第152回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その1
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は見出しから第1パラグラフまでを読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
Video games could cut dementia risk
AFP-JijiMIAMI (AFP-Jiji) — Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(1)A new study suggests older adults who practice specific computer training exercises that test how fast they respond to visual stimuli could face a 29 percent lower chance of developing dementia, results deemed encouraging by experts even as more work is needed to confirm the link.
【解説】
見出し
Video games could cut dementia risk
今回の見出しも主語と述語が入っているのでわかりやすいですね。主語はvideo games(テレビゲーム)で述語はcould cut(低減できる)です。目的語はdementia risk(痴呆症のリスク)です。
訳:テレビゲームで痴ほうの防止
小見出し
Could playing video games help keep the brain agile as we age?
ここの見出しも疑問文になっていて、SVがあるのでわかりやすいですね。小見出しは大見出しの補足をしています。主語はplaying video games (テレビゲームをすること)で述語はhelp (手助けをする)です。
「どんな手助けをするのか」はkeep OCで「OがCするのを保つ」ですからOはthe brain(脳)でCは agile(回転を早くする)です。as we ageは「私たちが年をとったとき」です。
訳:テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか
第1パラグラフ
A new study suggests older adults who practice specific computer training exercises that test how fast they respond to visual stimuli could face a 29 percent lower chance of developing dementia, results deemed encouraging by experts even as more work is needed to confirm the link.
この文は長いのでカンマのあるところで切りましょう。まず、前半部分をみましょう。主語はA new study (新しい研究)で述語はsuggests(示している)です。
その中身の部分の主語はolder adults(年配)でここに who~がかかってきます。
practiceは「訓練する」です。「どんな訓練か」は specific computer training exercises(特定のコンピューターを使ったトレーニングの訓練)です。
「何の訓練か」は test how fast they respond(どれだけ早く反応できるかを調べるための訓練)です。
「何に対して反応するのか」はto visual stimuli(視覚刺激)に対してです。ここまでが主語ですからかなり長いですね。
述語はcould face(面した)です。「どんなことに直面したのか」はa 29 percent lower chance(29パーセントの低い可能性)です。
「何の可能性か」は of developing dementia(痴呆症にかかる可能性について)です。
後半部分を見ましょう。主語はresults(研究結果)で述語はdeemed(思える)です。「どのように思えるのか」はencouraging(促進する・励みになる)です。
「誰にとってか」はexperts(専門家)にとってですから「研究者や関係者にとって」ということです。次の部分の主語はwork (作業)で述語はis needed(必要である)です。
なぜ必要かはto confirm the link(この繋がりを確認するために)です。
訳:新しい研究によると、どれだけ早く視覚刺激に反応できるかをテストするためのコンピューターを使った特殊な訓練を受けた年配者は痴呆症になる割合が29パーセント低くなる可能性があることがわかりました。この結果を受け研究者たちは沸いていますが、この関連性を確かめるにはさらなる作業の必要があります。
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いかがでしょう。今回から新しい記事です。テーマは「年をとっても頭の回転を早く保つのにテレビゲームが有効である」というものです。
高齢化社会になっていく私たちにも身近な話題ですね。次回もお楽しみに。
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2017年12月13日
第153回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その2
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今回も「最新医療科学」の分野を扱います。
AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第2パラグラフから読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(2)The randomized clinical trial involving more than 2,800 people study was funded by the U.S. National Institutes of Health, and used a specific brain-training exercise called “Double Decision,” a patented program by Posit Science that is available on BrainHQ.com.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第2パラグラフ
The randomized clinical trial involving more than 2,800 people study was funded by the U.S. National Institutes of Health, and used a specific brain-training exercise called “Double Decision,” a patented program by Posit Science that is available on BrainHQ.com.
