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テーマ「最先端科学・宇宙開発」

『時事英語』特別講義のテーマ「最先端科学・宇宙開発」一覧

「時事英語」特別講義

テーマ「最先端科学・宇宙開発」
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第57回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その①

第57回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その①

皆様こんにちは。横浜にある医学部専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。

もちろん宇宙についての話です。全21パラグラフで今日はこの記事のタイトルから第3パラグラフまでを扱います。

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テーマ5「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その1

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)

Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(1) Kepler-452b is the most Earth-like planet ever discovered, a place with just enough sunlight to possibly support the crops and house plants of life forms like ourselves.

(2)NASA called it “Earth 2.0”, a “Goldilocks planet” that sits in the habitable zone of its star, where the temperatures are not too hot or cold for liquid water to form.

(3)①Scientists still need more data, but there is a strong possibility that Kepler-452b has a rocky surface and a thick atmosphere.

②It might not be Risa, the tropical vacation planet from “Star Trek: The Next Generation,” but it’s the best candidate NASA has found so far for another planet that might support life.

まずタイトルですね。文頭のCouldはcanの過去形ですが内容はこれから先の話、未来についてですね。Human Beingsは「人間・人類」です Ever は強調表現ですね。

ここで’Earth 2.0’ですが「地球2.0」とは何でしょう?あとで判明しますが「地球によく似た星」のことで、「地球バージョン2」といったニュアンスです。訳すと「人類ははたして第二の地球にたどり着けるのか?」でいいでしょう。

第1パラグラフ
(1) 前半部分のKepler-452b is the most Earth-like planet ever discoveredは問題ないですね「ケプラー452bはこれまで発見された惑星の中で最も地球に似た惑星である」ですね ~likeは「~に似た」でしたね。次の部分はその惑星の説明です。

地球にどんなところが似ているのかというと a place with~で「~のある場所」ですね。何があるのかというと just enough sunlight (まさに十分な日光)ですね。

日光の役割はto possibly support(おそらく保持する) ですね。何を保持できるのかはthe crops and house plants of life forms like ourselvesですね。つまり、「穀物や私たちのような生命の形態の母体になる植物」ですね。

第2パラグラフ
この文はcallOCで「0をCと呼ぶ・名付ける」の構文に注意してください。NASA called it “Earth 2.0″で「NASAはそれをアース2.0と名付けた」ですね。その惑星の説明が続きます。

a “Goldilocks planet” は少しわかりにくいですね。Goldilocksは「中道の」で覚えてください。

物語に由来するもので、簡単に言うとクマが留守宅に忍び込んでスープを飲むのですが最初のものは熱すぎ、次のは冷たすぎ、最後に適温のものを飲んで満足、といった流れのものです。

ここから「中道がよい」といったことに出てきます。この文に当てはめると、地球の位置は太陽に近すぎて水がなくなることはなく、離れすぎて冷たくなりすぎることはなく「中道」にあるので生命が維持できているという比喩で使われていますね。このことをthat以下で説明しています。

sitsは「位置する」でいいですね。in the habitable zoneは「生活できる圏内」ですね。 where the temperatures are not too hot or coldは「温度が熱すぎも冷たすぎもしない」ですね。 for liquid water to formは「水が液体という状態でいるために」ですね。

第3パラグラフ
①Scientists still need more dataは「科学者はもっとデータが必要である」ですね。but以下はthere is a strong possibilityで「強い可能性がある」ですね。

どんな可能性かはthat以下で Kepler-452b has a rocky surface and a thick atmosphereですから「表面には岩状で、大気が厚く存在する」という可能性ですね。

②ここではSFのテレビシリーズの話が出てくるのでわかりにくいかもしれません。It might not be Risaは「それはリサではないのかもしれない」ですね。リサは次に説明があります。

the tropical vacation planet(南国の楽園の惑星)ですね。これは”Star Trek: The Next Generation,”(スタートレック:ネクストジェネレーション)という人気テレビシリーズ、映画ででてくる架空の惑星ですね。次の文は関係詞を一か所補うとよみやすくなりますね。

どこに補いますか?名詞が2つ不自然に並んでいるところに目を付けてくださいね(接触節といいます)そうcandidateと NASAの間ですね。

するとit’s the best candidateで「それは最善の候補地である」ですね。どんな候補地かはNASA has found so far でNASAが「これまで発見してきた中で」ですね。

どんな発見かはfor another planet that might support lifeですから「生命を維持できる地球以外の別の惑星」ということですね。

ここまで、第1パラグラフから第3パラグラフまでを通した訳は「ケプラー452bはこれまでに発見された惑星の中で最も地球に似た惑星である。

穀物や我々のような生命の形態を宿した植物のためのおそらく充分な日光のある惑星である。NASAはこの惑星を地球2.0と名付けた。

その星が生存するのに可能な圏内である“ほどほどの位置にある惑星”であり、気温は熱すぎも冷たすぎもしないので水が液体でいられるのである。

科学者はもっとデータが必要であるとしながら、ケプラー452bは厚い大気で覆われ、地表は岩で覆われている可能性があるとしている。

スタートレック「次世代」に出てくる南国の楽園のような惑星であるリサである可能性とまではいかないかもしれないが、NASAが地球以外の惑星でこれまで発見した生命をはぐくんでいる可能性のある惑星のなかではここが一番の候補地なのである」ですね。

