エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が医学部入試の英語で頻出のテーマにかんする長文を分かりやすく解説しています。

テーマ「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」

峰岸先生が医学部入試で頻出の『時事英語』を徹底解説!

「時事英語」特別講義

テーマ「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」
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第271回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その1

第271回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その1

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の見出しから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(1)Life expectancy in the United States fell by a full year during the first half of 2020, a staggering decline that reflects the toll of the covid-19 pandemic as well as a rise in deaths from drug overdoses, heart attacks and diseases that accompanied the outbreak, according to government data released Thursday.

見出し

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

今回の見出しもSVがあるので、わかりやすいですね。主語はU.S. life expectancy(アメリカの平均寿命)で、述語はfell(下落しました)です。
by a yearは「一年間あたり」です。

この見出しは紙面上のもので、ネットでの見出しとは異なっています。ネットの見出しはPandemic cut U.S. life expectancy by a year during the first half of 2020です。

これを訳すと、「2020年上半期でパンデミックが原因で平均寿命が一年身近くなりました」です。

ネットでは見やすさを重視するため、見出しも一文の長さも短くなりがちですが紙媒体ではもう少し丁寧に情報を与えてくれます。

ここでは例えば、紙媒体でduring the first half of 2020(2020年の上半期の半年間)という、ネットにはない表現が追加されているので、「この勢いならトータルで2年縮むかも」という予測ができる情報を与えてくれます。

訳:パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第1パラグラフ

Life expectancy in the United States fell by a full year during the first half of 2020, a staggering decline that reflects the toll of the covid-19 pandemic as well as a rise in deaths from drug overdoses, heart attacks and diseases that accompanied the outbreak, according to government data released Thursday.

この文は長いのですが、新聞記事で一文が長い場合はたいてい頭から順に情報を追いかけていけば読めますので、実践してみましょう。

Life expectancy in the United States は「アメリカの平均寿命」です。

主語ですね。述語はfell by a full year (まる一年分下がりました)です。during the first half of 2020は「2020年の上半期の間に」です。 a staggering decline は「驚異的な下落」です。

that reflectsは「これは反映しています」です。「何を反映しているのか」は the toll of the covid-19 pandemic(コロナパンデミックによる犠牲者)です。

as well as a riseは「上昇と同様に」です。 in deaths from drug overdosesは「薬物の過剰摂取による死における」です。

heart attacksは「心臓発作」です。diseases that accompanied the outbreakは「パンデミックに伴って生じた病気」です。

according to government data released Thursdayは「木曜日に発表された政府のデータによると」です。

訳: 木曜日に出された政府のデータによるとアメリカ人の平均寿命は2020年の上半期で一年縮まりました。

これには薬物の過剰摂取や心臓発作による死者、パンデミックによる病気による死者数の上昇に加えコロナウィルスによる犠牲者を反映した驚異的な下落になります。

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いかがでしょう?日本でもコロナウィルスの感染者・死者数は増加しています。アメリカではワクチン接種が開始されましたが、これまでに50万人が犠牲になっています。

この記事でどのような層がどのくらい犠牲になっているのかなどが出てきます。お楽しみに。

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2021年3月11日

第272回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その2

第272回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その2

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第2パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(2)①The last time life expectancy at birth dropped more dramatically was during World War II.

②Americans can now expect to live as long as they did in 2006, according to the provisional data released by the National Center for Health Statistics (NCHS), a part of the Centers for Disease Control and Prevention.

(3)①Black and Latino Americans were hit harder than Whites, reflecting the racial disparities of the pandemic, according to the new analysis.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第2パラグラフ
第1文

The last time life expectancy at birth dropped more dramatically was during World War II.

この文の主語はThe last time(前回)です。ここにlife expectancy(平均予想寿命)以下がかかります。

at birthは「出生時」です。dropped more dramaticallyは「より劇的に下落した」です。ここまでが主部です。

そして、この文の述語は次のwas during World War II(第二次世界大戦中でした)です。

訳:これよりも前に、出生時の平均寿命がより大きく下落したのは第二次世界大戦中のことでした。

第2文

Americans can now expect to live as long as they did in 2006, according to the provisional data released by the National Center for Health Statistics (NCHS), a part of the Centers for Disease Control and Prevention.

この文は長いので, accordingの前後2か所で切りましょう。

前半はAmericans can now expect to live as long as they did in 2006です。

この文の主語はAmericans(アメリカ人)で述語はcan now expect to live(生きることが予測される)です。

as long as they did in 「2006は2006年の時と同じくらい長く」です。

後半部分を見ましょう。according to the provisional data は「予測データによると」です。

「どんなデータなのか」はreleased by the National Center for Health Statistics (NCHS)(全米保健福祉省によって発表された)データです。

このthe National Center for Health Statistics (NCHS)(全米保健福祉省)の説明が, a part of the Centers for Disease Control and Prevention(全米疾病対策センター:CDCの一部)ということです。

訳:全米疾病対策センターの機関である全米保健福祉省が公表したデータによると、アメリカ人は今では2006年の時と同じレベルの平均寿命であると予想されています。

第3パラグラフ
第1文

Black and Latino Americans were hit harder than Whites, reflecting the racial disparities of the pandemic, according to the new analysis.

この文の主語はBlack and Latino Americans(黒人とラテン系アメリカ人)で述語はwere hit harder(より影響を受けています)です。

than Whitesは「白人よりも」です。 reflecting the racial disparitiesの部分は分詞構文で「人種間の不平等を反映している」です。of the pandemicは「パンデミックの」です。

according to the new analysisは「新しい分析によると」です。

訳:新しい分析によると、黒人とラテン系アメリカ人は白人よりも大きな影響を受けていてこれはパンデミック下で人種間の不平等を反映しているということです。

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いかがでしょう?死者が50万人を超えたアメリカでのコロナですが、平均寿命の低下の内情をみると人種間で違いがあるということですね。

ここにも人種問題が顔を出しています。次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年3月17日

第273回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その3

第273回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その3

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第3パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(3)②Black Americans lost 2.7 years of life expectancy, and Latinos lost 1.9. ③White life expectancy fell 0.8 years.

(4)①“It’s pretty jolting,” said Steven Woolf, director emeritus of the Center on Society and Health at Virginia Commonwealth University, who is compiling the same data for all of 2020.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第3パラグラフ
第2文

Black Americans lost 2.7 years of life expectancy, and Latinos lost 1.9. White life expectancy fell 0.8 years.

