医学部医学科は医師になるための原則唯一の方法です。
したがって、昔から社会人が医師を目指し大学に入り直すことが珍しくありません。
特に近年は先行き不透明な経済社会や終身雇用制度の崩壊により、安定・好待遇という医師を目指す社会人は増加しています。
しかし、超難関試験で有名な医学部入試に社会人が合格できるのでしょうか。
ここでは社会人の医学部受験について詳しく解説していきます。
社会人の医学部受験と課題
年齢によるハンデ・不利な状況がある
社会人と言っても年齢は様々ですが、10代後半または20代前半の受験生にように効率良く勉強することが困難だったりします。
まず、受験勉強から社会人は遠ざかっているため、やるべきことが非常に多い。
しかも、若い頃のように暗記や理解がスムーズにできないと感じる人が多く、学習効率も落ちてしまいます。
仕事と両立しながら医学部合格を目指す社会人なら尚さらです。
社会人がいかに効率良く学力を伸ばせるかが、医学部合格には大きな課題となってきます。
不合格だった場合の末路
医学部は超難関入試で高度な偏差値が要求されるため、生半可な挑戦は合格できません。
したがって、社会人でも多くの人が仕事を辞めて受験勉強に専念しています。
この場合、医学部に合格できれば問題ありませんが、試験に失敗してしまった場合はキャリアに空白期間ができてしまいます。
受験勉強の期間が長期化すればするほど、社会人としてのキャリアは劣っていき、再就職が非常に困難になってしまうことが多いです。
社会人が医学部を目指す方法は2つ
原稿の医学部入試制度を利用して社会人が医学部医学科へ入学する方法は2つ。
1つが、「学士編入試験」で、もう一つは「一般入試」。
推薦入試や総合選抜(旧AO入試)といった試験制度もありますが、こちら現役の高校生や1浪人生を対象にしている大学が多いため、社会人は受験資格すらないことがほとんどです。
また、学士編入と一般入試の試験制度は大きく異なるため、まず併願ができません。
どらちらの入試制度で医学部合格を目指すかを最初に選ぶ必要があり、選択肢を誤ると医学部へ入学できないリスクが高まってしまいます。
それぞれの試験制度については下記で詳しく解説していきます。
学士編入試験で医学部を目指す
医学部を目指す方法として学士編入試験があります。
高卒だと無理ですが、他学部の学士号を取得している社会人であれば、大学の学士編入制度を利用して医学部を目指すことができます。
学士編入試験は国公立大学を中心に実施しており、私立大学でも東海大学や岩手医科大学などで行なっています。
学士編入であれば、医学部の1年次後半・2年次・3年次のいずれかに編入できるのでその分学費と時間を節約することが可能。
また、文系出身者や学士号を取得していない社会人でも受験可能な医学部もあります。
たとえば、東海大学医学部の学士編入では試験科目が英語、適正試験、面接となっており文系出身者でも対策をちゃんと取れば合格することが可能です。
さらに、東海大学医学部では応募資格が短大卒業者、専門学校修了者と広く門戸を開放している点が特徴なので覚えておくと良いでしょう。
ただし、学士編入は入試倍率が”非常に”高く、とても優秀な受験生が集中するので学力や経歴に自信が無い人などは再受験を選択する傾向にあります。
一般入試を再受験して医学部を目指す
社会人が医学部を目指すもう一つの方法が一般入試を再受験することです。
実際に多くの社会人が再受験の道を選んでいる傾向があります。
これは再受験であれば学士編入と異なり、経歴など関係なく学力次第で合格ができる点と、募集人数が多いので合格へのハードルが若干下がるからです。
ただし、学士編入試験と違い、国公立大学だと共通テスト5教科7科目に加え、二次試験、面接そして小論文といった対策も必要で勉強量は膨大。
ライバルも社会人以外に現役の受験生となるため、決して簡単ではありません。
なお、一般入試は情報量も多く、市販の参考書も豊富なため独学で目指す社会人もいますが、おすすめできません。
旧帝や早慶など難関大学理系出身者で勉強が得意な人や、専門職で失敗した場合でも社会に戻る環境がある人は問題ありません。
しかし、それ以外の社会人は、医学部合格を実現できなかった場合のその後が悲惨になりかねないので、専門予備校で対策することになります。
再受験生が専門予備校に通うべき理由
上記で勉強が得意な高学歴や、専門職で再就職が容易な社会人以外は医学部予備校などで対策することをおすすめしました。
なぜ、社会人は専門予備校で勉強する必要があるのか紹介していきます。
年齢に寛容かどうかは大学によって違う
医学部は年齢に寛容的である大学とそうでない大学があります。
