医学部偏差値比較ランキング※医学部の正しい選び方

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医学部偏差値比較ランキング※医学部の正しい選び方
医学部とは、医師を養成すべく医学を専門に学ぶ過程であり、卒業時に医師国家試験の受験資格が与えられる6年生の学部です。

医学部受験は難易度が非常に高く、さらに少子化傾向にも関わらず近年医学部志望者が増加しているため、競争の激化に伴い、非常に高い偏差値が要求されています。

医学部受験で合格を勝ち取るためには、偏差値だけでなく各大学の医学部の傾向やアドミッションポリシーを理解し、適切な対策をおこなうことが短期合格への近道です。

当サイトでは医学部受験についての基礎知識だけでなく、国公立・私立大医学部それぞれに応じた適切な受験対策・勉強法および合格実績豊富な医学部予備校などを紹介しています。偏差値や学費を考慮しながら様々な特長をもつ医学部を比較検討し志望校選定の参考にしてください。

当記事の監修者:新美暖

  • 在籍大学:名古屋大学

名古屋大学医学部医学科3年の新美です。防衛医科大学校、慈恵医大、日本医大に合格しました。得意科目は数物です。

当記事の監修者:新美暖

  • 名古屋大学

名古屋大学医学部医学科3年の新美です。防衛医科大学校、慈恵医大、日本医大に合格しました。得意科目は数物です。

医学部医学科の設置大学一覧

日本には、国公立に50大学、私立に31大学、そして、準大学の防衛医科大学校の合計82の医学部医学科があります。

北海道・東北地区

大学名 区分 エリア
北海道大学 国立 北海道
旭川医科大学 国立 北海道
札幌医科大学 公立 北海道
弘前大学 国立 青森
岩手医科大学 私立 岩手
東北大学 国立 宮城
東北医科薬科大学 私立 宮城
秋田大学 国立 秋田
山形大学 国立 山形
福島県立医科大学 公立 福島

関東地区・甲信越地区

大学名 区分 エリア
筑波大学 国立 茨城
群馬大学 国立 群馬
自治医科大学 私立 栃木
獨協医科大学 私立 栃木
千葉大学 国立 千葉
国際医療福祉大学 私立 千葉
埼玉医科大学 私立 埼玉
防衛医科大学校 準大学 埼玉
東京大学 国立 東京
東京医科歯科大学 国立 東京
杏林大学 私立 東京
慶應義塾大学 私立 東京
順天堂大学 私立 東京
昭和大学 私立 東京
帝京大学 私立 東京
東京医科大学 私立 東京
東京慈恵会医科大学 私立 東京
東京女子医科大学 私立 東京
東邦大学 私立 東京
日本大学 私立 東京
日本医科大学 私立 東京
横浜市立大学 公立 神奈川
北里大学 私立 神奈川
東海大学 私立 神奈川
聖マリアンナ医科大学 私立 神奈川
新潟大学 国立 新潟
山梨大学 国立 山梨
信州大学 国立 長野

中部・北陸地区

大学名 区分 エリア
富山大学 国立 富山
金沢大学 国立 石川
金沢医科大学 私立 石川
福井大学 国立 福井
浜松医科大学 国立 静岡
名古屋大学 国立 愛知
名古屋市立大学 公立 愛知
愛知医科大学 私立 愛知
藤田医科大学 私立 愛知
岐阜大学 国立 岐阜
三重大学 国立 三重

近畿地区

大学名 区分 エリア
滋賀医科大学 国立 滋賀
京都大学 国立 京都
京都府立医科大学 公立 京都
大阪大学 国立 大阪
大阪市立大学 公立 大阪
大阪医科薬科大学 私立 大阪
関西医科大学 私立 大阪
近畿大学 私立 大阪
奈良県立医科大学 公立 奈良
和歌山県立医科大学 公立 和歌山
神戸大学 国立 兵庫
兵庫医科大学 私立 兵庫

中国・四国地区

大学名 区分 エリア
鳥取大学 国立 鳥取
島根大学 国立 島根
岡山大学 国立 岡山
川崎医科大学 私立 岡山
広島大学 国立 広島
山口大学 国立 山口
徳島大学 国立 徳島
香川大学 国立 香川
愛媛大学 国立 愛媛
高知大学 国立 高知