主語はThe randomized clinical trial involving more than 2,800 people studyの部分です。
中心になるのはThe randomized clinical trial(無作為な臨床検査)です。
ここにinvolving more than 2,800 people study(2800人の例を含む)がかかります。
述語は2つです。一つ目はwas funded(基金が拠出されている)です。もう一つはused(使った)です。
「資金の供給者」はby the U.S. National Institutes of Health(全米国立衛生研究所)です。
「何を使ったのか」はa specific brain-training exercise called “Double Decision,”(「2重の決定」と呼ばれる特定の脳を鍛える訓練)です。
その説明はa patented program(特許をとったプログラム)です。そのプラグラムの説明はby Posit Science(ポジットサイエンス社)の製品で、that is available on BrainHQ.com.(ブレインHQコムで利用できる)というプログラムです。
Posit Science(ポジットサイエンス)は会社名です。
訳:2800人が参加した無作為の臨床実験は全米国立衛生研究所が資金を拠出しました。そして、ポジットサイエンス社のブレインHQコムで利用できる「ダブルディシジョン」という特許をとった特定の脳を鍛えるプログラムを使いました。
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いかがでしょう。今日、老化防止対策として体を鍛えたり、目を鍛えたり、脳を鍛えたりする様々な方法を目にします。
今回のテレビゲームを使うものはどのようなソフトでどのように有効であるといわれているのかをしっかり読んでいきましょう。次回もお楽しみに。
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2017年12月20日
第154回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その3
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今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第3パラグラフから読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(3)①The exercises tested a person’s ability to look at an object in the center of the screen, like a truck, and click on an object that popped up in the periphery, like a car. ②As the user improves, the exercises move faster and become more difficult.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第3パラグラフ
第1文
The exercises tested a person’s ability to look at an object in the center of the screen, like a truck, and click on an object that popped up in the periphery, like a car.
主語はThe exercises(この訓練)で述語はtested(測定した)です。「何を測定したのか」はa person’s ability(人の能力)です。
「どんな能力か」はto look at an object(標的を見る)能力で「どのような標的か」は in the center of the screen(画面の中央にある標的)です。
さらに細かく「標的はどのような形なのかか」はlike a truck(トラックの形をした)です。and click on an objectの部分は先ほどの文と同じ構造です。
「標的をクリックする」という意味です。「どんな標的か」は that popped up in the periphery(周辺に表れる)です。「どのような形か」はlike a car「車のような」です。
訳:この訓練では画面の中央のトラックの形をした標的を見て、まわりに出てくる車の形をした標的をクリックすることで技術を高めます。
第2文
As the user improves, the exercises move faster and become more difficult.
文頭のAsは「~につれて」です。「~」の部分にはthe user improvesが来ますから「ユーザーが進歩するにつれて」です。
主語はthe exercises(訓練)で述語はmove faster(より速く動く)とbecome more difficult(より難しくなる)です。
訳:ユーザーがうまくなれば、もっと速度が上がり難しくなります。
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いかがでしょう。実際にどのようなゲームなのかは文字だけでは伝えにくいので実際にBrainHQ.comのサイトを見てみるとよいかもしれません。
実際のゲームの動画もあります。次回もしっかり読んでいきましょう。次回もお楽しみに。
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2017年12月27日
第155回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その4
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第4パラグラフから読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(4)The idea is to exercise the brain’s ability to change — known as plasticity — and to test skills of perception, decision-making, thinking and remembering.
(5)Study authors say the process is like learning to ride a bike, a skill that doesn’t take long to learn but which drives a long-lasting brain change.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第4パラグラフ
The idea is to exercise the brain’s ability to change — known as plasticity — and to test skills of perception, decision-making, thinking and remembering.
主語はThe idea(この考え)で述語はis to exercise the brain’s ability to change(脳の能力が変化することを訓練する)ということです。
つまり「この考え方の目的」ということです。ダッシュ(—)は補足説明です。known as plasticityは「柔軟性として知られています」です。
and to test(テストすること) の主語は先ほどのThe idea(この考え)です。「何をテストするのか」はskills (技術)です。
「どんな技術か」は perception(認識), decision-making(意思決定), thinking and remembering(思考と記憶)です。
訳:この目的は、脳の柔軟性をとして知られる、脳の変容力を鍛えることと、認識力、意思決定力、思考力、記憶力をテストすることです。
第5パラグラフ
Study authors say the process is like learning to ride a bike, a skill that doesn’t take long to learn but which drives a long-lasting brain change.