この文の主語はBlack Americans(黒人)で述語はlost 2.7 years of life expectancy(寿命を2.7年落としている)です。

次の文は前文に並行した文ですから主語はLatinos(ラテン系アメリカ人)で述語はlost 1.9.(1.9年落としている)です。

訳:黒人は2.7年寿命が縮み、ラテン系アメリカ人は1.9年縮みました。

第3文

White life expectancy fell 0.8 years.

この文の主語はWhite life expectancy (白人の平均寿命)で、述語はfell 0.8 years(0.8年落ちました)です。

訳:白人の寿命は0.8年短くなりました。

第4パラグラフ
第1文

“It’s pretty jolting,” said Steven Woolf, director emeritus of the Center on Society and Health at Virginia Commonwealth University, who is
compiling the same data for all of 2020.

この文は発言で始まっています。発言者はSteven Woolf(スティーブン・ウルフ)さんです。

その肩書はdirector emeritus of the Center on Society and Health at Virginia Commonwealth University(ヴァージニア・コモンウェルス大学の社会健康学・名誉教授)です。

さらにその説明が, who 以下にあります。is compilingは「編集している」です。

「何を編集しているのか」は the same data for all of 2020(2020年の全データ用のと同じデータ)です。

発言の内容ですが“It’s pretty jolting,”は「とても衝撃的でした」です。

訳:2020年度の全データ用ものと同じデータを編集している、ヴァージニア・コモンウェルス大学の社会健康学・スティーブン・ウルフ名誉教授は「それはとても衝撃的でした」と述べています。

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いかがでしょう?アメリカでのコロナですが、平均寿命の低下が白人より非白人の方が大きかった、ということがデータで示されました。その理由についてさらに分析が進みます。次回もお楽しみに。

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2021年3月24日

第274回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その4

第274回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その4

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第4パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(4)②“This is a huge impact.”

(5)①Life expectancy at birth, considered a reliable barometer of a nation’s health, has risen steadily in the United States since the middle of the 20th century, with small annual decreases in recent years caused mainly by “deaths of despair” — drug overdoses, alcoholism and suicide.

②Flat and modestly declining life expectancy from 2015 to 2017 caused considerable concern among public health experts after decades of progress against heart disease, cancer and other maladies.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第4パラグラフ
第2文

“This is a huge impact.”

この部分も発言です。発言者は先のSteven Woolf(スティーブン・ウルフ名誉教授)です。

その中身は、主語はThisで「黒人やラテン系アメリカ人のほうが白人より寿命が短くなったこと」です。 is a huge impactは「巨大な衝撃」です。

訳:このことにはとても驚きました

第5パラグラフ
第1文

Life expectancy at birth, considered a reliable barometer of a nation’s health, has risen steadily in the United States since the middle of the 20th century, with small annual decreases in recent years caused mainly by “deaths of despair” — drug overdoses, alcoholism and suicide.

この文は長いので、3つ目のカンマのある前後で切りましょう。

Life expectancy at birth, considered a reliable barometer of a nation’s health, has risen steadily in the United States since the middle of the 20th centuryまでが前半部分です。

この文の主語はLife expectancy at birth(出生時の平均寿命)です。

次の, considered a reliable barometer of a nation’s health,の部分はカンマが2か所あるのでいったん飛ばします。

すると述語がhas risen (上昇している)であることがわかります。steadily は「絶えず」です。

「どこで上昇しているのか」はin the United Statesは「アメリカで」です。

「いつから上昇しているのか」はsince the middle of the 20th centuryは「20世紀の中ごろから」です。

いったん飛ばしたconsidered a reliable barometer of a nation’s healthの部分ですが、これは、主語Life expectancy at birth(出生時の平均寿命)の説明です。

considered は「~であると思われる」です。「どのようなものに思われるのか」はa reliable barometer (信頼できる指標)です。

「何の指標か」はof a nation’s health(その国の健康)に関してです。

後半部分を見ましょう。

文頭のwithは「理由、条件、付帯状況」のどれかで訳すとうまくいきます。今回はどのように訳せばいいかは後ろの部分を見て決めましょう。

small annual decreases は「毎年わずかに減少」です。in recent years(ここ数年間の)です。次にcaused(引き起こされた)が出てきましたから、先のwithの訳は「付帯状況」がよいですね。

mainly by “deaths of despair”は主に「絶望による自殺」です。

— drug overdoses, alcoholism and suicideは「つまり。薬物の過剰摂取、アルコール依存症、自殺」です。

訳:その国の健康の信頼できる指標になる 出生時の平均寿命をみると、アメリカにおいては、近年の薬の過剰摂取、アルコール依存症、自殺といった「絶望死」を原因とする年ベースでの減少があったものの20世紀の中ごろから年々絶えず伸びてきました。

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いかがでしょう?“deaths of despair”という言葉は「DEATHS OF DESPAIR AND THE FUTURE OF CAPITALISM(絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの=アン・ケース, アンガス・ディートン)という著書で出てきた言葉の引用でしょう。

この本では中年白人の死亡率の増加要因を自殺、薬物の過剰摂取、アルコール性肝疾患としてこれらを「絶望死」と定義しています。

なぜ増加しているのかの分析も面白いので興味があれば読んでください。次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年3月31日

第275回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その5

第275回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その5

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第5パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(5)①Life expectancy at birth, considered a reliable barometer of a nation’s health, has risen steadily in the United States since the middle of the 20th century, with small annual decreases in recent years caused mainly by “deaths of despair” — drug overdoses, alcoholism and suicide.
②Flat and modestly declining life expectancy from 2015 to 2017 caused considerable concern among public health experts after decades of progress against heart disease, cancer and other maladies.

(6)In 2019, life expectancy ticked back up as the number of fatal drug overdoses dropped slightly for the first time in 28 years

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第5パラグラフ
第2文

Flat and modestly declining life expectancy from 2015 to 2017 caused considerable concern among public health experts after decades of progress against heart disease, cancer and other maladies.