九州地区

大学名 区分 エリア
九州大学 国立 福岡
産業医科大学 私立 福岡
福岡大学 私立 福岡
久留米大学 私立 福岡
佐賀大学 国立 佐賀
長崎大学 国立 長崎
熊本大学 国立 熊本
大分大学 国立 大分
宮崎大学 国立 宮崎
鹿児島大学 国立 鹿児島
琉球大学 国立 沖縄

医学部に入学する方法

一般選抜

一般選抜は、一般入試のことで多くの医学部受験生が受ける入試のことです。

国公立大学は前期と後期日程の2回のチャンスがあり、共通テストと二次試験を合格する必要があります。

学費が安い国公立の場合は一般入試の偏差値は非常に高いです。

いっぽう、私立大学の場合は、大学によって入試日程が異なるため、併願受験が可能で合格の可能性を高めることができます。

合格には、一次の学科試験と、二次の面接・小論文を突破する必要があります。

私立は、国公立の滑り止めや併願受験で多くの受験生が受けること、そして、医学部によって問題傾向が違うので、偏差値以上の難しさがあります。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜とは、昔でいう推薦入試のことです。

選抜方法は、共通テスト、小論文、筆記試験、志望理由書、面接、調査書のいずれかで構成されていることがほとんどです。

推薦は一般よりも合格しやすいイメージがありますが、医学部受験の場合は違います。

平均評定は4.3以上、共通テスト必須と、推薦入試でも高い偏差値が必要です。

受験資格は現役の高校生および一浪人生が中心で、たまに二浪以上でも受験可能な医学部があるくらいとなります。

総合選抜

学校推薦型選抜と同じような入試を実施しているのが総合選抜で、昔はAO入試と呼ばれていました。

総合選抜も医学部医学科になると決して合格は簡単ではなく、高い偏差値が要求されます。

もちろん共通テストは受験必須で、他にも小論文・志望理由書・面接・調査書など学校推薦型選抜と同様に様々な選抜方法があります。

学校推薦型選抜と総合選抜の違いは、高校からの推薦書が不要であり、より多くの医学部受験生が挑戦できるとうことです。

ただし、こちらも受験資格は現役・一浪生が中心です。

学士編入

学士編入は、医学部以外の大学を卒業した人向けの選抜方法です。

メリットは、合格したら1年生から始める必要がなく、1年次後半や3年次に編入できるため、学費と在学時間を節約できます。

募集定員は少なく、高学歴な受験生も多いため、あえて学士編入ではなく一般選抜を再受験する人も多いです。

英語・小論文・面接が中心の医学部も多く、文系出身者でも合格しやすいのが特徴。

国公立大学おすすめランキング

1

東京大学

東京大学理科三類は、医学部の中で最も高い偏差値・難易度を誇ります。日本の医療・医学を牽引する名門大学であり、ノーベル医学賞を受賞してもおかしくない著名な研究者が数多くいます。特に、研究医育成に力を入れており基礎医学分野では世界トップレベルと言われています。世界的に有名なイギリスのQS世界の大学医学部ランキング(2020)でも21位と国内ナンバーワン。

偏差値
75.8
所在地
東京都文京区
特徴
基礎医学分野では世界トップレベルの国内最高学府

2

京都大学

京都大学医学部は、医学部の中でも最難関の一つであり研究・教育ともに世界レベルの水準です。MD・PhDコースを日本で始めて導入し優秀な研究医を育成する教育体制が充実しています。地域に大規模関連病院がたくさんあり、臨床実習では先端医療に触れる機会が多く設けられています。QS世界の大学医学部ランキング(2020)では27位と東大と共にトップ50以内にランクインしています。

偏差値
74.0
所在地
京都府京都市左京区
特徴
高度な研究に専念できる施設が充実

3

大阪大学

大阪大学医学部は、国公立大学の中でもトップレベルの難易度を誇る名門医学部です。教員の質が高く、教員1人あたりの論文発表数と世界的な科学雑誌への論文掲載数は全国トップクラスにランクされています。卒後教育も主要病院と連携して優秀な専門医の輩出に力を入れているのが特徴。QSランキングでは51-100位と国内の医学部では京都大学に次ぐ順位を誇っています。

