医学部受験で受験校を決めるにあたり、調べることが必須な入試倍率。
国公立大学私立大学に分けて、全国の医学部の入試倍率の2022年度の結果と、2023年度受験の際に入試倍率をどのように利用するか、解説していきます。
医学部の入試倍率
入試倍率とは、入学定員に対して何人の受験者がいたのか、つまり入試倍率=志願者数÷入学者数です。
医学部は全体の定員が他の学部に比べて非常に少なく、それでもとても人気の学部であることから、他の学部に比べて入試倍率が非常に高くなっています。
さらに、医学部では、国公立大学よりも私立大学の入試倍率が圧倒的に高く、私立大学医学部では20倍を超えてくることもざらにあり、後期試験はなんと100倍を超えることも。
国公立大学でも、後期試験の入試倍率は30倍を超える大学もありますよ。
倍率だけをみても、医学部入試の難しさがうかがえますね。
国公立大学医学部の2022年度入試倍率一覧
前期日程
大学名 | 入試倍率 |
---|---|
高知大学 (地域枠) |
13 |
島根大学 | 6.9 |
福井大学 | 6.7 |
岐阜大学 | 6.7 |
愛媛大学 | 6.7 |
滋賀医科大学 | 6.5 |
奈良県立医科大学 | 6.5 |
広島大学 | 6.5 |
香川大学 | 6.4 |
弘前大学 (青森県枠) |
6 |
筑波大学 (全国地域枠) |
6 |
長崎大学 | 5.8 |
群馬大学 (地域枠) |
5.7 |
岡山大学 | 5.5 |
山形大学 (一般枠) |
5.3 |
福島県立医科大学 (一般枠) |
5.2 |
三重大学 | 5.1 |
宮崎大学 | 5.1 |
弘前大学 (一般枠) |
5 |
琉球大学 | 4.7 |
山形大学 (地域枠) |
4.5 |
佐賀大学 | 4.4 |
熊本大学 | 4.4 |
東京大学 | 4.3 |
旭川医科大学 | 4.1 |
群馬大学 (一般枠) |
4.1 |
新潟大学 | 4.1 |
秋田大学 | 4 |
信州大学 | 3.9 |
山口大学 | 3.9 |
鹿児島大学 | 3.9 |
筑波大学 (茨城地域枠) |
3.8 |
浜松医科大学 (地域枠) |
3.8 |
高知大学 (一般枠) |
3.8 |
大分大学 | 3.7 |
千葉大学 (千葉県枠) |
3.6 |
和歌山県立医科大学 | 3.6 |
福島県立医科大学 (地域枠) |
3.5 |
浜松医科大学 (一般枠) |
3.4 |
北海道大学 | 3.2 |
横浜市立大学 | 3.2 |
札幌医科大学 | 3.1 |
東北大学 | 3 |
筑波大学 (一般枠) |
3 |
東京医科歯科大学 | 3 |
富山大学 | 3 |
千葉大学 (一般枠) |
2.9 |
金沢大学 | 2.8 |
京都府立医科大学 | 2.8 |
神戸大学 | 2.7 |
九州大学 | 2.7 |
名古屋市立大学 | 2.6 |
大阪大学 | 2.6 |
鳥取大学 | 2.6 |
京都大学 | 2.4 |
徳島大学 | 2.4 |
大阪公立大学 | 1.9 |
名古屋大学 | 1.6 |
後期日程
大学名 | 入試倍率 |
---|---|
岐阜大学 | 33.8 |
旭川医科大学 | 22.1 |
奈良県立医科大学 | 21.9 |
三重大学 | 21.3 |
千葉大学 (一般枠) |
20.1 |
佐賀大学 | 17.5 |
鹿児島大学 | 17 |
秋田大学 (一般枠) |
15.5 |
東京医科歯科大学 | 15.3 |
山梨大学 | 15.3 |
福井大学 | 14.2 |
琉球大学 | 14.1 |
山形大学 | 12.8 |
秋田大学 (秋田県枠) |
12.5 |
宮崎大学 | 11.3 |
浜松医科大学 (地域枠) |
8 |
名古屋大学 | 7.6 |
浜松医科大学 (一般枠) |
5.8 |
私立大学医学部の2022年度入試倍率一覧
前期試験
大学名 | 入試倍率 |
---|---|
獨協医科大学 (栃木県地域枠) |
53 |
帝京大学 | 37.4 |
帝京大学 (特別地域枠) |
32.4 |