この文の主語はlife expectancy(平均寿命)です。ここにFlat and modestly declining(平坦で穏やかな減少)がかかります。

from 2015 to 2017は「2015年から2017年に」です。よってここまでを通した主語(主部)はFlat and modestly declining life expectancy from 2015 to 2017(2015年から2017年の平均寿命の一定した緩やかな短縮)です。

この文の述語は caused (引き起こした)です。「何を引き起こしたのか」はconsiderable concern(かなりの懸念)です。

「誰に引き起こしたのか」は among public health experts(公共の健康の専門家の間で)です。「いつ引き起こしたのか)はafter decades of progress(進歩のあった数十年のあとで)です。

against heart disease, cancer and other maladiesは「心臓病、がん、その他の疾病に対して」です。

訳:心臓病、がん、その他の疾病に対して進歩のあった数十年のあとの2015年から2017年では平均寿命が横ばいだったりわずかに短くなったことは、公衆衛生の専門家の間にかなりの懸念を引き起こしました。

第6パラグラフ

In 2019, life expectancy ticked back up as the number of fatal drug overdoses dropped slightly for the first time in 28 years

この文の主語は life expectancy(平均寿命)で述語は ticked back up (元に戻った)です。 ticked back upは「徐々に元にもどる」です。

次の部分の文頭のasの訳は後ろを見てから決めましょう。この文の主語はthe number(数字)です。

「何の数字か」は of fatal drug overdoses(致命的な薬物の過剰摂取)です。述語はdropped (減少した)です。slightlyは「わずかに」です。

for the first time in 28 yearsは「28年ぶりに」です。これらの部分を見ると文頭のasは「~なので、~のときに、~につれて」のいずれでもよいでしょう。

訳:2019年、28年ぶりに薬物の過剰摂取による死者数が減るにつれ、平均寿命は徐々にもとのレベルに戻りました。

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いかがでしょう?平均寿命が過去にも縮んだ例が挙げられました。その程度はわずかで、すぐに回復したという例でした。

今回の例と比較できそうですね。次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年4月08日

第276回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その6

第276回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その6

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第7パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(7)①The only good news in the new report is that life expectancy typically bounces back quickly, because of the way it is calculated. ➁Experts said that when the United States quells the pandemic, they expect this to occur.

(8)①Overall, the NCHS data shows, life expectancy at birth for the entire U.S. population in the first half of 2020 was 77.8 years.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第7パラグラフ
第1文

The only good news in the new report is that life expectancy typically bounces back quickly, because of the way it is calculated.

この文の主語はThe only good news(ただ一つのよいニュース)です。 in the new report は「新しい報告で」です。述語はis that~(~です)の「~」の部分です。

この部分の主語は life expectancy (平均寿命)で述語はtypically bounces back quickly(通常はにすぐに跳ね返る)です。

because of ~は「~のせいで」です。the way it is calculatedは「それが計算されるやり方で」です。

訳:この報告書でだた一つの良いニュースは計算によると平均寿命は通常すぐに元に戻るということです。

第2文

Experts said that when the United States quells the pandemic, they expect this to occur.

この文の主語はExperts(専門家)で述語は said (言っています)です。「何といっているのか」はthat以下です。

この部分は when the United States quells the pandemicが「アメリカ合衆国がパンデミックを抑え込めたとき」です。

they expect this to occurは「彼らはこれが生じることを予測しています」です。ここでのthisは前文のlife expectancy typically bounces back quickly(平均寿命はすぐに元に戻る)です

訳:専門家たちはアメリカ合衆国がパンデミックを抑え込めれば、この回復が起きるでしょうということを予測しています。

第8パラグラフ
第1文

Overall, the NCHS data shows, life expectancy at birth for the entire U.S. population in the first half of 2020 was 77.8 years.

文頭のOverallは「全体として」です。次のthe NCHS data(全米保健福祉省:NCHSのデータ)が主語で shows(示しています)が述語です。

「何を示しているのか」は次のSVです。ここでの主語は life expectancy at birth (出生時の平均寿命)です。

ここにfor the entire U.S. population(全米の全体の)がかり、さらにin the first half of 2020(2020年の上半期で)です。述語は was 77.8 years(77.8才でした)です。

訳:全体としてみると、全米保健福祉省(NCHS)のデータは2020年の上半期で全米の全体の出生時の平均寿命は77.8才だったことを示しています。

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いかがでしょう?平均寿命はコロナが終息すればもとに戻るということで、これが明るいニュースであるとしています。次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年4月15日

第277回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その7

第277回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その7

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第8パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(8)➁For Black Americans, it was 72, for Latinos 79.9, and for Whites 78.

③As has long been the case, women could expect to live longer — 80.5 years, compared with 75.1 for men. ④The NCHS did not include figures for Asian Americans or other racial groups.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第8パラグラフ
第2文

For Black Americans, it was 72, for Latinos 79.9, and for Whites 78.

文頭のFor Black Americansは「アフリカ系のアメリカ人にとって」です。この文の主語は itで、前文の life expectancy at birth (出生時の平均寿命)をさします。

述語は was 72で「72才でした」です。次の 連続するforもこの文の文頭のforと同じ役割です。
for Latinosは「ラテン系アメリカ人にとって」で 79.9はその直前にit wasが省略されていますので「79.9才です」となります。

for Whites 78は「白人にとっては78才です」となります。

訳:黒人の場合、平均寿命は72才でラテン系アメリカ人の場合は79.9才、白人の場合は78才でした。

第3文

As has long been the case, women could expect to live longer — 80.5 years, compared with 75.1 for men.

文頭のAs has long been the caseは定型句で「いつものことであるが」という意味です。この文の主語はwomen(女性)で述語は could expect to live longer(長生きすることが予想されている)です。

ダッシュ( — )は前文の補足説明です。80.5 years(80.5才)は先の女性の寿命のことです。

compared with 75.1 for menは「男性の75.1才と比較して」という意味です。

訳:いつの時代でもそうですが女性は男性より長生きすると予想されています。男性の75.1才にくらべ女性は80.5才です。

第4文

The NCHS did not include figures for Asian Americans or other racial groups.