偏差値
72.0
所在地
大阪府吹田市
特徴
地域の主要病院と連携した卒後教育が充実

4

東京医科歯科大学

東京医科歯科大学医学部は、国立大学の中でも最古の歴史を持つトップレベルの医学部です。日本唯一の医歯学系総合大学院大学として、医学部と歯学部の教員が相互に連携し、より専門性の高い指導を行なっています。海外大学との提携にも力を入れておりハーバード大学をはじめとする一流大学で臨床経験を積むことが可能です。旧帝大ではないにもかかわらず、慶應、東北大と並びQSランキングでは101-150位にランクインするなど、国内外からの評価が高いのが特徴。

偏差値
71.0
所在地
東京都文京区
特徴
医・歯学教育・研究のパイオニアとして医療界をリード

5

東北大学

東北大学は、3番目に設立された旧帝大をルーツに持つ名門大学です。なかでも医学部の研究実績は国内外をリードしており、全臓器移植が可能な医療施設は阪大と東北大のみ。ビッグデータやAIを用いた未来型医療では最先端の研究を行っているなど、研究医を目指す受験生にもおすすめです。QSランキングでは旧帝大の中でも101-150位とトップクラスの評価を得ています。

偏差値
67.8
所在地
宮城県仙台市青葉区
特徴
旧帝大の中でもトップレベルの実績

6位以下の国公立大学医学部を
偏差値ランキングで比較

順位 大学名 偏差値 順位 大学名 偏差値
6 九州大学 68.8 26 滋賀医科大学 64.5
7 千葉大学 68.3 26 浜松医科大学 64.5
7 名古屋大学 68.3 26 山口大学 64.5
9 神戸大学 67.8 31 福井大学 64
10 北海道大学 67.3 31 大分大学 64
10 横浜市立大学 67.3 31 鹿児島大学 64
10 奈良県立医科大学 67.3 34 三重大学 63.8
13 京都府立医科大学 66.5 35 愛媛大学 63.5
13 大阪市立大学 66.5 36 富山大学 63.3
13 広島大学 66.5 37 旭川医科大学 63
16 岐阜大学 66.3 37 弘前大学 63
17 金沢大学 66 37 秋田大学 63
17 岡山大学 66 37 島根大学 63
19 筑波大学 65.5 37 佐賀大学 63
19 名古屋市立大学 65.5 37 琉球大学 63
21 新潟大学 65 43 札幌医科大学 62.8
21 和歌山県立医科大学 65 43 香川大学 62.8
21 長崎大学 65 43 高知大学 62.8
21 熊本大学 65 46 鳥取大学 62.3
25 宮崎大学 64.8 47 山形大学 61.8
26 群馬大学 64.5 47 福島県立医科大学 61.8
26 信州大学 64.5 49 徳島大学 61

※偏差値は、2020年度入試のデータを基に2021年度の受験生向けに河合塾と駿台の偏差値を平均して算定

私立大学おすすめランキング

1

慶應義塾大学

慶應義塾大学医学部は、私立大学医学部の中でも歴史が古く御三家の一つに数えられる名門医学部です。私立大学医学部の中では最も高い偏差値を誇っています。東大を始めトップレベルの国公立大学を目指す受験でも併願で不合格になるほどの難易度。医学部では初めて「自主学習」を設置し学生の創造性を養います。また学費は約2,200万円と、私立大学医学部の中でもトップクラスで安いのが魅力的です。

偏差値
73.3
所在地
東京都新宿区
特徴
私立大学医学部トップの名門医学部

2

順天堂大学

順天堂大学は、学費を2,080万円と大幅に値下げたことで優秀な受験生の獲得に成功し、今では御三家と含めて四天王と呼ばれる偏差値を誇っています。有名な医師を多く招聘したことで教育の質も向上しており、最先端の技術や知識を習得可能です。留年や退学者が少ないにもかかわらず、医師国家試験の合格率はトップクラスという質の高い教育には定評があります。

偏差値
68.0
所在地
東京都文京区
特徴
今では私立トップレベルの偏差値と教育の質を誇る

3

東京慈恵会医科大学

東京慈恵会医科大学医学部は、日本最初に私立医学校として開設された成医会講習所を起源とする歴史の古い名門医学部であり御三家の一つに数えられています。入学難易度は非常に高く国公立大学医学部に匹敵します。創始者の理念を踏襲し人間性豊かな医療人を育成することを重要視しています。

