嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させたという研究報告を英文読解

テーマ「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」

「時事英語」特別講義

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『時事英語』特別講義のテーマ「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」一覧

第221回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その1

大麻合法化

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。今日は見出しから第1パラグラフまでを読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(1) Washington (AFP) -States that legalize recreational marijuana see a reduction of at least 20 percent in fatalities linked to opioid overdoses, according to a study published Wednesday that is likely to be welcomed by the cannabis industry.

見出し

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

まず、文末の部分、コロン(:)studyの部分はニュースの分類です。出典は「研究報告による」ということです。

この見出しも主語と述語があるので比較的つかみやすいです。主語はRecreational marijuana legalizationの部分です。recreationalは「リクリエーションの、休暇の、娯楽の、趣味の」です。marijuana は「マリファナ、大麻」です。legalizationは「合法化」です。これを合わせたRecreational marijuana legalizationは「嗜好品としての大麻合法化」です。述語はreduces(減らす)です。その目的語はopioid deaths (オピオイドによる死者)です。

オピオイドとは、麻薬性鎮痛薬やその関連合成鎮痛薬などのアルカロイドおよびモルヒネ様活性を有する内因性または合成ペプチド類の総称。ケシ未熟果から採取されたアヘンが鎮痛薬として用いられ、19世紀初頭には、その主成分としてモルヒネが初のアルカロイドとして単離された。(日本緩和医療学会のガイドライン)。鎮痛剤として用いる場合とても強い劇薬でありヘロイン、コデインなどがこの分類である。この薬の摂取過多で死亡する例が多く、特にアメリカでは2017年に非常事態宣言が出ています。
by 20%は「差」を表すbyがありますから「20パーセント分」です。

訳:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第1パラグラフ
第1文

Washington (AFP) -States that legalize recreational marijuana see a reduction of at least 20 percent in fatalities linked to opioid overdoses, according to a study published Wednesday that is likely to be welcomed by the cannabis industry.

冒頭のWashington (AFP)はニュースの発信源です。

States that ~は「~の州」です。ここが主語です。「どんな州か」はlegalize recreational marijuana(嗜好大麻を合法化した)州です。述語は see a reduction(減少を目にした)です。「どの程度の減少か」は of at least 20 percent(少なくとも20パーセント)です。「何の減少か」はin fatalities linked to opioid overdoses(オピオイドの過剰摂取による死亡者の)です。

according to a study published Wednesday は「水曜に発表された研究によると」です。次の文の主語はthat(そのこと)で述語は is likely to be welcomed (歓迎される傾向にあるでしょう)です。「誰に歓迎されるのか」はby the cannabis industry(大麻産業)です。

訳:ワシントン(AFP) 水曜日に発表された研究によると、嗜好大麻を合法化した州ではオピオイドの過剰摂取による死者が少なくとも20パーセント減少したということです。これは大麻産業にとっては歓迎されるものです。

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いかがでしょう?アメリカでは医療に限って大麻が使用されていた時代から嗜好用の大麻が合法化される時代になりました。私がアメリカにいたころは医療用もほぼダメな時代でした。日本において嗜好用の大麻が解禁されることは全く考えられないことですが、こうした今のアメリカの状況を知ることは考え方を広げるよい機会になりますね。次回もこの新しい記事をしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年9月25日

第222回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その2

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。

今日は第2パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(2)Opioids were responsible for 47,600 overdose deaths in the US in 2017, according to the Centers for Disease Control and Prevention, and the crisis was declared a national emergency by President Donald Trump the same year.

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第2パラグラフ

Opioids were responsible for 47,600 overdose deaths in the US in 2017, according to the Centers for Disease Control and Prevention, and the crisis was declared a national emergency by President Donald Trump the same year.

この文の主語はOpioids(オピノイド)で述語は were responsible(責任がある)です。「何に責任があるのか」は for 47,600 overdose deaths(4万7600人を超える過剰摂取による死亡件数)です。次のカッコのなかは、この数字の出典と背景説明です。in the US in 2017は「2017年アメリカで」です。 according to the Centers for Disease Control and Preventionは「全米疾病対策センター(CDC)によると」です。and the crisis was declared は「そしてこの危機は宣言されました」です。どのようなものとして宣言されたのかはa national emergency (国家非常事態宣言)です。誰が宣言したのかはby President Donald Trump(ドナルド・トランプアメリカ大統領)です。the same year(それと同じ年)は2017年のことです。

a national emergency (国家非常事態宣言)は、緊急事態(国家などの運営の危機の状態)に政府が特別法を発動することです。 その対象には、武力的な問題(攻撃、内乱、暴動、テロ、災害など)公衆衛生上の問題(鳥インフルエンザやAIDS、ノロウイルスなど)があります。これは宣言されると、法律に優位する政令の発布、令状によらない逮捕・家宅捜索などを許すことの他、報道や集会の自由など自由権の制限などが行われます。アメリカでの国家非常事態宣言)はそれほど珍しいものではなくトランプ大統領はメキシコとの国境に壁を作る件でも宣言しています。現在有効な非常事態宣言は約30存在します。公衆衛生上のものはオバマ大統領時代にインフルエンザの問題で宣言されて以来です。(2009年と2018年)