日本医科大学 (埼玉県地域枠) |
31.7 |
日本医科大学 (静岡県地域枠) |
26.8 |
金沢医科大学 | 24.3 |
東邦大学 (新潟県地域枠) |
24 |
日本医科大学 (東京都地域枠) |
23.2 |
東海大学 | 22.9 |
獨協医科大学 | 22 |
東邦大学 | 20.3 |
順天堂大学 (B方式) |
19.9 |
川崎医科大学 | 19.9 |
埼玉医科大学 | 19 |
自治医科大学 | 17.7 |
東邦大学 (千葉県地域枠) |
17.4 |
防衛医科大学校 | 16.3 |
関西医科大学 | 16 |
近畿大学 (奈良県地域枠) |
16 |
近畿大学 (和歌山県地域枠) |
15.5 |
日本医科大学 (千葉県地域枠) |
15.1 |
近畿大学 | 14.4 |
杏林大学 | 13.7 |
昭和大学 (新潟県地域枠) |
13.6 |
聖マリアンナ医科大学 | 13 |
近畿大学 (静岡県地域枠) |
12.8 |
兵庫医科大学(B) | 12.2 |
岩手医科大学 (地域枠C) |
11.8 |
日本医科大学 | 11.5 |
昭和大学 (静岡県地域枠) |
11.3 |
福岡大学 | 11.2 |
昭和大学 (茨城県地域枠) |
10.5 |
久留米大学 | 10.5 |
昭和大学 (Ⅰ期) |
10.4 |
順天堂大学 (A方式) |
10.3 |
大阪医科薬科大学 | 9.7 |
近畿大学 (大阪府地域枠) |
9.3 |
岩手医科大学(一般) | 9.2 |
日本大学 | 9.1 |
東京医科大学 | 8.9 |
国際医療福祉大学 | 8.3 |
北里大学 (山梨県地域枠) |
8 |
慶應義塾大学 | 7.8 |
川崎医科大学 (静岡県地域枠) |
7.8 |
東京慈恵医科大学 | 7.4 |
川崎医科大学 (岡山県地域枠) |
7.3 |
兵庫医科大学(A) | 7.2 |
北里大学 | 6.7 |
藤田医科大学 (愛知県地域枠) |
6.5 |
愛知医科大学 | 6.3 |
川崎医科大学 (長崎県地域枠) |
6 |
東京女子医科大学 | 5.4 |
藤田医科大学 | 5.4 |
東北医科薬科大学 | 5.1 |
後期試験
大学名 | 入試倍率 |
---|---|
久留米大学 | 130 |
聖マリアンナ医科大学 | 108.8 |
関西医科大学 | 97.2 |
金沢医科大学 | 88.4 |
日本医科大学 | 62.1 |
大阪医科薬科大学 | 53.2 |
昭和大学 | 51.5 |
日本大学 | 49.4 |
埼玉医科大学 | 48.9 |
近畿大学 | 41.1 |
藤田医科大学 | 28.2 |
藤田医科大学 (愛知県地域枠) |
15.8 |
近畿大学 (静岡県地域枠) |
15.8 |
共通テスト利用入試(前期)
大学名 | 入試倍率 |
---|---|
帝京大学 | 44.7 |
杏林大学 | 38.1 |
国際医療福祉大学 | 25.1 |
順天堂大学 | 25.1 |
埼玉医科大学 | 19.3 |
大阪医科薬科大学 | 14.9 |
順天堂大学 (共通テスト併用) |
14.8 |
東海大学 | 14.8 |
近畿大学 | 14.5 |
獨協医科大学 | 13.4 |
産業医科大学 | 12.8 |
藤田医科大学 | 10.6 |
愛知医科大学 | 10.1 |
福岡大学 | 9.5 |
東海大学 (静岡県地域枠) |
8.3 |
関西医科大学 | 7 |
東海大学 (神奈川県地域枠) |
6.2 |
関西医科大学 (併用) |
6.1 |
順天堂大学 (地域枠) |
5.9 |
東京医科大学 | 5.6 |
東北医科薬科大学 | 5.4 |
愛知医科大学 (地域枠) |
1.6 |
共通テスト利用入試(後期)
大学名 | 入試倍率 |
---|---|
日本医科大学 | 24.7 |
順天堂大学 | 21.8 |
近畿大学 | 15.8 |
杏林大学 | 7.7 |
愛知医科大学 | 7.1 |
藤田医科大学 | 5.6 |
2023年度の入試はどうなる?