偏差値
68.5
所在地
東京都港区
特徴
歴史と実績が豊富な御三家の1つ

4

日本医科大学

日本医科大学は、年齢的に寛容的な医学部として有名で、再受験生が私立大学の上位医学部を目指す場合に最もおすすめな大学だと言えるでしょう。慶應・慈恵とならび御三家として古くから名門医学部として有名で、最近は学費を値下げて2,200万円としたことで人気も復活し、偏差値も上昇中です。進級判定も厳しくはなく、充実した医学部生活を送ることができると評判。

偏差値
67.5
所在地
東京都文京区
特徴
四天王の中では再受験生にも寛容的

5

国際医療福祉大学

国際医療福祉大学は、2019年開学の日本で最も新しい医学部です。学費は順天堂大学を抜いて総額1,850万円と私立大学医学部の中では最安なこともあり、新設大学にもかかわらず偏差値は高め。国際色豊かな医学部で、海外での臨床研修を義務付けている医学部として有名です。英語に自信がある、あるいは将来は国内外で活躍できる医師になりたい受験生におすすめ。

偏差値
63.5
所在地
千葉県成田市
特徴
学費が私立大学最安値

6位以下の私立大学医学部を
偏差値ランキングで比較

順位 大学名 偏差値 順位 大学名 偏差値
5 防衛医科大学校 66.8 17 藤田医科大学 61.5
6 大阪医科大学 65.8 17 久留米大学 61.5
7 自治医科大学 65.3 17 北里大学 61
7 昭和大学 65.3 22 帝京大学 61
9 産業医科大学 65 22 東海大学 61
10 関西医科大学 64.8 22 聖マリアンナ医科大学 61
11 東邦大学 63.8 22 兵庫医科大学 60.8
12 日本大学 63.3 26 福岡大学 60.5
13 東京医科大学 62.8 27 岩手医科大学 60
14 近畿大学 62.5 28 金沢医科大学 60
15 愛知医科大学 62 28 獨協医科大学 58.8
16 東北医科薬科大学 61.5 30 埼玉医科大学 58.8
17 杏林大学 61.5 30 川崎医科大学 56
17 東京女子医科大学 61.5

※偏差値は、2020年度入試のデータを基に2021年度の受験生向けに河合塾と駿台の偏差値を平均して算定

近年の医学部受験・入試の傾向

近年の医学部入試の傾向
大学全入時代が到来したにもかからず、医学部受験の人気は依然として高く、超難関試験を合格しなければなりません。

長年の医師不足問題を解消するために医学部の定員は増加傾向にあるにもかかわらず、志願者数が増え続けているため難易度が下がらない状態です。

ブログやニュース、TwitterなどのSNSでも医学部受験について頻繁に取り上げられているように一種のブームとなっています。

背景には、先行き不透明な経済社会のなか安定して高い地位と報酬が得られる医師という職業に憧れを抱き、優秀な学生が医学部を目指していることが一因となっています。

また、私立大学医学部の相次ぐ学費の値下げにより、サラリーマン家庭でも私立の医学部を目指しやすくなったことも競争倍率を押し上げているようです。

実際に私立大学医学部全体の難易度が底上げされており、慶応・慈恵・順天堂などに至っては中堅国公立大学よりも高い偏差値が要求されています。

そんな難易度の高い医学部受験を突破するためには偏差値だけでなく、試験科目や配点比率、出題範囲など分析したうえで自分と相性の良い医学部を志望校とすることが合格のカギとなります。

偏差値とは?