主語はStudy authors(研究論文の執筆者たち)で述語はsay(言っています)です。
「何と言っているのか」は the process(この過程)はis like learning to ride a bike(自転車に乗ることを学ぶようなものだ)という事です。
その補足説明が後に続きます。a skill(技術)をthat以下の節が説明しています。doesn’t take long to learn(学ぶのに時間がかからない)ものです。
ここに続けてbut which ~(しかしそれは~である)という構造になっています。「~」の部分はdrives a long-lasting brain change(長期的にに続く脳の変化を誘発する)です。
訳:論文の執筆者たちは、この過程は自転車に乗ることを覚えるようなものです。学ぶのにはそれほど時間のかかる技術ではありませんが長期に渡って脳の変化を誘発するようなものなのですと話しています。
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いかがでしょう。脳の能力の変容を促すトレーニングというのは興味深いですね。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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2018年1月24日
第156回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その5
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今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第6パラグラフから読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(6)Participants were an average age of 74 when they enrolled in the Advanced Cognitive Training for Independent and Vital Elderly study.
(7)Dozens of peer-reviewed scientific studies have been published using ACTIVE data, which has now completed 10 years of follow up.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第6パラグラフ
Participants were an average age of 74 when they enrolled in the Advanced Cognitive Training for Independent and Vital Elderly study.
主語はParticipants(参加者)で述語はwere an average age of 74(平均74歳でした)です。
従属節の部分の主語はthey で「参加者」のことです。述語はenrolled (登録した)です。
どこに登録したのかはin the Advanced Cognitive Training for Independent and Vital Elderly study(自立した健康な高齢者向け先進的認知力訓練)です。ACTIVEと略します。
訳:彼らが無作為化臨床試験「ACTIVE(自立した健康な高齢者向け先進的認知力訓練)」に参加した時、全体の平均年齢は74歳でした。
第7パラグラフ
Dozens of peer-reviewed scientific studies have been published using ACTIVE data, which has now completed 10 years of follow up.
主語はDozens of peer-reviewed scientific studies(何十もの査読された科学研究)です。
peer-reviewed は「査読」で「審査」とも呼ばれ、同分野の専門家・研究者による評価や検証を指します。また、学術雑誌に投稿する論文や研究助成団体に研究費を申請する際の論文を指すこともあります。
述語はhave been published using ACTIVE data(ACTIVEのデータを使って発表された)です。 which以下は補足説明です。「そしてそれは~」と訳します。
「~」の部分はhas now completed 10 years of follow up(10年にわたってフォローアップされて仕上がっている)です。
訳:何十もの査読された科学研究がACTIVEのデータを使って発表されています。そして、それは今では完了していますが10年に渡り追跡調査がなされました。
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いかがでしょう。この論文に客観性をもたせるため様々な考察がなされます。
そのうちの一つとして今回の部分では参加者に焦点をあてていますね。次回はどのような訓練かがより明らかになります。
次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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2018年1月31日
第157回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その6
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第8パラグラフから読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(8)①Participants in the trial were assigned at random to four groups: one did computer exercises, a second one followed a series of traditional memory exercises, another did reasoning exercises, and the fourth, a control group, did nothing at all.
②Those enrolled in the computer-game part of the study did at least 10 hours of training in the first five weeks of the program.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第8パラグラフ
第1文
Participants in the trial were assigned at random to four groups: one did computer exercises, a second one followed a series of traditional memory exercises, another did reasoning exercises, and the fourth, a control group, did nothing at all.