この文の主語はThe NCHS(全米保健福祉省)ですが、もちろんthe NCHS data(全米保健福祉省:NCHSのデータ)のことですね。
述語はdid not include(含んでいません)です。

何を含んでいないのかは figures(数字)です。
「どんな数字か」は for Asian Americans(アジア系のアメリカ人)やother racial groups(その他の人種グループ)です。

訳:この全米保健福祉省の数字にはアジア系アメリカ人やその他の人種は含まれていません。

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いかがでしょう?アフリカ系アメリカ人と白人の間に6年の開きがあることはデータから読み取れる重要な数字ではないでしょうか。

次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年4月21日

第278回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その8

第278回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その8

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第9パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(9)①With the United States approaching 500,000 deaths from the pandemic alone, experts were not surprised by the new data.

➁But they said the size of the reduction in life expectancy, particularly for Black and Latino Americans, was greater than expected.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第9パラグラフ
第1文

With the United States approaching 500,000 deaths from the pandemic alone, experts were not surprised by the new data.

文頭が前置詞withで始まっているので、この部分は主語ではありません。よってカンマの前までをいったん飛ばします。

するとexperts were not surprised by the new dataという主節が出てきます。

ここでの主語はexperts(専門家)で述語は were not surprised (驚きませんでした)です。by the new dataは「新しいデータで」です。

では、いったん飛ばした部分を見ましょう。With the United States approaching 500,000 deaths from the pandemic aloneの部分です。

ここでのwithは付帯状況で、with A Bは「A がBの状態で」となります。ここではAはthe United States(アメリカ合衆国)でBはapproaching 500,000 deaths from the pandemic alone(このパンデミックだけで死者数が50万人に近づいている)です。

訳:アメリカ国内では、今回のパンデミックだけの死者数が50万人に近づいている状態なので、専門家たちはこの新しいデータの数値には驚いてはいません。

第2文

But they said the size of the reduction in life expectancy, particularly for Black and Latino Americans, was greater than expected.

この文の主語はtheyで、ここでは前文のexperts(専門家)を指します。述語は said(言っている)で、「何を言っているのか」は次の部分です。この部分での主語は the size(大きさ)です。

「何の大きさか」はof the reduction in life expectancy(平均寿命の減少)の大きさです。

particularly for Black and Latino Americansは「特に黒人、ラテンアメリカ人」です。次のwas greater than expected(予想よりも大きかった)が述語です。

訳:しかし専門家は特に黒人やラテンアメリカ人の平均寿命の下落の規模に関しては予想を上回ったと述べています。

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いかがでしょう?アメリカでのcovid19の死者は5月10日現在で約58万人です。非白人の寿命の短縮率は専門家の予想超えたものであるというその原因はどこになるのでしょう。

次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年5月12日

第279回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その9

第279回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その9

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第10パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(10)①“This is a big departure.

②We haven’t seen anything this large since the first half of the 20th century, when infectious disease was much more common,” said Elizabeth Arias, a health scientist for the NCHS and lead author of the paper.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第10パラグラフ
第1文

“This is a big departure.

この部分は発言です。発言者は第2文の後半に出てくるElizabeth Arias(エリザベス・アライアスさん)です。

文頭のThisが主語で、これが指すものは前文の内容、the size of the reduction in life expectancy, particularly for Black and Latino Americans, was greater than expected.(特に黒人やラテンアメリカ人の平均寿命の下落の規模に関しては予想を上回った)を指します。

述語はis a big departure(大きな出発点です)です。

訳:「このことは大きな出発点になります。

第2文

We haven’t seen anything this large since the first half of the 20th century, when infectious disease was much more common,” said Elizabeth Arias, a health scientist for the NCHS and lead author of the paper.

この部分も発言ですが長いので, whenの前後で分けましょう。前半部分はWe haven’t seen anything this large since the first half of the 20th centuryです。

この文の主語はWeです。述語はhaven’t seen (目にしていなかった)です。「何を目にしていなかったのか」はanything this large(このように大きなどんなものでも)です。

具体的には「平均寿命の数値の下落の大きさがこれほど大きいこと」という意味です。「いつから目にしていないのか」はsince the first half of the 20th century(20世紀前半から)です。

後半部分を見ましょう。when infectious disease was much more common,” said Elizabeth Arias, a health scientist for the NCHS and lead author of the paper.です。

ここは発言の部分とそうでないところで分けられますね。発言の部分(when infectious disease was much more common)では主語がinfectious disease(感染症)で述語は was much more common(より一般的でした)です。

発言以外のところは, 発言者とその肩書です。発言者はElizabeth Arias(エリザベス・アライアスさん)で肩書は a health scientist for the NCHS and lead author of the paper(国立保健健康センターの科学者であり、この論文の筆頭文筆者)です。

訳:国立保健健康センターの科学者であり、この論文の筆頭文筆者のエリザベス・アライアスさんは、これほど大きな下落は20世紀前半に感染症が広まっていた時代以来、目にしたことはありません」と話しています。

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いかがでしょう?今回のパンデミックは20世紀前半以来、人類が感染症を抑え込んできたことを覆す規模のものであるということが述べられました。

次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年5月19日

第280回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その10

第280回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その10

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第11パラグラフから読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(11)The difference between White and minority drops in life expectancy caused the most alarm.

(12) ①“Those are very large disparities, and it reflects that the pandemic affected these two minority groups much more than the majority population,” Arias said.

➁ “So they experienced the bulk of the mortality.”

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第11パラグラフ

The difference between White and minority drops in life expectancy caused the most alarm.

この文の主語はThe difference(この違い)です。「何の違いか」は between White and minority drops(白人の下落と少数民族の下落)です。

in life expectancyは「平均寿命の」です。述語は caused(引き起こした)です。

「何を引き起こしたのか」は the most alarm(最も注意すべきこと)です。

訳:白人と少数民族の下落差には注意が必要です。

第12パラグラフ
第1文

“Those are very large disparities, and it reflects that the pandemic affected these two minority groups much more than the majority population,” Arias said.

この部分は発言です。発言者は文末にある通りArias(アライアスさん)です。最初のThose are very large disparitiesの部分の主語はThose(これら)です。

具体的には「白人の下落数値(0.8年)と少数民族(アフリカ系が2.7年ヒスパニック系1.9年)の数値の差」です。述語はare very large disparities(とても多きな格差です)です。

次のit reflects that the pandemic affected these two minority groups much more than the majority populationの主語はit はvery large disparities(大きな格差)で述語はreflects(反映しています)です。

「何を反映しているのか」はthat以下にあります。この部分の主語は the pandemic (パンデミック)で述語はaffected(影響した)です。

「誰にどの程度影響したのか」は these two minority groups(これらの2つの少数民族集団)に much more (より多く)影響した、ということです。

than the majority populationは「マジョリティーの人々より」です。具体的にthe majority population(マジョリティーの人)とは「白人」のことです。

訳:この違いは大きな格差を表しています。これはパンデミックが白人よりも2つの少数民族集団により大きく影響したことを反映しています」とアライアスさんは発言しています。

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いかがでしょう?下落差と格差のロジックですが民族間だけでなく男女差に着目しています。次は彼らの生活習慣や地域に話が広がりそうですね。次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年5月26日

第281回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その11

第281回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その11

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第12パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(12) ➁ “So they experienced the bulk of the mortality.”