偏差値とは
大学受験でも最高峰とされる医学部では、偏差値70や私立でも60以上が最低限必要とされていますが、その「偏差値」はどのように算定されているのでしょうか。

偏差値は、各予備校が実施しているそれぞれの模試結果で判明しますが、最初に受験生全体の平均点を求めた上で、その平均点との差が偏差値となります。

偏差値の具体的な計算方法としては、分散や標準偏差を用いることで計算が成り立ちますが、ここでは偏差値の計算方法というよりも、自分の偏差値を知った上で学習にどう活かすかに焦点を当てていきましょう。

模試の点数のみでは、たとえ「100点満点中90点」を取ったとしても、他の受験生の平均点が95点であった場合、受験生全体においては下位に位置付けられます。

受験は競争試験ですので、高得点であってもライバルがさらに高い点を取っていた場合、偏差値は低い評価となってしまいます。

偏差値は、得点では分からない、受験生全体の中から自分の立ち位置を知るための指標として非常に重要となります。

偏差値のメリット

偏差値は、受験勉強にとって切り離せない存在であり自分の学力が全体としてどれぐらいの位置にいるのかを確認するためにも重要な指標となります。

偏差値は全受験生の平均値を50としており、そこから自分の学力がどれだけ高い位置にいるのか確認し、志望校選定やこれからの学習計画を立てるのに役立ちます。

また、自分が真剣に勉強した上で取り組んだ模試の結果として高偏差値をゲット出来ればモチベーションアップや学習意欲の向上にもプラスに働きます。

特に医学部受験では高い偏差値をキープしないと合格レベルには追いつかないと言われており、志望校の偏差値と自分の偏差値を見比べてどの科目をどう伸ばしたら良いのか戦略的にも重要となってきます。

偏差値のデメリット

偏差値はメリットが大きい反面、デメリットもあることを忘れないようにしましょう。

医学部受験において、偏差値の高い大学は人気大学であり競争倍率が高くなりますが、医学部進学後に学ぶ内容や医師国家試験の合格率、卒業後の進路に直結する訳ではない点に注意。

偏差値の高い医学部は「名前が知られている伝統校」や「私立の中でも学費が安い大学」であることが多く、自分が目標とする将来像にプラスとは限りません

また、模試の偏差値が高い・低いで一喜一憂すると気分の変動が大きくなってしまい本来の学習にマイナスの影響を与えることもあります。

あくまで目標は本試験であり、模試はその予行練習としてどれだけ点を取ることが出来たかにあります。

偏差値に左右されず、冷静に立ち位置を分析した上で学習計画を立てることが重要です。

医学部受験における偏差値の活用法

偏差値の活用法
偏差値は、問題の難易度に左右されず自分の学力の位置を把握できる指標として非常に役立ちます。

また、医学部の選び方として各大学の偏差値を参考にしながら受験校を決めていく人が多いのではないでしょうか。

医学部受験の場合、近年競争が激しさを増しており、最上位から最下位までの偏差値の差が縮まりつつあります。

最低でも医学部に合格するには偏差値60以上は必要だと理解しておいたほうが良いでしょう。

ただし、偏差値はあくまで目安であり、志望校の偏差値以上の学力があっても不合格になる場合があります。

特に私立大学医学部の場合、各大学の入試傾向に特色があるため、事前の大学別対策が合格に大きく影響してきます

医学部受験の偏差値を参考にして志望校を決定した場合、次に出題傾向などを過去問等で徹底的に分析し、用意周到な学習計画を立てることが重要です。

医学部予備校では長年の受験データと合格に必要なノウハウを豊富に有しているので、自分で対策するよりも効果的でおすすめします。

予備校選びがまだの人は、医学部受験に特化した指導が受けられる専門予備校で対策を行い、最短ルートで合格を勝ち取りましょう。

医学部受験で参考になる偏差値は河合と駿台の大手2大模試

参考になる偏差値は河合と駿台の大手2大模試
模試の偏差値を参考にして志望校を決めたり、現在の自分の立ち位置を確認したりしますが、全ての模試結果が参考になるとは限りません。

