医学部へ推薦入試で進学する選択肢
医学部には他学部と同じように一般入試の他に推薦入試が設けられています。
推薦入試のメリットは、一般入試よりも前に実施されるため合格すれば早期に受験生活を終わらせることが可能です。
また、高校の評定平均が高く設定されており難易度も上がりますが、例え不合格でも一般入試で再度挑戦できるので受験機会を増やすことが可能です。
推薦入試は現役生だけが出願できると思われがちですが、医学部の場合は1浪や2浪まで出願できる大学もあるので、高卒生も積極的に受けることをおすすめします。
特に、国公立なら新潟大学が3浪まで、私立の川崎医科大学なら4浪まで出願資格が与えられているので、高卒生も選択肢の1つとして検討するべきです。
一般的に推薦入試は、小論文と面接の試験内容となっていますが、センター試験を取り入れる医学部も国公立を中心に多くあるので、試験内容は早めに確認しておきましょう。
推薦入試の種類
公募推薦
公募推薦とは、評定平均など大学が提示する出願条件をクリアしていれば誰でも受験できる推薦入試です。出願の際は、出身高校の校長から推薦を受ける必要があります。評定平均は5段階評価で4.3以上は要求されることが多く、一般入試よりも難易度は高いです。
指定校推薦
指定校推薦とは、大学が指定した高校だけが出願できる入試制度です。大学から高校へ直接情報がいくため公式サイトなどでは公開されていません。高校の進路部や担任に確認することでどこの大学が出願できるかを確認できます。まず、校内で選考があり、通過できれば大学の指定校推薦を受けることが可能です。一般的な推薦入試に比べて合格率が非常に高いのが特徴で、出願できるならぜひ受けておきたいところです。
AO入試
AO入試(アドミッション・オフィス入試)とは、私立大学で多く見受けられる推薦入試制度であり、大学独自の基準で合否が決められます。学科試験で合否が決まる一般入試と違い、一芸や自己推薦などで大学側が求める人物像であるかが合否に影響してきます。ただし、医学部でAO入試を課しているところはセンター試験や筆記試験を取り入れていることが多いので学力はある程度必要となってきます。
地域枠
地方や僻地の医師不足解消を目的に近年積極的に取り入れられているが地域枠と呼ばれる入試制度です。合格すれば学費に相当する修学資金を受給することができる代わりに、卒業後は指定された医療機関で9年間勤務することが条件となります。地元出身者枠だけでなく、県外出身者でも出願できる地域枠もあります。
医学部の推薦入試を受けるメリット
推薦入試は一般入試に比べて難易度が高いと敬遠しがちですが、受験するメリットは意外と沢山あります。
まず、試験科目は一般的に国公立の場合はセンター試験と小論分、私立の場合は英語・数学・理科1科目・面接で構成されています。
一般入試と比べて試験科目が少なく、対策に充てる負担を軽減できる可能性があります。
特に、小論文や面接が得意な人であれば、学科試験中心の一般入試に比べて高得点を得やすくなっています。
また、推薦入試はたいてい平均評定を4.3以上と高く課しているため、出願する人数が圧倒的に少なく、倍率は一般入試に比べて非常に低いです。
さらに、地域枠であれば地元出身者に限定されていることも多いので更に倍率は低くなるうえ、卒業後の進路が制限されることから一般入試よりも難易度が下がる大学もあります。
受験科目が少ない、あるいは倍率が低いからと言って合格が容易になることはありませんが、一般入試と併用させることで合格のチャンスを増やすことが可能です。
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