound and this disruption, which can be noninvasively measured, can potentially diagnose and manage concussions.”

ここはセリフの部分です。主語はWeで述語部分は have found(発見してきました)です。その目的語は that以下です。そこでの主語は concussions(脳震盪)で動詞は disrupt(分裂させる、混乱させる)です。その目的語は how以下です。ここでの主語は the brain (脳が)processes(処理する)です。その目的語はsound(音)です。ここまでが内容的に一つのかたまりです。 次の部分はthis disruption(この混乱)が主語でここに which以下の説明が続きます。いったんカッコに入れて飛ばしましょう。すると動詞のcan以下が出てきます。ここではdiagnose and manage concussionsを「脳震盪を診断してうまく処理する」と訳しましょう。カッコに入れた部分, which can be noninvasively measured,は「この混乱」の説明 です。 noninvasively は「侵襲性のない」という単語です。measuredはその前にあるcan beとつながって「測定できる」と訳します。つまり、「脳震盪で脳が音を処理する際に混乱が生じ、この混乱は成体を傷つけずに測定できる」ということです。

:「私たちはどのように脳震盪が脳が音の情報を処理するのを混乱させるのかをつかみ、この混乱を生体を傷つけることなく測定しました。これによって潜在的な脳震盪を診断し、それをうまく処理することができるのです」

第5文

Concussion occurs when a hard blow causes the brain — a soft organ cushioned by a layer of fluid inside our protective skull — to jolt violently.

主語はConcussion(脳震盪)で動詞は occurs(生じる)です。従属節は when a hard blow(きつい一撃)が主語で causesが動詞です。この動詞はcause A to Bで「AがBすることを引き起こす」の形で使われています。Aは the brain(脳)でBは ダッシュ(—)に囲まれた部分を飛ばして読むとto jolt (揺らす)であることがわかります。飛ばした部分は「脳」の説明です。つまり a soft organ(やわらかい器官)でここに cushioned by(クッションのように覆われている)です。覆っているものは a layer(層) of fluid (液体)inside our protective skull(私たちの保護された頭蓋の内部の)です。

訳:脳震盪は頭蓋の中の液体の層でクッションのように保護されているやわらかい器官である脳が激しく揺さぶられることを引き起こすときに生じます。

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脳震盪と脳の「音」の処理の関係のゆがみから脳震盪の診断をしていくのですね。次回は脳震盪自体についてもう少し読んでいきましょう。お楽しみに。

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2017年1月18日

第110回 「最先端科学・医療研究Ⅳ」その③

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皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今日から新しい記事を取り上げますが、今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年12月23日の記事です。今日は第6パラグラフから扱います。

テーマ8 「最先端科学・医療研究」その3
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Brain wave: using sound to diagnose concussion

(AFP-JIJI Dec 23, 2016)

(6)In severe cases it can lead to bruising, as well as injury to the nerves and blood vessels.

(7)A concussion can be mild to severe, with symptoms ranging from loss of consciousness or amnesia to headache and confusion.

(8)Severe cases may require surgery to relieve brain swelling or a buildup of blood in the skull.

(9)For diagnosis, doctors need to know what happened to the patient, and consider a vast basket of symptoms — some of them obvious, others not.

解説

脳波に影響:脳震盪を音で診断

第6パラグラフ

In severe cases it can lead to bruising, as well as injury to the nerves and blood vessels.

In severe cases は「厳しい場合には」です。主語のitは「脳震盪がひどいときには」という意味です。動詞は can lead で「~につながる」です。「何」につながるのかはbruising(打撲)です。as well as~は前置詞扱いで「~と同様に」という意味です。 injury to the nerves and blood vesselsは「神経や血管への損傷」です。

:ひどい場合には神経や血管に対する損傷と同じように打撲のような症状を引き起こすこともあります。

第7パラグラフ

A concussion can be mild to severe, with symptoms ranging from loss of consciousness or amnesia to headache and confusion.

主語はA concussion(脳震盪) で述語部分はcan be mild (中程度のものである)で次のto severeは(厳しいものまで)ですから、脳震盪の程度がmild からsevereまであるという事です。with symptoms ranging はwith ABですから「AがBである状態で」と訳します。「症状の範囲が広がって」ということです。その範囲はfrom A to Bで表されています。Aはloss(喪失)で「何」の「喪失」かはconsciousness(意識)です。これが言い換えられてamnesia(記憶喪失)となっています。Bは headache and confusion(頭痛や混乱)です。ここでは重いものから軽いものに並んでいますが、前文に合わせて逆に並べたほうがよいでしょう。

訳:脳震盪の段階は軽いものから、重篤なものまであります。その症状は頭痛や混乱から意識喪失や記憶喪失まで広がります。

第8パラグラフ

Severe cases may require surgery to relieve brain swelling or a buildup of blood in the skull.