この文は長いのでコロン(:)の前後で分けましょう。前半部分の主語はParticipants (参加者)です。「何の参加者か」はin the trial(臨床実験)です。
述語は were assigned (割り当てられました)です。「どのように割り当てられたのか」はat random (無作為に)to four groups(4つのグループに)です。
コロン(:)の右はその4つのグループの説明です。 one did computer exercisesの部分は主語がone(1つ目のグループ)で述語はdid(しました)です。
「何をしたのか」はcomputer exercises(コンピューターを使った訓練)です。 a second one は「次のグループ」つまり「2つ目のグループ」です。
ここでのoneはもちろんgroupのことを指します。それを受ける述語はfollowed(従った)です。「何に従ったのか」は a series of traditional memory exercises(一連の伝統的な記憶力訓練方法)です。
次の another did reasoning exercisesの主語はanother です。直訳は「次の」ですがもちろん3つ目のグループのことです。
述語はdid (しました)で「何をしたのか」はreasoning exercises(推論の訓練)です。 and the fourthは「4つ目のグループは」です。
言い換えるとa control groupですが、これは「対照群」のことです。述語は did nothing at allで「何もしませんでした」です。つまり「何の訓練もしなかった」ということです。
訳:臨床実験への参加者は無作為に4つのグループに割り振られました。1つ目のグループはコンピューターの訓練を行いました。
2つ目のグループは従来の記憶訓練に従い訓練をしました。3つ目のグループは推論の訓練をしました。4つ目のグループは対称群で、まったく何の訓練もしませんでした。
第2文
Those enrolled in the computer-game part of the study did at least 10 hours of training in the first five weeks of the program.
主語はThose(人たち)です。ここに enrolled in the computer-game part of the study(研究の中のコンピューターゲームのグループに登録された)がかかります。
述語はdid(しました)です。「何をしたのか」は at least 10 hours of training(少なくとも10時間の訓練」です。
「いつしたのか」は in the first five weeks of the program(このプログラムの最初の5週間において)です。
訳:この研究の第1グループのコンピューターゲームへの参加者は、このプログラムで最初の5週間で少なくとも10時間の訓練を行いました。
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いかがでしょう。実験の内容が書かれています。
ここに問題があるのかないのかあるとすればどんな問題の私的な差慣れているのか次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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2018年2月07日
第158回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その7
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。今回も「最新医療科学」の分野を扱います。
AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。今日は第9パラグラフから読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(9)Some went on to do more training over the next three years, leading to up to 18 hours of total computer work.
(10)“Speed of processing training resulted in decreased risk of dementia across the 10-year period of, on average, 29 percent as compared to the control,” said lead author Jerri Edwards, a researcher at the University of South Florida.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第9パラグラフ
Some went on to do more training over the next three years, leading to up to 18 hours of total computer work.
主語はSome(何人かは)ですが、これは「~な人もいる」と訳すとうまくいきます。 述語はwent on to do more training(続けてさらに訓練をした)です。
「どれだけ続けたのか」は over the next three years(さらに先の3年間)です。
次の部分は分詞構文ですから leading to up to 18 hours は「18時間までつながった」です。
of total computer workは「すべてのコンピュータ作業の」です。
訳:さらに3年間にわたって訓練を続けた人もいます、そしてすべてのコンピューター作業のうち18時間までが訓練になりました。
第10パラグラフ
“Speed of processing training resulted in decreased risk of dementia across the 10-year period of, on average, 29 percent as compared to the control,” said lead author Jerri Edwards, a researcher at the University of South Florida.
この部分はセリフです。発言者はlead author(筆頭執筆者)であるJerri Edwards, (ジエリー・エドワーズさん)です。
その肩書はa researcher at the University of South Florida(南フロリダ大学の研究者)です。発言の中身を見ましょう。
主語はSpeed of processing training(処理速度訓練)です。述語はresulted in ~で「~の結果になった」です。
「どんな結果になったのか」はdecreased risk(リスクの低減)です。「何のリスクか」は of dementia(認知症の)リスクです。
「どの範囲でか」はacross the 10-year period(10年間にわたって)29 percent(29パーセント)です。
on averageは「平均して」です。 as compared to the controlは「対照群との比較で」です。
訳:南フロリダ大学の研究員であり、今回の論文の筆頭執筆者のジェリー・エドワーズさんは「処理速度の訓練はこの10年間で、対照群と比べて平均して29パーセント認知症のリスクを低減した」と述べています。
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いかがでしょう。研究成果ついて書かれています。これに対してどのような意見があるのでしょうか?次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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2018年2月14日
第159回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その8
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第11パラグラフから読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(11)There was no significant difference in risk of dementia for the strategy-based memory or reasoning training groups.