(13)①The coronavirus has devastated communities of color across the country.

②Some have high populations of essential workers who cannot avoid the virus in their jobs or who live in multigenerational homes.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第12パラグラフ
第2文

“So they experienced the bulk of the mortality.”

この部分も発言です。発言者は引き続きアライアスさんです。ここの theyは these two minority groups(これらの2つの少数民族集団)のことを指します。

述語はexperience(経験しました)です。the bulk of the mortalは「大量の死者」です。

訳:少数民族集団は大量の死者を出しました。

第13パラグラフ
第1文

The coronavirus has devastated communities of color across the country.

この文の主語はThe coronavirus(コロナウイルス)で述語は has devastated (破壊しました)です。

「何を破壊したのか」はcommunities of color(有色人種のコミュニティーです。 across the countryは「全土にわたって」です。

訳:コロナウィルスはこの国の有色人種のコミュニティーを徹底的に破壊してしまいました

第2文

Some have high populations of essential workers who cannot avoid the virus in their jobs or who live in multigenerational homes.

この文の主語はSome(いくつかは)です。述語はhave high populations (多くの人がいる)です。

「どんな人か」はof essential workers(本質的な労働者)です。「本質的」とはここではコロナウィルス対策に対して「本質的」つまり「医療従事者」のことです。

そしてその人たちは who cannot avoid (避けることのできない労働者)です。

「何を避けることができないのか」はthe virus(コロナウィルス)です。

「いつ避けられないのか」は in their jobs(仕事中に)です。 who live in multigenerational homesは「複数の年齢層が住んでいる家庭の人」です。

訳:その中には仕事上どうしてもコロナウィルスを避けられない医療従事者や大家族で世代が違う家族と住んでいるものもいました。

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いかがでしょう?コロナウィルスの感染を受けやすい状況にある人たちが有色人種であることが述べられました。

社会構造の性質ですね。他にも要因はあるのでしょうか?次回もさらなる分析を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年6月03日

第282回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その12

第282回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その12

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第13パラグラフ第3文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(13)③Black and Latino Americans are more likely to have poorer access to health care, including coronavirus testing, and have underlying health conditions, such as high blood pressure and diabetes, that increase their vulnerability to covid-19.

(14)①Data in the new study also comes from the first six months of 2020, when the virus did its worst damage in a surge through the Northeast, home to large Black and Latino populations.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第13パラグラフ
第3文

Black and Latino Americans are more likely to have poorer access to health care, including coronavirus testing, and have underlying health conditions, such as high blood pressure and diabetes, that increase their vulnerability to covid-19.

この文は長いのでBlack and Latino Americans are more likely to have poorer access to health care, including coronavirus testingの部分とそれ以降で分けましょう。

まず、前半部分の主語はBlack and Latino Americans(黒人とラテン系アメリカ人)です。述語は are more likely to have poorer access(アクセスがしにくい傾向にある)です。

「何にアクセスするのか」は to health care(ケアを受けることに対するアクセス)です。

including coronavirus testingは「コロナウィルスに対する検査を含む」です。

後半部分はand have underlying health conditions, such as high blood pressure and diabetes, that increase their vulnerability to covid-19です。

ここでの主語はやはり先のBlack and Latino Americans(黒人とラテン系アメリカ人)です。

述語は have underlying health conditions(基本的に好ましくない健康状態です)。conditionはここでは「好ましくない健康状態」です。such as high blood pressure and diabetesは「高血圧や糖尿病のような」です。

that increase their vulnerability to covid-19の部分の主語はthat(このこと)です。述語はincrease(増加させる)です。

「何を増加させるのか」は their vulnerability(彼らの脆弱さ)です。「何に対する脆弱さか」は to covid-19(新型コロナウィルス)に対してです。

訳:黒人やラテン系アメリカ人は病院に行きにくくなっています。コロナウィルスに感染しているかの検査にしてもそうです。

そして、基本的に健康状態は高血圧や糖尿病のような好ましくない状態です。このことでより新型コロナウイルスにかかりやすくなっているのです。

第14パラグラフ
第1文

Data in the new study also comes from the first six months of 2020, when the virus did its worst damage in a surge through the Northeast, home to large Black and Latino populations.

この文も長いので、まず前半のData in the new study also comes from the first six months of 2020,までを見ましょう。

ここの主語はData in the new study(この新しい研究のデータ)です。述語はcomes from the first six months of 2020(2020年の上半期のものです)です。

訳:今回の新研究は2020年の上半期のデータに基づいています。

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いかがでしょう?アフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人といった有色人種は基礎疾患を抱えていることが多く、また医療機関にかかりにくくなっているという社会構造が挙げられました。

他にも要因はあるのでしょうか?次回も読みこんでんでいきましょう。お楽しみに。

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2021年6月09日

第283回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その13

第283回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その13

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第14パラグラフ第1文の後半から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(14)①In the early months of 2020, some seriously ill people delayed seeking Data in the new study also comes from the first six months of 2020, when the virus did its worst damage in a surge through the Northeast, home to large Black and Latino populations.

②Second and third surges swept wider swaths of the United States.

③Arias said that when her team examines a full year of data, she expects it will show a greater proportion of White deaths.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第14パラグラフ
第1文

Data in the new study also comes from the first six months of 2020, when the virus did its worst damage in a surge through the Northeast, home to large Black and Latino populations.