訳:米国では2017年にオピオイドの過剰摂取を原因とする死者数が4万7600人を超えました。ドナルド・トランプ米大統領は同年、「オピオイド・クライシス(鎮痛剤危機)」を国家の非常事態と宣言しました。

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いかがでしょう?アメリカ疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention)のHPによると、オピオイドの過剰摂取による死亡者は、2004年に9,091人。2014年には228,647人。2015年には33,091人。2016年には42,000人以です。2017年に約5万人が亡くなったというのは、オピオイドが鎮痛剤として強力であり、患者の要望が強く医師が処方する(2015年に処方薬のオピオイドを使用した人は9,180万人)のが容易いといわれていますが、違法にヘロインなどを摂取してもオピオイドの摂取過剰と判断されます。鎮痛効果とともに快楽効果もあり1,150万人がオピオイドを乱用しているといわれています(2015)こうした背景からも非常事態宣言になったのですね。次回もこの記事をしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。

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2019年10月02日

第223回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その3

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。

今日は第3パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(3)The legal status of marijuana meanwhile has shifted significantly over the past two decades: 10 states and Washington, DC now allow its recreational use and Illinois will follow in January, while 34 states and the federal capital permit medical cannabis treatment.

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第3パラグラフ

The legal status of marijuana meanwhile has shifted significantly over the past two decades: 10 states and Washington, DC now allow its recreational use and Illinois will follow in January, while 34 states and the federal capital permit medical cannabis treatment.

この文は長いのでコロン(:)の前後で分けましょう。The legal status of marijuana meanwhile has shifted significantly over the past two decadesの部分の主語はThe legal status of marijuana (マリファナの合法的な地位)で述語はhas shifted(移りかわっています)です。meanwhileは「そうしている間に」です。significantlyは「大いに」です。 over the past two decadesは「この20年間で」です。

コロン(:)の後ろを見ましょう。ここでは、「マリファナの地位が激減している」ということの説明がなされています。10 states and Washington, DC now allow its recreational use の部分の主語は10 states and Washington, DC(ワシントンDCと10の州)です。述語はallow(許可する)です。「何を許可しているのか」はits recreational use(嗜好品としての使用)です。次の文の主語は Illinois(イリノイ州)で述語はwill follow(追随する予定です)in Januaryは「1月に」です。文頭のwhileは「一方で」です。ここでの主語は34 states and the federal capital(34州と連邦の首都)で述語はpermit(許可する)です。medical cannabis treatment(医療行為としての大麻)です。

訳:こうしている間にマリファナの法律上の地位はこの20年間で劇的に変わってきました。ワシントンDCでと10の州では今では嗜好品としてのマリファナの使用が認められていて、来年1月にはイリノイ州も続く予定です。一方で、34の州と連邦地域では医療行為としての大麻使用を認めています。

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いかがでしょう?アメリカで嗜好用マリファナが合法化されている州はアラスカ州、カリフォルニア州、コロラド州、メーン州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ネバダ州、オレゴン州、バーモント州、ワシントン州です。首都のワシントンDCです。また医療用の大麻も認められていないのは約30州です。医療行為に用いられるものは痛みの軽減が主たる用途のようです。終末期の患者にモルヒネと同じように大麻を処方するに一般的であるようです。嗜好用とはアルコールと同じように考えられているようです。このあたりも踏まえてまた次回も続きを読んでいきましょう。

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2019年10月09日

第224回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その4

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。

今日は第4パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(4)By comparing rates of overdose deaths before and after legalization, and between states at various points of legalization, the authors of the new paper published in the journal Economic Inquiry found what they called a “causal effect that we identify is highly robust” in opioid mortality reduction.

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第4パラグラフ

By comparing rates of overdose deaths before and after legalization, and between states at various points of legalization, the authors of the new paper published in the journal Economic Inquiry found what they called a “causal effect that we identify is highly robust” in opioid mortality reduction.