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いかがでしょう?ついに地球に似た惑星が見つかり、生命も?というこの秋の最新ニュースは世界を駆け巡りました。わくわくさせてくれますね。

ではどんな問題点があるのでしょう?次回もお楽しみに。

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当校ではレベルの高い英文を基礎から説明していきます。随時無料体験レッスン可能です。お問い合わせください。

2015年11月11日

第58回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その②

第58回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その②

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。

もちろん宇宙についての話です。全21パラグラフで今日はこの記事の第4パラグラフから第4パラグラフまでを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その2

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)

Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(4) ①But don’t pack your bags just yet.

②While the planet might seem like a tantalizing target for NASA’s next mission, it’s extremely unlikely that human beings will ever set foot on Kepler-452b, thanks to the 1,400 light-years they would have to travel to get there.

(5) ①Even in science fiction, that is not a quick journey.

②If Captain Jean-Luc Picard wanted to travel from Earth to Kepler-452b, it would take the USS Enterprise more than 16 months traveling at warp 8 to reach its destination.

第4パラグラフ
①この文は前回の「地球のような惑星が発見された」という内容を受けて書かれていますね。訳は簡単です。「しかし、まだ荷造りはしないでください」ですね。

②この文は長いので3つのパートに分けてみましょう。分けられますか?最初がWhile~mission,までで、次がit’s~Kepler-452b,まで。最後はthanks~thereまでです。

まず、最初のパートですがtantalizeは「じらす、焦らす」という意味ですが科学系の文では「興味をそそらせる」という意味で使われます。NASA’s next missionは「NASAの次のミッション」つまり「次に取り組むべき課題」ですね。

文頭のWhileは何度もこの講座で取り扱っていますね。訳しかたは①譲歩②対比③時間でしたね。今回はどれで訳しますか?文脈から①がよさそうですね。

このパートの訳は「この星はNASAの次のミッションとしてとても魅力的に見えるかもしれないが」ですね。次のパートです。

この文はit’s likely that~で「~のようだ」の構文を知っていればその逆で訳せますね。set foot on~ は「~に足を踏み込む」です。

このパートの訳は「人類はKepler-452bに足を踏み入れることはなさそうだ」ですね。最後のパートでその理由が出てきますね。thanks to ~は「~のおかげで」ですね。

the 1,400 light-years は「1400光年」ですね。they would have to travel to get thereは「人がそこの到着するのに」ですね。

第5パラグラフ
①この文はわかりやすいですね。訳は「SFでさえもこれは簡単な旅行ではない」ですね。

②Jean-Luc Picardは「ジャン=リュック・ピカード」で先述の「スタートレック」の登場人物です。訳は「もしジャン=リュック・ピカード船長が地球からKepler-452bに行きたいなら」ですね。

主節の部分は「it takes A 時間to~」 の構文ですね。「Aが~するのに…時間かかる」ですね。traveling at warp 8の部分は「8回のワープをする旅」ですね。

この部分の通した訳は「USS Enterpriseが目的地に到達するのに8回ワープをして16か月以上かかるだろう」ですね。

第4・5パラグラフの通した訳は「しかし、まだ荷造りをしないでください。

この惑星はNASAの次のミッションとして魅力的なものに見えますが人類がケプラー452bに足を踏み入れることは決してないように思えるのです。

というのはそこに着くには1400光年も旅をしなければならないからです。SFの世界でさえも、このことは手軽な旅ではありません。

もし、ジャン=リュック・ピカード船長が地球を出てケプラー452bに行きたいなら、エンタープライズ号で到着までに8回のワープをして16か月かかってしまうでしょう」です。

いかがですが?距離が問題なのですね。1400光年の距離ですから、光速でなければとてつもなく時間がかかりますね。どのくらいかかるのでしょう?

その時間は人類にとってどのような意味を持つのでしょうか?また読み進めていきましょう。次回をお楽しみに。

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2015年11月18日

第59回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その③

第59回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その③

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。もちろん宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の第6パラグラフから第7パラグラフまでを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その3

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)

Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(6)① That is for a ship that can go faster than the speed of light — which, as far as we know, is impossible.

②Sticking to existing technology, a trip to Kepler-452b might take so long human beings could evolve into a different species before the spacecraft completed its mission.

(7) NASA’s New Horizons probe — which recently sent back amazing photos of Pluto — would take around 20,000 years to travel one light-year, according to Jeffrey Bennett, astronomer and author of “What Is Relativity?: An Intuitive Introduction to Einstein’s Ideas, and Why They Matter.”