この文は長いので2か所に切りました。前半部分Data in the new study also comes from the first six months of 2020の訳は「今回の新研究は2020年の上半期のデータに基づいています」です。

後半部分はwhen the virus did its worst damage in a surge through the Northeast, home to large Black and Latino populations.です。

文頭のwhenは関係副詞ですが前文のthe first six months of 2020(2020年の上半期)が先行詞です。

この部分の主語はthe virus(コロナウィルス)で述語はdid its worst damage (最悪の損害を与えていた)です。

in a surge は「急激に」ですthrough the Northeastは「北東部のいたるところで」です。

次のhome to large Black and Latino populationsはthe Northeastは(北東部)の追加説明です。

home to は「住家」です。「誰の住家か」はlarge Black and Latino populations(黒人やラテン系アメリカ人の大勢)です。

訳:今回の新研究は2020年の上半期のデータに基づいています。この時期はコロナウィルスが北東部のいたるところで急激し最悪の被害を与えていました。北東部には多くの黒人やラテン系アメリカン人が住んでいます。

第2文

Second and third surges swept wider swaths of the United States.

この文の主語はSecond and third surges(第2波と第3波のよる急増)です。述語は swept(一掃した)です。

「何を一掃したのか」はwider swaths of the United States(アメリカの広域の帯)です。wide swathsは、天気予報などでよく使われます。

「広域にわたって」という意味です。つまり「コロナウィルスの第2波と第3波はアメリカ全土に広がった」ということです。

訳:第2波と第3波はアメリカの広域にわたりました。

第3文

Arias said that when her team examines a full year of data, she expects it will show a greater proportion of White deaths.

この文の主語はArias(アライアスさん)です。述語はsaid (発言しました)です。

「何を発言したのか」はthat以下にあります。when her team examines a full year of dataは「彼女のチームが一年分のデータを十分に調べると」です。

次の部分の主語はsheで先の主語のArias(アライアスさん)です。述語はexpects(予測している)です。

「何を予測しているのか」は it will show(それが表すこと)です。ここでのit(それ)はher team examines a full year of data(彼女のチームが一年分のデータを十分に調べること)です。

「何を表すのか」はa greater proportion of White deaths(白人の死者の数が増えること)です。

訳:アライアスさんは、彼女のチームが一年分のデータを十分調べれば、白人の死亡者数が増加することを示すことになるでしょうと話しています。

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いかがでしょう?

北東部はアフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人といった有色人種が居を構えておりここでの死亡率が白人より高いということが重要で、アメリカ全土の一年間の統計によるとそれが薄まってしまう、ということを話していますね。

次回もしっかり読みこんでいきましょう。お楽しみに。

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2021年6月16日

第284回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その14

第284回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その14

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第15パラグラフ第1文の後半から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(15)①The data also reflects an increased death total from other causes, such as strokes and drug overdoses, that are part of the pandemic’s collateral damage.

②In the early months of 2020, some seriously ill people delayed seeking health care out of fear of the new and lethal virus.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第15パラグラフ
第1文

The data also reflects an increased death total from other causes, such as strokes and drug overdoses ,that are part of the pandemic’s collateral damage.

この文は長いのでカンマの前後で分けましょう。

前半の部分はThe data also reflects an increased death total from other causes, such as strokes and drug overdosesですが、この部分の主語はThe data(このデータ)で、述語は reflects(表しています)です。

「何を表しているのか」は an increased death total (増加した死者の合計数)です。

「どのような死者か」はfrom other causes「他の原因による」死者です。such as strokes and drug overdosesは「脳卒中や薬物の過剰摂取のような」です。

これは「他の原因」の具体例です。

後半部分はthat are part of the pandemic’s collateral damageですが、この部分の主語はthat(それ)です。

ここでは前文の内容を指します。述語はare part (一部です)です。「何の一部か」はof the pandemic’s collateral damage(パンデミックの側副ダメージ)です。

つまりパンデミックが起因ということです。collateralは「付随的な、側枝、副側の」という意味です。

訳:このデータは他の要因による死亡者の増加も表しています。他の要因は脳卒中や薬物の過剰摂取のようなものです。これはパンデミックを起因としたものの一部です。

第2文

In the early months of 2020, some seriously ill people delayed seeking health care out of fear of the new and lethal virus.

In the early months of 2020は「2020年の早い月に」です。

「月」となっていますが、訳は「時期」でよいでしょうsome seriously ill people(重症の人たち)が主語で述語は delayed seeking(探すことを遅らせた)です「何をさがすのか」はhealth care(ヘルスケア)「病院など診察してもらえる場所」のことです。

out of fear は「恐怖心から」です。of the new and lethal virusは「新種で致死的なウィルスに関して」です。

訳:2020年の早い時期には、新型で致死的なウィルスに対する恐怖心から病院に行かなかった重篤の人もいました。

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いかがでしょう?さまざまな視点からデータをみていて限りなくバイアスをなくそうとしていますね。

こうしてデータの客観性が高まってきます。次回はどのようなデータが扱われるでしょう。お楽しみに。

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2021年6月24日

第285回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その15

第285回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その15

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第16パラグラフ第1文の後半から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(16)In an October study, the CDC estimated that perhaps a third of these “excess deaths” — the number of deaths greater than would be expected in a typical year — were caused by factors other than covid-19.

(17)①“There is nothing good to be said,” said Anne Case, the Princeton economics professor who coined the term “deaths of despair” with her husband, Princeton economist Angus Deaton.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第16パラグラフ

In an October study, the CDC estimated that perhaps a third of these “excess deaths” — the number of deaths greater than would be expected in a typical year — were caused by factors other than covid-19.

In an October studyは「10月の研究では」ですが10月に出された報告では」という意味です。この文の主語は the CDC で述語はestimated(見積もった)です。

「何をどのように見積もったのか」は that以下です。ここでの主語は perhaps a third(おそらく三分の一)です。

「何の三分の一か」は of these “excess deaths”(こうした「過剰な死者」の)です。

つぎの部分、— the number of deaths greater than would be expected in a typical year —はダッシュ(—)が2か所あり、中の文が囲まれている形になっているので、いったん飛ばします。

すると先のperhaps a third of these “excess deaths”(おそらくこうした「過剰な死者」の三分の一)の述語が出てきます。were caused (引き起こされた)です。

「何に引き起こされたのか」はby factors other than covid-19(コロナウイルス以外の要因)です。

いったん飛ばした部分を見ましょう。 the number of deaths greater than would be expected in a typical year です。

頭から見ていくとthe number of deaths は「死者の数」です。greater than would be expectedは「予想された数字よりも大きい」です。

in a typical yearは「典型的な一年で」です。この部分は直前のthese “excess deaths”(こうした「過剰な死者」)の説明です。

訳:10月の報告では全米疾病対策センター(CDC)はこうした「過剰な死者数」、つまり典型的な一年間の予想される死者数よりはるかに大きな数になっている状態になっているのですが、これのおそらく三分の一は新型コロナウイルス以外の要因によるものであると見積もっています。

第17パラグラフ
第1文

“There is nothing good to be said,” said Anne Case, the Princeton economics professor who coined the term “deaths of despair” with her husband, Princeton economist Angus Deaton.