この文は長いので, the authorsの前後で切りましょう。前半部分は,By comparing rates of overdose deaths before and after legalization, and between states at various points of legalization です。文頭のByは「~によって」です。By comparing で「比較することによって」です。「何を比較するのか」はrates of overdose deaths「摂取過多による死亡」です。「いつの時期を比較するのか」はbefore and after legalization(合法化した前後)です。and between states(そして州の中で)とありますから、ここも「比較の中身です」。「州ごとに比較をしている」ということです。at various points of legalizationは「合法化の様々な地点で」です。つまり「合法化の各段階で」ということです。

後半部分は, the authors of the new paper published in the journal Economic Inquiry found what they called a “causal effect that we identify is highly robust” in opioid mortality reduction.ですが、ここでの主語は the authors of the new paper (新しい論文の執筆者)です。published in the journal Economic Inquiry は「エコノミック・インクワイリー誌に掲載された」です。foundは「発見した」ですから「何を発見したのか」は what they called a “causal effect that we identify is highly robust” in opioid mortality reduction.の部分です。

この部分は少し複雑なので構造分析をしながら読んでいきましょう。まず、what they called a “causal effectの部分ですがthey callは「彼らが言っている」と訳すこともありますが、一般には「~と言われている」と訳します。

call A Bは「AをBと呼ぶ」です。what they call Aは「一般にAと言われるもの」です。

次にカッコの中の”causal effect that we identify is highly robust” を見ましょう。causal effectは「因果関係」です。ここに関係代名詞that以下がかかります。we identifyは「私たちが特定した」です。ここまでが主語です。つまりwhat they called a “causal effect that we identify(私たちが特定した、一般に因果関係といわれているもの)が主語です。述語はis highly robust(非常にしっかりとしたものです)です。in opioid mortality reductionは「オピオイドによる死亡者数の減少」です。ここまでがfoundの目的語になっています。

訳:オピオイドの摂取過多による死亡を大麻の合法化の前後や合法化の各段階の州を比較することで、エコノミック・インクワイリー誌に掲載された新しい論文の執筆者は、オピオイドによる死亡者数の減少で、「私たちが特定した一般に因果関係と呼ばれるものは非常にしっかりしたものである」ということを明らかにしました。

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いかがでしょう?結論を導き出したデータの説明が簡単にされています。実際の数値はどのようなものなのでしょう。「しっかりとした因果関係」をしっかり読みたいところです。また次回も続きを読んでいきましょう。

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2019年10月16日

第225回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その5

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。

今日は第5パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(5)Their econometric analysis places the reduction in the range of 20 to 35 percent, with the effect particularly pronounced for deaths caused by synthetic opioids like fentanyl, the United States’ deadliest drug, according to the latest official data.

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第5パラグラフ

Their econometric analysis places the reduction in the range of 20 to 35 percent, with the effect particularly pronounced for deaths caused by synthetic opioids like fentanyl, the United States’ deadliest drug, according to the latest official data.

この文の主語はTheir econometric analysis(彼らの計量経済の分析)です。述語はplaces the reduction(減少の値を定めている)です。「どこに定めているのか」はin the range of 20 to 35 percent(20~35%の範囲で)です。次のwithは「付帯状況」を表します。単語ごとに見ていきましょう。the effect(その効果)を主語のように考え、particularly(特に)pronounced (述べられている)の部分を述語のようにとらえます。pronounced for~は「~に対して有利な意見を述べる」という意味です。for deathsは「死に対して」です。よって、with the effect particularly pronounced for deathsの部分の直訳は「死亡に対して特に効果があると述べられている状態で」です。caused by synthetic opioidsは「合成オピオイドによって引き起こされた」です。like fentanylは「フェンタニルのような」です。

次のthe United States’ deadliest drug(アメリカ合衆国で最も死亡につながる危険薬)はフェンタニルの説明です。deadliest はdeadly(致命的な)の最上級です。according to the latest official dataは「公式の最新データによると」です。

訳:計量経済分析によるとその減少は20~35パーセントになります。その効果は特にフェンタニルのような合成オピオイドによって引き起こされる死に効果があるとしています。フェンタニルは、公式の最新のデータによると死亡に最もつながりやすい薬です。

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いかがでしょう?フェンタニルという薬は極めて強力な鎮痛・咳作用をもっています。その効果は同用量モルヒネ100倍以上と言われています。また同量でヘロインより効果があると言われ、「合成ヘロイン」として流通しているヘロインに混ぜ物として混入され、乱用薬物としても出回っているようです。アメリカの非常事態宣言であるオピオイド危機のもとは、そのほとんどがフェンタニルまたはフェンタニル誘導体の合成オピオイドであるとされています。2016年4月に亡くなった、アメリカの有名なミュージシャンであるプリンスさんの死因はフェンタニルの過剰投与による中毒死であるという報告書が公表されています。大麻がそのオピオイドを原因とする死亡を減少させている、ということが本当ならアメリカ国民のみならず世界中の人々に大きな影響があることです。また次回もこのような背景知識を持って読んでいきましょう。

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2019年10月24日

第226回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その6

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。

今日は第6パラグラフから第7パラグラフの途中まで読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(6)”As you know, the opioid epidemic has been surging in recent years,” lead author Nathan Chan, an economist at the University of Massachusetts Amherst, told AFP.