第6パラグラフ
①この文はThat is for~で「このことは~のためにである」という構造ですね。「このこと」とは「SFの世界のエンタープライズ号でさえも8回ワープして16か月かかる」ということを指します。

a ship that can go faster than the speed of lightの部分はまず、関係代名詞that以下がa shipにかかりますね。その中身は「光速より早く進む宇宙船」ということです。— which, as far as we know, is impossibleの部分はまずカンマが2つある部分をカッコに入れてしまいましょう。

そうすると— which impossible(そしてそれは不可能である)が意味をなしてきますね。カッコの部分は「私たちが知っている程度において」でいいですね。

②この文は少し複雑ですね。ポイントは①分詞構文であること②so ~that構文がとれるか、の2点ですね。

まず、分詞構文のところはSticking to existing technologyですね。Stick toは「固執する、しがみつく」という意味です。

なににしがみつくのかはexisting technology(既存の科学技術)ですね。ここが前置き部分です。

後半は主語がa trip to Kepler-452bです。述語動詞がmight takeですね。ここから右側の部分で一か所thatを補ってみてください。どこに補いますか?

正解はlongの後ですね。つまり「とでも長くかかってしまうので…」という構文ですね。

長くかかるのでhuman beings could evolve into a different species(人類は別の種になってしまう)のですね。before the spacecraft completed its missionは「宇宙船がそのミッションを終了する前に」でいいでしょう。

第7パラグラフ
この文も長いので—(ダッシュ)の部分をカッコに入れてしまいましょう。

そうすると主語はNASA’s New Horizons probe(NASAのニューホライズン探査機)で述語動詞はwould take(かかるだろう)ですね。

どのくらいかかるのかというとaround 20,000 years (約2万年)で何にかかるのかというとto travel one light-yearですから「一光年を進むのに」ということです。

カンマの部分はこの探査機の紹介です— which recently sent back amazing photos of Pluto —

つまり「最近、冥王星から素晴らしい写真を送ってきましが」でいいですね。 according to以下は「~によると」ですね。人名と肩書が続きますね。

第6・7パラグラフを通した訳は「このことは光速よりスピードが早い宇宙船についての話であって、これは私たちの知る限り不可能なことです。

既存の科学技術の枠組みでは、ケプラー452bへの旅はあまりにも長い旅になるので宇宙船がそのミッションをやり遂げるまでには人類が別の種になってしまうかもしれません。

NASAの探査機であるニューホライズンは最近、冥王星から素晴らしい写真を送ってくれました。

しかし、天文学者であり「相対性とはなにか?アインシュタインの理論への直感的入門、そしてなぜそれらが大事なのか?」の作者であるジェフリー・ベネット博士によると、この宇宙船では一光年進むのに約2万年かかってしまうだろうということなのです」です。

いかがですか?地球に似た惑星があるがそこに行くには約2万年かかる。ということなのですね。

それまでにはホモサピエンスから別の種に変化している可能性があるということですね。とても面白いですね。次回以降、この続きを読んでいきましょう。お楽しみに。

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2015年11月25日

第60回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その④

第60回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その④

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。もちろん宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の第8パラグラフから第9パラグラフまでを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その4

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)

Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(8) ①At that pace, it would take 28 million years to reach Kepler-452b, Bennett told NBC News.

②Lucy, also known as Australopithecus afarensis, lived approximately 3.2 million years ago. ➂It’s not hard to imagine human beings would look completely different by the time a craft launched today reached its remote destination.

(9) More advanced technology could shorten the trip, but even with advanced engines, reaching Kepler-452b seems like an impossible goal.

第8パラグラフ

(8) ①この文は問題ないですね。「ベネットさんがNBCニュースに話したことによると"このペースだとケプラー452bにたどり着くには2800万年かかるだろう"ということです」です。

that pace(このペース)は第6パラグラフの既存の科学技術によるペースのことです。

②この文の主語のLucyですが、いきなり出てくるのでこれが誰なのか戸惑いますね。実はこれ(Lucy) は、1974年11月にエチオピア北東部で発見された318万年前の化石人骨につけられた名前のことです。

この人骨はアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の中で最も初期に発見されたものだとされています。

この説明が本文ではカンマの後にありますね, also known as Australopithecus afarensis,の部分です。

「アウストラロピテクス・アファレンシスとしても知られている」と訳せはいいですね。次の部分は述語動詞がlived(生存していた)で「いつ?」は approximately 3.2 million years ago(今から約320万年前)ですね。

➂この文は2か所で区切りましょう。どこで切りますか?by the time~(~より前までに)の部分の直前ですね。

先にこの部分を訳しましよう。主語はa craftで、述語動詞がreachedです。述語動詞をlaunchedと取ってしまうと、後ろのreachedの役割がわからなくなりますね。

launchedは過去分詞ですから前にある名詞(本文では主語であるa craft)にかけて訳します。

つまり「今日打ち上げられた宇宙船」と訳します。remote destinationは「遠く離れた目的地」ですね。It’s not hard to imagine~.の部分は仮主語・真主語で取れば簡単ですね。

to imagine human beings would look completely differentが真主語ですから、ここの不定詞は「想像すること」と訳します。