主語はSevere cases(重篤な症例)で動詞は may require(要求するかもしれない)です。「何」を要求するのかは surgery (手術)です。その目的はto relieve (和らげる、開放する)です。「何を和らげるのか」はbrain swelling(脳浮腫) や a buildup of blood (血液のたまっている状態)です。in the skullは「頭蓋骨の中で」です。ここで「脳浮腫」は脳に余分な水分がたまっている状態です。例えば脳の損傷部に血液を送ろうとの血管が膨らみ、そこから出た血しょう成分などがたまってしまうと生じます。

訳:重篤な場合、脳浮腫や頭蓋骨の中に溜まってしまった血液を流すための手術が必要になります。

第9パラグラフ

For diagnosis, doctors need to know what happened to the patient, and consider a vast basket of symptoms — some of them obvious, others not.

主語は doctors(医師)で動詞は need to know (知る必要がある)です。その目的語はwhat happened to the patient(患者に何が起きているのか)です。そこにもう一つの動詞 consider(考慮する)がつながります。「何を考慮する」のかはa vast basket of symptoms(かご一杯の症状)、つまり多岐に渡る症状です。そこに補足説明で「明らかな症状とそうでない症状がある」がつながります。

訳:診断ため、医師は患者に何が起きているか知る必要があります。そして、大量の症状を考慮しなければなりません。明確なものもあればそうでないものもあります。

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脳震盪の複雑さが述べられています。こうした症状にどのように対応していくのでしょう。次回もしっかり情報をつかんでいきましょう。お楽しみに。

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2017年1月25日

第111回 「最先端科学・医療研究Ⅳ」その④

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皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年12月23日の記事です。今日は第10パラグラフから扱います

テーマ8 「最先端科学・医療研究」その4
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Brain wave: using sound to diagnose concussion

(AFP-JIJI Dec 23, 2016)

(10)X-rays and other scans often fail to pinpoint the damage, and telltale signs such as disorientation, slurred speech or memory loss may be absent or hard to spot.

(11)①Diagnosis “requires judgment and balancing many potential factors,” said Kraus.② “Our discovery makes it more like a thermometer — yes or no, is there a concussion here.”

(12)The new test involves placing three small sensors on the skull, having a person listen to a sound, then measuring brain activity.

解説

第10パラグラフ

X-rays and other scans often fail to pinpoint the damage, and telltale signs such as disorientation, slurred speech or memory loss may be absent or hard to spot.

主語はX-rays and other scans(レントゲン写真や他のスキャニング)です。動詞は fail to~で(~できない)です。「何」ができないのかは pinpoint the damage(損傷の指摘)です。andでつながれた部分の主語は telltale signs(前兆現象)です。その例示が such as以下に3例あげられています。1つ目は disorientation(方向感覚の喪失)です。2つ目は slurred speech(不明瞭言語) で3つ目は memory loss(記憶喪失)です。動詞は may be (~であるかもしれない)です。その中身はabsent or hard to spot(欠落か探知が難しい)です。

:レントゲンやその他のスキャニングでは損傷を発見できないことがよくあります。そして、方向感覚の喪失、言語不明瞭、記憶喪失といった前兆現象はそれ自体気づかれなかったり、突きとめるのが難しかったりするのです。

第11パラグラフ
第1文

Diagnosis “requires judgment and balancing many potential factors,” said Kraus.

この文の主語はKraus(クラウス)で動詞はsaid(言った)です。その中身がDiagnosis以下です。主語はDiagnosis(診断)で動詞以下が引用の形に なっています。その動詞はrequires (要求する)でその目的語はjudgment(判断) と balancing many potential factors(潜在的にバランスの取れている多くの要因)です。

訳:診断には「判断力とバランスの取れている多くの要因が必要です」とクラウスさんは言っています。

第2文

“Our discovery makes it more like a thermometer — yes or no, is there a concussion here.”

ここも引用部です。主語はOur discovery(我々の発見)で動詞は makesです。このmakeも使役動詞として働きます。make OC は「OをCの状態にする」と処理します。ここでの0はit(それ)でCは more like a thermometer(より温度計のようにする)です。ここに — yes or no, is there a concussion hereがかかります。

訳:私たちの研究によって、診断は温度計を使ったようなものになります。つまり、イエスかノーか、脳震盪なのか否かを診断します。

第12パラグラフ

The new test involves placing three small sensors on the skull, having a person listen to a sound, then measuring brain activity.