(7)”So what that means is that everyone’s affected, it’s just that these states that have legalized are not as adversely affected as those that haven’t.”

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第6パラグラフ

“As you know, the opioid epidemic has been surging in recent years,” lead author Nathan Chan, an economist at the University of Massachusetts Amherst, told AFP.

この部分はセリフです。発言者はこの文の後半に出てくるlead author Nathan Chan(筆頭執筆者のネイサン・チャン)です。彼の肩書はan economist at the University of Massachusetts Amherst(マサチューセッツ・アムハースト大学の経済学者)です。セリフ部分にある文頭のAs you knowは「ご存じのように」です。

この部分の主語はthe opioid epidemic(オピオイドの広がり)です。述語はhas been surging(急増している)です。in recent yearsは「最近の数年間で」です。

訳:論文の筆頭執筆者でマサチューセッツ・アムハースト大学の経済学者のネイサン・チャンは「ご存じのように、ここ数年間でオピオイドがどっと広まっています」とAFPに話しています。

第7パラグラフ

“So what that means is that everyone’s affected, it’s just that these states that have legalized are not as adversely affected as those that haven’t.”

この文もセリフです。発言者はやはりNathan Chan(ネイサン・チャン)さんです。文頭のSoは「よって」でいいでしょう。この文の主語はwhat that means (これが意味すること)で述語はis that~(~ということだ)です。その中身はeveryone’s affected(皆が影響を受けているということです)です。’sはhasの省略です。

訳:「よって、このことが意味するのは、だれもが影響を受けているということです。

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いかがでしょう?「オピオイドの影響」とは、死亡を含むオピオイドのもたらす弊害ですね。これは大麻の合法化とどんなロジックでどのようにつながるのでしょう。次回もしっかり読んでいきましょう。

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2019年10月30日

第227回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その7

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。

今日は第7パラグラフの途中から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(7)”So what that means is that everyone’s affected, it’s just that these states that have legalized are not as adversely affected as those that haven’t.”

(8)The act of legalizing itself is not what produces the gains — rather, states that have legal access via dispensaries saw the largest reductions in mortality, Chan and his colleagues Jesse Burkhardt and Matthew Flyr at Colorado State University, wrote.

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第7パラグラフ

“So what that means is that everyone’s affected, it’s just that these states that have legalized are not as adversely affected as those that haven’t.”

この文もセリフです。So what that means is that everyone’s affected(よって、このことが意味するのは、だれもが影響を受けているということです)までは前回で解説をしたので、今回はその続きit’s just that these states that have legalized are not as adversely affected as those that haven’t.”の部分から解説します。

it’s just that~は「それは~ということです」です。この部分の主語はthese states(これらの州)です。ここに関係代名詞that have legalized (合法化した)がかかります。述語はare not as adversely affected(悪影響を受けていない)as those that haven’tの部分は少しわかりにくいですね。まずasはその前にあるas adversely affected の部分のasとワンセットで「同等比較」の表現です。つまりnot as adversely affected as ~で「~ほど悪影響をうけていない」となります。those that haven’tの部分ですがthoseは前にあるstates(州)の言い換えです。thatは関係代名詞です。haven’tは後ろにlegalized(合法化する)が省略されています。those that haven’t.で「合法化していない州」です。

訳:それは、合法化していない州は合法化した州ほど悪影響を受けていないということです」

第8パラグラフ

The act of legalizing itself is not what produces the gains — rather, states that have legal access via dispensaries saw the largest reductions in mortality, Chan and his colleagues Jesse Burkhardt and Matthew Flyr at Colorado State University, wrote.

この文の主語はThe act(行為)です。「何の行為か」はof legalizing itself(合法かそれ自体)です。述語はis not what produces the gains(利益を生み出すものではない)の部分です。what produces the gainsは「利益を生み出すもの」です。

ここまでの訳は「合法化それ自体は利益を生み出すものではありません」です。

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いかがでしょう?「合法化したこと自体は利益になっていない」ということはどういうことでしょうか。どんなことが重要になるのでしょうか。次回もしっかり読んでいきましょう。

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2019年11月06日

第228回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その8

今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。

AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。今日は第8パラグラフの途中から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(8)The act of legalizing itself is not what produces the gains — rather, states that have legal access via dispensaries saw the largest reductions in mortality, Chan and his colleagues Jesse Burkhardt and Matthew Flyr at Colorado State University, wrote.