何を想像するのかはhuman beings would look completely differentですから「人類がすっかり違ったものにみえてしまうこと」ですね。

第9パラグラフ

この文の構造も問題ないですね。主語は More advanced technology で、述語動詞はcould shortenで目的語は the tripですね。

これを受けるbut even with advanced enginesの部分はwithの訳に気を付けてください。withの訳し方は「①~があるので(理由)②~があれば(条件)~の状態で(付帯状況)」が基本ですね。

ここではbutとセットになって「④~だとしても(譲歩)」がよいでしょう。次の部分を見ましょう。主語はreaching Kepler-452b で述語動詞はseems like(~の様に見える)ですね。

第8・9パラグラフを通した訳は「ベネットさんはNBCニュースに、このペースだとケプラー452bにたどり着くのに2800万年かかるだろう。

アウストラロピテクス・アファレンシスとしても知られているルーシーは、約320万年前に生存していました。

今日打ち上げられた宇宙船がその遠い目的地に着くまでには人類は全く異なったように見えるであろうことを想像するのは難しいことではありません。

科学技術が進めばその時間を短縮するかもしれませんが、革新的なエンジンがあるとしてもケプラー452bにたどり着くことは不可能な目標のようにみえます」ですね。

いかがでしょう。2800万年という時間を考えるとアウストラロピテクスやホモサピエンスのようにまた違った人類が出てくるほど長い年月であるということですね。

SFと現実の境界の話ですね。次回も続きをュースを読んでいきましょう。お楽しみに。

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2015年12月02日

第61回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑤

第61回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑤

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の第10パラグラフから第11パラグラフまでを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その5

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)

Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(10) The electrically-powered ion engine on NASA’s Dawn orbiter is way more efficient than the chemical thrusters used by past spacecraft, and is currently capable of going 9,600 miles per hour.

(11)①The agency is looking to improve on that ion engine design with its NASA Evolutionary Xenon Thruster (NEXT), which could propel future spacecraft as fast as 90,000 miles per hour.

②That might sound fast.

➂But by Bennett’s calculations, it would still take 10.5 million years to make the trip to Kepler-452b.

第10パラグラフ

(10) この文の主語はThe electrically-powered ion engineですね。electrically-powered は「電動の」です。electrically-powered wheel chairは「電動の車イス」です。

NASA’s Dawn orbiterの部分ですがDawn(ドーン、夜明け)はNASAのミッションの名称です。orbiterは「軌道衛星、周回宇宙船」です。

述語動詞はisですが補語はどこかわかりますか?wayですか?違います。more efficientの部分です。このwayは時間や程度を表す語(たいていは副詞や前置詞+名詞の前)に置かれ「はるかに、ずっと」という意味を表す副詞です。

way above the speed limit(制限速度をはるかに超えて)やYou are way ahead of me(あなたたちは私のはるか先を行っている)のように使います。

the chemical thrusters (ケミカルスラスタ)は化学エンジンとも呼ばれ、馬力や最大推力はあるもののエネルギー効率は良くないのが特徴です。

used by past spacecraftは「昔の宇宙船」でいいですね。and is currently capable of going 9,600 miles per hourの部分はbe capable on ~ingで「~できる」を覚えておきましょう。

currentlyは「現在では」で良いでしょう。9,600 miles per hourは「1時間につき9600マイル」ですね。

第11パラグラフ

①この文も長いのでカンマの前後に区切ります。まず前半は主語がThe agencyで述語動詞が is looking to です。be looking to~は「~しようとしている」です。

何をしようとしているのかはimprove(改善)ですね。「何に対してどのようにか」はon that ion engine design(そのイオンエンジンの設計)に対してwith its NASA Evolutionary Xenon Thruster (NEXT)(NASAのNEXTを使って)ということになりますね。

カンマの右を見ましょう。,whichは「そしてそれは」と訳しますね。述語動詞がcould propel(推進する)です。

「何を推進するのか」はfuture spacecraft(未来の宇宙船)ですね。「どのくらいか」はas fast as 90,000 miles per hour(1時間につき9万マイルの速さで)ですね。

②この文は前の文を受けて訳せばいいですね。soundは「聞こえる」ですね。この文も問題ないでしょう。it would still takeは「それでもまだ~くらいかかる」といったニュアンスですね。

第10・11パラグラフを通して訳すと「NASAのドーン・ミッションの電動イオンエンジンは、過去の宇宙船に使われていた化学推進エンジンよりはるかに効率がよく、現在では1時間に9600マイルを進むことができる。

当局はそのイオンエンジンの設計を電極型静電推進器(NEXT)を使って改善しようとしている。そうすれば未来の宇宙船を1時間に9万マイルも進ませることができる。

このスピードはとても速く感じるかもしれない。しかしベネットさんの計算によると、ケプラー452bに到着するのには、それでもなお、1050万年かかるということである」です。

いかがでしょう。前回は「2800万年」という数字が出てきましたが、今回はどんなにがんばっても「1050万年」という決定的な数字がでてきましたね。次回はどのように議論が進むでしょう。お楽しみに。

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2015年12月09日

第62回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑥

第62回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑥

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今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の第12パラグラフから第13パラグラフまでを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その6

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)

Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(12)①What if we developed something even more advanced?