(12)The findings are published in a peer-reviewed journal of the Alzheimer’s Association known as Alzheimer’s and Dementia: Translational Research and Clinical Interventions.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第11パラグラフ
There was no significant difference in risk of dementia for the strategy-based memory or reasoning training groups.
この文はThere is構文ですからThere is no ~で「~は存在しない」と訳します。
主語はsignificant difference(重要な違い)です。「どの点における違いか」はin risk of dementia(認知症の危険)です。
for ~は「~に対して」です。the strategy-based memory or reasoning training groupsの部分は最後にある名詞training groupsにこの単語の前にある修飾部がかかってきます。
the strategy-basedは「戦略に基づいた」です。
これが memory or reasoning(記憶力や推理力)にかかります。つまり「戦略に基づいた記憶力や推理力の訓練をした集団」ということです。
訳:戦略に基づいた記憶力や推理力の訓練をした集団間での認知症の危険に関しては大きな違いはありませんでした。
第12パラグラフ
The findings are published in a peer-reviewed journal of the Alzheimer’s Association known as Alzheimer’s and Dementia: Translational Research and Clinical Interventions.
主語はThe findings(研究結果)で述語はare published (出版される・表される)です。
「どこで表されるのか」はin a peer-reviewed journal (論文審査のある専門誌)です。
「何の専門か」はof the Alzheimer’s Association(アルツハイマー病協会)のAlzheimer’s and Dementia(アルツハイマー病や認知症)で、そのタイトルがTranslational Research and Clinical Interventions(探索医療と臨床介入)という雑誌です。
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いかがでしょう。研究成果の妥当性とその箔付けがされています。
反対意見はどのようなものでしょうか。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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2018年2月21日
第160回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その9
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今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第13パラグラフから最後まで読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(13)Some outside experts urged a dose of skepticism in interpreting the current study as a magic bullet against dementia, since many previous studies have found little to no benefit in popular online brain-training courses.
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第13パラグラフ
Some outside experts urged a dose of skepticism in interpreting the current study as a magic bullet against dementia, since many previous studies have found little to no benefit in popular online brain-training courses.
主語はSome outside experts(外部の専門家)です。述語はurged(主張する)です。「何を主張するのか」は a dose of skepticism (多少の疑いがあること)です。
a dose of~のdoseは「薬などの服用量の1回分」です。ここから「いやな体験の一回分」のような場合にも用いられます。urged a dose of skepticismは直訳では「懐疑的な態度の一回分」です。
ここではこの部分を無理に訳さず「多少の疑い」くらいの訳でいいでしょう。
その疑いが「どこに向けられているのか」はin interpreting the current study (この新しい研究の解釈にむけて)です。in ~ingは「~するときに」と訳すとうまくいきます。
「どのようなものとしてか」はas a magic bullet against dementia(認知症に対して百発百中の魔法の策として)です。
a magic bulletは「魔法の弾丸」が直訳ですが「魔法のように当たる弾丸」ということ、つまり「百発百中」ということです。ここでは「認知症に100パーセント効果がある訓練」という意味です。
「なぜ魔法の弾丸ではないのかの理由」は sinceという接続詞以下にあります。ここの主語は many previous studies(これまでの多くの研究)で、述語は have found (発見してきた)です。
その目的語はlittle to no benefit (ほとんどないか全くない結果)です。「何に対してか」はin popular online brain-training courses(人気のあるオンラインの脳力トレーニングのコースで)です。
訳:外部の専門家のなかには、この新しい研究を認知症への百発百中の魔法のようなものとして解釈するには疑問が残ると主張する者もいます。
それは、これまでのオンラインの脳トレコースは、ほとんどあるいはまったく効果のないものだったというものです。
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研究成果への反対意見が出てきました。100パーセントの効果があるとは言えない、というものです。
むしろ全く効果がないか、ほとんどない、という強い意見も出てきました。次回はそれをまとめる最終パラグラフです。
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2018年2月28日
第161回 「最先端科学・医療研究Ⅹ」その10
皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。
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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。
今回も「最新医療科学」の分野を扱います。AFP配信2017年11月28日の記事Video games could cut dementia risk 「テレビゲームが痴ほうのリスクを減らす」です。
今日は第14パラグラフから最後まで読んでいきましょう。
*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります
— Could playing video games help keep the brain agile as we age?