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第8パラグラフ

The act of legalizing itself is not what produces the gains — rather, states that have legal access via dispensaries saw the largest reductions in mortality, Chan and his colleagues Jesse Burkhardt and Matthew Flyr at Colorado State University, wrote.

前回、The act of legalizing itself is not what produces the gains(合法化それ自体は利益を生み出すものではありません)という文までの訳と解説を終了したので、今回はダッシュ(–)以下を見ていきましょう。

この部分の主語と述語は文末にあります。Chan and his colleagues Jesse Burkhardt and Matthew Flyr at Colorado State University(チャンさんと米コロラド州立大学の共同研究者のジェシー・バーカードさん、マシュー・フライヤーさん)が主語で、述語はwrote(書いています)です。書いてある中身が、前回の部分と、今回のrather, states that have legal access via dispensaries saw the largest reductions in mortalityの部分です。

ここの部分の主語と述語を見つけましょう。rather, は「むしろ」です。states (各州)が主語でここにthat have legal access via dispensaries(医療施設を経由して合法的に大麻を入手できる)がかかります。dispensariesはdispensary(医療施設・病院の薬局)の複数形です。述語はsawで、これは前回と同様「~でみられる、~がわかる」と訳すとうまくいきます。「どのようなことがわかるのか」はthe largest reductions in mortality(死亡者数が大幅に減少した)ことです。

訳:チャンさんと米コロラド州立大学の共同研究者のジェシー・バーカードさん、マシュー・フライヤーさんは、合法化それ自体は利益を生み出すものではありません。むしろ、医療施設を経由して合法的に大麻を入手できるような州で死亡者数が大幅に減少でいることがわかります。

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いかがでしょう?「合法化したこと自体」ではなく、そのあとのルートをしっかり確保している州で効果が上がっている、と言っていますね。つまり、オピオイドの代替として大麻が機能しているということですね。この主張に対しての反論はどうでしょうか?次回もしっかり読んでいきましょう。

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2019年11月13日

第229回 「合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を減少」その9


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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最先端科学・医療研究」の分野を扱います。AFP配信2019年8月9日のAFPの記事です。今日は第9パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Recreational marijuana legalization reduces opioid deaths by 20%: study

(9)The study did not look at what factors were at play, but Chan suggested it could be that a growing number of people are self-medicating and “dealing with pain through marijuana use, and therefore they’re less likely to take on addictive opioids.”

見出し:嗜好性合法大麻がオピオイドの摂取過多死亡を2割減少させる:研究

第9パラグラフ

The study did not look at what factors were at play, but Chan suggested it could be that a growing number of people are self-medicating and “dealing with pain through marijuana use, and therefore they’re less likely to take on addictive opioids.”

この文は長いので少しずつ区切りましょう。まずThe study did not look at what factors were at playまでの部分を見ましょう。

ここでの主語はThe study (この研究)で述語はdid not look at(~を検討していない)です。「何を検討していないのか」はwhat factors were at play(どんな要因が作用しているか)です。

次はbut Chan suggested it could be that a growing number of people are self-medicating and “dealing with pain through marijuana use, までです。

この部分の主語はChan (チャンさん)で述語はsuggested (示唆している)です。「何を示唆しているのか」はit could be that ~(~である可能性がある)ということです。「~」の部分ですが、この部分での主語はa growing number of people (増加している人たち)で述語はare self-medicating(自己治療している)と dealing with pain through marijuana use(マリワナの使用を通して痛みに対処する)です。

最後の部分はand therefore they’re less likely to take on addictive opioids.です。

文頭のand thereforeは「このように、よって」です。ここでの主語は they(彼ら)ですから、先のa growing number of people (増加している人たち)で、述語はre less likely to ~の部分で「~しそうにない」です。「何をしそうにないのか」はtake on addictive opioids(中道性のオピオイドを服用する)です。

訳:今回の研究では、どのような要因が作用しているかについての検討は行っていないが自己治療を行う人が増え、「大麻の使用で痛みを和らげているので、オピオイド中毒になる可能性は低い」ことをチャンさんは示唆しています。

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いかがでしょう?大麻が機能してオピオイド中毒を減少させている、ということのもつ影響力はどのようなもので、どこに影響を与えるでしょうか。そのような点を考えながら次回もしっかり読んでいきましょう。

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2019年11月27日

   

プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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