②In 1958, physicist Freeman Dyson came up with the idea for Project Orion, which eventually became the inspiration for the SyFy show “Ascension.”

➂It would use pulsed nuclear explosions to move a giant ship forward at around 5 percent the speed of light.

(13)①According to Bennett, a spaceship going that fast would take 28,000 years to reach Kepler-452b from Earth.

②An improvement, sure, but it would be hard to convince people to go on a journey that would last longer than the history of human civilization.

(12)①What if~は「もし~なら…」という意味で仮定の話でも提案のときにも使えます。

we developed something even more advanced?の部分は「私たちがもっと進んだ何かを開発できたら」の意味になるので仮定の話ですね。

②physicistは「物理学者」です。came up with the idea は「考えを思いつく」ですね。主語は「人」です。

Project Orionは大文字なので固有名詞ですね「オリオン計画」でいいでしょう。これの説明が, which以下で出てきます。

eventuallyは「最終的には」です。 became the inspiration for the SyFy show “Ascension.”の部分はSyFy showはSFテレビ番組「アセンション(昇天)」という意味です。

inspirationは「霊感、ひらめき、着想」ですね。

②文頭のItは「その計画」です。これを受ける動詞はuseで目的語は pulsed nuclear explosionsです。pulseは「脈打つ、鼓動する」ですから「連続した核爆発」でいいでしょう。

to move a giant ship forward は「大型の宇宙船を前進されるために」ですね。at around 5 percent the speed of lightは「光速のおよそ5パーセントの速度で」ですね。

(13)①文頭は簡単ですね、「ベネットさんによると」です。次の部分の主語は取れますか?

a spaceship going that fast(そのスピードで進む宇宙船)ですね。述語動詞は would take 28,000 years(28000年かかるだろう)ですね。

②An improvement, sure, but~の部分はカンマがありますから、それぞれの部分をしっかり見てください。文頭は「改善」ですね。

次は「確かに」です。続いて「しかし」となりますから。訳すと「これは確かに一つの改善点です。しかし~」でいいですね。

次の部分は仮主語・真主語の文ですから「to~はおそらく厳しいであろう」という構造になりますね。convinceは「確信させる、納得させる」ですから「人に旅に出ること」を「納得させる」という訳になります。

どんな旅なのかはthat would last longer than the history of human civilizationですから「人間の文明の歴史よりも長くかかる旅」ですね。

第12、13パラグラフを通した訳は「ではもし私たちがもっと進んだものを作り出したらどうでしょうか。

1958年に物理学者のフリーマン・ダイソン氏はオリオン計画を思いつきました。それは最終的にはSF番組の「アセンション」の着想になったものでした。

それは、核爆発を連続して起こし、これを使って光速の5パーセントのスピードで大型宇宙船を推進させるものでした。

ベネット氏によると、そのスピードで進む宇宙船は地球からケプラー452bに着くのに2万8千年かかるだろうということです。

これは確かに大きな前進であることは確実ですが、人類の文明の歴史よりも長い時間がかかってしまうような宇宙旅行を人に納得させるのは厳しいでしょう」ですね。

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いかがでしょう。ケプラー452bにたどり着くための時間が大分短くなった気がしますね。

でもまだ28000年です。次回はもっと進化した科学技術が出てきます。お楽しみに。

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2015年12月16日

第63回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑦

第63回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑦

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の第14パラグラフを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その7

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(14)①To make the journey even a remote possibility, we would need something like an antimatter engine.

②Antimatter sounds like science fiction — in fact, the ships in “Star Trek” rely on antimatter engines— but the stuff does exist.

➂It’s matter with the electrical charge reversed.

④An antiproton, for example, is a proton that has a negative charge instead of a positive one.