この部分はセリフです。発言者はAnne Case(アン・ケイスさん)です。文頭はthere is構文ですので主語はnothing good (良い点)になります。

to be saidは「言うべき」です。よって、「言うべき良い点はありません」となります。

次のAnne Caseの後ろはアンさんの肩書です。the Princeton economics professorは「プリンストン大の経済学部教授」です。

さらに説明が続きます。who coined は「名前を付けた」です。

「何にどんな名前を付けたのか」はthe term「用語」に“deaths of despair”(「絶望死」と)です。

with her husband, Princeton economist Angus Deatonは彼女の夫であるプリンストン大の経済学者アンガス・デイトンさんとともに」です。

訳:プリンストン大学の経済学部教授のアン・ケイスさんは「語るべきいい点は何もありません」と話しています。

彼女は夫のプリンストン大学の経済学者であるアンガス・デイトンさんと「絶望死」という名前を付けています。

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いかがでしょう?経済学者からの視点も加わりらデータの客観性をさらに高めています。

次回はどのようなデータが扱われるでしょう。お楽しみに。

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2021年7月01日

第286回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その16

第286回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その16

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第17パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(17) ②“In addition to covid, we know that the drug epidemic continues to surge, as well.”

(18)①In December, the CDC reported that the number of overdose deaths exceeded 81,000 in the year that ended in May 2020.

②That was the largest number ever recorded in a 12-month period.

(19)①Other researchers have reached conclusions similar to the CDC’s.

②In a Feb. 2 paper in the Proceedings of the National Academy of Sciences that looked at data for all of 2020, Theresa Andrasfay of the University of Southern California and Noreen Goldman of Princeton estimated that U.S. life expectancy would fall by 1.13 years as a result of the pandemic.

③Black and Latino Americans would suffer reductions three to four times greater than White Americans, they said.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第17パラグラフ
第2文

“In addition to covid, we know that the drug epidemic continues to surge, as well.” 

この部分は台詞です。発言者は先のプリンストン大学の経済学部教授のアン・ケイスさんです。文頭のIn addition toは~に加えてです。

この文の主語は weで述語は know(知っている)です。「何を知っているのか」は that以下です。この部分の主語は the drug epidemic(薬物の大流行)です。

述語は continues to surge(上昇し続けます)です。as wellは「同様に」です。

訳:「新型コロナウイルスに加えて、薬物乱用も上昇し続けていることはわかっています」

第18パラグラフ
第1文

In December, the CDC reported that the number of overdose deaths exceeded 81,000 in the year that ended in May 2020.

In Decemberは「12月に」です。この部分の主語はthe CDC(全米疾病予防センター)で述語は reported (報告しました)です。

「何を報告したのか」はthat以下です。この部分の主語は the number (数字)です。「何の数字か」はof overdose deaths(過剰服用による死者)です。

述語はexceeded(上回りました)です。 「何を上回ったのか」は81,000(81000人)です。

in the year that ended in May 2020は2020年の5月を末日としたこの一年間で」です。

訳:12月にCDC(全米疾病予防センター)は2020年の5月末での一年間で薬物の過剰摂取による死者は81000人を超えたと報告しました。

第2文

That was the largest number ever recorded in a 12-month period.

この文の主語はThat(それ)です、ここでは「5月までの一年間で薬物の過剰摂取による死者が81000人をこえたこと」です。

述語は was the largest number (最大の数字)です。ever recordedは「これまでに記録された中で」です。

in a 12-month periodは「12ヶ月という期間において」です。

訳:これは12ヶ月間では過去最大の数字になります。

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いかがでしょう?死者数の上昇をみたときに、新型コロナウイルスによるものとそうでないものを分けること、そして、そのような死者数の分析をすることでなお一層新型コロナウイルスのよる死者数の数や背景が浮かび上がってきます。次回もお楽しみに。

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2021年7月07日

第287回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その17

第287回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その17

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第19パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(19)①Other researchers have reached conclusions similar to the CDC’s.

②In a Feb. 2 paper in the Proceedings of the National Academy of Sciences that looked at data for all of 2020, Theresa Andrasfay of the University of Southern California and Noreen Goldman of Princeton estimated that U.S. life expectancy would fall by 1.13 years as a result of the pandemic.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第19パラグラフ
第1文

Other researchers have reached conclusions similar to the CDC’s.

この文の主語はOther researchers(ほかの研究者たち)で術後はhave reached conclusions(結論に達しました)です。

「どんな結論か」はsimilar to the CDC’s.(CDCと同じような結論)です。

訳:他の研究者たちもCDCが出してたものと同じような結論を出しました。

第2文

In a Feb. 2 paper in the Proceedings of the National Academy of Sciences that looked at data for all of 2020, Theresa Andrasfay of the University of Southern California and Noreen Goldman of Princeton estimated that U.S. life expectancy would fall by 1.13 years as a result of the pandemic.