主語はThe new test(新しいテスト)で動詞はinvolves(含んでいる)です。「何」を含んでいるのかはplacing(設置すること)です。「何」を「どこ」に設置するのかは three small sensors(3つの小さなセンサー)を on the skull(素骸骨上に)です。次の havingはやはり動詞involves(含んでいる)の目的語でplacingに対応して動名詞(ing)になっています。次のhavingも同様に目的語です。have OCで「OをCされる・してします・してもらう」と処理します。ここではOが a person でCがlisten to a soundですから「ある人」に「ある音をきいてもらう」でよいでしょう。ここで「ある人」はもちろん「被験者」です。次の thenは「その次ぎに」です。 measuring はもともとは動詞ですから、もうお分かりだと思いますがこれも。動詞involves(含んでいる)の目的語です。つまり目的語が①placingと ②having と③measuringの3つですね。brain activityは「脳の活動」でよいでしょう。

訳:新しいテストでは、ある被験者の頭蓋骨に3つの小さなセンサーをあて、音を聞かせ、そして脳の活動を測定するというものがあります。

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脳震盪かどうかの判定に「音を使う」というものがいよいよ出てきました。音を聞いてもらってどのような処理をしてどう分析されるのでしょう。次回もしっかり情報をつかんでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年2月01日

第112回 「最先端科学・医療研究Ⅳ」その⑤

brain_wave5

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年12月23日の記事です。今日は第13パラグラフから扱います。

テーマ8 「最先端科学・医療研究」その5
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Brain wave: using sound to diagnose concussion

(AFP-JIJI Dec 23, 2016)

(13)For this study, two groups of children — some diagnosed with concussion and the rest healthy — were exposed to the same sound.

(14)“What differed is the amount of brain activity that their brains generated in response to that sound,” Krause explained.

(15)The concussed children — previously diagnosed by a different physician — showed less brain activity, the researchers found.

(16)The team was confident the technique would work in adults too.

解説

第13パラグラフ

For this study, two groups of children — some diagnosed with concussion and the rest healthy — were exposed to the same sound.

この文は真ん中にダッシュ(-)が2か所あるのでその部分をカッコに入れてしまうと、SVが浮かんできます。Sはtwo groups of children(2つのグループの子供たち)です。述語動詞はwere exposed (さらされました)です。何に「さらされたのかは」to the same sound(同じ音)です。文頭のFor this studyは「この実験のために」ですが「この実験では」でよいでしょう。ダッシュの部分は2つのグループの子供たちの説明で、一つのグループは some diagnosed with concussion(脳震盪であると診断された子供たち)でもう一つは the rest healthy(残りは正常)である子供たちです。

:この研究では、子供たちを、脳震盪と診断された子とそうでない健康な子の2つのグループに分け、同じ音を聞かせました。

第14パラグラフ

“What differed is the amount of brain activity that their brains generated in response to that sound,” Krause explained.

この文はセリフです。主語はWhat differed(異なったこと)で述語は is the amount (量です)になります。何の「量」かというと brain activity(脳の活動)です。ここに関係詞 that以下がかかります。この節のなかの主語は their brains(彼らの脳)で述語は generated(生じた)です。次の in response to~は「~に反応して」という熟語です。 「何」に反応したのかはthat sound(この音)に対してです。

訳:クラウスさんは「異なるのはこの音に反応して子供たちの脳が作り出す脳の活動量です」と説明します。

第15パラグラフ

The concussed children — previously diagnosed by a different physician — showed less brain activity, the researchers found.

この文も 文中にダッシュ(-)が2か所あるのでその部分をカッコに入れてしまうと、SVが浮かんできます。主語は The concussed children(脳震盪を起こした子供)で 動詞はshowed (表した)です。その目的語はless brain activity(脳の活動が少ないこと)です。ダッシュの中身はThe concussed children(脳震盪を起こした子供)の説明です。 previouslyは「それ以前に」です。 diagnosed (診断された)は過去分詞でThe concussed children(脳震盪を起こした子供)にかかります。「誰」に診断されたのかはby a different physicianですから「別の医師」です。

訳:それ以前に別の医師から脳震盪と診断され、脳震盪を起こした子供は脳の活動量が少ないのです、という事を研究者たちは発見しました。

第16パラグラフ

The team was confident the technique would work in adults too.