⑤When antimatter meets matter, it creates a massive amount of energy, something that theoretically could power a rocket engine

(14)①この文の文頭のto不定詞の役割は何でしょう?まずこのかたまりの後ろにあるwe would need somethingがSVOであることを確認してください。

そうすると、ここでは「~するために」と訳すことができるので副詞的用法の「目的」であることがわかります。a remote possibilityは「わずかな可能性」です。

remoteは「かけ離れた、遠い」の他にこの例の様に「わずかな」という意味もあるので注意してください。さらにこの部分には使役動詞のmakeOC(OをCの状態にする)が入っているので注意してください。

「この旅をわずかでも可能性のあるものにするために」ですね。主節の部分のsomething like~は「~のような何か」です。an antimatter engineは「反物質エンジンです」。

②この文はダッシュ(—)が2つあるので、この部分をカッコに入れてしまいましょう。そうすると文がつながりやすくなりますね。

「反物資とはSFのように聞こえます」と「しかしこの物質は存在しないのです」がつながりますね。挿入の部分は実際に「“スタートレック”の宇宙船は反物質エンジンに依存しているのですが」ですね。

➂It’s matter with the electrical charge reversed.文頭のItは「反物質エンジン」のことですね。electrical chargeは「電荷」です。reverseは「逆にする」です。

④この文も単語がわかれば簡単ですね。antiprotonは「反陽子」、protonは「陽子」、a negative charge は「負の電荷」です。

a proton that has a negative chargeはthatが関係代名詞ですから「負の電荷をもつ陽子」でいいですね。instead of a positive oneは「正の電荷をもつのではなく」ですね。

⑤この文も流れを意識して読めば難しくないですね。When antimatter meets matterは「反物質が物質と触れると」ですねit creates a massive amount of energyは「それは大量のエネルギーを放出します」ですね。

something that theoretically could power a rocket engineの部分は「理論的にはロケットエンジンのもつ動力を出せるようなエネルギー」ですね。

このパラグラフを通した訳は「この旅をもっと可能性のあるものにするためには私たちには反物質エンジンのような何かが必要です。

反物質はSFの世界のなかの話で実際に“スタートッレック”の宇宙船はこのエンジンを使っているのですが、現実には存在しない物質です。

これは電荷が逆になっている物質です。例えば反陽子は正の電荷ではなく負の電荷をもっている陽子です。反物質が物質に触れると大量のエネルギーを作り出します。

それは理論上、ロケットエンジン並みの動力を作り出します」ですね。

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いかがでしょう。ケプラー452bにたどり着くためにいろいろな方法を考えていますが「反物質エンジン」というものまで出てきましたね。次回はそれの検討がはじまります。お楽しみに。

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2015年12月23日

第64回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑧

第64回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑧

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の第15・16パラグラフを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その8

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(15)①According to NASA, it would take $100 billion to create one milligram of antimatter in a particle accelerator.

②Creating a spacecraft engine with the stuff would require finding a way to make tons of it, then harnessing the intense energy from a matter/antimatter reaction.

➂If human beings figured that out, some scientists believe an antimatter engine could propel a spacecraft forward at 70 percent the speed of light.④In that case, it would take a 2,000 years to reach Kepler-452b.

(16)①”That is a long time,” Charles Liu, an associate in astrophysics at the American Museum of Natural History, told NBC News.

②”Two thousand years ago, the Roman Empire was around.”

(15)①文頭のaccording to ~は「~によると」ですから「NASAによると」ですね。続いてこの文は仮主語・真主語の構文ですね。to以下を訳しましょう。

「1ミリグラムのアンチマター(反物質)を作るには」ですねa particle acceleratorは「粒子加速器」です。$100 billionは「1000億ドル」です。

②文頭のCreatingが主語ですね。the stuffはその「物質」ですから、アンチマターのことを指します。「アンチマターを使ったエンジンを搭載した宇宙船を作ること」が主部ですね。

述語動詞の部分はwould require(要求するだろう)ですね。何を要求するのかは finding(見つけること)ですね。何を見つけるのかはa way(方法)ですね。

何の方法化はto make tons of it(それをトン単位で作ること)ですね。次の, thenは「その次に」ですからさらに発見しなければならないことが続きますね。

それは harnessing (管理すること)ですね。何を管理するのかはthe intense energy(強力な)ですね。

それは from a matter/antimatter reaction(物質・反物質の反応を使った)ものですね。

③Ifの訳は①「もし~ならば」②「~かどうか」③「たとえ~でも」ですね。この節の主語は human beings(人類)で動詞がfigured that out(それを見つける)ですね。

それは前述の方法ですから、ここでは現実とは違う世界を描く仮定法で書かれているのでfiguredと過去形になっていますね。主節はどこでしょう?

動詞が, believe(思う) とcould propel(進めることができる)の2つありますが、もちろん仮定法ですからcouldがある後者ですね。

some scientists believe(思っている科学者もいる)は挿入的に訳しましょう。主語はan antimatter engine(アンチマターエンジン)ですね。

動詞がcould propel(進ませることができる)です。何をどのくらいかは a spacecraft (宇宙船)をforward at 70 percent the speed of light.(光速の70%の速さで前に)ですね。

④この文は簡単ですね。In that case,は「その場合には」ですね。

(16)①この文は一種の倒置ですね。発言がそのままの形で出てきてそのあとから発言者がでてきますね。内容は難しくありませんね。

②この部分も前文から続いて発言の一部ですね。ここでのaroundは副詞で時間や場所を指して「そのころに」と訳します。「2000年前にはローマ帝国が存在していた」です。