(14)①“The results reported here, of apparent reduction in risk of dementia after 10 years following only a few hours of cognitive training, are therefore rather surprising and should be treated with caution,” said Rob Howard, professor of old age psychiatry at University College London.
②“I find it implausible that such a brief intervention could have this effect.”
【解説】
テレビゲームで痴ほうの防止
-テレビゲームをすることで年をとっても脳の回転が速いままでいられるのだろうか?
第14パラグラフ
第1文
“The results reported here, of apparent reduction in risk of dementia after 10 years following only a few hours of cognitive training, are therefore rather surprising and should be treated with caution,” said Rob Howard, professor of old age psychiatry at University College London.
この部分はセリフです。発言者はRob Howard(ロバート・ハワードさん)です。その肩書はカンマ(,)の右にあります。
professor of old age psychiatry (高齢精神医学の教授)です。psychiatryは「精神医学[病学]」です。精神科医はpsychatristです。
at University College Londonは「ロンドンのユニバーシティ大学」です。 発言内容はまず、カンマ(,)2つに囲まれている部分をカッコに入れて飛ばして読みましょう。
するとThe results reported here(,of apparent reduction in risk of dementia after 10 years following only a few hours of cognitive training,) are therefore rather surprising and should be treated with cautionとなります。
この部分の主語はThe results reported here(ここで報告されている結果)です。reported hereの部分は過去分詞reportedが名詞のThe resultにかかっていきます。
この部分をSVと取らないこと。これをSVととるとareの主語がなくなってしまします。
述語はareの部分で、それにつながる補語はsurprising(驚くべきもの)です。次のandは先の主語The results の2つ目の動詞を導きます。
それはshould be treated with caution(注意をもって扱われるべきである)です。
次にカッコに入れた部分を見ましょう。of apparent reductionは「明らかな減少に関して」です。 in risk of dementiaは「認知症の危険性で」です。
after 10 years followingは「10年間の追跡調査」です。「何の追跡調査か」はonly a few hours of cognitive training「たった数時間の認識力の訓練」です。
訳:英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジの高齢者精神医学のロブ・ハワード教授は「ここで報告されている結果は、たった数時間の認識力の訓練の後の10年で認知症の危険性が明らかに減少した可能性があるというもので、これはかなり驚くべきもので、注意深く考えるきだ」と述べています。
第2文
“I find it implausible that such a brief intervention could have this effect.”
この部分もセリフです。発言者は先のロブ・ハワード教授です。主語はIで述語はfind it implausibleの部分です。
ここは受験でおなじみのfind OC(OがCだとわかる)が使われます。ここでのitは後ろのthat以下を指します。Cのimplausible は「信じがたい」です。
that以下に部分の主語はsuch a brief intervention(そのような短期間の介入)で、述語はcould have this effect(この効果を持つ可能性がある)です。
訳:「このような短期間での訓練がこうした効果を上げているとは信じられないものだと思っています」
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いかがでしょう。専門家の強い反対意見にもそれなりの説得力があります。
要はこうした議論のきっかけができて様々な研究が進むことが重要なのだと思います。次回からまた新しい文をしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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2018年3月07日
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