医学部受験者数が少ない模試を受けても、全ての医学部受験生が受験していないため、偏差値の信憑性も劣ってしまいます。

もちろん、試験の雰囲気や環境に慣れるためにいつもと違う予備校や会場で受験することに対しては場慣れという意味で非常に効果的です。

ただし、より正確な偏差値を参考にしたいのであれば多くの医学部受験生が参加する模試を受けることです。

最も多くの医学部受験生が参加する模試は、河合塾と駿台の大手予備校が主催する全国模試となります。

医学部予備校でも両者の模試は参加させる校舎が多く、データと言う側面からは偏差値を含め非常に有益な情報が得られます。

河合塾が主催する「全統記述模試」および「全統マーク模試」、そして駿台の「全国記述模試」および「全国マーク模試」は受験して偏差値を参考にしましょう。

また、最近は野田クルゼやYMS、メビオなど協賛として企画に参加している東進の「全国統一医学部テスト」も医学部受験生におすすめです。

模試でいい成績を残しておけば、例え不合格でも次年度の医学部予備校の入塾の際に、入学金や授業料の割引となる特典もあるので受験しておいて損はありません。

中学から始める医学部受験対策

中学から始める医学部対策
中高一貫校が増えており、中学生にとっては高校入試対策をする必要がなく、大学入試に多くの時間を割くことが可能となりました。

実際、医学部合格者の多くは中高一貫校の生徒が多く、中学時代の早い段階から医学部対策ができるため前倒しでどんどん勉強を進め学力を身につけていくことができます。

医学部予備校でも中学生を対象としたコースを解説している校舎が多く、6年間という豊富な時間で有効活用し、基礎から着実に偏差値上昇が図れるので現役で医学部受験の合格が目指せます。

また、医学部対策に充てられる時間が長いため、クラブ活動などと両立していても難関医学部を目指すことだって可能です。

さらに、医学部の場合、理科2科目、英語、数学を対策していくため、例え途中で他学部に行きたくなっても、科目が不足することがありません。

中学から基礎をしっかり習得しておけば、後からやり直す必要もなく効率よく学力を伸ばせるため、医学部を希望する人は大学入試まで余裕のある中学時代から医学部受験に強い専門予備校に通うことをおすすめします。

医学部予備校なら、東大をはじめとする一流大学出身の実力派講師陣が、少人数および個別で質の高い指導を行っているので、合格に直結した指導を受けることができます。

当サイトでも、医学部予備校を比較できるよう地域や費用など様々な視点から紹介しているので参考にしてみてください。

再受験生が多い医学部入試

再受験生が多い医学部受験
医学部入試の特徴として社会人などの再受験生が多いことです。

医者という職業は給与が高いうえに安定した地位が得られるので、先行き不透明な現代では非常に人気があります。

かつて医学受験に失敗した人、社会人経験を経て医者という職に魅力を感じた人など様々なバックグラウンドを持った人たちが目指しており、再受験生のブログも多いです。

ただし、医学部再受験生で合格を実現している人はほんの一握りなので、相当な覚悟と努力が必要となります。

また、年齢差別という言葉があるように医学部によっては年齢が高いとそれだけで合格のハードルが上がってしまうので志望校選びも重要です。

医学部再受験を独学で合格することは非常に困難であるため、多くの合格者は専門予備校などに通って対策しています。

学費がかかるからと市販の参考書等を使って独学するのではなく、医学部予備校に通って手厚い指導を受けることが医学部への近道と言えるでしょう。

学士編入で医師を目指す

医学部を学士編入で目指す
大学を卒業または2年生以上に在籍している人は、学士編入制度を利用して医学部に入学する方法もあります。

学士編入の募集定員は一般入試に比べると非常に限られていることから競争が激しく、決して入りやすくはありません。

編入試験を目指す人は海外大学卒、医療業界出身者、エリート企業出身など優秀な人が集まります。

ただし、合格できれば2年次または3年次からスタートできるので、その分のお金と時間を大幅に節約可能なので目指す価値はあります。

学士編入も独学で合格するのは困難であり、編入対策を行う学校や医学部予備校に通っている人がほとんどです。

文系出身者でも合格できる入試システムを取り入れている医学部もあるので、まずはプロに相談することから始めましょう。

新設医学部特集: 東北医科薬科大学

東北医科薬科大学
東北医科薬科大学は、1939年に東北薬科大学として薬学部を中心に開学されていましたが、2016年4月に医学部を新設したことから今の名称となりました。

6年間の学費は3,400万円程度、募集定員は100名でスタートし、琉球大学医学部設置以来、35年ぶりの新設医学部として注目を浴びました。

2011年に発生した東日本大震災の復興や東北地方の医師不足解消を目的に、地域医療や災害医療を学べる独特な教育プログラムを提供しています。

また、東北の医療を担う人材を養成すべく奨学金を充実させており、A方式「東北地域医療支援修学資金」を活用すれば、6年間で3,000万円の修学資金を受け取ることが可能です。