第15・16パラグラフを通して訳すと NASAによると粒子加速器の中で1ミリグラムのアンチマター(反物質)を作るのに1000億ドルかかります。

この物質を使ったエンジンを積んだ宇宙船を作るには、数トン単位でこの物質を作り出す方法を編み出さなければなりません。

そしてこの物質、反物質の化学反応による強力なエネルギーをしっかり扱い管理する方法も見つけなければなりません。

もし人類がその方法を見つけだしたとしてもても、光速の70パーセントの速度でしか宇宙船を進められることはできないと考える科学者もいます。

つまりその場合、ケプラー452bに着くのにおよそ2000年かかってしまいます。「これは相当な時間ですね」と全米自然史博物館の宇宙物理学の準学士のチャールズ・ルイさんは NBC ニュースに話しました。

彼は続けます「2千年前といえば、ローマ帝国がまだあったころですからね」

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いかがでしょう。やはり2000年かもかかるのですね。次回は最終段落へとつながります。お楽しみに。

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2016年1月13日

第65回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑨

第65回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑨

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の第15・16パラグラフを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その9

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(17) To reach “Earth 2.0,” humans would probably have to rely on a multi-generational ship loaded with more than 100 people to maintain genetic diversity, and enough power to take care of them and future generations, Liu said.

(18) One bonus of traveling really, really fast: time moves much slower for the person moving than for those who are left behind.

(19) At 70 percent the speed of light, only 1,428 years would go by on the spaceship, compared to 2,000 years on Earth.

第17パラグラフ

文頭のto不定詞は「目的」ですね。訳は「地球2.0につくために」です。

主語はhumans(人類は)で述語動詞はwould probably have to rely on (おそらく依存しなければならないだろう)ですね。

何に依存するのかはa multi-generational shipにです。multi-generationalは「複数の世代にわたる」ですから「数世代が一生を暮らす宇宙船」です。

loaded withは「~を搭載した」ですね。何を積むのかはmore than 100 people(100人以上の人間)ですね。

その目的はto maintain genetic diversity(遺伝的な多様性を維持するために)ですね。and enough power(十分な動力)はどことつながりますか?

もちろん loaded with につながりますね。どんな動力(エンジン)かはto take care of them and future generations(乗組員と将来生まれてくる子供たちの世話をするのに十分な)動力ですね。

第18パラグラフ

この文の形は、「名詞:S+Ⅴ」で:(コロン)の右の部分が名詞を説明しています。

bonusは「予期しないおまけ」の意味です。この「おまけ」とは何かがコロンの右側time moves much slower (時間の進みがずっと遅い)ということですね。

何に対する「おまけ」かはtraveling really, really fast(非常に高速で移動すること)の「おまけ」ですね。

誰の時間の進みがどのくらい遅いのかはfor the person moving(移動している人にとって) than for those who are left behind(残された人より)ですね。

who are left behind(残された人)はもちろん「地球に残された人」のことです。

第19パラグラフ

18パラグラフでのべた「おまけ」の具体例が挙げられていますね。主語は only 1,428 years(たった1428年)です。

動詞はwould go(経過するだろう)ですがonlyがあるので。「たった1428年しか経過しない」です。

なぜ「たった」なのかというと compared to 2,000 years on Earth「地球では2000年経過している.のと比べて」です。

At 70 percent the speed of lightは「光速の7割の速度で」ですね。

第17~20パラグラフまでの通した訳です。
「“地球バージョン2”に着くためには、人類はその多様性を保つために100人以上が乗り込み数世代が暮らすことのできる宇宙船におそらく頼らねばならないだろう。

そして乗組員や増加する乗組員を世話できるだけの動力もなければならない」とルイさんは言います。

宇宙を非常に高速で移動した場合、ひとつの利点があります。それは地球に残された人よりも旅している人の方が時間がゆっくりとすぎるということです。

光速の70パーセントの速度で移動すると地上では2000年たつのに比べて1428年しか経過しないのです。

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いかがでしょう。光速で旅行すると地球で暮らす人たちより若くいられる、というのはなんとも面白いですね。次回はいよいよラストまで読んでいきましょう。お楽しみに。

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2016年1月20日

第66回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑩

第66回 テーマ「最先端科学・宇宙開発」その⑩

皆様こんにちは。横浜にある医学専門予備校:エースメディカルみなとみらい代表の峰岸です。よろしくお願いいたします。

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ここでは新聞、雑誌などの時事英語のなかから医学部受験に出題されやすいテーマを取り上げていきます。

今回は「最先端テクノロジー」の分野でCould Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?というタイトルの記事を扱っています。宇宙についての話です。

全21パラグラフで今日はこの記事の最終パラグラフまでを扱います。

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テーマ4「最先端テクノロジ―・宇宙開発」その10

NBCニュースの記事から(*注 解説しやすいようにパラグラフに記号や文ごとに番号を入れてあります)
Could Human Beings Ever Reach ‘Earth 2.0’?