この文は長いのでカンマの前後で分けましょう。
前半部分はIn a Feb. 2 paper から2020までです。

文頭のIn a Feb. 2 paper (2月2日付けの報告で)です。in the Proceedings of the National Academy of Sciencesは「全米科学アカデミー紀要のなかで」です。

that looked at data for all of 2020は「2020年のすべてのデータを検証しました」です。
後半部分はTheresa Andrasfayから最後までです。

この文の主語はTheresa Andrasfay(テリーザ・アンドラスフェイさん)です。その肩書はthe University of Southern California(南カリフォルニア大学)です。

次のNoreen Goldman (ノリーン・ゴールドマンさん)も人名で先のテリーザ・アンドラスフェイさんとともに主語になっています。

ノリーン・ゴールドマンさんの肩書はPrinceton(プリンストン大学)です。この文の述語はestimated(見積りました)です。「どのように見積もったのか」はthat以下にあります。

この部分の主語はU.S. life expectancy(アメリカの平均寿命)です。述語はwould fall(低下する)です。「どのくらい低下するのか」はby 1.13 years (1.13年)分です。

as a result of the pandemicは「パンデミックの結果として」です。

訳:2020年のすべてのデータを検証した全米科学アカデミー紀要の2月2日付けの報告で、南カリフォルニア大学のテリーザ・アンドラスフェイさんと
プリンストン大学のノリーン・ゴールドマンさんはパンデミックの結果としてアメリカ人の平均寿命は1.13年分低下するだろうと見積もっています

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いかがでしょう?また別の分析結果が示され、同様の結果が得られた、との結論を出しています。

次回はどのようなデータが扱われるでしょう。お楽しみに。

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2021年7月14日

第288回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その18

第288回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その18

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の第19パラグラフ第3文から読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(19)③Black and Latino Americans would suffer reductions three to four times greater than White Americans, they said.

(20)“Consequently, covid-19 is expected to reverse over 10 [years] of progress made in closing the Black−White gap in life expectancy and reduce the previous Latino mortality advantage by over 70%,” they wrote.

(21)In a separate examination, a team led by Spanish researcher Héctor Pifarré i Arolas concluded that the number of years of life lost to covid-19 in the United States would be five times greater than the number lost to the worst flu season of the past two decades.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第19パラグラフ
第3文

Black and Latino Americans would suffer reductions three to four times greater than White Americans, they said.

この文の主語は文末の they(彼ら)で、先の南カリフォルニア大学のテリーザ・アンドラスフェイさんとプリンストン大学のノリーン・ゴールドマンさんのことです。

述語はsaid(言っています)です。その中身の主語はBlack and Latino Americans(黒人とラテン系アメリカ人)です。

述語は would suffer reductions (減少を被るでしょう)です。これは平均寿命の減少ですから、その数字が下がることを指しています。three to four timesは「3~4倍」です。

greater than White Americansは「白人より」です。

訳:彼女たちは、黒人とラテン系アメリカ人は白人に比べ平均寿命の減少が3~4倍になることになるでしょう、と言っています。

第20パラグラフ

“Consequently, covid-19 is expected to reverse over 10 [years] of progress made in closing the Black−White gap in life expectancy and reduce the previous Latino mortality advantage by over 70%,” they wrote.

この文の主語は最後に部分にあるtheyです。もちろんを先のテリーザさんとノリーンさんを指します。
述語はwrote(書いています)です。

その中身は引用句で囲まれた部分です。ここの部分では、文頭にConsequently,(その結果として)がありますが、主語はcovid-19(新型コロナウイルス)で述語はis expected(予想されている)です。
「何が予想されているのか」はto reverse(逆行すること)です。

「何に逆行するのか」は over 10 [years] of progress(10年以上に渡る発展)です。「どんな発展か」はmade in closing the Black−White gap(白人と黒人のギャップを埋める)発展です。

in life expectancyは「平均寿命において」です。次のand reduceは「そして減らしています」は先の is expected(予想されている)の中身の2つめです。to reverse(逆行すること)と並立しています。

「何を減らしているのか」はthe previous Latino mortality advantage「以前のラテン系アメリカ人の平均寿命」です。 by over 70%,” は「70パーセント分」です。

訳:彼女たちは「結果として、新型コロナウイルスは黒人と白人の平均寿命が10年以上に渡って縮まってきたことに逆行し、これまでのラテンアメリカ人の平均寿命を7割に下げてしまうことが予想されます」と記述しています。

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いかがでしょう?白人と黒人やラテン系アメリカ人の平均寿命との間にさらに大きな隔たりが生まれるかもしれないというデータが出てきました。

この流れで次回は最終パラグラフを読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年7月21日

第289回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その19

第289回 「パンデミック下で平均寿命が一年縮む」その19

今回も「最先端科学・医療研究」の分野です。

今日は2021年2月のワシントンポスト紙の記事:Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year(パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米)の最終パラグラフを読んでいきましょう。
(注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れる場合があります)

Amid Pandemic, U.S. life expectancy fell by a year

(21)In a separate examination, a team led by Spanish researcher Héctor Pifarré i Arolas concluded that the number of years of life lost to covid-19 in the United States would be five times greater than the number lost to the worst flu season of the past two decades.

パンデミック下で平均寿命が一年縮む:米

第21パラグラフ

In a separate examination, a team led by Spanish researcher Héctor Pifarré i Arolas concluded that the number of years of life lost to covid-19 in the United States would be five times greater than the number lost to the worst flu season of the past two decades.

文頭のIn a separate examinationは「ある分けられた実験で」つまり「別に行われた実験で」ということです。 a team(1つのチーム)が主語で、ここにled by ~(~に率いられた)がかかります。

「誰が率いたのか」はSpanish researcher Héctor Pifarré i Arolas(スペインの研究者のエクトル・ピファレ・アロラス)です。

この文の述語はconcluded that ~(~と結論付けた)です。「どのような結論を出したのか」はthat 以下の主語と述語から読んでいきましょう。
 
ここでの主語はthe number (数字)です。「何の数字か」はof years(数年にわた)です。 of lifeは「生命について」です。

lost to covid-19 は(新型コロナウィルスで失われた)です。in the United Statesは「アメリカ国内で」です。述語はwould be five times greater(5倍大きくなるだろう)です。

than the numberは「数字よりも」です。「何の数か」は lost to the worst flu season(最悪のインフルエンザが流行った年に失われた生命)です。

of the past two decadesは「この20年間で」です。

訳:スペインの研究者のエクトル・ピファレ・アロラスさんが率いたチームの別の実験では、今回の新型コロナウィルスによる死者数は、ここ20年間でおきた最悪のインフルエンザの流行での死者数の5倍になるであろうという結論を出しました。

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いかがでしょう?今回でこの記事は終わりです。新型コロナウィルスは変異株が次々と生まれ、まだまだ収束しそうにありません。

私たちの生活もすっかり変わってしまいました。人類はこれまでに何度もこうした感染病との戦いを繰り広げてきました。今回もまだまだ先は長いですが戦い続けなければなりません。

一人ひとりが意識を高く持ちたいですね。次回からまた新しい記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2021年9月09日

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プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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