主語はThe team(この研究チーム)です。述語は was confident(自信があった)です。「どんな」自信かというと the technique(この技術)は would work(機能する) in adults too(大人にも)ということです。

訳:この研究チームはこの技術は大人にも使えるという事に自信を持っていました。

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今回のテーマでは「音を聞かせて脳の活動量を測定する」それが少なければ脳震盪である、というメソッドの発見についてです。次回は最後まで読み進めます。お楽しみに。

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2017年2月08日

第113回 「最先端科学・医療研究Ⅳ」その⑥

brain_wave6

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2016年12月23日の記事です。今日は第17パラグラフから扱います。

テーマ8 「最先端科学・医療研究」その6
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります

Brain wave: using sound to diagnose concussion

(AFP-JIJI Dec 23, 2016)

(17)The new tool represents “a single, fast test that does not require advanced training to administer,” said Kraus.

(18)It can also be used to track recovery in a patient, allowing doctors to better determine when the patient can resume normal activities after a period of rest and recovery — the main course of treatment.

(19)Previous research had shown that the risk of suicide among adults who suffer a concussion triples, while survivors of traumatic brain injury are three times as likely to die younger.

(20)The study was published in the Nature journal Scientific Reports.

解説

第17パラグラフ

The new tool represents “a single, fast test that does not require advanced training to administer,” said Kraus.

主語はThe new tool (この新しい道具)で動詞はrepresents(表している)です。その目的語は 引用句の部分です。a single, fast test は「たった一回の簡易的なテスト」です。ここにthat以下がかかります。その中身は does not require(要求しない)です・「何を要求しないのか」は advanced training(十分な訓練)です。「誰に対しての訓練か」は to administer(管理者にたいして)です。

:この新しい道具は「管理者に対して十分な訓練を要求しない、お手軽にできるたった一回のテストであることをあらわしています」とクラウスさんは言っています。

第18パラグラフ

It can also be used to track recovery in a patient, allowing doctors to better determine when the patient can resume normal activities after a period of rest and recovery — the main course of treatment.

この文の主語はItですから原則は前文の主語です。つまりThe new tool(この新しい道具)です。動詞は can also be used (使うことができる)です。「何に使うのか」はto track(さかのぼって突きとめる)です。「何を突き止めるのか」は recovery(回復)です。これはもちろん in a patient(患者の回復)ということです。カンマ(, )の後は分詞構文ですから省略された言葉を補って考えます。allowはallow人to不定詞で「人が~するのを許す」ですからallowing doctors to better determineは「そして、医師がより良い決定をするのを許す」です。 「何を決定するのか」はwhen(いつ) the patient(患者が) can resume (再開できるか)です。「何を再開するのか」はnormal activities (通常の活動)です。「どんな状況でか」はafter a period of rest and recovery (休息と回復の期間の後で)です。これをダッシュ(—)が補足します。 the main course of treatment(治療の主たる目的)という事です。

訳:この方法は患者の回復をさかのぼって突きとめることが可能です。医師はいつ患者が一定の休息と回復の期間の後でいつ通常の活動を再開できるのかを決定することができるのです。そしてこれが治療の主流であるのです。

第19パラグラフ

Previous research had shown that the risk of suicide among adults who suffer a concussion triples, while survivors of traumatic brain injury are three times as likely to die younger.

主語はPrevious research(以前の研究)です。動詞はhad shown (示していた)です。その目的語はthat以下で、その中身は主語は the risk(危険性) of suicide(自殺の) among adults (大人の)who suffer a concussion(脳震盪で苦しんだ人) です。これを受ける動詞はtriples(3倍になる)です。 whileは「一方で」です。 survivors(生存者)は主語です。「どんな生存者か」はof traumatic brain injury(トラウマの残るような脳の損傷)の「生存者」です。 述語はare three times「3倍になる」です。何が3倍なのかは die younger(若死にする)という事です。

訳:以前の研究によると、脳震盪を患った患者の自殺は3倍に上り、他方脳にトラウマの残るような損傷を受けてしまった人は若死にする確率が同様に3倍高いという事を表しています。

第20パラグラフ

The study was published in the Nature journal Scientific Reports.

訳:この研究はネイチャージャーナル・サイエンティフックリポートに掲載されました。

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今回で「音を聞かせて脳震盪を診断する」記事は終わりです。脳の働きは未解明の部分もあり、その診断・治療法は確立されてないことも多々あります。いろいろな方法が実践され実効性が高められれば良いですね。次回からまた新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2017年2月15日

 
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プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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