(20) ①Going at the much more impossible speed of 99.99999999 percent the speed of light, a spaceship would get to Kepler-452b in a little more than 1,400 years as experienced on Earth, but its passengers would barely have aged a month.

②That would make space travel pretty convenient … if it were possible.

(21) ①Ultimately, while traveling to Kepler-452b would be an amazing accomplishment, human beings might be better off colonizing a nearby planet.

②NASA recently announced it was offering $5,000 for the best ideas on how to improve social interaction, exercise, food and other necessities on a planned base on Mars.

第20パラグラフ

①この文は長いのでいくつかに区切っていきましょう。まずGoing からbutの前までです。なぜここで切るのかというと、主語が違うからですね。

前半の主語はa spaceship(宇宙船)で、後半がits passengers(乗組員)です。さらに前半を2つに切りましょう。a spaceshipの前までで切れますね。

根拠は Going ~が分詞構文で, a spaceship wouldが婉曲表現で主節部分になっているからですね。Going at the much more impossible speed of 99.99999999 percent the speed of light,は分詞構文ですが元の文はわかりますか?go at~で「~で進む」ですから「もし宇宙船が~で進むならば」か「~としても」の意味にすればいいですね。

英文ではIf a spaceship goes at the much more impossible speed of 99.99999999 percent the speed of lightとなりますね。

at the much more impossible speedは直訳すると「かなり不可能なスピード」ですから「実現の見込みがほとんどない速度」でいいでしょう。

どのくらいの速度かというと99.99999999 percent the speed of light(光速の99.9999999%)ということです。

後半部分は主語がa spaceship(宇宙船)で述語動詞が would get to (到着するだろう)ですね。どこに着くのかはKepler-452bですね。

どのくらいの期間で着くのかは in a little more than 1,400 years(1400年とちょっと)ですね。

そしてこの期間は as experienced on Earth(地球で体験するような)ですから地球時間で1400年ということです。しかしits passengers (宇宙船の乗組員)はwould barely have aged(ほとんど年をとらない)ですね。

どのくらい年をとるのかはa monthですから、通すと「一か月にも満たないほどしか年をとらない」ですね

②この文もif it were possible(もしこのことが可能なら)と仮定法でかかれています。

主節がThat would make space travel pretty convenient …(それは宇宙旅行はかなり都合のよいものになります)です。prettyは「かなり」です。

第21パラグラフ

① Ultimatelyは「最終的には、究極的には」です。whileは「~の間は」です。どんな間かはtraveling to Kepler-452b(ケプラー452bへの旅)が would be an amazing accomplishment(驚くべき偉業である)間ですね。

主節の主語はhuman beings(人類は)で述語動詞はmight be better off(~の方がうまくいくかもしれない)です。何の方がよいのかはcolonizing(植民地化すること)ですね。

どこを植民地化するのかはa nearby planet(近くの惑星)です。これは次の文で出てくる火星のことですね。

②この文の主語はNASAですね。述語動詞はannounced(発表しました)です。何を発表したのかは it was offering $5,000 (NASAが5000ドルを提供する)ことですね。

何に対してはthe best ideas(一番良いアイディア)にですね。どんなアイディアかはon how to improve(改善のしかた)についてのアイディアで、対象はsocial interaction(社会的な交流)やexercise(運動)や food(食糧)や other necessities(その他の必需品)についてですね。

どこに関してかはa planned base on Mars(火星への計画された基地)についてですね。

20・21パラグラフを通した訳は「もし実現の見込みがほとんどないほど光速に限りなく近い99.9999999%の速度で宇宙船が進むとしても、ケプラー452bに着くには、地上で体験する1400年という年月がかかってしまいます。

しかし乗組員にとっては一か月程の年もとっていないことになります。もしこれが可能なら宇宙旅行はかなり都合の良いものになりますね。

結局はケプラー452bへの旅が驚きをもって考えられる偉業である限りは、人類は近くの惑星を植民地化する方がうまくいくかもしれません。

NASA は火星に計画中の基地での社会生活、運動、食糧、その他の必需品についての向上案の中から一番良いものに5000ドルを提供すると近頃発表したばかりですから」ですね。

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いかがでしょう。かなりSFがかった話になりましたね。

火星への基地が計画されているように人類は地球外で長期的な生活をしていくのでしょうか?

楽しみですね。次回からまた最新の記事を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2016年1月27日

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プロフィール

峰岸敏之

早稲田大学大学院法学研究科卒業後、大手新聞社で記者を経験し、講師へ転向する。大手予備校の河合塾をはじめとした有名予備校や医学系予備校などで、英語科責任者などを担当。

15年以上に渡って高校生や高卒生を指導した経験を活かし、2013年に「絶対合格」を合言葉に医学部専門予備校、エースメディカルみなとみらいを横浜に開校。代表を務めながらも自ら英語・小論文を指導し、毎年多くの医学部合格者を輩出している。

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