この奨学金は、初期臨床研修期間の修了後、東北各県が指定する医療機関等に8~10年間勤務すれば返済が免除となります。

A方式・B方式合わせて定員55名と非常に多くの数が確保されているので、経済的に私立医学部での修学が困難な生徒でも国公立並みの学費で学ぶことが可能となります。

しかし、いっぽうで第一期生の入試倍率は22.78倍と競争倍率が非常に高く、偏差値も河合塾で67.5と私立医学部の中では難易度の高い大学に該当しています。

奨学金まとめ

種類 定員 金額
(6年)
返済免除の
条件
A方式 30名
(宮城)
3,000万円 宮城県知事が
指定する
医療機関等に
10年間勤務すること
5名
(東北
5県)
3,000万円 宮城県以外の
東北5県で
医療機関等に
一定期間
(10年程度)
勤務すること
B方式 20名 本学
1,500万円

各県
1,100万円~
宮城県以外の
東北5県で
医療機関等に
一定期間
(9年程度)
勤務すること

新設医学部特集②: 国際医療福祉大学

国際医療福祉大学
国際医療福祉大学は、日本で初めてとなる医療福祉を専門とする総合大学として1995年に設立されました。

当時は、医学部を持たない大学では珍しく大学病院を有しており、本部がある栃木の他にも東京や静岡に病院を有しています。

国家戦略特区構想の1つとして千葉県成田市に医学部新設を決め、同大学が2017年4月より医学科を開設する運びとなりました。

成田国際空港の近隣にキャンパスを設置し、国際的な医療拠点として発展することを目指し、医学科の定員140名のうち20名は東南アジアからの留学生とし、教員の5%も外国人で構成するなど、他校にはない国際色豊かな環境で学ぶことができます。

また、海外でも活躍できる医師を養成するため、6年次全員が海外実習の経験を義務付けるほか、2年次の専門科目は全て英語で授業を行うなど英語教育に力を入れています

さらに大きな注目を浴びているのが学費の安さで、6年間の総額は1,850万円と私立大学医学の中では最安値を誇っています。

医学部特待奨学金も設置し成績上位者には1140万円が給付されるため、実質6年間の学費は710万円まで抑えることが可能です。

以上のことから、多くの受験生が集まり難易度も高くなることが予想されており、実際に平成29年度の一般入試志願者倍率は27.7倍と高い競争率になりました。

医学部特待奨学金制度

  • 成績上位合格者の中から選抜(一般20名、セ試5名)
  • 学費相当額190万円/年
    ※入学後も成績上位20%に入った場合は翌年度も継続給付(6年最大1,140万円)

私立大学は学費を理由に諦めていませんか?

私立医学部は学費を理由に諦めていませんか?
東北医科薬科大学や国際医療福祉大学の新設医学部は学生の学費負担を軽減できるよう奨学金や特待制度を充実させています。

これは、国公立大学医学部に比べると学費が非常に高く、経済的理由で私立大学医学部を断念している優秀な受験生を囲い込むためでもあります。

実は、上記2大学だけでなく奨学金を充実させたり、6年間の学費を大幅に値下げたりすることで、国公立大学医学部志望の受験生を集めようとしている私立の医学部は増加しています。

そのきっかけを作ったのは順天堂大学だと言われており、2008年に学費を880万円下げたことで、多くの優秀な受験生が集まり中堅レベルだったのが今では御三家に並ぶ偏差値の高さを誇っています。

これ以降多くの私立大学医学部が後を追うように学費値下げに踏み切っており、今では2000万円台前半で学べる私立大学医学部が沢山あります。

さらに、近年は地方の深刻な医師不足解消を実現すべく、地域枠が充実の一途を辿っています。

地域枠の魅力は、何と言っても6年間の学費をほぼ負担せずに学べるということで国公立大学医学部よりも経済的負担が軽くなります。

ただし、学費に相当する分を奨学金として給付される代わりに、卒業後は指定された地域で医師として一定期間(9年程度)働く必要があるため、卒業後の進路は制約されてしまいます。