2018年度に東京医科大学を筆頭に複数大学で女子差別や年齢差別が発覚したことから大きな改善はありました。
しかし、それでも社会人が該当する22歳以上の合格者が少ない大学がまだあるのは事実です。
もし、年齢に厳しい医学部を志望校にした場合、それだけで不利になってしまいます。
医学部予備校なら多くの合格者を輩出してきたノウハウとこれまで指導してきた実績や経験があります。
したがって、社会人でも合格ができるよう適切な進路指導を行い、対策を練ってくれるので安心です。
医学部合格に必要な学力を上げることが困難
医学部再受験は年齢が上がると不利だと言われていますが、社会人が一番失敗している理由は学力不足です。
試験本番までに医学部合格に必要な偏差値まで学力を伸ばせなかった人がほとんど。
彼ら彼女らは独学が多いです。
いっぽう、医学部予備校は日々の学習状況を厳格に管理し、1日12時間勉強を徹底的に実現させていきます。
定期的に面談を行いメンタルケアも重視。
したがって、圧倒的な学習量と高いモチベーションを確保できるので、受験勉強から遠ざかっていた社会人でも1年で学力を飛躍的に伸ばすことが可能です。
いかに効率良く勉強できるかが重要
医学部予備校は、医学部入試に出る分野や範囲しか勉強しないので非常に学習効率が高いです。
そして、少人数教育を徹底しているため、講師との距離が近く、いつでも質問できます。
社会人の場合、基礎期はいかに手厚いサポートを受けて知識のヌケ・モレを防げるかが非常に重要になってきます。
手厚いサポートを得意とする医学部予備校なら、常に学力や進捗に応じて最適な計画を立ててくれるので、効率良く最短ルートで医学部合格を目指すことができるのです。
社会人におすすめの予備校の選び方とポイント
社会人の方が医学部予備校の選ぶ際にはきちんと各予備校を比較検討して選ぶ事をおすすめします。
社会人におすすめの選び方のポイントは以下の通り
- カリキュラムや講師が充実しているか
- 予備校の設備や環境が整えられているか
- 通いやすい立地にあるか
- 受講料や別途費用はいくらか
これらを押さえて医学部予備校を選ぶと後悔のない受験ができそうです。
カリキュラムやノウハウ、指導実績ある講師陣が充実しているか
医学部予備校選びで最も重要なポイントはこのカリキュラムやコース、ノウハウ、指導実績豊富な講師陣が充実しているかどうかです。
これらの情報は資料請求を行う事で詳しく見れますが、実際に見学や個人面談に行くことをおすすめします。
医学部予備校によっては体験授業などが用意されているところもあります。
また大学ごとの合格実績を掲載している医学部予備校は信頼が持てます。
予備校の設備や環境が整えられているか
医学部は授業を受けるだけでなく、自習をする場所としても活躍します。
とは言っても医学部予備校の中には自習室がいつもいっぱいで利用できないなんてところもありますので、体験授業などを利用する際にはそれらスペースや環境もチェックすると良いでしょう。
仕事をしながらでも通いやすい立地にあるか
社会人の方の多くは仕事をしていたり、スケジュールが何かしらの事情で詰まっている場合も多いはず。
そんな時に医学部予備校が通いにくい場所にあったり、家から遠い、繁華街の近くなど集中しにくい環境であるのであれば、あまりおすすめできません。
これらの環境要因は、長い医学部受験のための勉強時間においてストレスとなりかねませんので注意が必要です。
受講料や別途費用はいくらか
医学部予備校のような特別なカリキュラムが必要とされる学校は受講料も割高になることが多いです。
また受講料だけでなく、夏季講習や冬季講習、集中指導、予備校内の模試などにかかる別途費用などもチェックしておくと良いかもしれません。
学費が安いと思っても医学部予備校に入学後に追加でオプション講座等の申し込みを強要されて最終的に高額な費用が生じたという声をたまに耳にするからです。
まとめ
以上のように社会人が医学部入学を実現することは簡単ではありません。
社会人向けの入試である学士編入も医学部の場合は非常に難易度が高く、多くの受験生は一般入試で挑戦しています。
お金がないからと独学を選ぶ医学部再受験生も多いですが、失敗リスクを抑えるためにも専門予備校で対策することを強くおすすめします。
特に仕事を辞めて退路を断った社会人はなおさらです。
医学部再受験生への指導経験および合格実績が豊富な医学部予備校は下記で詳しく紹介しているので、一度チェックしてみましょう。
代官山MEDICALの公式サイトです。
https://www.daikanyama1999.com/
ウインダムの公式サイトです。
https://windom.jp/