志願状況速報を確認
共通テストが終わり、医学部受験生が出願を始めると、各国公立大学医学部の公式サイトでは志願者状況を速報で随時公開してくれるはずです。
特に国公立大学では、前期試験は倍率が私立大学ほどまでは上がりません。
2022年度の国公立大学の入試倍率ランキングを見ても、1倍台の大学が2つもあります。
直前まで出願する大学に迷いながら、情報を頼りに出願する大学を決定することができれば合格に近づけるでしょう。
河合塾などの出願倍率予想に注目
さらに、河合塾や駿台予備校などの大手予備校では、国公立大学に関して共通テスト後のリサーチコンテンツで出願倍率予想を出しています。
これらは、どの大学に出願すれば合格する可能性が何パーセントですというものを、共通テストの結果やそれまでの模試結果から出してくれるものです。
他にも、私立大学に関しては去年度の、2023年度の入試ならば2021年や2022年度の入試倍率状況や大学の情報から、予想倍率を出してくれている予備校もあります。
直前の志願者情報を見て参考にするのはもちろんのこと、事前にこれらのリサーチ結果や予想を確認しておくのも一つの手でしょう。
複数の大学の対策をしておこう
大手予備校の入試倍率予想や大学の志願者状況速報を見て直前で出願大学を決定する場合は、それ以前に複数の大学の過去問の勉強や対策をしておくと良いでしょう。
より合格に近づくために、医学部受験生は志望校を一つに絞らないというのは必要な対策です。
受験大学を決める際は情報に惑わされないで!
ここまで、事前に情報を集めて、入試倍率や大手予備校のリサーチ結果を参考にしたほうが良いと反してきましたが、それでも参考にする程度で、あまりに頼りすぎてはいけません。
特に医学部入試では情報が混在しますから、惑わされないように注意しましょう。
元から自分が行きたい大学の医学部があったならその気持ちを大事にするのも重要ですし、去年度までは入試倍率が高くなかった大学でも、急激に人気となり志願者が急増することもあります。
志願者状況速報では倍率が少なかったために出願した大学が、受験してみたら倍率がすごく多かったなんてことも考えられます。
あまり情報に惑わされず、しかし情報を参考にしながら、自分の受験したいと思う大学に出願するのが一番です。
まとめ
この記事では、全国国公立大学私立大学の医学部の入試倍率について一覧を紹介し、2023年度の医学部入試についてどのような情報を得て出願をし、受験する大学を確定していくか、解説しました。
募集定員が少ない医学部。
本当に難易度が高いですが、正確な情報を集めて受験する大学を選ぶことで、合格により近づけると思います。
参考にして、ぜひ医学部合格を目指してください。
代官山MEDICALの公式サイトです。
https://www.daikanyama1999.com/
ウインダムの公式サイトです。
https://windom.jp/