それでも、経済的に私立大学医学部は厳しい受験生にとっては、選択肢が広がるので候補に入れることをおすすめします。

国公立大学医学部だと前期と後期の2回しかチャンスがありませんが、私立大学を選択肢に入れると併願受験も可能なので、より合格のチャンスを高めることができるからです。

偏差値だけじゃない!口コミを参考に理想の医学部探しを

口コミを参考に理想の医学部探しを!
医学部偏差値比較ランキングでは、主要な医学部医学科の特徴や入試情報など詳しく紹介しています。

また、現役医学部生や卒業生による口コミ評判も公開し、より受験生が大学生活についてイメージしやすいようにしています。

医学部に入らないと医師への道が始まりませんが、どこの医学部でも同じという訳ではないので、自分に合った大学を選ぶことは重要です。

また、医学部によって進級率や現役浪人比率・男女比率、カリキュラム構成、医師国家試験合格率など偏差値や学費以外に重要な情報が沢山あります。

勉強も大事ですが、やはりサークルやキャンパスライフなど大学生活の充実具合も重要になってくるでしょう。

口コミには医学部に在籍した人しか知り得ない授業や部活・サークル、恋愛や交友関係など詳しく知ることが可能です。

医学部の公式サイトやパンフレット等から決して入手できない貴重な情報を口コミから入手することで、より自分が理想とする大学が見つかるはずです。

せっかく医学部に合格したのにギャップに苦しんだり、進級に苦しんで留年を重ねたりしないよう、偏差値だけではなく医学部出身者の声も参考にしながら理想の大学を見つけ出しましょう。

医学部生の方、卒業生の方も受験生が一人でも最適な学習環境を選び医学部生活が充実できるよう口コミのご協力を宜しくお願いいたします。

医学部受験を合格する条件や受験生のタイプ

学習計画に沿ってコツコツと勉強できる

医学部受験は、国公立だと共数テスト必須であるため、5教科7科目の対策が必要なうえ、どの科目も高度な学力が要求されてきます。

したがって、学習計画を立てて科目間の偏りがなく、バランスよくいかに効率良く勉強できるかが、医学部受験を突破できるかに大きく影響してきます。

自己管理が苦手でなかなか学習計画通りに勉強することが難しい医学部受験生は、専門予備校など厳格な学習管理を行う学習環境で勉強することをおすすめします。

大手予備校の場合は、サポートが手薄になりがちなので、自ら計画通りに勉強できない医学部受験生は、学力が伸び悩むケースが多いです。

私立大学医学部も選択肢に入れる

医学部受験では、学費の安い国公立大学を志願する人も多いでしょう。

しかし、国公立大学医学部は対策科目が多いだけでなく、地方国公立大学医学部でも東大合格レベルが必要だと言われています。

さらに、国公立大学医学部は前期日程と後期日程の2回しか受験機会がありません。

いっぽう、私立大学の医学部受験は英語・数学・理科二科目の対策で済み、対策科目を減らすことが可能です。

しかも、入試日程が各大学で異なっており、併願受験が可能。

医学部受験に1度失敗しても、他大学の受験機会があるので、合格できる確率が高まります

医学部受験を成功させるには予備校選びが重要

医学部合格は予備校選びが重要
医学部受験ブームも相まって高度な偏差値が要求されてしまい、合格が非常に困難な状態となっています。

したがって、学習効率が非常に高い医学部専門の予備校で勉強することが、医学部受験の合否に大きく影響してくることになります。

医学部予備校では、暗記やテクニックに頼らない学力を全ての科目で網羅的に習得できるため、偏差値40からの逆転合格を実現している人も少なくありません。

また、小論文や面接といった医学部受験の二次試験対策も早期から始めているので、無理せず焦らず学科試験と一緒に力をつけていくことが可能です。

医学部予備校と言えば浪人生のイメージがかつてはありましたが、今は現役コースを設置している校舎も多いので、高校生活が忙しい現役の医学部受験生は英語、数学、生物、物理、化学の中から自分が対策したい科目に絞って個別や単科クラスで勉強することもできます。

また、オンラインの通信コースを開講する医学部予備校も増えており、地方の医学部受験生も、寮を利用しなくても東京や大阪などの合格実績豊富な医学部予備校の授業が、自宅にいながら対面個別指導などで受講できるようになってきました。

競争倍率が非常に高い医学部受験だからこそ、最短合格を実現するためには医学部予備校も志望校選定くらい注力して探すことをおすすめします。

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